東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立木町通小学校・理科クラブ「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」(8/30)

2013年8月30日 (金)

 自分が小学生の頃、8/30というのは、夏休みが終わる2日前。夏休みの宿題に追われていたような記憶があります。仙台では、今週から通常授業が始まっていて、なんか、夏休みの最後に、宿題のお手伝いという感じが、頭の中では。。。今回は、理科クラブの時間に「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」という内容。これまで、七北田小学校中学生向けの夏休み大学探検2013でも、実施してきた内容です。

 今回解剖に使うのは、キク、トルコキキョウカーネーションの3種類。この夏の暑い時期というのもあって、種類をそろえるのは、大変だったので、1つの花茎にたくさんの花が付いている、スプレータイプを選択して。。。。色はカラフルなので。。。せめてそれくらい、楽しんでもらえれば。。。本当の開催時期は、11月だったのですが、こちらがdouble bookingしてしまい。。この時期に、予定変更をして頂きました。申し訳ありません。

DSCN7233.JPG で、花の解剖というから、何かすごそうなことをすると思うかもしれないですが、花をがく、花びら、雄しべ、雌しべに分解してみること。自分が小学校の頃であれば、道ばたの花をとっては、花びらをちぎって、歩きながら、点々と花びらが続いていたり。。そんなことをずいぶんしました。時代は流れて、学校の帰りには、寄り道、道草をしないようにと。。もちろん、自分たちのころもそうはいわれていましたが、そんなことは気にせずに、道草でそんなことをしていました。おかげで授業の一環でという訳でなく、日常の世界で、感覚的に花を解剖すること、分解することを覚えたのかもしれません。もちろん、花だけでなくて、虫などいろいろなものを分解したような気がします。。。ここ木町通小学校のクラブ活動の理科クラブは、4, 5, 6年生。まずは、花を解剖して、そのあと、大きくしてみたいヒトには、顕微鏡を用意して、。。花びらを丁寧に分解してみる子供たちもいれば、キクの花を一気にばらばらに。。。という方も。それぞれの個性があって、よいのではと思います。分解して初めて、ものの成り立ちがわかりますし、それが組み立てをしようということにつながる訳です。花では、難しいですが。。。今回は、時間の制限があり、また、台風が近づいている暑い中だったので、大変だったですが、秋が深まり、これから、帰り道、庭などでたくさんの花を見かけると思います。ぜひ、また、花だけでなく、いろいろなものを解剖して、その不思議を発見して下さい。

DSCN7237.JPG 使った顕微鏡の1つは、震災の時に、神戸大学理学部から、分譲されたもの。普段使っているのは、鏡筒が1つなのに、分譲頂いたのは、2つ。大学では普通ですが、小学生にはびっくり。その顕微鏡などを使って、花びら、表皮の観察。最後には、こちらが学内のシダレザクラに付いていた、セミの抜け殻を持ち込んでいたのを、解剖初めて。。。セミという植物とは違うものも観察できたのでは。。。その違いもしっかり覚えておいて下さい。

DSCN7239.JPG 科学クラブの先生方を初めとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。秋からの出前講義もこれからが本格化。これからも楽しみにしております。

DSCN7240.JPG わたなべしるす

 PS. 学校に行くと、3-6年生で、出前講義をしている関係で、「博士、教授!!!!」という名前で呼ばれることも。覚えてもらえるのはうれしい限りです。ありがとうございます。

 PS.のPS. 講義が終わったあとに、担当された先生方と意見交換会。セミの話が出たところで、先日もテレビでやっていた昆虫食の話し。イナゴの佃煮とか、そのイナゴを捕まえたとか。。。子供たちは、虫が苦手のようでしたが、自分たちの世代は、そうして虫を捕まえて学校に持って行くというのは、普通のことで。。そのうち、テレビでやっていた昆虫食の時代が本当に来るのではと。。楽しい議論でした。ありがとうございました。
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