東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立木町通小学校・4年生特別講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(10/20)

2014年10月22日 (水)

 先週が北陸遠征週末は来客。そんなで休みなく始まった今週。これを書いているのは水曜日なのですが、すでに色々なことが終わっていない。。。まさに、どうしよう。。ですが、少しずつ片付けているうちに、書いている水曜日は、雨降り。気温も下がってきました。考えれば、10月も残りは1/3以下。あっという間に終わりそうなのが。。。終わったのは、科研費の申請書を書いたくらいでしょうか。。。

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DSCN4690.JPG そんな月曜日は、仙台市立木町通小学校で「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」の講義。木町通小学校は10/1(水)に、3年生向けに「ヒマワリの講義」で伺って以来。20日もたったのかなと。あと、先週の北陸遠征で、ヘチマの話は、湖北小学校で話をした内容。最初に簡単に渡辺の自己紹介。木町通小学校は、農学部にかなり近い小学校。農学部の中で遊んだことがある子どもたちがいるかと思いましたが、そうでもなく、意外でした。ただ、あと数年であそこにある農学部が青葉山に行ってしまうというと「えええーーー。あった方がよい!!!!」という多くの声が。。。子どもたちにとって、町中の小さな自然は大きな財産だったのかなと。そんなにたくさんの動植物がいるなら。。。ふと、移転がよかったのかなと思ったり。。。

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DSCN4703.JPG 今回は4年生のクラス担任をされている佐藤先生が大量のヘチマを用意してくれました。そのおかげでたくさん切ってみたり、観察ができたのは、何よりだったと思います。伺ったところ、このヘチマは、沖縄で食べている食用ヘチマ。それと学校で育てているヘチマが品種改良をされてちがうということを知りませんでした。育種屋さんとしては、。。。失格だと思いました。で、最初はそのヘチマを同じくらいの大きさの昔なが使っている維管束だけになったたわしの代わりに使うことができるようにしたものとまだ、緑のものの重さの比較。乾燥すると、こんなに水分がなくって、軽くなるのだということを実感してもらえたのではないかなと。そんなのを発育ステージごとというか、大きくなるにつれて、説明しようと思ったのが、繊維質がほとんどなく。。。どうしようと思っていたところに、春に種播きをした種子を持ち帰り、栽培したという方が、ヘチマを持ってきてくれていて。Super niceでした。そのヘチマを切ると、繊維質が外側にあるので、切るときに、「ばりばり」という音がするのに対して、食用のは、そんな音がしない。いくら大きくなっても。それくらいちがうことを理解してもらえたのでは。小学校で、両方を植えると、比較対象で比べるのには、よいことではと思ったり。


DSCN4706.JPG もちろん、講義は花とか果実の写真を見てのクイズ形式。わかりやすいのもあれば、難しいのもあったと思います。あと、キュウリとメロンは同じ属で種が違う。というのを小学生に説明するのはどうかなと思いましたが、ヒトが、Homo sapiensというのを知っている小学生がいたのは、びっくり。また、メロンにはてっぺんにTの字をした茎が残っているのはなぜか。これの方が高級だという印だと。おうちのヒトと買い物に行ったとき、ぜひ、見比べてくださいね。せっかくなので、あるのとないのを、食べ比べというのも。。。

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DSCN4721.JPG 木町通小学校では、恒例のクラスごとの集合写真で、世界に向けて情報発信。みんな元気で、ヘチマなどを持って、。その後は、給食を一緒に。4年生と同じ階なのは、3年生。この前のヒマワリの講義の時にも、一緒に給食でしたので、覚えてくれていて。感動でした。あとにも書きましたが、会議があって、食事をしながらの質問コーナーなどできず、申し訳ないなと思いつつ。。。

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DSCN4727.JPG 最後になりましたが、渡邉校長先生、教務の熊谷先生、佐藤先生を初めとする4年生の先生方、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。次は、来年、年明けの環境の講義になるかと。子どもたちからの手紙への返事が遅れています。すみません。がんばりますので。


 わたなべしるす

 PS. 給食の時間をゆっくりできなかったのは、13:00から工学部でのとある会議。。。2hrほどでしたが、収穫はといえば。。。。何だったのだろうかなと。むつかしい。。。という感じで。。。頭を抱えました。だったら。。。とならないように。したいなと。

 PS.のPS. 会議のあとには、先日のオープンラボの時に、研究室見学が時間の都合でできなかった学生さんたちが訪問してくれました。最初に院生の方に、研究室の案内をして頂き、合わせて、ガラス室の植物も。興味深く見てくれたというので。。。その後、渡辺の研究室で研究をしている内容、研究室の特徴、将来、こんな社会人として、活躍してほしいというようなことを。研究室見学で研究以外のことをしゃべる教員も珍しいと思いますが、大学院は人生の通過点。そこで、色々なことを吸収して、よりよい人生を送ってほしいというのは、渡辺の師匠の日向先生の教えでもあるので。大事にしたいなと。そうそう、訪問してくれた学生さんは、アイスホッケー部。渡辺も学生の頃、農学部の前にアイスリンクがあり、北大との定期戦など、害虫研にアイスホッケー部だった院生の方がいたりして、よく見に行きました。今は、そんな施設もないのですが。その渡辺の先輩を知っているというので。びっくり。世の中、やっぱり狭いなと。。来年の4月から一緒に研究できるのを楽しみにしています。

Kengaku-1020.JPG PS.のPS.のPS. 昨日の火曜日、とあるテレビのニュースを見ていたら、木町通小学校で手洗いの指導をされているというのが。インタビューには、いつもお世話になっている教務の熊谷先生が。びっくりでした。というのと同時に、子供の頃は、廊下に流しがあったかなと思ったり、今のような立派な液体系のでなくて、黄色のレモンの形をした石けん。あまり泡も立たなかったような。でも、誰かが、おなかを壊すとか、風邪を引くとかあまりなかったような。この40年ほどで、何が変わって、こんなになったのだろうか。進化のスピードは、こんなに速いのか。。。ニュースを見ながら、ふと、そんなことを。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 10/22(水), 14:00に木町通小学校のHPに、関連記事を見つけました。ありがとうございました。


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