東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2009年12月の記事です。

Heterogenity、興味、話し言葉。。。

2009年12月 2日 (水)

今年は、いろいろなheteroな場面で話すことが多かったと思います。もちろん、共同研究の展開・発展、学内での講義、セミナーへの招待、小学校・高校への出前講義、一般への出前講義ということが、こうした背景にあったような気がします。お互いに興味のレベルが違うために、話をまとめることの大変さも、ずいぶん実感しました。集団は、heteroである方がよいわけですが、。。。

 こうしたheterogenityが高いとき、いかにお互いの興味のすりあわせを少しでも大きくして、話をスムーズにするか、これはある種の技術論かもしれないですが、それなりに場数を踏めばできるものだという実感もしました。いかに敷居を下げて、はなし・議論をできるかということなのかもしれません。といっても、専門性があるために、結構難しい話でもあります。。。。

 そんなとき、同じことを表現するにも、「話し言葉」を選ぶことで、はなし・議論が進むような気もします。言葉を選ばないことで、場が壊れてしまうことも、結構見てきました。

 こうした様々な興味があるheteroな集団が、会話をすることで、今年のlabのサイエンスレベルは少しは上昇したのではないかと思うのでした。こんなことを考える暇があったら、「師走」ということで、残されているdataをきれいな形にしなければならないと、実感したのでした。


わたなべしるす

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仙台市立鹿野小学校での出前講義「「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--」(12/2---12/4追伸)

2009年12月 2日 (水)

東北大と仙台市教育委員会の連携による「出前講義」は、今年は2件でした。9月はじめの川平小学校に続いて、鹿野小学校が2校目。これで今年は、終わりになります。鹿野小学校は、去年から講義依頼を頂き、リピーターとして、今年も講義をお願いいただいたのは、うれしい限りです。昨年度の5年生の担任の先生からのご推薦だそうです。ありがたいことです。これからも長く続けることができればと思います。本来は、11月の中旬の予定でしたが、昨今の新型インフルエンザの猛威の関係で、学級閉鎖などがあり、12/2の開催となりました。5年生・3クラスで、95名と校長先生をはじめとする5名の先生も受講していただいたのは、うれしい限りでした。


今年の出前講義も、「「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--」ということで、リンゴをモデルとして、花が咲き、受粉、受精して、リンゴができる。その過程には、花粉管が伸びること、自家不和合性という花粉の自他識別があるということ、植物の動的変化というか、ダイナミクスを話しました。花粉管が伸びたり、自家不和合性反応が、柱頭の表面で起きると、「へーーー!」という歓声が。やはり、動画はインパクトがあるようでした。


自家不和合性がなぜ、植物に必要かということを質問したところ、遺伝子が混じることが大切だと。とてもすばらしい答えに、感動しました。ぜひ、将来、一緒に研究ができればと思います。講義の最後に、10名を超える子供さんから、とても純粋な発想の質問をたくさんもらいました。リンゴの品種の数、リンゴはなぜ赤いのか、リンゴとナシは交配できるのか等々。そういえば、この小学校でもこの講義・質問のあとに、サイン会がありました。最近のこともさんがこんなにサインを求めるのかと、不思議に思ったりもしました。いつものように、子供さんたちからの感想文が届くのが楽しみです。
鹿野小学校にも、キャベツとブロッコリーの苗を配布して、ここでも栽培・観察をトライしてもらうことにしました。春には、キャベツとブロッコリーができることを楽しみにしていますし、片平から近いこともありますので、ぜひ、観察会ができればと思います。キャベツとブロッコリーの成長の違いをぜひ、よく観察してくださいね。


最後になりましたが、校長先生、担当の大風先生、東海林先生をはじめとする鹿野小学校の先生方にお礼申し上げます。

 


わたなべしるす


PS. 講義のあと、校長室で東海林先生を交えて、継続的な講義などについて、お話がありました。良い方向に進めばと思います。そういえば、この鹿野小学校の現校長の前々任者は、一昨年、立町小学校でお世話になった、狩野校長先生でした。世の中、とても狭くて、人のつながりは、すごいと実感したのでした。
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/diary/2007/10/18214734.php


追伸(12/4) 鹿野小学校のHPに、東海林先生が日記を記してくれてあります。併せて、ご覧ください。
http://www.sendai-c.ed.jp/~kanosho/blog/index.php?UID=1259726679

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キャベツとブロッコリー(その2) などなど

2009年12月 1日 (火)

みなさんお久しぶりです,千葉です(^^) 今朝,車のフロントガラスが凍っていました。寒くなってきましたね。
今回は後半,アブラナ科野菜のおいしい食べ方が書いてあるので,最後まで読んでくださいね。

師走です。12月は,クリスマスに大晦日,そしてすぐにお正月とイベントが盛りだくさんで,街はイルミネーションもきれいだしセールはするしでウキウキしますね。


ところで,10月1日,私の勤務初日に植えたキャベツとブロッコリーですが,こんなに大きくなりました!!でも1番右の子に注目。こんなに黄色で元気がありません。11月の中旬までは元気だったのに。

なんでも,2個体を一緒の鉢に植えたので,光や養分をめぐる競争が起こり,負けてしまったのだということ。植物の世界も厳しいのですね。「元気な方の葉っぱを刈り込んでやると,またよみがえる」とのことなので,このブログを書いた後,さっそくやってみます。結果は,次回(約1ヶ月後)をお楽しみに。

ところで,最初に書いた,アブラナ科野菜のおいしい食べ方です。一応いっておきますが,アブラナ科野菜とは,キャベツ,白菜,ダイコン,カブ,ブロッコリー,カリフラワー等々です。
この間発見しました。「アブラナ科野菜は,ミルク系とベストマッチ!!」なんです。

寒くなってくると,鍋が恋しくなりますよね。鍋となると白菜。でも買いすぎて余ったり。そんなときは,シチューにしてみてください。煮込んだ白菜のトローリ感が,シチューのクリーミィなトローリ感と相まって・・・。うーん,トレビアン(^o^)/ 

白菜だけじゃなくて,キャベツ,カブ,ブロッコリー・・・何でもいけます(ダイコンは試したことないけど)。
あと,鶏肉とかキノコとか冷蔵庫の残り物とか加えるとさらにおいしいですよ。

シチューを作りすぎて余ったら,翌日はドリア(ごはんにかけてとろけるチーズをのせて焼く)にしたり,オムライスにかけたり(←具なしでOK。これがウマイ!)いろいろ楽しめますよ。お試しあれ!!

訂正
このブログを見た渡辺教授によると,元気がない苗はモザイクウイルスというウイルス病らしいです。さっそく処分して,元気な苗を補充しました。失礼しました!!(汗) 


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