先週の金曜日から「国際植物の日」に連動した出前講義。今日はその第2弾として、宮城県古川黎明高等学校。今週はあと、福島県立磐城高等学校、福島県立福島高等学校。古川黎明高校は一昨年から3年連続。校長先生の最初の挨拶にあったのですが、古川黎明高校ができたのが、渡辺が仙台に戻ってきた年、2005年4月。と同じような歴史になっていると。。。不思議なご縁を感じました。また、昨年まで伺っていたのは、旧校舎、つまり、古川女子高時代のもの。今回伺った新しい校舎のあった場所は、ササニシキ、ひとめぼれを育成した古川農試の跡地。新しくなった建物を見ながら、ここには何があったのだろうと、考えたり、道路をはさんで、あった水田の場所は宅地になっていたり。。。助手の時代に学生実験で来ていた頃のことを考えると、何か不思議な感覚でした。
さて、3年連続で、1年生向けに、SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」。最初に校長先生が渡辺ことを過分にご紹介頂き、恐縮でした。愛媛・今治の出身と言うことから、現在に至るまで。。。で、講義の最初にこの講義室があった場所に何があったのか、また、その古川農試でどの様な品種が育成されたのか。ササニシキ、ひとめぼれのどちらが好きかということ。そんなことから話を始めました。ササニシキの作付けがずいぶん少なくなり、ひとめぼれの方がmajorになったからでしょうか。ひとめぼれの方がおいしいという生徒さんの方がおいしいというのには、少しがっかりというか。。。この大崎平野で作られる「ササニシキ」は、すし米にしても最高だと思うくらいおいしいと思っています。是非、改めて、食べてみて下さい。そんな導入部分に続いて、SSHとは何か、課題研究ではどの様なことに気をつけないといけないのかと言うことについて。ちょうど、1週間ほど前に石川県立小松高等学校の理数科の生徒さんたちに話したような内容を。課題研究を自由研究のように位置づけるのか、そうでないのかと言うことについてはいろいろと議論の余地はあると思いますが、高大連携とか言われる時代。また、課題研究をまとめたもののformatは、いわゆる、大学で行う、卒論、修論などと同じformat。であれば、ぜひ、大学、大学院につながるような考え方、やり方を学んでほしいと。ちゃんとノートをつけるとか、繰り返し実験をして、統計処理をするとか。実際に高校に入ったばかりで、余り実感がわかないかもしれないですが、やり始めたときに、また、思い出して頂ければと。。。
昨年までは、この課題研究の話だけだったのですが、これだけでは、なぜ、こうしたことをするのか、高校で学習する教科とどの様なところで結びつくのか、また、大学、大学院に進んだときに、どの様に活かされるのかと言うことなど、キャリア教育的だったかもしれないですが、そんなお話も。人生は長いです。いろいろなところでつまずいたり、転んだり、失敗したり。でも、それを糧として、次に進んでほしいと。講義の最後には、質問コーナー。たくさんの質問を頂きました。渡辺と同じように植物というか、品種改良の重要さがわかってくれていた生徒さんからの質問は感動でした。ぜひ、オープンキャンパスの時に、片平の渡辺の研究室にいらしてください。こうした生徒さんとお会いできたのも、この講義室がある場所が、古川農試があった場所だからでしょうか。なんかそんな気持ちにさせられた時間でした。楽しみにしていますので。質問のあとには、代表の生徒さんから、講義の感想というか、コメント。こちらが伝えたい内容をとてもしっかりととらえていて、課題研究だけでなく、普段の学習、生活でも十分いかしていけるのではと思いました。また、どこかでお会いできるのを楽しみにしております。もちろん、はずかしくて質問できなかった方。mailでの質問もwelcomeですので。
講義のあとには、庄子校長先生とSSH活動、評価の問題、高校で行うこと、ひととしてなど、昨今の教育事情について、ずいぶんと時間を頂き、deepな議論ができました。これからの日本を作る人材をいかに教育するのか、また、その教育に関わるノウハウをどの様に共有するのか、高校も大学も同じ問題を抱えているのだと実感できたこと、逆に言えば、高校大学相互で連携して、そうした問題解決に当たることが、よりよい人材育成には欠かせないのではないかと思いました。ありがとうございました。
最後になりましたが、今回の講義などの設定をいただきました、菅原先生、佐藤先生をはじめとする関係の先生方、ありがとうございました。今年度の課題研究がよりスムーズになるのを楽しみにしております。また、何かあれば、ご相談頂ければ、幸いです。
わたなべしるす
