東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2009年12月の記事です。

過去に掲載された記事について

2009年12月18日 (金)

過去に掲載された記事はこちらをご覧ください。

 

●研究室ダイアリー

http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/labdiary/index.cgi

 

●フォトアルバム
http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/photo/album/

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石川県立小松高校でのSSHスーパーときめきサイエンス特別講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」とダイコンコンソーシアム研究指導 (12/18)

2009年12月18日 (金)

昨日の石川県SSH生徒研究発表会・コメンテーターに引き続き、小松高校でSSHを対象にして、「自家不和合性」の講義を行うとともに、ダイコンコンソーシアム研究指導を行いました。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/diary/2009/12/17155100.php

高校へ伺う途中で、プリムラの「pin」・「thrum」という異形花型の個体を見つけて、それを講義で見せながら、自家不和合性、Darwinなどを話し、自家不和合性の分子機構、多様性、種間の障壁等を理解してもらいました。講義のあとには、質問も活発で自家不和合性の上には、種間の認識があるのではというということも質問頂き、SSHでよく考えるトレーニングができているのだなと、感心しました。プリムラの多型を見てもらったときには、さすがに「へーー」という感じでした。


時間の関係で、遺伝子組換えなどについてお話しできませんでしたが、また、機会を見てそうしたお話もできればと思います。


午後からは、ダイコンコンソーシアム研究指導を行いました。構内でのダイコン栽培に加えて、近くの農家の方にお願いして、ダイコンを栽培して、その形態的特徴を探し出そうとされているのには、よい取り組みだと。どうしても、自分たちが作ったダイコンだと、構内という限られた場所、土になるので、大きく育てるのが大変です。そのあたりをよく工夫して、また、観察することの重要性を認識したような研究を行っているのは、さすがと感心させられました。ダイコンの品種間にどのような差があるのか、それを今のうちに見いだし、将来、ぜひ、そうした差異を生じさせる遺伝子が何かを突き止めてほしいと思います。次々世代sequencerがでれば、この個体の塩基配列を決めることは、難しいことではないでしょうから。さらなる研究の発展を祈念しております。


最後になりましたが、今回の企画・運営をいただいた小松高校・寺岸先生をはじめ、校長先生、SSH担当の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。また、ダイコンのHPなどで議論できるのを楽しみにしております。
http://daikon-c.com/

 


わたなべしるす

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石川県SSH生徒研究発表会・コメンテーター(12/17)

2009年12月17日 (木)

ダイコンコンソーシアム研究指導のつながりで、石川県小松高校で講義をしたり、研究指導を行ったのは、10/30でした。その際は、キャリア教育を1, 2年生対象に行ったり、ダイコンなど、生物関係の研究について議論をしたり、今後後の方向性を検討したりと、よい刺激を受けました。


そのつながりで、石川県で実施されているSSH校、3校(金沢泉丘高校、七尾高校、小松高校)合同の生徒研究発表会に招待され、コメンテーターを務めました。県内に複数校のSSH校があれば、このようなことも可能なのだと、実感できました。課題研究発表会の進行は、生徒自身が行い、7題の研究発表でしたが、活発な議論が行われたとともに、研究内容も高校生らしいテーマでありながら、deepに研究され、きちんと考察されていたのには、感動しました。最近は、海外の高校との交流も行っているのが多いようですが、その交流が将来、どのような形で生かされるのか、将来像が示されればよかったように思いました。


その中でも興味深かったのは、石川県では発表の多くに「数学」があったことです。「数学」は、科学の基礎であるということは疑いないことであり、それを活発に取り組んでいる点でした。ただ、数学という証明だけに終わらず、実際の自然科学の分野を見直してみるのも1つではないかと思います。発表を聞きながら、自家不和合性の優劣性の遺伝学(linear, non-linear)を思い出しました。生物、物理、科学、地学と、とてもバランスのとれた発表でした。どの課題もとても楽しく拝聴しました。次年度以降の発展を楽しみにしております。


ところで、何より驚いたのは、生徒さんがちが熱心に質問し、議論を行っている点です。これは、今までSSHの発表会を見た中でも、最高だったと思います。とてもすばらしく、うちの大学院生にも、ぜひ、学んでほしい点と思いました。


来年以降、また、こうした発表会に引き続き、参加できればと実感できた、よい1日でした。

 


わたなべしるす


PS. 当日は今年一番の寒波というおまけもあり、雪・雹(ひょう)・霰(あられ)の歓迎を受けました。また、北陸新幹線(長野新幹線が延長されて。。。)が、このあたりまで来るのだなという実感を、金沢駅、小松駅の高架で実感できたのでした。

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日本分子生物学会に参加しました

2009年12月14日 (月)

ポスドクのやまかわです。
12月9-12日に日本分子生物学会(横浜)に参加してきました。
朝9時より夕方8時過ぎまで、ポスター、シンポジウム、ワークショップと盛り沢山の充実した学会でした。 植物中心の学会に参加することの多い当研究室にとって、いわば"他流試合"で、他分野の皆様にどれだけアピールできるか、毎回緊張いたします。
幸いポスター発表時間中観衆の途切れることもなく、好評だったと思います。
学部学生は参加費無料とのことで、多数参加されておりましたが、彼らのアクティブさには改めて感心させられました(・・・いや、偉い先生方の講演も大変勉強になったのですけど)。
充実していたけれど、期間が長く何しろ密度が濃い学会で、最後は疲れてしまいました。

山川清栄

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四十七士討ち入りの日です

2009年12月14日 (月)

増子です。
今日は特に寒い。。。
と思ったら、なんと年末ドラマの定番、赤穂浪士四十七士が吉良邸に討ち入りに行った日だそうで。
道理で寒いわけだ。

さて、12月に入り、東北大各サークルで今年の締めとなる定期演奏会を行う所が増えているようです。
構内でも各所でポスターやチラシを見かけます。
そんな中、学生バイト古川さん、小林くんの出演した東北大学学友会吹奏楽部定期演奏会と、学生バイト松本くんが出演した東北大学交響楽団定期演奏会に行ってきました。
どちらも素晴らしい演奏で、楽しいひと時を過ごせました。
皆、いつもとは一味違う顔で頑張ってて、輝いてました。本当に良かったっす。

渡辺グループは何故か楽器経験者が多く、私も中学時代に吹奏楽部でパーカッション(打楽器)をやっていました。しかも、なぜかシンバル担当。
ですから、演奏会だとついパーカッションに(そしてシンバルに)目が行ってしまいます。
シンバルは派手に見えますが、1曲に数度の出番しか無いこともあります。
でも、音も大きいし失敗できないんです。。。
その数度の出番のためにひたすら腕を磨き。。。
しばらくはまるで駄目だったんですが、最後のコンクールで審査員の先生にお褒めのコメントを頂けて嬉しかった事をふと思い出しました。

色々な事に思いを馳せつつ、あっという間に時間が過ぎて。。。
会場から出た時は晴れやかな気持ちで外の空気を吸うことができました。
機会があったら、是非また行きたいです。
古川さん、小林くん、松本くん、ありがとうございました。

渡辺サブグループでは大掃除も終わり、気分も新たに新年を迎えられそうです。
今年は、メンバーに修論・D論を書く人がいないので少し落ち着いていますが。。
色々押し迫っているのは変わらないわけで。
師走でフルスロットルの渡辺先生をはじめ、皆体調に気をつけて頑張ってほしいなあと思う今日この頃、自分も気をつけたいです。

増子

ついしん:

今日は雪が降るらしいです。。。(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル

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