東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(9/19)

2013年9月19日 (木)

 昨日の木町通小学校で「花の不思議な世界」の出前講義でした。台風一過、という記事をlabでも書いてあったとおり、天気がよく、木町通小学校までは自転車ででした。今日も天気がよいので、ですが。。七北田小学校は、昔でいう旧泉市。今の泉区。青葉区の隣です。ずいぶん、上がり下がりもあるので、さすがに自転車では。。。時間さえ許せば、自転車でというくらい天気がよかったです。そのぶん、今朝はずいぶんと冷えました。。。七北田小学校は7月のサマー講座以来。5年生とは、6月の「キャベツとブロッコリー」の講義以来でした。ゴーヤが大きくなって、種子がはじけそうなくらい熟しているのも。。

DSCN7333.JPG 講義は、昨日の木町通小学校と同じですが、さすがに昨日と同じ失敗はしないようにと、まず、話しの順番だけは気をつけて。あとは、なぜ、花があるのか、何のためなのかということから始まり、花の構造、花の種類など。。。5年生になると、しっかり、花の構造は理解していて、もちろん、がく、花びら、雄しべ、雌しべという順番も。さらにすごかったのは、理科の椎名先生が、雌しべの先端を「柱頭」ということまで。。。驚きでした。すくなくとも、高校の生物にはなかったような。学部学生の時に、パソコンソフトの「一太郎 ver. 3」を使っていた時、「ちゅうとう」と入力しても、「柱頭」とは変換されず。。。というくらい、専門的な単語ですから。それを知っていたNSPの5年生。感動しました。

DSCN7334.JPG
DSCN7340.JPG 花が咲いたあと、果実が形成する過程は身近なリンゴを題材として。。。花と果実は見たことありますが、さすがに途中は。それを説明しながら、途中で摘果をする訳ですが、その理由も知っていましたし、欧米のリンゴが、日本のより小さいというのも、実感している小学生も。。。。よく観察していました。これもNSPで力が付いてきたことではないかと。。。感動でした。最後のところは、柱頭の先端に花粉をつけた動画と自家不和合性反応の動画を。やっぱり、動くものの力はすごいです。どちらの動画にも、「おーーーー!!」という反応が。。。また、なぜ、自家不和合性があるのかという質問に、自分の遺伝子だと弱くなるのでという、best answerも。。少し話がそれて、ダーウィンの自殖の実験と自殖弱勢も説明して。。。あっという間の2hrでした。質問コーナーでは、違うものの遺伝子を混ぜると、よいことはないのかというので、自殖弱勢の逆の雑種強勢も説明したりで。。。いつもなら、教室に戻って、感想文を書きながら、質問をする時間もあるのですが、今回はめいっぱいでした。。。。

DSCN7347.JPG
DSCN7351.JPG 最後になりましたが、椎名先生、5年生の先生方を初めとする先生方にお世話になりました。ありがとうございました。これから秋・冬のNSPシーズンとなります。よろしくお願いいたします。


 わたなべしする

 PS. 先日の追記のところに、新聞社からの取材があったと書きましたが、今日、その続きで、七北田小学校の出前講義でも行って頂きました。ありがとうございました。予定通りいけば、来週の河北新報に掲載されます。また、掲載されましたら、お知らせしますので。。。

DSCN7329.JPG PS.のPS. 出前講義とは直接関係ないのですが、近所のスーパーで、「アケビ」なるものを発見。昔が懐かしくなり、甘い味というより、食べたあとに、種子を飛ばしたく て。。。。昨年、上朝小学校、下朝小学校の合同での出前講義の時に、校長室で頂いたのを思い出し、また、子供頃に、木に登って。。。getしていました。 せっかくなので、研究室の学生さんにも。。。結構知らない、食べたことがないという方も。。。。周りの皮は、料理をすれば、食することができるそうです。 渡辺は、真ん中の種とその周りだけを食べて、ぽいしていましたが。。

≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE