東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県宮城第一高等学校・平成26年度理数科「課題研究中間発表会」講師(9/9)

2014年9月 9日 (火)

 昨日、一昨日が韓国出張。空の青さは秋の感じですが、部分的に積乱雲とおぼしきような雲も見えて。。。やっぱり、不思議な秋の始まりという感じです。さて、9月最初のアウトリーチ活動は「宮城県宮城第一高等学校」の課題研究中間発表会の講師というか、コメンテーターというか。1年生向けのキャリア教育の講義科学者の卵養成講座の説明会などで、今年も伺っていますし、前身の宮城第一女子高等学校は研究室の増子さん卒業した曽根さんの母校でもあって。。。また、今の学校名に変わってからだと、アルバイトの進藤さんの母校でも。身近な存在です。この学校には理数科があり、これまでは、1人の講師が全体を見ていたので、各班の発表が2minだったとか。。。それでは進展が小さいので、物理・地学系、化学系、数学系、生物系の4名の大学の先生方を講師として呼んで。。。また、生物系は来週もやるくらい課題研究があるので、発表時間はほぼ、5倍の10minくらいあるようで。。いずれ、たくさんのヒトから、コメントをもらうというのは、よいことではないかと。

 この日の3題の発表は、貝に寄生して生活している小さなクラゲの話。何でも単為生殖をするとか。動物と植物では減数分裂がちがう、そういえば、高校の頃に習ったような。。。植物だと、雌雄で減数分裂の時の細胞の発達がちがうのは。。また、植物だと単為発生をする場合があり、ミカンなどでは珠心胚実生というのがあったような。cloneとして増えるのは、その環境がよければ、問題ないですが、そうでないとすると、どこかのタイミングで、遺伝的多様性を持つような仕掛けがあるだろうと。そんなことを気にしながら。植物でも、動物でも遺伝的多様性というのは重要でしょうから。。。また、昔、何かの研究会だったと思いますが、群体ホヤというのがあって、自家不和合性のように集団が結合できるのか、そうでないかが決まっていると。そんなのも思い出したので、発表に会わせてコメントを。なにより、扱っている集団が遺伝的な多型をどの様に持っているのか、また、単為生殖以外の通常の有性生殖をどの様にするのかなど、考えてみると、ヒントになるのではと。。。それより大事なのは、同じ材料を使って、近い研究領域を扱っているということは、相互に情報交換をするのが大事だろうと。。。最終発表会もあるとか。その時までの発展を楽しみにしております。

DSCN3694.JPG 最後になりましたが、今回企画頂きました、理数科・柏葉先生、鈴木先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございます。来週の発表会も楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 宮城第一高等学校の卒業生で、研究室でアルバイトもしてくれている進藤さんが、一緒に行ってくれて、渡辺の質問の不足しているところをサポートしてくれました。かなりする鋭い質問をしてくれていました。科学者の卵養成講座の卒業生でもあるので、そのトレーニングの成果かなと。。。また、やっぱり、同じ高校の先輩から質問をもらうというのは、刺激になったのでは。。。あと、帰り際には、お世話になった先生方にご挨拶というので、進藤さんはそのまま残られて。。。よいことですね。卒業しても交流があるというのは。

 PS.のPS. 卒業生といえば、渡辺が三重大での非常勤講師から戻った土曜日に卒業生の古武城さんがlabに顔を出してくれました。とても元気そうで、熊本県の北部に位置する昔でいう普及所で仕事をされているとか。どんな作物を対象に仕事なのかなど、伺わないうちに、。。こちらも戻っての疲れと、翌日からの韓国のことがあって。。。ゆっくりした時間がないのはよくないです。やっぱり。。

DSCN3608.JPG PS.のPS.のPS. 来年度入学に向けた博士課程前期2年の課程、第II期入試について、研究室見学を頂きました。2名の方に。今日の夕方にも1名の方がいらっしゃる予定です。人生色々なことがあります。それを乗り越えるのも大事なこと。渡辺も回り回って、今の人生があります。振り返ると、今のでよかったなと思う部分ともちろん、もっとがんばればという部分と。そんな風に後から振り返らないとわからない部分もあります。というのがやっかいなのですが。。。来春の4月から、一緒に研究できるのを楽しみにしております。


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