PS. 仙台と古川の直線距離は40-50kmだと思うのですが、桜前線とはちゃんと季節を知っていて、古川黎明高校の隣に昔からある野球場の所のサクラはまだ花盛り。研究室にある片平キャンパスのサクラは桜吹雪のように散っていて。。。たった40kmくらいかもしれないですが、北上しただけでこんなにも違うのだと。。。植物の温度センサーというか、そうしたものに感動でした。
さて、3年連続で、1年生向けに、SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」。最初に校長先生が渡辺ことを過分にご紹介頂き、恐縮でした。愛媛・今治の出身と言うことから、現在に至るまで。。。で、講義の最初にこの講義室があった場所に何があったのか、また、その古川農試でどの様な品種が育成されたのか。ササニシキ、ひとめぼれのどちらが好きかということ。そんなことから話を始めました。ササニシキの作付けがずいぶん少なくなり、ひとめぼれの方がmajorになったからでしょうか。ひとめぼれの方がおいしいという生徒さんの方がおいしいというのには、少しがっかりというか。。。この大崎平野で作られる「ササニシキ」は、すし米にしても最高だと思うくらいおいしいと思っています。是非、改めて、食べてみて下さい。そんな導入部分に続いて、SSHとは何か、課題研究ではどの様なことに気をつけないといけないのかと言うことについて。ちょうど、1週間ほど前に石川県立小松高等学校の理数科の生徒さんたちに話したような内容を。課題研究を自由研究のように位置づけるのか、そうでないのかと言うことについてはいろいろと議論の余地はあると思いますが、高大連携とか言われる時代。また、課題研究をまとめたもののformatは、いわゆる、大学で行う、卒論、修論などと同じformat。であれば、ぜひ、大学、大学院につながるような考え方、やり方を学んでほしいと。ちゃんとノートをつけるとか、繰り返し実験をして、統計処理をするとか。実際に高校に入ったばかりで、余り実感がわかないかもしれないですが、やり始めたときに、また、思い出して頂ければと。。。
昨年までは、この課題研究の話だけだったのですが、これだけでは、なぜ、こうしたことをするのか、高校で学習する教科とどの様なところで結びつくのか、また、大学、大学院に進んだときに、どの様に活かされるのかと言うことなど、キャリア教育的だったかもしれないですが、そんなお話も。人生は長いです。いろいろなところでつまずいたり、転んだり、失敗したり。でも、それを糧として、次に進んでほしいと。講義の最後には、質問コーナー。たくさんの質問を頂きました。渡辺と同じように植物というか、品種改良の重要さがわかってくれていた生徒さんからの質問は感動でした。ぜひ、オープンキャンパスの時に、片平の渡辺の研究室にいらしてください。こうした生徒さんとお会いできたのも、この講義室がある場所が、古川農試があった場所だからでしょうか。なんかそんな気持ちにさせられた時間でした。楽しみにしていますので。質問のあとには、代表の生徒さんから、講義の感想というか、コメント。こちらが伝えたい内容をとてもしっかりととらえていて、課題研究だけでなく、普段の学習、生活でも十分いかしていけるのではと思いました。また、どこかでお会いできるのを楽しみにしております。もちろん、はずかしくて質問できなかった方。mailでの質問もwelcomeですので。
講義のあとには、庄子校長先生とSSH活動、評価の問題、高校で行うこと、ひととしてなど、昨今の教育事情について、ずいぶんと時間を頂き、deepな議論ができました。これからの日本を作る人材をいかに教育するのか、また、その教育に関わるノウハウをどの様に共有するのか、高校も大学も同じ問題を抱えているのだと実感できたこと、逆に言えば、高校大学相互で連携して、そうした問題解決に当たることが、よりよい人材育成には欠かせないのではないかと思いました。ありがとうございました。
最後になりましたが、今回の講義などの設定をいただきました、菅原先生、佐藤先生をはじめとする関係の先生方、ありがとうございました。今年度の課題研究がよりスムーズになるのを楽しみにしております。また、何かあれば、ご相談頂ければ、幸いです。
わたなべしるす
PS. 仙台と古川の直線距離は40-50kmだと思うのですが、桜前線とはちゃんと季節を知っていて、古川黎明高校の隣に昔からある野球場の所のサクラはまだ花盛り。研究室にある片平キャンパスのサクラは桜吹雪のように散っていて。。。たった40kmくらいかもしれないですが、北上しただけでこんなにも違うのだと。。。植物の温度センサーというか、そうしたものに感動でした。