東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立木町通小学校・6年生特別講義「環境と植物から考える」(2/26)

2013年2月26日 (火)

 前回木町通小学校に伺ったのは、12/1(土)。キャリア教育で伺いました。今年度の秋は短く、12月になって、冬らしくなったと思っていて、そんなに寒い冬にはならないだろうと。。。高をくくっていました。ところが、年が明けると、寒い、雪は降るという、厳しい冬に。。。結構、かなり、計算違いがありました。木町通小学校へのはじめての年間出前講義も、3年生の「ひまわりのお花の秘密」、4年生の「ヘチマの仲間」、5年生の「キャベツとブロッコリー」と「花の不思議」。6年生の「博士になろう!研究をしてみよう!」。という形で、何とか、1年を終えることができました。

DSCN5643.JPG 今年度最後の出前講義は「環境問題」。環境という言葉は、使い方を考えると、どの様なことにも使える。それくらい幅広いものであることを説明して。。。その上で、「地球シミュレーター」での予測の話。60歳くらいになった時に、地球の気温がどれくらいになるか。すごく上昇すると、人間は、植物は、どうなるのだろうと。。

DSCN5670.JPG 現在、工業的に、CO2を固定することなどがtryされていますが、植物は「光合成」によって、CO2をとうに固定することができる訳です。ただ、この光合成も環境によって影響を受けたり、最終的な果実、種子という、毎日、食卓に上るようなものがきちんと生産されるためには、「環境」ということがとても重要と。さらに、毎日食べているものの中に、「イネ科」、「アブラナ科」がどれだけ多いか。これも実感してもらえたのではと思います。今まで以上に、環境と植物というものが近く感じてもらえたのでは。。。講義の中で感動したのは、生き物の進化とDNA量についてのところ。遺伝子の数という訳ではないのですが、DNA量が多いというのは、一般的に両生類。そのあと、は虫類、鳥類、ほ乳類と一般的には、DNA量は少なくなります。それをクイズ形式にして、どれがということとか、なぜと言うことを聞いたところ、「水と陸への適応」という答えを。感動でした。

DSCN5689.JPG 講義のあと、木町通小学校では恒例のクラスで一緒に給食。給食をしながら、講義のこと、できなかった質問など、肩の力を抜いての交流は何よりであったと思います。とても生き物、遺伝子に興味のある子供さんもいて、給食をしながら、ずっと議論を。とても楽しい時間でした。給食のあとは、熊谷校長先生と、昨今の教育問題について、1hrほど。今日の講義を踏まえて、「進化」、「適応」、「話しと間」、「土曜日と半ドン」、「ゆとり教育」など、これから、小中高大連携を通して考えないといけない多くの問題を、この機会に話ができたのは、何よりでした。また、帰り際に、教務の熊谷先生も交えて、次年度も同じくらいの日程でというお願いを頂けたのは、うれしいお話しでした。

 最後になりましたが、熊谷校長先生、教務の熊谷先生、6年生の先生方、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。次年度もより発展させた形での特別講義を展開できればと思っております。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 今年度で終了する科研費・若手研究(S)。その報告書ができ、日頃お世話になっているところに少ないですが、配布しました。ちょうど、届いたタイミングのようで、ここ数日そのお礼のmailを頂いております。何らかのお役に立ったり、共同研究の礎になればと。。。

 PS.のPS. ほとんどの大学で、昨日今日と大学入試前期日程。仙台では、昨日は大雪で開始時間が遅れたとか。自分の頃には、3/1の卒業式のあとに、すぐ、1回だけだったのが。。。昨今の変化で、前期でほとんど決まるようになり。。。人数的には。。。出前講義、SSH、科学者の卵などで、話をした受験生皆さん、お疲れ様でした。結果が出るまでの間、自分を見つめ直す時間だと思います。ほっとして、しっかり考えてだとおもいます。もう少しです。がんばって下さい。

 PS.のPS.のPS. 昨日、栃木、福島、群馬の県境当たりで、M6.2の地震が。。。そのあと、かなり頻繁に余震が。。。ここからそんなに遠くないだけに、。。テレビで見た時、震災の少し前から搖れがあったとか。。。日本はどうなるのか、、。。少し気になる、昨日の事象でした。


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