東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第21回生命科学セミナー開催(11/28)

2013年11月28日 (木)

 以前にお知らせしていた第21回生命科学セミナー「アブラナ科植物の雑種強勢について」神戸大の藤本先生が来仙されるというので。。。彼とは渡辺が岩手大に異動になった1998-1999年くらいに初めてお会いしたのだったでしょうか。あれから数えると、15年近くになりますが。。。その当時は、自家不和合性の研究をしていて、。。。いろいろな事情があって。。。その当たりは、また、時間を見つけて。。。その後、epigeneticsを早い段階からおもしろくなると、もくろまれていて。。その当たりは、さすがだなと。。。この夏だったでしょうか。新潟大から、現在の神戸大・農学部に准教授として着任にされました。新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」の公募研究班としてもjoinされていて。ゆっくりと「雑種強勢」の話を聞くのは初めてでした。雑種強勢は、植物育種の講義等できいていて、不思議な現象として、多くの方がトライされていますが、これという結論がないのも現状です。

 で、講義では。。。ダーウィンがはじめて記述して、トウモロコシでは雑種の方が25%以上よいということを記しているとか。。。「優性説」、「超優性説」、「epistasis説」というのが雑種強勢のいまでも定説だとか。。。また、hybrid cornを作るために、手で除雄したとか。それでは割に合わないので、細胞質雄性不稔(Cytoplasmic Male Sterility)を使うようになったとか。F1雑種を植えれば、そろいがよいとか。最初のところは、学生の時に、植物育種の講義で、日向先生から聴いたのを思い出しました。そのあとの、最近の採種事情なども。。。もちろん勉強になりました。では、実際の解析では、シロイヌナズナとハクサイを材料として。。。表現型、遺伝子発現解析等、かなり細かく見ておられて、これからが楽しみ。。また、機会を見て、セミナーをお願いしたいくらいでした。また、こちらでこれからやろうと思っている異なる実験でも十分、参考になるようなセミナーでした。ありがとうございました。

DSCN0671.JPG 最後になりましたが、研究の合間にこちらに来て頂き、セミナーありがとうございました。また、ぜひ、来仙の折には。逆に、神戸に伺った時には。セミナーをしたいと思いますので。ありがとうございました。書く位置がおかしなところになったかもしれないですが、藤本先生のところの教授が先日来仙された「安田先生」です。


 わたなべしるす

 PS. セミナーの時間帯は少しずれていて、参加できなくなかったのですが、お世話になっている理研の仁科の阿部様126回金属材料研究所講演会の特別講演で「量子ビームを用いて「東北ブランド」の新しい農水産物を創る」というので。。。少しだけお目にかかって。最近の量子ビーム育種の現状などを情報交換できました。ありがとうございました。

DSCN0668.JPG PS.のPS. 今日、M2, D3の4名分、五月雨式でしたが、論文タイトルを教務に提出完了。次は、論文そのものを審査員に指定の時期までに提出して審査を受けるという日程に合わせて、というところでしょうか。審査の時間まで入れてもあと、3ヶ月でしょうか。石にかじりついてもがんばるしかないと思います。。。

 PS.のPS.のPS. 先日来より、2ヶ所から「ミカン」を頂きました。ありがとうございました。ちょうど、この時期は早生品種の最後から中生に切り替わる時期。頂いたのは皮の感じから、早生品種かと。。おいしく頂きました。ありがとうございました。

DSCN0666.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 8/16に追伸で掲載した、「クミアイ化学工業株式会社・第2回学生懸賞論文募集」。テーマは、日本の農業に若者の息吹を!--農業の未来を考える--、というもの。数日前にも、農業というか、過疎のことについて記しました。自分でも気になっていることで。。。農業問題。何とかしたいと。自分が大学生、大学院生なら、ぜひ、トライしてみたいと思うのですが。。。何より、懸賞というくらいなので。〆切も12月末まで延長したようです(HPでは、まだ、10月末でとなっていますが、そんなことも小耳に挟みました。)。年末の忙しい折ですが、ぜひにと思う、学生、大学院生の方、一攫千金でないですが、こうしたものにトライして、文章力を磨き、あわせて。。表彰して、もらえるというは、よいことだと思うのですが。これを読んだ方が、トライされることを期待して。。。

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