東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・第2回SSH運営指導委員会(2/24)

2011年2月24日 (木)

 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の活動を指導するようになってから、3年以上になる。最初に出前講義というか、そうした社会活動をしたのは、岩手大に勤務していた当時に、近くの盛岡市立上田小学校の5年生を受け入れて、植物、遺伝子などを研究室で見てもらったのが最初かもしれない。それから数えれば、7年以上なのだろう。そうした、科学の社会への還元ということの1つである、SSH活動の運営指導委員をいくつか仰せつかっている。その中の1つが、宮城県仙台第三高等学校であり、副委員長も。今日、2/24に、今年度の活動報告について、実施本部である高校と運営指導委員との間で、2hr以上の討論が行われた。昨年の8/25に続く、2回目である。

DSCN0048.JPG 今年度のSSHの採択は、例年より遅れたことから、活動をする上で、ずいぶんと制限があったようであるが、その制限を乗り越えて、様々な活動をされていた。身の回りにあるもの、自然の中から不思議なことを見つけて、研究活動をしていたのは、とてもよいことだと思う。昔であれば、学校の帰りに道草をしながら、花を分解したのを思い出す。そんなことをしながら帰るというのは、難しくなったのかもしれない。何とか復活させたいことである。来年度の計画で、花を分解してみるようなことがあれば、ぜひ、トライしてみてほしいし、お手伝いできることでもある。2年目に向けて、1段上のステップで活動できるように、サポートできればと思う。

 サイエンスをするという活動を通して、文章を書いたり、プレゼンをしたり、論文を読んだり、書いたりするというのは、将来の社会人になっても必要なスキルであろう。論理的に破綻していない文章、読んで興味を持ってもらえる文章、そうしたことをやることも大切である。先日もそんなことを記した。同じようなことが議論になるとは。。こうしたサイエンスを通して、様々なことと連携して、大きく発展してほしい。


 わたなべしるす

DSCN0364.JPG PS. そういえば、明日、2/25から、多くの国立大学の前期入試である。農学部にいた頃には、構内に生徒さんが来るので、実感があったが、片平地区にいると、研究所群であることもあり、昼過ぎに気がついた。これまで多くの生徒さんと出前講義などで交流があった。そうした方々が自分の目標に向かって、明日、明後日、全力を出し切って、また、大学、大学院で会えるのを楽しみにしている。自分の持っている力を最大限に発揮できることを仙台の地から、祈るばかりである。


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