東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】かほく市立七塚小学校・特別講義「花の不思議な世界」(10/15)

2014年10月15日 (水)

 午前が富山県(この記事を書いている時点で、まだできてないこと、お許し下さい。)。午後が石川県。お隣とはいえ、今回は石川県の能登半島の付け根部分というか、はじめて伺うところ。日本海にそって、北陸本線から分岐した七尾線の横山駅から近く。学校のすぐとなりは海が見えるところ。山から海までと言うのは、渡辺が育った今治の桜井地区と同じで。なんとなく、なじめるところでした。というのと、この伺ったかほく市は、研究室の辺本さんのふるさとである河北郡内灘町の北に位置するところ。こんなところで、育ったのだなと。ただ、冬の雪は大変だろうなと。。。そんなことも。ふと思って。。。

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DSCN4301.JPG はじめて伺う学校は緊張します。ただ、今回伺った七塚小学校は理科室での講義。理科専科の小町先生が3年生から6年生を教えていて、理科室には理科の先生がいるというのは、渡辺の小学校時代と同じ。桜井小学校の理科室を思い出しました。理科・学習のすすめ方という流れ図は、大学・大学院での研究、高校での課題研究などにも使える大事なことだなと。これを毎日きちんとできたら、たいしたものだなと。。。教員のテーブルには、電源装置が。これはなかったです。桜井小学校には。あったら、うれしかったと。

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DSCN4298.JPG そんな子供時代をも出すような理科室で、5年生にリンゴをモデルとした花から果実形成、受粉、受精、自家不和合性について。と言うと難しい言葉が並ぶ訳ですが、。。渡辺の自己紹介のあと、花の名前とその分類を。5つすべての花の名前をちゃんと知っていました。よく観察していると思います。そのあと、花の構造の復習。一番外側が「がく」というのを忘れていたのは。。。それに続いて、花粉管伸長の動画。これには驚いていたようでした。リンゴの花から果実ができるまでに摘果がある理由など、よく理解していました。

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DSCN4313.JPG ここまでは、どこの小学校でも行っていたとおり。ここで自家不和合性の説明を動画を使ってやる訳です。動画を見てもらうと、花粉管伸長と同じように、子供たちからは「へー」と言う声が。やっぱり、雌しべが花粉を識別するというのは、不思議なこと。では、なぜ、そんなことをするのか。いくつかの答えの後。。。。「自分では足りない他のよい遺伝子をもらうため」。とてもすばらしかったです。で、ここまでなら、いつも。このやりとりを、テレビの画面に書くことができる、電子黒板として、理科の小町先生が書いてくれて。。感動でした。まさに、劇的before afterの世界でした。。。電気の力というか、electricの力というか、すごい発展だなと。。。さらに、いつものように、リンゴの花の面影がリンゴにある、リンゴの蕚片の部分を観察してもらい。。。

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DSCN4349.JPG そのあとに、質問コーナー。いつも出ないような、すごい質問の連続。。。すごかったです。ほんと。これで終わるのかと思ったら、本当の最後は、今日の講義で思ったこと、考えたことを書く訳です。とてもなれたように書く児童の皆さんには感動。科学者の卵養成講座のレポート書きを見ているようでした。できた方から、リンゴを1つずつ。ちゃんと、レポートをクラスごとに分けておけば、リンゴをgetできるという感動的なシステム。もちろん、最後の最後は世界に向けて、情報発信。

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DSCN4369.JPG 講義が終わっても、理科室に残って、理科の先生と話をしたりする人たちも。昔を見ているようでした。そのあと、福村教頭先生、理科専科の小町先生を交えて、理科というか、自然を活かして何ができるか、もちろん、この学校の理科専科のすばらしさも。そんな書き物を愛媛新聞に書いたことがあると。渡辺が学んだ、今治市の例として。それを上回るようなすごいものでした。感動の嵐というのはこういうことを言うのだろうと。。。ありがとうございました。

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DSCN4366.JPG 最後になりましたが、今回の講義でお世話になった七塚小学校・木田校長先生、福村教頭先生、理科専科の小町先生、5年生の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。また、次年度以降も交流ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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DSCN4359.JPG PS. 理科室には他にも、メダカとミジンコの関係。というか、食べる方と食べられる方の大きさの関係。さらに、3年生から6年生で今学んでいる言葉を並べてあって。これがあるから、前の学年、先の学年で何を学ぶのかがわかる訳で。理科に興味を持ち続けることができるのだなと。そういえば、学部の3年生の蔬菜園芸で、キャベツ、ハクサイ、ニンジンなどの種名というか、学名を習ったとき、うれしくて、生協で、これは、Brassica oleracea, Daucus carotaというのを言いながら食事をしていたような。そんな刺激があり続けるのが、大事なのだと。

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DSCN4363.JPG PS.のPS. 帰り際に、曇っていた関係で日本海に沈む太陽を見ることができなかったですが、また、今度伺ったとき、見ることができればと、思っていたら、帰り道で、きれいな夕日が。。写真を撮れなかったのが残念ですが。。。辺本さんの去年の写真があれば。。。また、もどって、uploadすることにします。

 PS.のPS.のPS. 学校の校庭には、なんと「聖徳太子像」が。いろいろな小学校に行きましたが、聖徳太子像というのは、はじめて。聖徳太子が10,000円札、5,000円札の時代を知っているだけに、すごい感動と、10人の話を一度に聞いて理解して、返事ができたという伝説を歴史の時に聞いたことがあり、何か、不思議な力を頂いたような。。また、聖徳太子像の下にある「和」というのは十七条憲法の「和を以て貴しと為し」と言うことなのでしょうか。

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DSCN4294.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 最後のまとめ、明日の準備、出前講義先との調整などをするために、小松高校に戻ると、玄関の所にはちゃんとあたらしいversionのwelcome boardが。。。ありがたいことです。今日もありがとうございました。明日も、お世話になります。

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