東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年6月の記事です。

【基礎ゼミ113】農学・太田経過報告(33)

2013年6月14日 (金)

 6月13日(木)室温25℃

 こんにちは。農学部の太田光一郎です。中間発表以来野菜たちに与える水を少なくして栽培してみた所、「新天地」で生育しているレタスが急成長しました。最大背丈は13cmで、スクスク育っております。状況から判断してそろそろlettuce2及び3はそれぞれ間引きが必要になってきた感じがします。

koichiro lettuce2.JPG
koichiro lettuce3.JPG 栽培していて気付いたのですが、lettuce1の状態が他と比較してあまり良くない上、少々枯れてきたようにも見えます。土壌以外の条件はほぼ他のレタスたちと同じはずですが、元々の生命力も関係しているのでしょうか・・・?因みに2週間ほど前に全ての鉢に追肥をしました。

koichiro lettuce1.JPG トマトもスクスク成長しております。現在では背丈11cmとなっており、沢山展開されてきました。このトマトはlettuce1と同じ土壌なのですが枯れることなく成長していることから、植物と土との間にも相性があると思いました。

koichiro tomato.JPG ―可愛い子には旅をさせよ―  ←野菜にも当てはまりそうだと思いました( ;゜Д゜)
 野菜たちには美味く・安く・早く成長してもらいたいものです。( *´ω`)オイシソー


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渡辺コメント

 農学・太田さん、報告、ありがとうございます。最初の報告の5/3から、40日。ずいぶん育ちましたね。気温があれ以降、ずいぶん、暖かくなったのもあったのではないでしょうか。また、1つを除いて、水、肥料、光などの管理がしっかりしているのではないかと思います。lettuce2, 3は、間引きのタイミングを逸しないように。気をつけて下さい。

 問題は、lettuce1の生長がおかしいですね。この写真からは、水をあげなさすぎという感じをうけますが。。。一度水をたくさんあげて、乾き気味までほっておいたら、どうでしょうか。あと、lettuce2, 3とlettuce1とは、何を変えたのでしょうか。それの説明がないのが残念ですね。次に投稿する時は、土壌の何を変えたのか、新しい土として何を使ったのか、それを説明するのが大事です。もちろん、物差しを当てていたり、温度、大きさの測定は、しっかりしています。よいことです。

 トマトは、葉っぱの色も濃くて、しっかり育っていますね。このまま維持すれば、もう少しで花芽がつくのではないかと思います。ここからは、害虫などの管理が大事になると思います。

 他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・出前講義「高等植物における生殖・受粉反応」と「農学・生命科学入門」(6/13)

2013年6月13日 (木)

 ここ2年、この時期に、愛媛県立今治南高等学校に出前講義に来ております。昨年は台風一過でしたが、今年は上陸もなく、今日には熱帯低気圧になるのではと言うことで、ほっとしました。そのぶんという訳ではないですが、仙台から比べると、ずいぶんと暑いです。昨日は、フェーン現象で、35oCを超えた地点もあったようです。

 さて、講義は、午前が園芸クリエイト科に講義と交配の実習。例年より春先の天候が愛媛ではよかったようで、実習に使う、メロン、スイカの花は、ピークを過ぎていました。講義では、花がある意義、自家不和合性、果実の内部形態などを簡単におはなしして。その中で、いつも花と作物の名前の一致、ヒマワリの上のハチはどこから来て、どこへ行くのか。ということを聞く訳ですが、半分くらいの作物は、正解が。さすが、園芸クリエイト科だと思いました。なにより、トケイソウを知っているのはよく毎日の花を観察しているなと。正解した生徒さんには、「国際植物の日」関連の提供頂いたGoodsを。提供頂いたOxford University Press東北大には、この場でお礼を。。。

20130613今治南 (11).JPG そのあとの実習では、メロンは使えるような花がなく、スイカを使って交配実験。うちの研究室でも、ガラス室での栽培をしていますが、もちろん、地面を這わせての栽培でなく、支柱を立てての栽培。ここに掲載していないたくさんの写真を撮って、labでの栽培と、基礎ゼミへの参考にと。。基礎ゼミの記事の時に、写真をまた掲載したいと思います。終わりかけということもあり、しっかり観察して、雌花を探して、10-20花くらいはあったのではないかと思います。グループごとでしたが、受粉をして、あとはうまく結実するのを祈るだけですが、天気もよいので、大丈夫ではないでしょうか。交配後には、交配した日付けのラベルを。大事なことです。収穫までの日数を理解するためには。

20130613今治南 (20).JPG
20130613今治南 (22).JPG このあと、実際にスイカを割って、試食。このあたりがよいですね。自分でつくって、自分で食べてみる。それがどれくらい大変なことか。。。これは、今年の渡辺の「基礎ゼミ」のポイントでもありますが。。。

20130613今治南 (31).JPG 午後からは、普通科の希望者に、「農学・生命科学入門」と題して、先日の仙台第一高等学校金沢泉丘高等学校と同じ講義で、自家不和合性・生殖の話しとキャリア形成というか、渡辺のこれまでの歩みを。。植物、作物好きの生徒さんだったのが、何よりでした。1.5hrという短い時間だったですが、自分見詰めて考えたり、植物の不思議を理解頂けたのではないでしょうか。

20130613今治南 (57).JPG
20130613今治南 (60).JPG 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 一昨年、ここでの愛媛新聞社の取材がきっかけで、昨年の年間通しての日曜コラムにつながったのかもしれません。その愛媛新聞社が今日も取材頂きました。ありがとうございました。取材頂いた方は、昨年まで、コラムに簡単な10文字くらいの中身を説明するようなコメントをされることを担当頂いていた方。もちろん、渡辺のもつけて頂いたそうです。。。びっくりしました。。。本当に世の中狭いです。ありがとうございました。記事を楽しみにしております。

