東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

昔のことを知ろうとしてみることは。。。。(5/30)

2011年5月30日 (月)

 昔のことを調べることの大切さは、これまでにも、4/24, 5/9と2度、記してきた。そうした昔のことを調べたら、今回の大きな津波が、日本各地で起こっているというような記事を読むことがあり、その中には、四国、九州の太平洋沿岸でもというのがあった。四国とあったのには驚いたが、瀬戸内でなかったのは、ほっとしたが、何が起きるかわからないのが、現状なのかもしれない。

 昔のことを知るためには、様々な方法論があろう。古文書を調べる、地層を調べる、古文書といかないまでも、本を調べる、知っている人、その時代の人に聞けることは聞いてみる等、たくさんあるのだろうと思う。その中でも、やっぱり、その当時のことを知っている人から、話を聞くというのは、「百聞は一見にしかず」ということだというのを実感したのも、この震災後の大きなことかもしれない。指導教官だった、「日向先生」には忙しい人に物事を聞け等、様々なことを教えて頂いたが、自家不和合性研究についていえば、昔のことを直接聞くことはあまりなかったのかもしれない。酔っ払ったときに、昔はね。。。ということはあったような気がする。その話の中に研究だけでなく、いろいろなことの本質があったのだと、痛恨だと思っている。。。。

 渡辺は、残念ながら、お酒が飲めないので、酔っ払って、何かをしゃべることはできないが、いつでも、しゃべれるという、おしゃべりな性格がある。もちろん、自分の昔の話をすべて、学生さんにしているかといえば、そうでもない。忘れないうちに、たくさんのことを話しておきたい。歴史の生き証人というほど生きているわけではないが、自家不和合性研究では、かれこれ四半世紀をやっているような気がする。そうでなくて、日向先生をはじめとする、昔の方々から、たくさんの大事なことを聞いてないまま、学生さんたちに話をするのでは、片手落ちのような気がする。ぜひ、この震災でこうしたことを思っているうちに、その時代に生きた人たちが世界との関係、周りとの関係で何を思い、どうしたのか、それを知ることが、本当のその時代の事実というか、本質を知ることになるのだろう。別に自家不和合性に限らず、昔様々なことで苦労した方々の智恵を頂くことは、残りの研究者人生だけでなく、人生の大きな宝物を頂けることなのかもしれない。そんなように、人生観が大きく変わったというほどではないが、影響を受けているのはよかったことだと思う。

DSCN0506.JPG 科学者の卵の紹介など、今月、来月と出前講義も多くありそうだ。そうしたときに、少しでも増えた昔のことをお話しできればと思った。まず、今日は、福島高校、明日は、宮城第一高校で。。。。


 わたなべしるす

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