今日は二十四節気の「大寒」。昨日の予報では朝は寒くないといっていたので、そんな日になっていると思わず。。。ただ、風が強くて、labに出てくるまでもずいぶん困りました。何度、風に飛ばされるかと。。。そんな火曜日。ちょっと油断したら、昼休みが過ぎようとしていて、慌てて、七北田小学校へ。12月に科学クラブの出前講義を予定していたのですが、インフルエンザで学級閉鎖。。。年明けに1枠だけあったのですが、そこは、サンジエゴ出張中で。今年度はあえなくgive up。ということで、NSPは、6年生向けの「環境と植物から考える」という、ちょっとへんてこな題目で、環境問題を植物の側面から考えてみようと。この学年は、3年生、4年生、5年生とたぶん、totalで10回くらいの講義をしたのでは。。。と、こちらが準備をしてくれている間に、椎名先生からこれまでのことの振り返りを。。。
で、最初に「環境」という単語で、何を考えるか。こちらの講義の趣旨をとらえて、地球温暖化、二酸化炭素など、はやりのkey wordが並びましたが、そんなに難しく考えないで、身の回りの環境。つまり、座っている位置の周りにだれがいるのか、教室の席では、どうなのか、学校の帰り道には、どんなものがあったり、どんな植物があるのか。つまり、そうした全てが環境だと。環境というのは、理科だけでなく、全ての教科につながる大事なことだと。。。
で、講義ではいつもの「地球シミュレーター」での予測による気温上昇。6年生が校長先生くらい、つまり、60歳になる頃には、今よりもどれくらい気温が上がるのか。。。今よりも夏の気温で3oCくらい上がる。。。3oC上がると何が変化するのか、というのを考えてもらうために、いつものように博士の登場。スイカ、メロン、リンゴ、ミカン、パイナップル。今の仙台なら、何が栽培できるのか。意外と北限というか、仙台で栽培できる果物がわからなかったのは。。。周りにたくさん畑があるわけでもないからと言うので、仕方ないかもしれないですが。。ただ、ミカンとパイナップルは、路地では難しいというのが半分くらいの子どもたちがわかってくれていたのは、ほっとでした。では、温暖化が進行したら。。。ここですごかったのは、栽培域が北上すると、びしっと答えてくれた方。感動でした。つまり、リンゴなどの最適地は、北上し、北海道が主産地になるだろうと。。。もしかしたら、仙台でもミカンができるかも。。パイナップルも。。。そんなことが良いのかなと聞いたら、「はい!!」という方が。。。慌てて、隣の友だちが、暑くてだめになる。。。。むり!!!!と。それくらい温度上昇は考え物だと。
では、その原因となっているのは、温室効果ガス。CO2がメインですが、このCO2を自然状態で固定できるのは、植物。そんな植物は大事にしないと。。。このCO2を効果的に吸収させるために、注目されているのが、ミドリムシにCO2ガスを入れて増やして、食糧、エネルギーなどとして使うということ。「ミドリムシ??」と不思議そうでしたが、意外とこのあと、かなり大きく実用化されるのかもしれないと。。。というか、理科専科の椎名先生は、ミドリムシのクッキーを食したことがあるのは、さすがと。みんなも是非、見つけてほしいと。
そんな植物で弱いのは、生殖の時期のストレス。それによって、収量が減るのを何とかしないと、食糧増産にもつながらないと。。。そんな不良環境でも育つ、それの1つが、両親の良い形質受け継ぐ、F1雑種育種。ダイコンにたとえて、太くて短いダイコンと細くて長いダイコン。それを10種類ずつの組合せで交雑すると、1つくらい、両親のいいところどりの組合せが。今の野菜は、ほとんどみんなこの育種だと。。。毎日食べる野菜の時、この品種改良のことを思い出して下さい。スライドの最後は、いつものとんかつ定食。これから、イネ科とアブラナ科がなくなったら。。。とんでもないことになって。。レモン定食に。これは衝撃だったようです。このあと、全体で質問の時間。F1雑種育種の他の組合せはどうなるのか、1900年より前の気温はどうなのかなど、しっかり考えていますね。次に、会うのは、中学校、高校、あるいは、大学、大学院。成長してどこかで会えるのが楽しみです。そうそう、科学者になりたいという数名の方とは、握手会も。渡辺のところで一緒に研究できるのを楽しみにしています。もちろん、それ以外の方々も。。。
最後になりましたが、理科の椎名先生、6年生の先生方、校長先生、教頭先生ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。何とか今年度も終わりました。また、次年度もよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、教頭先生、椎名先生と30minほど、最近の児童、生徒、学生さんの特徴というか。トレンドというか。。。どうすれば良いのか、3人で頭を抱えましたが、何かを変えないといけないのだろうと。。。いうのが結論でした。何を、これはちょっと内緒で。。。お許し下さい。あまりに大きな問題なので。。。議論できたこと、ありがとうございました。