 PS.のPS. 午前の講義の前に、今年度から就任された校長先生とお目にかかって、最近の農業科など、高校教育についてお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。

20130613今治南 (1).JPG

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/11)

2013年6月12日 (水)

 つい先日までは、初夏のような天候でしたが、台風が来ているおかげか、梅雨前線が活発になり、仙台も霧雨のようなものがここ数日。。七北田小学校には、この前の「いろいろなイネの栽培」で講義と田植えをして以来。時間がなくて、そちらの方の観察はできなかったですが、理科の椎名先生の話では、例年になく順調に生育しているとか。うちのPDの坂園さんとM2の田口さんの苗立てがよかったのだと。。。ほっとしました。というか、前回は忘れ物をして、パニックでした。

 さて、今回は、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義。今年度に入って、5/9(木)に小松市立中海小学校で、5/23に仙台市立木町通小学校ででした。今回が3回目で、また、ぎりぎりに伺ったこともあり、国際植物の日のイベントというのを説明し忘れました。。。

DSCN6508.JPG キャベツ、ブロッコリーのどちらも子供たちにはなじみがあり、とても大好きな野菜。最初に、トマトの生育を復習しながら、植物の成り立ち、つまり、子葉、本葉、茎、葉、蕾、花というように変化が出てくる。それらの相互関係がどうなっているか、図示して。。。そのあと、キャベツとブロッコリーのそれぞれの生育ステージごとの変化を比較しながら。似ているところ、違っているところを。。。ブロッコリーの方が、緑が濃いというのに気がついた方もいたのは、とてもよい観察力です。ブロッコリーの蕾を数えてみたらという話をしたら、。。結構な驚きと、そんな大変なことをするのだと。。でも、実際に夏休みの宿題でやってほしいですね。聞いた数と、自分で数える大変さは大きく違いますので。

DSCN6515.JPG ここで、キャベツとブロッコリーは同じ種。元々は、青汁にするケールを品種改良したもの。では、交配できて、両方の遺伝子を持ったものができるということで、それを実験するのは大変なので、そうでなくて、グループで相談して、説明をした植物の形態の決まりを守って遺伝子を混ぜると、どんな植物になるのか。今回は、12のグループに分かれて、30minくらいで書いてもらい、そのあとに、プレゼンでした。何より、みんなで考えて、見たこともないものを想像する力を養ったことはよいことだったと思います。

DSCN6534.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、教頭先生、理科の椎名先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. みんなが考えた新しい植物の絵は、5年生の廊下に掲示されるとか。みんなで、また、議論して下さい。それも大事なことです。

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【基礎ゼミ113】農学・林経過報告(32)

2013年6月10日 (月)

 こんにちは。農学部の林美和です。基礎ゼミの近況報告です。

 レタス、トウガラシともにちゃんと生きています。6/8に撮った写真を載せます。レタスはこれです。

Hyashi-0610-レタス.JPG トウガラシは結局本数が減り、4本から2本になりました。

Hyashi-0610-トウガラシ.JPG そして、このトウガラシ、葉を裏返すとアブラムシがついてしまいました...(画像名、アブラムシ付きトウガラシ)アブラムシの量はたいしたことないので見つけたら手で取るようにしていますが、取ってもしばらくするとまた発生してくること、7階のベランダでも虫がつくことに驚いています。アブラムシの駆除の方法、また模索してみたいと思います。

Hyashi-0610-アブラムシ付きトウガラシ.JPG**********************
渡辺コメント

 農学・林さん、報告、ありがとうございます。前回のと比べると、ずいぶん生長しましたし、個体もしっかりしていると思います。水を控えるようにといったのですが、これでどれくらい前でしょうか。水をあげたのは。ぼちぼち、水をあげるのと、肥料を足すのがよいと思いますよ。少し、緑が薄いのが気になりました。

 あと、アブラムシ、これは、最初は物理的防除。つまり、つぶすのがよいですね。高くても出ますよ。不思議ですが。。。うちの研究室の日記に、牛乳が使えるのが書いてあります。参考にしてみて下さい。

 他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(6/10)

2013年6月10日 (月)

 今年度も多くのSSH実施校での運営指導委員を仰せつかっております。その最初の運営指導委員会が、宮城県仙台第三高等学校でした。今週後半から来週にかけて、愛媛、香川、大阪での出前講義となっており、その出前講義の中でも、SSH実施校での講義、運営指導委員会もあることから、よい刺激を頂きました。

 今年度の事業計画と言うことで、5年間の事業の4年目と言うことで、次も見すえた方策を練られているようでした。何より、この4年間の活動内容が評価されて、3年目以降は、このSSH活動がやりたくて、入学してくるという生徒が多くなりつつあるというのは、この活動が県下で受け入れられているということではないかと思いました。国際連携と言うことも、東北大と行っており、初年度から比べると、ずいぶんと充実した取り組みが行われ、今年度の計画も興味深いものとなっていました。

DSCN6501.JPG 質疑の中では、SSHがあったので、このように伸びたと言うことをどの様に浸透させるのか。中間評価の問題点をどの様にクリアされているのか。コアSSHとしての連携の立ち位置とは何か。生徒自身の積極性が上がってきている要因はどの様なものがあるのか。英語力・国際性の育成への取り組みとはどの様なものがあるのかなど、シビアな質疑が行われ、今年度のSSHの活動がよくなるのではないかと思います。年度末の運営指導委員会を楽しみにしております。

 最後になりましたが、校長先生、教頭先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

 わたなべしるす

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