東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2008年11月の記事です。

NSP七北田サイエンスプロジェクト(リンゴの不思議・自家不和合性)(11/11)

2008年11月11日 (火)

6月に、七北田小学校で「教科担任(理科)特別講義」ということで、キャベツとブロッコリーの話をしました。6年生対象に。その後、先月、キャベツ、ブロッコリーのなかまの植かえを行い、今日は、5年生対象に、リンゴを題材として、花からリンゴができるまでの不思議として、種ができること、リンゴはどこを食べているのか、そして、一番難しかったかもしれない、自分の花粉が嫌いで、他人の花粉が好きという「自家不和合性」について、講義をしました。その間に、この講義と言うより、この連携を「NSP七北田サイエンスプロジェクト」と名付けていただき、サイエンスのレベルアップのようなコンセプトになったことが、うれしい限りです。

さて、講義では花粉管が伸びたり、自家不和合性が起きる雌しべの先端での花粉の識別など、やはり、動画のところでは、生徒さんたちも声を出して、「へーー!!」といってもらえたのは、うれしい限りで、新しい世界を見せることができたのではと思っています。
何よりも、最後二時間をオーバーするくらい、植物、果物についての質問をもらえたことは、とてもうれしかったですし、難しい質問ばかりでした。。

最後に、通常は1校時、45分のところを2校時連続で行いました。最後まで、集中して講義を聴いてくれた生徒さん、それをサポートしてくれた先生方に感謝です。

また、来年は、キャベツの不思議の話でお会いしましょう。

わたなべ

ページの一番上へ

祝!学振内定!!

2008年11月 6日 (木)

D1藤岡君が、来年度からの学振(DC2)に内定しました!
学振とは、学術振興会が「我が国のトップクラスの優れた若手研究者に対して研究に専念する機会を与える(HPより抜粋)」ことを目的とした研究奨励金制度の通称です。ドクターコース学生とポスドクを対象に2種類あり、この奨励金を獲得することは若手研究者にとって高いステータスの1つになっています。フジが内定したDC2というカテゴリーは、ドクターコースの学生が対象で、その採用率は約25%。日本中の多くのドクターコース学生がトライする狭き門。研究経歴(論文・学会発表等)や今後の研究計画等を厳しく審査されます。フジはこの1年、日々の実験はもちろんのこと、第1著者での論文出版や国内学会での口頭発表、国際学会での発表などいろんなことに精力的に取り組み、今回の結果はそれらの積み重ねによって成し得たものと思います。おめでとう、フジ!!

これで、これからの研究生活が素晴らしいものになるベースができあがりました。あとはフジの頑張り次第で如何様にも変わる未来が待っています。さぁて、フジの今後の研究者人生はどうなっていくのでしょう?とても楽しみです。

これからも研究(+少々!?の遊び)に全力投球。一緒にがんばっていきましょう!
ボスと剛さん、両親への感謝も忘れずにね(笑)。

すわべ

ページの一番上へ

遺伝研研究集会「高等植物の生殖過程を制御する因子の多様性と生殖隔離」を主催

2008年11月 5日 (水)

11/5-6に、国立遺伝学研究所の研究集会「高等植物の生殖過程を制御する因子の多様性と生殖隔離」を、遺伝研の倉田先生とのco-organizeで、主催しました。ここ数年、生殖過程において、様々なことが明らかになり、生殖隔離を規定するような因子も単離されつつあります。そうした因子と生殖との関連などを議論しました。発表いただいたメンバーの多くは、研究を実際に行っている大学院生、研究員などが多く、質疑も活発で有意義な意見交換でありました。これを基礎として、共同研究などに発展すればと思っております。

科学研究費では、特定領域研究「植物ゲノム障壁」をorganizeしている一方で、新しい方向性も見ていく必要性があることを深く実感しました。できるだけこうした会を主催して、より多くの共同研究に発展させれればとおもった次第です。

わたなべしるす

ページの一番上へ

大阪大で招待セミナー(10/31)

2008年11月 5日 (水)

共同研究の打ち合わせを兼ねて、大阪大で、アブラナ科植物の自家不和合性に関するセミナーを行いました。

理学部化学科、生物学科というheteroな場所でのセミナーでしたが、なぜ、SP11とSRKが共進化するかなど、これから解決しなくていけないような問題について、質問を頂き、まだまだ、研究の深さを追求しなければと思ったところです。

生物学、農学、遺伝学をベースとする研究室としては、化学系の研究室との連携はこれから不可欠です。よりよきパートナーとして、研究の幅を広げていければと感じた、打合せ、セミナーでした。

わたなべしるす

ページの一番上へ

今年も残すところ、あと2ヶ月

2008年11月 2日 (日)

11月となりました。さすがに仙台も冬が近いのを感じさせる頃となりました。朝夕の涼しさというより、寒さになってきました。まだ、今年を振り返るのは早いかもしれないですが、10ヶ月ほど、何をしていたのか、気になるこの頃ではあります。

研究室では、花を解析することが仕事ですが、花を咲かせるためにはそれなりの準備が必要で、また、その花に実をつけさせて、収穫できて、はじめて、完了という気がします。その意味で、少しずつではありますが、いろいろなことが花となり、実をつけています。それを遅れることなく、収穫するように心がけないと。

そういえば、建物の改修工事もどうやら、あと半月ほどで半分が終わりそうです。かなり夜遅くまで突貫工事をされています。できあがりが楽しみです。うちの研究室が入るところは、後期の予定なので、12月からの改修になりますが、合わせ鏡のような構造なので、同じようなものができるかと思えば、楽しくなってきます。

残り2ヶ月でやり残したことを忘れずに、実をつけ、収穫できるように。。。。

わたなべしるす

ページの一番上へ

diary Top« 1 | 2

ARCHIVE