東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】岩手県立盛岡第一高等学校生との「科学者の卵養成講座」特別討論(9/13)

2011年9月14日 (水)

 科学者の卵養成講座は、メインには学内で行っていますが、出張に出かけたおりに、その高校に受講生がいるような場合に、そこで、実験を行ったり、議論をしたりというのは、これまでもありました。もちろん、研究室に来てくれて、議論ということも。そうした番外編というか、特別編というか。

 岩手県立盛岡第一高等学校からは、初年度から数名の受講生があり、熱心に活動されているのを覚えています。そんな折、第1期生の方から、サイエンス、研究、大学、進路など多岐に亘る議論をしたいということで、2hrあまりの「科学者の卵養成講座」特別討論というか、番外編を行いました。今回の3/11の大震災が影響していたり、また、科学者の卵を受講したときのきっかけなど、それぞれの高校生までの科学に係わるようなきっかけを議論して、これから、科学を目指すものとして、何を目標にして、何を達成しようとすることが、よりよい未来につながるのか、そんなdeepな議論ができました。

 なにより、この科学者の卵がきっかけで、科学のことをdeepに考えているとともに、高校では、文系、理系は、分けられているけど、大学、社会ではどうなのか、そうした融合を考えていたこの受講生の方には、ある種の感動を覚えました。科学現象そのものは、もちろん、理系かもしれないですが、社会とつながっていることは、今回の震災でも十分理解できると思います。そうした「文理融合」を高校の時から考えている、渡辺の高校時代を考えると、ちょっと考えられないような考え方の広がりを持っていて、すばらしいと。。

DSCN1088.JPG 今回の議論は、こちらにとってもよい刺激でした。きっかけを作ってくれた生徒さんに感謝します。また、受験生でもあることを考えると、あと数ヶ月ですかね。ぜひ、目標を達成できるようにがんばってください。


 わたなべしるす

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