東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2011年を振り返って。。(12/31)

2011年12月31日 (土)

 今年の1/1に書いた「2011年を迎えて。。」を読みながら、今年は何ができたのかを考えたが、3/11の大地震のことから、書かざるを得ないだろう。3/11, 14:46が起きる前まで、変わったことがあったかというと、もちろんHPを見てみるといろいろあったような気がするが、HPをめくらないと思い出せないくらいすごいことが起きた。あと少しで、3月が終わるというか、年度が替わろうとする、大学では卒業式などいろいろなイベントがある直前であった。何が起きたのか、全く理解できない3minあまりであって、必死で避難して、その後はその被害のすごさ(最近知ったことであるが、M9.0という、マグニチュード9.0といわれているが、マグニチュードには種類があって、通常は、気象庁マグニチュードで表記されてきたらしい。それでいうと、今回のマグニチュードは、8.4らしい。では、M9.0とは。。これは、モーメントマグニチュードでM9.0らしい。。いつもの方法でなくて、今回このような違う方法で表記をしたことに何か意味があるのか、地学をとっていない渡辺には知るよしもない。誰か、ご教示を。。。。)、復旧、復興に向けての1年だったような気がする。おかげさまで研究室の実験器具などは、かなり復旧し、これまで通り学生さんたちは実験ができるようになったことは、関係方面の方々にお礼申し上げたい。何より、研究室復興ということで、実験時間を惜しんで仕事をしてくれた研究室メンバーの方々には、本当にお礼を申し上げたい。震災直後のことを考えたとき、こんなに迅速に復興できることなど、誰が想像できたであろうか。。。

DSCN0720.JPG この震災については、震災直後から、何が起きて、どのように変化したかを、HPにつれづれなるままに書いてきた。そんな記事が、高校の講義で取り上げていただいたことを伺ったり、学会でお会いした先生から、ずっと見ていて、被災地の外にいるものからは、状態がよく理解できたというコメントもいただいた。あとから見たときに、こんなことが起きて、このようなことは、もう人生でないと思うが、というかあってほしくないが、そのときに対策というか、想定外にならないようにと思ったこともあった。もし、ご覧になってない方は、以下にlinkを入れておいたので、この年末年始のお時間のあるときにでもご覧ください。改めて続けてみてみると、テレビの報道とも違う面が見えるのではないだろうか。



3/11(金)、14:46から今日まで、その1(3/17)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その2(3/18)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その3(3/20)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その4(3/23)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その5(3/26)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その6(4/2)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その7(4/8、一部追加あり4/8, 10)。

3/11(金)、14:46から、1ヶ月を迎えて(4/11)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その8(4/14)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その9(4/23)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その10(5/3)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その11(5/14)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その12(5/25)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その13(6/12)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その13(6/12)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その14(7/4, 7/6追記)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その15(7/11)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その16(8/11)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その17(10/13)。

3/11(金)、14:46から今日まで、その18(11/25)。

 こうしてみると、ここ数ヶ月は十分に書くことができてないのは、書くことがないわけでなく、書く時間が満足にとれてないということだということもわかる。

 震災のことはどこまで何を書いても書き足りないような気がする。中にいるとよくわからないが、外に出て学会などで、お疲れでないですかといわれもした。渡辺でなく、研究室のメンバー、震災を受けた皆様全体の心が疲れているのは間違いないだろう。今年はそれを何とかできなかったが、来年の大事な要改善ポイントであろう。

DSCN0392.JPG このあたりで震災のことをおいて、研究面を振り返ると、今年は十分といえない論文発表だった。震災のことを言い訳にしてはいけないかもしれないが、来年にはこのことを肝に銘じて、より多くの学術的な発信をしたい。それから、8月には、科学研究費・新学術領域研究「ゲノム・遺伝子相関:新しい遺伝学分野の創成」の採択が決まったことは、こんな中でもよい報告であった。

 教育面は、4月から3名のM1の方々、5月から2名のPD(うち、1名は10月から他のlabへ。。)をお迎えした。震災の後片付けから始め、十分な教育的サポートができたのであろうとかと心配でならない。講義は、通常の工学部への生命科学の講義等に加えて、「レポート力」という講義を仰せつかり、それなりに評価がよかったようでほっとしている。是非、来年はもう少し改善したい。また、来春からは、2名の新しいM1の方をお迎えできることも、うれしい限りですね。ぜひ、研究室で大きく成長してほしいと、。。。もちろん、最大限のサポートをしますので。メンバーなどは、また、来年のHPで紹介をしますので。

 社会貢献面では、出前講義等、昨年並みとは行かないまでもできたのではないだろうか。足りない部分は、また、来年に。。

 まだまだ書き足りないのかもしれないが、今日で今年は終わる。というか、2011が。どうしても頭の中には、3/11, 14:46が残っているが、それを少しずつでも吹き飛ばしながら、2012の歩みとしたい。最後になって申し訳ないが、福島原発の放射能汚染で食糧の重要性が問われており、植物遺伝の研究をしているものとして、それをより発展させるためにご協力いただいた共同研究の研究室など、様々な関係の方々にこの場を借りてお礼を申し上げることとして、終わりにしたいと。


 では、皆さん、良いお年をお迎え下さい。

DSCN1621.JPG
 わたなべしるす

 PS. 震災前に、渡辺自身のことで恐縮であるが、「日本学術振興会賞」をいただいた。この賞に恥じないように、努力を継続しないと。。

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