東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

3/11(金)、14:46から今日まで、その13(6/12)。

2011年6月12日 (日)

 前回のその12を記してから、20日近くたちました。昨日は、あの震災からちょうど3ヶ月。14:46にはこの震災でなくなられた多くの皆様に哀悼の意を表して、黙祷しました(黙祷)。当日は、多くのテレビでこの3ヶ月を振り返ったような番組をやってました。震災後3ヶ月で、大きな余震があるといわれていましたが、これを記している現在でも起きてないのは、なによりです。このまま収束してくれれば、何より心の安心が戻ってくるような気がします。

 沖縄では梅雨が明け、西日本では大雨が降っているようですが、仙台はどうやらオホーツク高気圧に覆われていて、比較的乾燥している快晴が続いています。前回のその12の時には、なんといっても、1次補正のゼロ査定というのが衝撃的なことでした。今でも忘れられません。

DSCN0664.JPG この20日近くで、研究室内で何か大きな変化があったかというと、これといった大きな変化はなかったと思います。仙台の町中を歩いても、欠落をしていたモノというようなことに変化は見えません。建物の補修をしていたようなところが、幌かけしていたものがなくなったところが多くあったのかもしれません。仙台駅のような。そんなように仙台の町中というようなところでは、大きな変化はなかったと思います。何でもそうかもしれないですが、最初の立ち上がりは変化が大きいですが、しばらくたつと、飽和(saturate)してしまい、なかなか進まない。この震災からの復旧に想像以上に時間がかかるという苦悩というか、大変さをじわじわと痛感しているような気がします。

 時間をとれない、また、被災地に行くと復旧の邪魔になりかねないということで、沿岸部に行っておりませんが、まだ、復旧もままならず、復興には遠いというのが現状かと。なにより、福島原発の収束が未だめどが立たず、メルトダウンから、メルトスルーという状況に変化したとか。研究室で線量計を買いましたが、理学部の先生が測定してくれているモノは、自分との比較において、安心材料です。ちまたでいわれているようなホットスポットに当たるようなものが今のところないというか、見つけられてないだけなのかもしれません。年内にどこまで原そうしたことも発問題が解決しているのか、不安を感じ得ない毎日です。これまでにも書いたかもしれないですが、ここまで解決できたのは、個々の力の部分が大きかったと思います。もう少し、俯瞰的に見ることができる立場の方々が、積極的な手を打っていただけないものかと、もどかしいモノを感じ得ません。

 復旧をしながら、復興というある種難しい側面なのかもしれません。今回の津波も1,000年に一度という規模でした。出前講義で、直近、5年先、20年先ということは話しますが、1,000年先、日本、世界がどうなっているのかを描くのは、かなり難しいような気がします。どうなのでしょうか。。また、同じ津波に遭わないようにするのは、重要ですが。。一国でも早い復旧を願ってやまない、震災後3ヶ月でした。

DSCN0661.JPGのサムネール画像
 わたなべしるす

 PS. 来週の土日は、オープンラボです。先の話で天気までははっきりしませんが、雨模様ということはないようです。多くの方の訪問をお待ちしております。



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