東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【研究室見学】循環型科学者の卵養成講座・研究室見学(2/8)

2014年2月 8日 (土)

 今朝は曇っていましたが、11:00過ぎから始まった「科学者の卵養成講座」の準備。2年ぶりくらいの片平キャンパスのさくらホール開催。準備をしていた途中から降り出した雪。そんな中で、講義は、地震の話を理学部の海野先生に。通信の話を電通研の中沢先生から。講義が終わった頃には、10-20cmの積雪。。。今シーズン、ここまでのは初めてというか、全国的な雪と言うことで、日本中が大変なことになってしまい。。。ただ、そんな時でも、東北新幹線は一部の運休を除いて、通常運転。さすが、寒冷地対応が。。と思いました。

DSCN1674.JPG 講義のあとに、こんな雪を想定したわけではないですが、「研究室見学」。電車などの都合で来ることができない方もいたのかもしれないですが、25名の方々が渡辺の研究室に見学にいらっしゃいました。研究室に来る前に、ガラス室で、Brassica oleraceaの多様性を見学してもらいました。説明するのがいっぱいで、写真を撮るのを。。忘れていて。ただ、実験材料の多様性など、色々なことを学んでもらえたのでは。。。そのあと、研究室へ。これだけ多くの方々を案内するのは大変だったので、3つのグループに分かれて、顕微鏡・植物の部屋。メインの実験室。あと、低温室。顕微鏡では、蛍光顕微鏡、実体顕微鏡、DNA sequencer、-80oCの冷凍庫。あと、植物を育てているところ。室内で育っているのも不思議だったかもしれません。実験室は、PCRと自動の電気泳動装置。低温室は、春化処理中の植物とその光源のLEDだったり、遺伝資源を見てもらいました。雪がなければ、時間を気にしないでできたのですが。。。

 最後は全体で集合写真。また、オープンキャンパスなど、何かのおりにぜひ、いらしてください。お待ちしておりますので。

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 わたなべしるす

 PS. 19:30現在の片平キャンパスから、駅方面を。。。beforeがないので、わかりにくいかもしれないですが、15cmを越えたようです。積雪。。。。月曜日の審査会が大丈夫だろうか。。。。

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片平の遺跡-3(2/7)

2014年2月 7日 (金)

 明日、明後日にかけて、関東、東北は爆弾低気圧というか、本州の南岸を通る低気圧が発達して、10年ぶりくらいの雪になるとか。。。仙台の日曜の予報は「吹雪」になっていました。初めて見たかもしれないです。その日曜日の翌日の月曜日は、うちの研究室の学生さんの修士論文の審査会。日曜日の雪が解けて、月曜日はパニックにならないことを祈りつつ。そんな中で、うちの研究室でもプレゼンの練習。その練習方法を聞いてびっくり。共同研究をしているとある先生から聞いたことがあるのですが、自分のプレゼンをビデオに撮って、それを再生して、どこがおかしいかを自分で判断するとか。それをうちの学生さんの1人がやっていたとか。感動しました。自分のプレゼンを見るのは、なれるまで見るのははずかしいもの。それを今やっているというのは、さすがです。月曜日のプレゼンを楽しみにしています。

 ということは、月曜日は片平キャンパスは雪景色でしょうか。。。その片平の遺構、その3回目は「真島利行先生」。ウルシは、漆器を作るためには欠かせないもの。そのウルシの成分である「ウルシオール」の成分の化学構造を決定されたのが、この真島先生。片平キャンパスの本部の正面の芝生の上に、胸像があります。裏側を見ると、東北帝国大学理科大学の初代有機化学教授と。有機化学は、教養部時代に電子密度か何かの偏りで、反応が起きるというようなことを習ったような。。。ハプニングがあって、有機化学の試験が2回あったのも覚えています。そのハプニングがなければ、さんざんな点数だったような。ハプニングのおかげで、少し勉強したような。学部でも有機化学はありますが、アミノ酸、核酸などの構造を覚えるというのが主で、どうも苦手でした。覚えるというのが。。。今でこそ、アミノ酸の英文字1字表記を覚えていますが、その当時は、3文字表記すら。。。でしたので。。

