東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「ひまわりのお花の秘密--たねはいくつあるのかな???--」(10/3)

2014年10月 3日 (金)

 今週は火曜日から金曜日までというか、明日も出前講義なので、5連戦。ちょっと休みが取れないのと、科研費を書く重圧と科学者の卵養成講座の運営など、あれこれと重なりすぎ。。。この文章を書いているときと言うか、出前講義で子どもたちからエネルギーをもらっている時間がほっとする時間。昨日のとんぼ返りの宇都宮出張は体力的に。。。週明けにはかなり大きい台風が来るとか。。。月末の4年生向けのヘチマの講義用のヘチマが落下しなければ、よいのですが。。。ふと、そんなことが気になりつつ。七北田小学校で午前中の講義をして、給食というパターンは年に1回あるなし。というレアなケースでした。学校の方は、来客など慌ただしくされていて。全てのことに、こちらではないですが、収拾がついていればと。。。

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DSCN4048.JPG さて、講義は、一昨日の木町通小学校に続いて、七北田小学校で「ひまわりのお花の秘密」の出前講義。日にちもパターンも去年と同じ。びっくりでした。いつから生活科というのが始まり、1, 2年生で理科がなくなったのか。。。思い出せません。渡辺が子供の頃は、1, 2年生の理科で何をやっていたのか。思い出すのは、アサガオを育てたこと。あとは、学研の科学と学習を当時は学校の図書館で配布だったので、それを持って帰りながら、途中で開けて、大変なことになったり。。。それくらいが理科の思い出です。ただ、今も昔も変わらないのは、3年生ではヒマワリを育てることだと思います。渡辺も育てました。学校の南のところにある花壇というか、。。そんなところだったような。で、ヒマワリを春から栽培して花、種子形成までを見ているわけですが、そんなに難しいことを覚えるわけではないのが、3年生。なので、ヒマワリの生長の写真を見てもらいながら、自分たちで栽培したこと、どんな生育をしたかを覚えているかなという質問を。。覚えてないという方もいて。。あれ???。では、花は何のために咲いて、受粉に必要なものはの質問。しっかり答えてくれました。さすがよく学習しているなと。

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DSCN4052.JPG そんなイントロのあと、1つのヒマワリが咲いたら、一体いくつの種子形成が起きるのか、実際に数えてみようと。そんなことは、やったこともないだろうしと。理科ということで、大事なこと。科学をする上では、この実験をしたら、どうなるかという予想を立てるというか、最近は、仮説をというような言い方をするようですが、どうなるかを考えてやるから、その結果を踏まえて、次に進むときに、また考えるわけで。なので、各班ごとに、配布されたヒマワリの種の数を予想しておいて、種を数えるという作業に。作業をしているのを見ていると、一定の数、100個単位で分けているところ、そうでなくて、ひたすら数えて、山を作るところ。班の特徴があって、見ている方は楽しいわけですが、どうやったら、うまく上手にできるかを考えるのも、実験、理科をする上で大事なこと。今日ので覚えて下さいね。

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DSCN4092.JPG 終わったところで、全体を集計して、どこのグループが一番予想と結果が同じか。なんと、たった3個しか、予想と結果が違わない。。。感動でした。それに対して、予想の方が結果の10倍以上ちがう。。。。これはちょっと。。しっかり考えましょうね。この3年生の頃は、大きな単位の数が好きだったような。。。「無量大数」という単位があるというのを聞いて、無性に使いたかったような。。。そんなのを思い出しました。その後は、さっきの予想をすることの大事さを伝えて、各教室に戻り、クラスごとに質問タイム。時間の関係で、2つずつだったですが、なぜ、葉っぱ、茎が緑なのか、ヒマワリの花の数を調節できないのか、つまりは、頂芽優勢を打破すれば、スプレータイプのヒマワリができるわけで。どの質問もとても核心を突いたすごい質問でした。それでも質問が足りないと思った方々は、ぜひ、質問カードにお願いします。

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DSCN4150.JPG いつもは午後からの講義はこの日は、午前。終わったあとは、3-2のクラスの方々と給食。一番後ろに席があったので、それでも食べ終わったあと、かなり質問が。植物だけでなく、虫の話しだったり、そうした生き物に興味があるのは、大事なと。ゆっくりできればよかったのですが、いつぞやも書いた「科研費」の申請書のシーズン。ということで、片付けが終わってしばらく話をして。職員室に送ってもらい、最後は玄関のところで、見えなくなるまで手を振ってくれていました。ありがとうございました。今年はまだ2回は行くはず。見かけたら、声をかけて下さいね。

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DSCN4173.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、教頭先生、理科の椎名先生、3年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今年度は今月末の4年生向けのヘチマの講義で最後になるのかなと思っていましたが、この前、所用で「科学クラブ」を予定変更したので。。。あと2回になるかと。。。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 前回の七北田小学校へのリンゴの出前講義の時には、仙台市教育センターの方々がご一緒でしたが、今回は、科学者の卵養成講座で、高校生の指導をしてくれるメンターを希望されている大学院生の方が、渡辺の講義を見学したいと。仙台市内の小学校で出前講義をするので、参考にしたいと。講義が終わったあと、片付けをしながら、たくさんの質問を頂きました。なぜ、渡辺が出前講義をするようになったのか、あるいは、高校生クラスになったときにどの様なメッセージを送るのがよいのか、それぞれのlink先(化学と生物愛媛高校理科)に、渡辺の記事がpdfでdownloadできるようになっておりますと。このpageを初めてご覧になる方もいるのでは。そうした方々にも参考になれば。。。




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