東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】平成25年度FSC(ふくしまサイエンススクールコミュニティー)生徒交流会・コメンテーター、その1(2/1)

2014年2月 1日 (土)

 今日から2月。あっという間に1月がいってしまった感じです。何ができたのか、改めて考えてみないと。1月最後の1/31は、東北大の第100回サイエンスカフェ。20minという出し物の時間ですが、きて頂いた方々には楽しめたというような話しも漏れ聞こえてきて。。。少しほっとしています。

 2月最初は「ふくしまサイエンススクールコミュニティー」生徒交流会。その1日目は、ポスター発表とサイエンスプロジェクト。福島高校のコアSSHの取り組みの一環で、参加校は県内の7つの学校。SSHを実施していない高校も参加して、どれをゆっくり聞こうかと思うような数多くのポスター発表は、仙台三高での「みやぎサイエンスフェスタ」とはまた違って、迫力があります。この中から全国のSSH大会で発表するもの、それ以外のイベントに参加するものもあると思いますが、異分野交流によって、プレゼン力というか、対応力というか、そうしたものを学んでほしいと。。。

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DSCN1599.JPG ポスター発表は2部構成になっていて、その間に、サイエンスプロジェクトがはさまれていて。高校の枠を超えて、6名がグループとなって、決まった数の割り箸と輪ゴムを使って、机の上からより長く、飛び出した構造体を作る。高校生ならではの柔軟な発想が。見ているこちらも楽しめましたし、子供の頃に割り箸を組み合わせて作った、輪ゴムを飛ばす鉄炮のようなものを思い出したり。。。「考える力」、「突拍子もない発想力」、「グループ統括力」など、多くの力を養えるのではと。。。大学に戻って、何かの機会に使わせて頂きたい企画でした。で、最高記録の発表は明日になるのですが、一番だったのは、実は先生方の力作。絶妙なバランスで。。。発想の転換だと思いました。なるほどと。生徒に負ける訳にいかないという先生方のすばらしい発想というか、力作というか。これがあるからこそ、生徒もがんばれるのだなと。。。

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DSCN1610.JPG 後半のポスター発表では、いくつかに質問をして。。。なぜ、この実験をしたのか、その理屈はどうなっているのか、科学的根拠は。。。と言うことをしっかりしたら、よりよいものになるのではと思いました。

DSCN1613.JPG 最後は、交流会と言うことで、生徒さんと先生方とプレゼンなどを見ながら、。。台湾研修、物理系セミナーの報告などなど。物理系セミナーの報告で、野球のバットが釣り合うようにしたとき、バットのヘッド、グリップ側のどちらが重たいか。とても難しい問題と思いながら、釣り合うから、同じ重さなのかと思っていたら、ヘッドの方だそうですが、解説がありませんでした。。。。あれ?SSHの科学という概念はどこに行ったんだろうかと。。。あとで、解説をお願いしました。物理以外にも、化学、生物、地学と。。。よい情報交換会ができました。ありがとうございました。明日の口頭発表を楽しみにしています。


 わたなべしるす

 PS. 台湾と言えば、昔からお世話になっているPenn State Univ.のProfessor Kaoの出身地。いつかこちらも伺いたいなと。。。。

 PS.のPS. 上の物理の問題。子供の頃の魚の行商のおばちゃんが持っていた竿秤(さおばかり)の原理。そういえば、長い竿のところにおもりをつけて、皿の上にのせた魚の値段を釣り合ったところで、計算していたのを思い出しました。明らかに、つるしているところから、皿の魚の重さの方が重たくて、長い竿の先の方にあるおもりは軽かったと。。。そう思いました。と言うか、思い出しました。解説、ありがとうございました。というか、こんな身近なところにヒントがあったとは。。。。まだまだ修行が足りないと思いました。。。生徒さんからの説明をサポート頂きました、福島高校・物理の原先生、ありがとうございました。



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