眞島利行 胸像.JPG そんな有機化学の基礎を作られたというのであれば、うちの研究室とはと思っていたら、今は、立命館大の生命科学部で准教授をされている石水先生は、前任地が大阪大学理学部。大阪帝国大学としてできた当時、理学部関係の先生方だけか、それ以外もかはよく存じ上げないのですが、多くの東北帝国大学の先生たちが、大阪帝国大学に行かれたとか。その中の1人が、真島先生(直接でなくて、他の大学に異動されてのようですが。。。)。その石水先生がいらした研究室の初代の教授がこの真島先生。世の中のつながりは、何とも不思議にできているというか、その不思議さでつながって、餅は餅屋的な共同研究ができるのだと、この胸像の前を通る時、思うのでした。

 さて、月曜日の審査会。どんな質問が出るのか。異分野交流のような鋭い質問か、守備範囲内のイージーバウンドか。。。いずれにしてもゆだんなく。。。というところでしょうか。明日は、科学者の卵の基礎コース。地震、津波の話と電気の話。それはそれで楽しみです。久しぶりの片平開催ですし。。。。

眞島利行 説明.JPG
 わたなべしるす


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多様性、トップクラス、主観性(2/6)

2014年2月 6日 (木)

 昨日は結局真冬日だったとか。今日の昼頃にプラスの気温なので、40hr弱は氷点下であった。そのタイミングに合わせるように、かぜ引きがピークであった。このところ、週末は、出張出前講義などあって、結局休めていないのが、かぜ引きに。。。弱り目に祟り目でないが、体力が落ちたところに、かぜ引きだったのだろう。この体力で、インフルエンザにならなかったのがよかったと言うべきなのかもしれない。どんな病原菌と戦っているのか、今の次世代高速シークエンサーを使えば、わかるのかもしれない。それによって、どんな薬を処方したら、直るのかという時代が来るのかも。どんな役者というか、免疫系が機能して、病原菌と戦っているのか、その経時変化がわかると、見方も変わるような。もちろん、免疫系に合わせて、日々、変化しているであろう、病原菌の多様性も。少し気温がプラスになったからであろうか、戦いが収束しているからであろうか。体調の方も落ち着いてきた。が、週末には、「科学者の卵養成講座」で研究室見学が、。しっかり直して対応しないと。。。そんな病原菌なるものも、悪者と言うだけではないというのが、論文に。。。熱帯雨林の植物の多様性には病原体、植食性昆虫が寄与しているとか。確かに戦うべき相手がいる方が、張り合いがあるのかもしれない。

DSCN0708.JPG 戦うと言えば、昨日、名人戦のA級順位戦が最終局を前にして、72期名人戦の名人への挑戦者が羽生善治三冠に決まったとか。3期連続での森内名人との対戦であり、渡辺より6つくらい下の世代が、こうしてこの世界のトップを走っているというのは、まだまだとがんばらないといけないと感じる。将棋もある種のせめぎ合いなので、どのタイミングは守るとか、攻めに出るとか。ある種の駆け引きがあるのだろう。というのも、小学校の時には、将棋をやっていたが、上手にならないのでやめてしまって、将棋の定跡、格言というのを覚えないうちに。。。なので、様々な棋戦を見ていても、どちらが雄性と言われても、。。。わからないことの方が多い。最後の最後になって、これで詰みだろうという時、なるほどと。。。そんな羽生善治三冠が東京大学2013年度冬学期の全学体験ゼミナール「将棋で磨く知性と感性」(教養学部1, 2年生が対象)というのを見つけた。net上にuploadされていて、2hr弱、話を聞けるようになっているというか、トップクラスの話を聞けるというのは、どんな分野でも刺激的であり、このあと、時間を見つけて、聞いてみたい。というか、東北大の基礎ゼミのようなものでも、こうしたトップクラスの何かがあれば、また、ちがった刺激を受けるのではと。。

 そういえば、今日のNatureに、いわゆる、論文の査読について心理学から考察した論文があった。細かなことはわかりにくいので、要約だけめくると、。。なるほど。というようなことが。行動心理というか、どれだけ主観性を発揮できるかと。。。この世の中、誰しも何らかの「集団」の中におかれていて、その集団と何らかの関係性を持たざるを得ない。その中で主観性を発揮するのは、確かに難しい。。。ただ、先の将棋ではないが、定跡というのを打破して、新しい定跡を確立する試みをするので、ここまで発展というか、進化してきたところがある。どこの社会も同じなのかもしれない。ふと、自分を振り返った時、どれだけ主観性を発揮しているのか。。。結構難しい。。主観性を磨いて、これまでになかったことを始めることができるような心構えを作るのが大事なのであろう。風邪を引いて、脳みそは、ぼーーーとしているかもしれないが、そんな時だからこそ、主観性が磨けるような。。。

