東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年4月の記事です。

【出前講義】石川県立小松高等学校課題探求・開講式と初回課題探求活動へのコメンテーター(4/16)

2014年4月16日 (水)

 午前中の理数科1年生の講義に続いて、午後からは、理数科2年の課題探求の開講式と初回の活動。最初に、今年度から赴任された太田校長先生からご挨拶。1年生で学んだことを基礎として「科学的探求力の育成」に励んでほしいと。また、冬には英語での発表もあるので、そうしたことにも積極的にtryしてほしいと。そのあと、担当教員と生徒さんの対面式。実際の研究面を担当される先生方に加えて、英語の指導をされる先生方も各課題ごとに設定されているというのが、小松高校ならではではないかと。。。

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DSCN2105.JPG 開講式に続いて、それぞれのグループごとに、初回の活動。実際には、昨年度から数回実施していて、テーマについての再考をするグループがほとんど。高校の課題研究では「仮定」を立ててと言うことをよく言いますが、大学での研究であれば、こんな実験をやれば、たぶん、こんなことが起きるであろうから、それを見てみようという所だと思います。これもある種の仮定の下に、その遺伝子がどうなっているかと言うことを探索すると言うことと同じですので。

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DSCN2108.JPG生物班、物理班、化学班、数学班。それぞれ、どのグループもそれなりの課題を抱えていて。。。共同研究のはずなのに、三すくみになっていたり。。。調べる 材料は決まっても、何を調べたいのか、それは何ためなのかを決めることができないチームも。もちろん、高校生のレベルで調べることができるものはある程 度、決まってくる訳ですが。。。。半年くらいたったところで、また、活動を見ることもあると思いますが、大きな発展があることを楽しみにしております。

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 わたなべしるす

 PS. 他の高校でもそうですが、同じ高校で、兄弟姉妹にお目にかかることは何度かありましたが、ここでも。。。高校だと、小さな町の単位でしょうから、そうなるのは、今治にいても、そうですので。。。そんな不思議にも出会うことができたことに感謝です。

 PS.のPS. 課題研究のあとが、部活の顔合わせの回でした。1年生も5人くらい、新しく入ってくれて、activeになりそうでした。小松高校にあやかって、うちの研究室も来年のM1になってくれる今年の受験生をオープンラボで広報したいと。。。。

DSCN2110.JPG PS.のPS.のPS. 夕方の新聞にキャンパスのある、片平のとなりのブロックの米ヶ袋に「カモシカ」が出たと。。。。3hrで捕獲されたらしいですが。。。びっくりします。。。



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【出前講義】石川県立小松高等学校総合科学・特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」(4/16)

2014年4月16日 (水)

 朝一の講義に続いては、理数科1年生向けに総合科学での「SSH課題研究を始めるに当たって」と題しての特別講義。去年までは、1, 2年生合同でしたが、今年の2年生は去年すでに聞いているので、1年生だけに。去年の理数科の1年生、現2年生はなんというか、現3年生とも違い、講義等では、2, 3年生よりは、不規則発言が少ないのか、まだ、授業が始まって間もないので、そんなものなのか。。。。今年度も数回来ることになるでしょうから、その間には、講義等を通じて、いろいろな面が見えてくるのではと思います。

DSCN2093.JPG 講義では、最初にSSHとは、課題研究とはどういうものか。最近は、先行研究と言う表現がずいぶん使われますが、いずれ、過去に誰がどの様な研究をしていたと言うことを理解することは、研究の歴史を知ることであり、とても大事なこと。これは、自家不和合性であろうと、どんな研究でも同じこと。その研究の歴史が古ければ古いほど、いろいろな実験が多岐に分かれていて。。。その古い歴史を知れば、今の新しいことが見えてくるからと。。。また、高校1年生レベルだと、実験をするのが楽しい世代。でも、実験をまとめると言うことが大事で、それは、今だけでなくて、大学、大学院での研究を考えるととても大事なことだからと。。。。しっかり学んでほしいことです。

