週末は冷害が起きるのではないかと少し心配するような低温と雨模様。ところが週明けとともに、天候は回復して、と言うより、暑さも戻ってきて、この原稿を書いている水曜日には、昼の時点で33oCを超えていて。。。(実際には、猛暑日だったとか。。。。どおりで暑いはず。。。。)。10oC以上の差があると、体調を整えるのが大変です。。。そんな天候でも植物は適度な降雨があるからだと思います。すくすくと育っていて。育ってほしい植物とその周りの雑草も含めて。。
そんな夏の暑さが戻った夕方。出前講義、研究室見学などのアウトリーチ活動は行っていましたが、数名でチームを組んでと言うのは、「科学者の卵養成講座」のようなもので、もう少し小規模のものとなると。。。今回の「平成26年みやぎ県民大学」がはじめてではないかと思います。渡辺の研究室から昼食などをgetするために、片平キャンパス内を北門の所の生協まで歩く訳ですが、その途中にあるのが、付置研の「金属材料研究所」。道路沿いの所には、立派な松の木があり、その脇には、KS磁石鋼を発明された「本多光太郎博士」の胸像があります。その金研の「電子材料物性学研究部門」の教授をされている松岡隆志先生と、とある会議でご一緒して、こちらがアウトリーチ活動をしているという話になったときに、夏にこのプログラムを計画しているので、ご一緒できないかと。。。講座の大きなテーマが「地球にやさしいエネルギーと環境・省エネルギー技術」ということで、電気系と植物系、うまくつながるのかと。。。ただ、やってみると、意外と。。。何より、お誘い頂いた松岡先生自身、植物にずいぶんと高い造詣を持っておられるので、。。。
講義に参加されているのは、渡辺と同じくらいか渡辺よりもお年を召した方々。趣味などで家庭菜園をされていて、渡辺よりも高い栽培技術を持ったからもいらっしゃるのではないかと、心配でした。そんな思いで、最初に渡辺のこれまでの簡単な履歴を。また、それに続いて、普段、食している「穀物、野菜、果物」等の花を見てもらい、それの作物の名前を。多くの出前講義で使っているものですが、家庭菜園をされているという方からはいきなり、「ブルーベリー」と言う回答を頂き。。。こんな時「習うより慣れよ」と言う言葉が正しいのか、どうか。何より、実体験がものを言うと言うことを、感じた瞬間でした。同じようにクダモノトケイソウがパッションフルーツと言うことの回答を頂いた時もでした。普段から、よく観察されている受講生の方々であることを実感できました。
で、改めて、植物も動物と同じようにたくさんのストレスを受けることで、収量が下がり、その感受性が高いというか、被害を受けやすいのは、生殖器官形成から受粉、受精の時期。渡辺の師匠の日向先生はいつも「動物も植物もおなじなのだよ。。。」と言われていたのを思い出しながら。。その克服と同時に、改めてかも知れないですが、植物があることで、酸素が生産され、地球上の生命活動がなされていたり、イネとアブラナの組合せが東アジアの農耕において、いかに重要であったかということを。また、今の品種改良の主流である「一代雑種育種法」と言うのによって、雑種強勢を活かすことができたり、頼多くの耐病性などを持たせることができる。このF1品種とそうでない品種の種袋の見分け方と実際にどの様な過程を踏んで、育種されているかというのを、野菜を例にして。最後の所は、この一代雑種育種法に欠かせない「自家不和合性」と言う形質の重要性とその簡単な分子メカニズムを。あっという間の1.5hrでした。最後に質問の時間を少しとったのですが、予想を超える多くの質問で、20:00近くまで。ありがとうございました。また、不明なことがあれば、mailなどでお問い合わせ下さい。受講生の皆さんの今日からの食卓が少し楽しいものになったり、家庭菜園がよりよいものになったのであれば、幸いです。
電気系というのは、渡辺が子供の頃に興味があったこと。そんなことと融合して、こうしたアウトリーチ活動ができたのは、望外の喜びでした。この場を提供頂きました、金属材料研究所の松岡先生をはじめ、関係の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。また、次年度も誘って頂ければ幸いです。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 午前中が福島高校のSSH・運営指導委員会。午後は学生さんたちと農学部で打合せ。ふと、心の隙があったのだと思います。会場入りが、ほぼ、5min前。時間を見たときは、慌てたこと慌てたこと。。。次から、しっかり時間管理をしないと。。。
