東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立宮窪小学校「キャベツとブロッコリー」(2014年度ふるさと出前授業-15、2/17)

2015年2月19日 (木)

 午前中が日高小学校。旧今治市内の中心から少し外れたところ。ただ、近くには市民の森と、西瀬戸自動車道へのインターチェンジがあり、午後からの宮窪小学校へは、その自動車道最初の三連吊り橋である来島海峡大橋を渡ってすぐの大島の小学校。今治側から吉海小学校があり、奥が今回の宮窪小学校。今でこそ、今治市立となっていますが、先の市町村合併以前は、越智郡吉海町と越智郡宮窪町。渡辺が小学校の頃に、近所の友達と遊びに行った友浦港近くの海岸があるのが、宮窪小学校の町内(地図とか見えない状態で書いているので、。。たぶんですが。あっているかと。。。)。同じ大島の吉海小学校には、11月の「ふるさと出前授業」の最後に伺ったところ。今回の最後もその大島、もう1つの宮窪小学校と言うのも何かのご縁。不思議なものです。今回の出前講義は6年生は26名。渡辺が通っていた桜井小学校から比べると、ずいぶん小規模ですが、海が近くて、山も近い。どちらかというと、農林水産業で生計を立てているという点では、桜井地区と規模の違いだけのような。。。渡辺自身の子供の頃を思い出させてくれるような小学校というのは何ともいえない、うれしさというか、懐かしさも感じる場所でした。

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DSCN6130.JPG 今回の講義は「キャベツとブロッコリー」。校長先生の畑で栽培されていたブロッコリーと春以降のモンシロチョウの実験に使うべく、準備されていたキャベツを用意頂きました。こちらの説明不足で、本物を見せるために、必要だったのですが、普通のキャベツとブロッコリーもあってもよかったと。舌足らずで、何か申し訳なさを。。。講義の準備などは、一昨年、波止浜小学校でお世話になった菅教頭先生。また、ここで再会でき、しっかりとした準備を頂けたのも、不思議なご縁だなと。。

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DSCN6135.JPG 最初に渡辺の自己紹介。今治の町中の小学生とは少しイメージが違うのは、渡辺と同じ「いなかで育った子供たち」。静かにきいている感じで、。。午前中の日高小学校でも書いてもらった、渡辺が今の遺伝学の実験をするようになったきっかけの「ハイブリッドライス」。遺伝子を混ぜるという点では、今日の講義のとっかかりとしては、よいかなと。それに続いて、植物の形態というか、成り立ちをトマトをモデルにして復習を。学校の行き帰りに、小さな畑があったりするので、見ているのはあると思います。もちろん、学校でも栽培したと思いますし。そのあと、キャベツとブロッコリーの生長の様子を写真と先の実物を見ながら、考えてもらって。ブロッコリーの先端、つまり、蕾なのですが、せっかくなので、半分に割ったときに切れてしまう蕾のかけらというか、それを観察してもらうと、「へーーー」という感じでしたが、実際に畑で栽培されているのが花を咲かせると思います。しっかり観察してみて下さい。

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DSCN6140.JPG ここまでの前置きをして、6つのグループに分かれて、キャベツとブロッコリーの遺伝子を持った新しい植物はどんな植物の形をしているのか、先の植物の形態で説明したルールを守って、また、実際のキャベツとブロッコリーをよく観察して。宮窪小学校の子供たちがしっかりしていたのは、各班ごとに誰かがリードしていて、周りが手伝ったり、他のグループの観察をしたり。ちょうど、渡辺が子供の頃、遊びで役割分担をしていたように。とりのこ用紙に鉛筆書きでなくて、マジックでいきなり書いていく度胸というか、その当たりもそうなんだなと。この当たりも昔の自分を思い出して。。。

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DSCN6159.JPG で、この後、各班ごとにプレゼン。ほとんどの小学校で最初にやるのは。。。という感じですが、実は、最初にやった方が、意外と質問されなかったり、他の班と同じ意見であっても、最初なので、やりやすいところはあると思うのですが。。。班ごとの特徴があって、予想通り、最後の方は、全員の質問をとっていたら、時間をoverするので。。。6班ですから、いつもよりは駆け足でなくてよいのが、よかったです。どこの小学校で書いたのか。意外と渡辺の卒業した桜井小学校だったような。発表を始めた段階で、内輪もめするパターン。せっかくまとまって書いたわけです。そこで上手に誰がどこをしゃべる、えーーー、それは、違うとか言うのは、よくないですねと。で、最後は、どんな植物ができのか、謎解き。植物の形態のルールを守ること、両親から遺伝子をもらうので、どれくらいどちらから遺伝子を受け継ぐかで、変わってくると。兄弟姉妹でそうだろうと。そんな話をして。また、この宮窪の自然の中で生活できると言うこと、その自然からたくさんのことを学んでほしいと。。。きっとできると思います。最後は、校長先生も入って頂き、世界に向かっての情報発信。

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DSCN6177.JPG 講義のあと、校長室で、村上校長先生、菅教頭先生を交えて、今日の講義のことなどを議論できました。ありがとうございました。その中で、村上校長先生は、この旧宮窪町のご出身と(渡辺の母校である、今治西高等学校の10級先輩。)。渡辺がはじめて、桜井小学校で、出前講義をできたとき、何ともいえない感動がありました。そんな気持ちで毎日、子供たちに接しているのだろうなと。また、そんな校長先生に教えてもらえる子供たちは、なんとよいことなのだろうと。ふと、そんなことを。。。最後になりましたが、宮窪小学校・村上校長先生、菅教頭先生をはじめとする6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。また、これで今年度の「ふるさと出前授業」も、無事、完了。統括頂きました、今治小学校・高橋校長先生、ありがとうございました。また、次年度もお世話になります。

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 わたなべしるす

 PS. 講義が終わった当日の夜には、宮窪小学校のHPにこの日の記事が。。。光速でのuploadありがとうございました。
 

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