 講義の後半は時間の関係で、駆け足でしたが、高校で習う教科は何の意味があるのか、もちろん、高校生の時代に渡辺自身がわかっていた訳ではないのですが。。。今考えるとこうしたことが大事だと。。。時間の関係で最後の方は、説明できなかったですが、講義資料を渡してあるので、それを見て、学習してもらえればと。。。また、年度後半の講義でお会いすると思いますので。

 講義の司会などは、1コマ目に続いて、寺岸先生にお世話になりました。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. そういえば、昨日、生物部に入ろうか、どうしようかと悩んでいた生徒さんも。。。理数科だったのだなと。この記事を書いている放課後には、それぞれの部活ごとの会議で。。。その生徒さんも来てくれました。がんばってほしいですね。。。楽しみにしております。もちろん、新しく入ってくれた多くの方々に。。。

 PS.のPS. 大学の事務から、科学者の行動規範科学研究における不正行為の防止と利益相反への適切な対処について研究活動における不正の防止策と事後措置というのがHPに掲載されているというお知らせを頂きました。高校生でと思うかもしれないですが、何かの折りに参考にして下さい。




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2014年度の抱負

2014年4月16日 (水)

こんにちは。
M2の田口です。
先週の土曜日、大河原の桜まつりに行ってきました。
ちょうど満開できれいだった・・・のはいいんですが、
強風吹き荒れる日だったので、天候的にはタイミング悪かったかなあとも思いました。
電車も遅れていて1時間くらいかかりました。
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青空に桜は映えますね!

さて、今年度最初の記事ということで、今年度の抱負を書きたいと思います。
抱負は「ウォーキングとラジオ体操を続ける」と「腰を据えて活動する」の2つに
しようを思います。

前者は運動習慣つけたい、というだけです。
ラジオ体操はうまくいきそうだったんですが、外泊すると習慣って簡単に消えてしまうものですね。
後者は去年の反省として。去年は「いろいろなことに挑戦する」を抱負としていたので、
今年は「動く」から「落ち着く」方向性に切り替えようと思います。

最後に、もう1つ桜の写真を。

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この桜まつりだけでなく、近所の桜も「仙台で見る最後の桜」だと思うと
いつもよりも名残惜しく見えますね。
今年度もよろしくお願いします。

M2 田口

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【出前講義】石川県立小松高等学校科学探究・実験研究指導「遺伝子組み換え実験を考える」(4/16)

2014年4月16日 (水)

 前日は、生物部の実験指導でしたが、北陸遠征の中日は朝一の講義。最近、どうも朝が弱くなって。。。年をとると、朝が早くなると言われるのですが、そうでないのは。。。体力不足だろうと。。。何とかしないと。こんなに朝早くからの実験研究指導というのも、久しぶりのような。。。年度末の山形県立鶴岡南高等学校の研究室訪問でも9:00開始でしたので、8:35からの開始というのは。。。気合いと根性でした。何とか、連休明けには8:00頃にはlabにいるというか、その前の時間にいた頃のように、時間軸を戻したいと。。。

DSCN2083.JPG 最初は、生物の寺岸先生が担当されている「科学探究」の「遺伝子組み換え実験」の議論というか、指導というか、。。以前も松山南高校で遺伝子組み換えの実験で光る大腸菌(GFP)を入れるというのを、SSHで訪問したときにやったことがありましたが、その当時は、確か海外のキットだったような。今回のは国内メーカーの。competent cellとか、GFPを組み込んだplasmid vectorなどあり、一通りの実験ができる訳です。岩手大に赴任したすぐの当時は、分子遺伝学というような講義で、遺伝子組換えから、分子遺伝学に関わるような一通りの講義をしていたような。。。今では、高校生が遺伝子組換えをやるのだと。。。時代の流れの速さに感動するとともに、もう少し生き物を生き物らしく見ることができればと。。。そんな風に思ったりもしつつ。