PS.のPS. 校庭を歩いていると、「博士、教授!!」といってくれた3, 4, 5年生。また、来年も講義に来ますので。。
で、最初に「環境」という単語で、何を考えるか。こちらの講義の趣旨をとらえて、地球温暖化、二酸化炭素など、はやりのkey wordが並びましたが、そんなに難しく考えないで、身の回りの環境。つまり、座っている位置の周りにだれがいるのか、教室の席では、どうなのか、学校の帰り道には、どんなものがあったり、どんな植物があるのか。つまり、そうした全てが環境だと。環境というのは、理科だけでなく、全ての教科につながる大事なことだと。。。
で、講義ではいつもの「地球シミュレーター」での予測による気温上昇。6年生が校長先生くらい、つまり、60歳になる頃には、今よりもどれくらい気温が上がるのか。。。今よりも夏の気温で3oCくらい上がる。。。3oC上がると何が変化するのか、というのを考えてもらうために、いつものように博士の登場。スイカ、メロン、リンゴ、ミカン、パイナップル。今の仙台なら、何が栽培できるのか。意外と北限というか、仙台で栽培できる果物がわからなかったのは。。。周りにたくさん畑があるわけでもないからと言うので、仕方ないかもしれないですが。。ただ、ミカンとパイナップルは、路地では難しいというのが半分くらいの子どもたちがわかってくれていたのは、ほっとでした。では、温暖化が進行したら。。。ここですごかったのは、栽培域が北上すると、びしっと答えてくれた方。感動でした。つまり、リンゴなどの最適地は、北上し、北海道が主産地になるだろうと。。。もしかしたら、仙台でもミカンができるかも。。パイナップルも。。。そんなことが良いのかなと聞いたら、「はい!!」という方が。。。慌てて、隣の友だちが、暑くてだめになる。。。。むり!!!!と。それくらい温度上昇は考え物だと。
では、その原因となっているのは、温室効果ガス。CO2がメインですが、このCO2を自然状態で固定できるのは、植物。そんな植物は大事にしないと。。。このCO2を効果的に吸収させるために、注目されているのが、ミドリムシにCO2ガスを入れて増やして、食糧、エネルギーなどとして使うということ。「ミドリムシ??」と不思議そうでしたが、意外とこのあと、かなり大きく実用化されるのかもしれないと。。。というか、理科専科の椎名先生は、ミドリムシのクッキーを食したことがあるのは、さすがと。みんなも是非、見つけてほしいと。
そんな植物で弱いのは、生殖の時期のストレス。それによって、収量が減るのを何とかしないと、食糧増産にもつながらないと。。。そんな不良環境でも育つ、それの1つが、両親の良い形質受け継ぐ、F1雑種育種。ダイコンにたとえて、太くて短いダイコンと細くて長いダイコン。それを10種類ずつの組合せで交雑すると、1つくらい、両親のいいところどりの組合せが。今の野菜は、ほとんどみんなこの育種だと。。。毎日食べる野菜の時、この品種改良のことを思い出して下さい。スライドの最後は、いつものとんかつ定食。これから、イネ科とアブラナ科がなくなったら。。。とんでもないことになって。。レモン定食に。これは衝撃だったようです。このあと、全体で質問の時間。F1雑種育種の他の組合せはどうなるのか、1900年より前の気温はどうなのかなど、しっかり考えていますね。次に、会うのは、中学校、高校、あるいは、大学、大学院。成長してどこかで会えるのが楽しみです。そうそう、科学者になりたいという数名の方とは、握手会も。渡辺のところで一緒に研究できるのを楽しみにしています。もちろん、それ以外の方々も。。。
最後になりましたが、理科の椎名先生、6年生の先生方、校長先生、教頭先生ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。何とか今年度も終わりました。また、次年度もよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、教頭先生、椎名先生と30minほど、最近の児童、生徒、学生さんの特徴というか。トレンドというか。。。どうすれば良いのか、3人で頭を抱えましたが、何かを変えないといけないのだろうと。。。いうのが結論でした。何を、これはちょっと内緒で。。。お許し下さい。あまりに大きな問題なので。。。議論できたこと、ありがとうございました。
PS.のPS. 校庭を歩いていると、「博士、教授!!」といってくれた3, 4, 5年生。また、来年も講義に来ますので。。