PS. そういえば、お盆前に大学のtop pageの所に「GaNを主材料とする窒化物半導体」についての記事がありました。この前に、この講義の打合せの時に、すごい機器が並んでいる研究室を拝見したのを思い出しました。
そんな夏の暑さが戻った夕方。出前講義、研究室見学などのアウトリーチ活動は行っていましたが、数名でチームを組んでと言うのは、「科学者の卵養成講座」のようなもので、もう少し小規模のものとなると。。。今回の「平成26年みやぎ県民大学」がはじめてではないかと思います。渡辺の研究室から昼食などをgetするために、片平キャンパス内を北門の所の生協まで歩く訳ですが、その途中にあるのが、付置研の「金属材料研究所」。道路沿いの所には、立派な松の木があり、その脇には、KS磁石鋼を発明された「本多光太郎博士」の胸像があります。その金研の「電子材料物性学研究部門」の教授をされている松岡隆志先生と、とある会議でご一緒して、こちらがアウトリーチ活動をしているという話になったときに、夏にこのプログラムを計画しているので、ご一緒できないかと。。。講座の大きなテーマが「地球にやさしいエネルギーと環境・省エネルギー技術」ということで、電気系と植物系、うまくつながるのかと。。。ただ、やってみると、意外と。。。何より、お誘い頂いた松岡先生自身、植物にずいぶんと高い造詣を持っておられるので、。。。
講義に参加されているのは、渡辺と同じくらいか渡辺よりもお年を召した方々。趣味などで家庭菜園をされていて、渡辺よりも高い栽培技術を持ったからもいらっしゃるのではないかと、心配でした。そんな思いで、最初に渡辺のこれまでの簡単な履歴を。また、それに続いて、普段、食している「穀物、野菜、果物」等の花を見てもらい、それの作物の名前を。多くの出前講義で使っているものですが、家庭菜園をされているという方からはいきなり、「ブルーベリー」と言う回答を頂き。。。こんな時「習うより慣れよ」と言う言葉が正しいのか、どうか。何より、実体験がものを言うと言うことを、感じた瞬間でした。同じようにクダモノトケイソウがパッションフルーツと言うことの回答を頂いた時もでした。普段から、よく観察されている受講生の方々であることを実感できました。
で、改めて、植物も動物と同じようにたくさんのストレスを受けることで、収量が下がり、その感受性が高いというか、被害を受けやすいのは、生殖器官形成から受粉、受精の時期。渡辺の師匠の日向先生はいつも「動物も植物もおなじなのだよ。。。」と言われていたのを思い出しながら。。その克服と同時に、改めてかも知れないですが、植物があることで、酸素が生産され、地球上の生命活動がなされていたり、イネとアブラナの組合せが東アジアの農耕において、いかに重要であったかということを。また、今の品種改良の主流である「一代雑種育種法」と言うのによって、雑種強勢を活かすことができたり、頼多くの耐病性などを持たせることができる。このF1品種とそうでない品種の種袋の見分け方と実際にどの様な過程を踏んで、育種されているかというのを、野菜を例にして。最後の所は、この一代雑種育種法に欠かせない「自家不和合性」と言う形質の重要性とその簡単な分子メカニズムを。あっという間の1.5hrでした。最後に質問の時間を少しとったのですが、予想を超える多くの質問で、20:00近くまで。ありがとうございました。また、不明なことがあれば、mailなどでお問い合わせ下さい。受講生の皆さんの今日からの食卓が少し楽しいものになったり、家庭菜園がよりよいものになったのであれば、幸いです。
電気系というのは、渡辺が子供の頃に興味があったこと。そんなことと融合して、こうしたアウトリーチ活動ができたのは、望外の喜びでした。この場を提供頂きました、金属材料研究所の松岡先生をはじめ、関係の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。また、次年度も誘って頂ければ幸いです。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 午前中が福島高校のSSH・運営指導委員会。午後は学生さんたちと農学部で打合せ。ふと、心の隙があったのだと思います。会場入りが、ほぼ、5min前。時間を見たときは、慌てたこと慌てたこと。。。次から、しっかり時間管理をしないと。。。
PS. そういえば、お盆前に大学のtop pageの所に「GaNを主材料とする窒化物半導体」についての記事がありました。この前に、この講義の打合せの時に、すごい機器が並んでいる研究室を拝見したのを思い出しました。