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 わたなべしるす


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【研究室訪問】循環型科学者の卵養成講座・発展コース「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」、研究発表会準備-1(2/4)

2014年2月 4日 (火)

 世の中的には、今日は立春。のはずが、日中の気温は上がらず。。。午前中は雪が舞っていました。というより、季節の分かれ目の節分の昨日の方が、ずいぶんと暖かかったというか、昨日から気温は下がりっぱなし。。。。寒いです。そんな中、昨年末の12/22~24で行った「科学者の卵養成講座」発展コース。来月の3/15(土)での研究発表会に向けて、ポスターの作成に向けて、受講生はがんばっているわけで。。。。最終日にdataの解釈について、TAをしてくれた曽根さん、辺本さんと議論したとはいえ、高校生が実験dataをどの様に解釈してまとめるかというのは、初めてではないでしょうか。大変なことだと思います。そんなで、ポスターの途中段階で一度、議論をやろうということに。県内ではちょうど、今が、高校入試の時期なので、高校生はお休みとか。自分の時代、どうなっていたのか。休みがあったようななかったような。あったと思いますが。。。自分も受験生でしたので。。。

 で、発表当日、高校のイベントで参加できないと言うことで、まとめをメインでやってくれているのが、仙台二華高校の丹野さん。さすがに高校生がAdobe Illustrator、Canvas等を使うと言うことはないようで、MS-Wordに文章と写真を貼り付け、あれこれ考えて、どう並べるか、試行錯誤して、その最終案を持ってこられました。ぱっと見て、言いたいことはたくさんあるのもわかりましたし、何を比較するかと言うこともしっかり考えられていました。ただ、後は、どの様に見せるのがきれいかという、ある種の慣れの問題。たくさんの数をやらないということで。渡辺なら、こんな風に書いてみるよ。。

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DSCN1629.JPG もちろん、渡辺も自家不和合性等はわかりますので、どう解釈するのが、きれいかなど。。。ある程度議論したのですが、最後は、現場を統括してくれていた曽根さんと辺本さんにきてもらって、彼女たちの現場での感触と丹野さんの意見等をすりあわせて、これでストーリー的には、どうでしょうというところに、落ち着きました。やっぱり、現場は現場。。。ありがとうございました。

DSCN1637.JPG で、最後に、ポスターを作る時のfont sizeなどを、曽根さんと話をしながら。これまで1人であれこれと悩んでいたりした分が解消したのではないかと。。。また、mailでポスターの議論をできるように、fileの送り方なども。。。当日に向けて、しっかり準備して下さい。というか、また、疑問があれば、いつでも。。ということで。1.5hrくらいだったでしょうか。あっという間でした。

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 わたなべしるす

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Dron

2014年2月 3日 (月)

本年度早くも二回目の更新です。 
 

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本日D論発表試験がありました。
発表は40分間、質疑応答も40分弱の時間を過ごしてきました。
発表に関しては、多くの先生方から意見を頂き、改めて色々な方から意見を頂くことは非常に
面白いと感じた次第であります。また、40分間もしゃべることは今後、数回あるかないかだと思
います。その点に関しても非常に有意義な時間を過ごすことができ、貴重な経験を経たと感じて
おります。 
 
一つ気がかりだった点が、ピンマイクの音がうるさかった点です。
 
5年間の集大成ともなると感慨深い思いがあります。
この5年間非常に多くの方に支えられ、ご指導いただいた研究成果になります。その点では、現
時点でのベストな発表内容だと思っています。研究はまだ終わりではなく、もっとやらなければい
けないことがたくさんあり、本当はもっと研究をしたいという気持ちもあります。しかし、多くの方が
言うように研究に終わりはないというのが実際です。その点は今後の研究を行う方に託し、残され
た時間は引き継ぎ作業に時間を当てること、そして、残っている実験課題、及びその他もろもろを
少しでも消化していくことに尽力していきたいと思っております。  
 
resize0033.jpgのサムネール画像
ひとまずこれにてoscaの研究生活の一つの区切りかと思います。
これまでご指導、ご支援いただいた方、誠にありがとうございました。
ではでは、今度は卒業するときに日記を書きます。
osca

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