DSCN2089.JPG 講義では、先週までの復習と言うことで、このキットがどの様なものであって、実験をするときに、どこの実験区をふって、何の条件を変えるのか。そのためには、キットの中身はどの様になっていて、それぞれが何の意味を持っているのか。それがわからないと、プラモデルを作るのと同じだと。。。ここを考えるのにずいぶん時間がかかって。。。これまでの生物の時間に、遺伝子組み換えの基本原則は習っているはずと。。。。寺岸先生から。。こちらは、あれ??????。。理数科であって、課題研究もやってきた訳です。しっかり、この実験の意味を考えて、次の授業の時には、渡辺はいないですが、しっかりとやってください。

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 わたなべしるす

 PS. 今日も玄関の「Welcome board」はちゃんと変更されていました。ありがとうございました。

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【出前講義】石川県立小松高等学校生物部・実験研究指導「レインボーフラワーの仕組みの解析」(4/15)

2014年4月15日 (火)

 先日、市内の中学、高校で出前講義の打合せをしたのが、今年度の出前講義はじめだったかもしれないですが、講義を直接した訳ではなく、先生方と打合せをしたり、実験をしていた生徒さんと少し話す時間があったくらいで。。。その意味では、今回の北陸遠征が最初の出前講義。年度がかわると言うことは、また、新しいメンバーに会うことができると言うこと。もちろん、うちの研究室にも新しいM1と新しいアルバイト方々もいらして。。。HPのなかのメンバープロフィールはほぼ入れ替えが完了。かなりメンバーが減ったなと。。それでも何とかして、と言うのがこれまでもそうだったので。。。lab全体のactivityが問われる1年なのかも。。

 そんな前置きは置いておいて、。。年度初めは石川県立小松高等学校・生物部の皆さんとの議論であったり、実験指導から。。。日が長くなったおかげで、学校について、すぐに、生物部担当の寺岸先生と一緒にダイコン、アブラナの畑の観察。生徒さんは、あとでも書く「レインボーフラワー」の方がよいようで。。。もう少し、畑の観察、手入れをしてあげては。。。観察という意味では、畑も、レインボーフラワーも同じですから。せめて、肥料を上げてください。お水を上げてください。花が咲く時期には、どちらも大量に必要としますので。

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DSCN2066.JPG で、それに続いて、「レインボーフラワー」の実験。実験の内容について、先日mailをもらっていて、それにコメントを返さないといけないと思いつつ。。。この年度初めは、明らかに脳みそがoverflow。。。。パンクしていて。。。伺うまでコメントできなかったこと、お許しください。実験の内容を伺い、今後、どうするのがおもしろいかと言うことについて、「科学をする」という単純な立場からのコメントと言うことで。もちろん、そうしたコメントに対する応答であったり、実験に対する考え方がしっかりしてきたのは、学年が1つ上がり、新しい1年生が入ってきたという緊張感からでしょうか。それはそれで頼もしいなと。。。

DSCN2074.JPG 実験の細かな内容にまで触れるのは、。。。なんというか、昔、師匠の日向先生が「世の中には、同じことを考えている人が3人いる。つまり、他の2人よりもどうやって、それを先に発表するか。。。」と言うことを言われたのを思い出し。。。ここでは触れないことに。もちろん、ダイコンコンソーシアムのHPなどで、また記事が上がるかもしれないですし、どこかの学会などで発表があるのではと。楽しみにしております。

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 わたなべしるす

 PS. 卒業した3年生が十八番であった「Welcome board」というか、ポンチ絵。ちゃんと、次の代に継承されているのは、うれしい限りです。今回もよろしくお願いします。

DSCN2070.JPG PS.のPS. ちょうど、議論も終える頃、新しい1年生が、部活の見学に。ちょうど、うちの研究室で言う「オープンラボ大学院生募集」のようなもの。どこの部活にしようかと。この生物部の特徴はと言うので、それぞれの生徒さんが話をしていて。新しいmemberが入って、活性化されるのを楽しみにしておりますので。。。

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