東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2010年9月の記事です。

【研究室訪問・講義】理科中核教員養成プログラム・研究室訪問・実習(9/7)

2010年9月 7日 (火)

 東北大と宮城教育大の連携プログラムの「理科中核教員養成プログラム」の受講生10名が、研究室を見学し、理科教員を目指し、特に、理科全般の実験、観察に強い教員の育成にむけて、ということで、研究室に来て、意見交換、見学などを行いました。特に、渡辺自身が、100件を超える出前講義を行っていることから、そうしたときの経験もお話しして、いかに、子供さん達に興味もってもらうか、それを維持するか、そのたいへんさを講義しました。

DSC01333.JPG そのあと、出前講義でお会いした、楽しい実験器具を作製している先生方のお話をして、身近なものを使って、いろいろなものを作ることができるし、それが苦手な人は、身の回りを観察することの重要性を語りました。そのとき、初めて、今治市立常盤小学校で講義をしたときに、お世話になった村上先生の記事を紹介しました。ちょうど、先日、自由研究、理科教育についてのコメントが数学の秋山仁先生とご一緒であったものを、ご紹介いただきましたので。村上先生は、愛媛県の実験のプロフェッショナルとして、認定されていると言います。いつも感動させるものを見せていただいたり、話を来たり、頂いたり。

DSC01330.JPG そのあと、研究室を見学し、最後にガラス室の様々なキャベツの仲間を観察し、キャベツの表面に大量のワックスがあること、仲間同士を交配して、雑種を作れることなど、実際に手にとって、感動してもらいました。先生になったら、大きな感動を生徒さん達に教えてください。

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 わたなべしるす


 PS. 実習のお世話を頂いた、理学部・教育研究支援部・アウトリーチ支援室の久利先生、ありがとうございました。そちらにも記事があります。合わせてご覧ください。



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太陽エネルギー、植物って、猛暑はいつまで。。。(9/6)

2010年9月 6日 (月)

 仙台でも毎日のように30oCを超える。仙台に来て、25年になるが、こんなことは初めてである。気象台開設以来という暑さなのだから、当たり前なのかもしれないが。。。それにしても、この太陽エネルギー、何とか、使えないかと思う。小学校の頃だったろうか、隣の県の香川県仁尾町で、太陽エネルギーを集光して、電気エネルギーに変えるというような計画だったのか、何かあったような記憶がある。実際に見たかったが、何かの都合で見ていない。今、太陽光パネルは、当たり前のように使われているが、その当時は画期的だったと思う。太陽エネルギーはすばらしいと。。

DSCN4055.JPG そんな太陽エネルギーを、一身に集めているものが、身の回りにたくさんある。「植物・作物」である。太陽エネルギーを、糖・デンプンにかえるとができるというのは、この先端科学のオンパレードの工学力でも無理のようである。もちろん、完全に不可能というわけではなく、植物並みの効率をもってと言うことである。と、考えると、進化の果てにこの様な形、システムをもった植物というのは、尊敬に値する気がする。この太陽エネルギーのおかげで、今年はお米の収量も上がっているとか。夜温が下がってないので、食味の低下が気になるところであるが。。。

DSCN4107.JPG この前、とあるセミナーに出ていて、電気エネルギーをためるのには、例えば、パソコンのリチウム電池のようなものがあるけどと。。いろいろなシステムで、発電しているが、発電量を調節して、余らないように足りないようにしないといけないらしい。そう考えたとき、植物は、余りに強い光の時、葉緑体は、壊れないように逃げるというか、それに近い行動をとる。また、作りすぎたエネルギーは、例えば、イモのようにデンプンとして地下にためることもできる。これまた、植物のすばらしさを実感した。

 こんなすばらしい植物の能力を可能な限り解明して、工学との連携で、植物も模倣することをどこかで考える必要があるような気がする。単に、この猛暑対策だけでなくて。それにしても、この猛暑、いつまで続くのであろうか。天気予報を見る限り、今週の台風が来れば、涼しさが来るような。。あてにして、外れたときの。。。が、厳しいので、涼しくなってから、感動することにしよう。何より、秋のアブラナの栽培もままならないので涼しさがほしい、今日この頃でした。。

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わたなべしるす



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【出前講義】日本植物細胞分子生物学会・仙台大会・市民公開シンポジウム「植物とともに活きる--有用成分から眺めた植物の魅力とバイオテクノロジー--」(9/4)

2010年9月 4日 (土)

 以前からご案内していた、日本植物細胞分子生物学会・仙台大会・市民公開シンポジウム「植物とともに活きる--有用成分から眺めた植物の魅力とバイオテクノロジー--」と言う企画が、科研費・若手研究(S)東北大・「科学者の卵 養成講座」ということで共催されました。有用物質と言うことで、バイオエタノール、花色、花の香りという話に続いて、渡辺の方から、「植物の花の不思議--植物の花粉と雌しべは、どうやってコミュニケーションしているのだろう--」ということで、植物の生殖、自家不和合性と言うことについてお話をしました。

DSCN4503.JPG 今回は学会の先生方が1/4くらい、半分くらいが一般市民の方、残りが大学生・高校生でした。高校生では、昨年の「科学者の卵 養成講座」の受講生や関連の方が参加いただきました。ありがとうございました。学会の方で味なプレゼントを用意頂き、質問をした方には、サントリーが開発した「青いカーネーション」のプレゼントがありました。見た目には、青と言うより、紫はと言うことをいっている方も。。それだけ、いわゆる、ツユクサのような青色の花色を作らせることは難しいのだと思います。

 質問では、なぜ、研究者になったのか、自家不和合性のメカニズム、サクラソウの保全などに質問を頂きました。あれで回答になっていたでしょうか。なってないときは、ぜひ、研究室のHPに質問を書く欄がありますので、ぜひ、お送り下さい。

DSCN4505.JPG 今回初めて、いくつかのユニットの合同のシンポジウムでした。しゃべるにはヘテロで難しいところはありましたが、また、こうした企画ができればと思います。


 わたなべしるす


 PS. シンポジウム終了後、これまでの講義でお世話になった先生方、県内の学校の先生方とお話ができ、また、出前講義などを発展できそうです。ありがとうございました。そしてなにより、本当なら、文化祭に行きたかったであろう生徒さん、仙台市外からの参加の生徒さん、ありがとうございました。また、こうした企画を行いますし、このHPからお知らせしますので。ありがとうございました。


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ドラゴンフルーツ

2010年9月 1日 (水)

夏休み明けということもあり、ここのところ各地のお土産が集結していたのですが、
昨日はなべさんが買ってきてくださった九州土産の果物を頂きました。

DSCN4502.JPGのサムネール画像

DSCN4501.JPGのサムネール画像

いかにも南国っぽい見かけの紫色のはドラゴンフルーツというらしいです。
デパートなどでしか見かけないそうで、初めて見ました。
見た目からは全く味の想像がつかなかったのですが、キウイみたいでおいしかったです。
ごちそうさまでした。

今日から9月にもなって、こちらのラボでの生活も5か月が経過しました。
もう少ししたら、またBrassicaのシーズンに突入するので頑張りたいと思います。
その前に、そろそろ涼しくなってほしいです・・・。

広井


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