東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立桜井小学校「キャベツとブロッコリー」(2013年度ふるさと出前授業-9)(12/12)

2013年12月14日 (土)

 先日(といっても、すでにこの文章を書いているのは12/14ですので。。。)は今治市の北部。今度は南部というか、市町村合併前は、東予市(今は、西条市ですが。。。)との境界になる桜井小学校から。桜井小学校に来るようになったのは、4年目くらいでしょうか。言わずとしれたというと怒られるかもしれないですが、渡辺の母校。子供頃から校庭にあるおおきな「ユーカリの木」。今年写真を撮った時、何か小さく見えたような。。。校長先生は、昨年までの武本先生から村上先生に。校長室には自分小学生時代の校長先生の写真や小学校時代にお世話になった先生方が、その後、校長先生になられて、帰ってきたのだと思う写真も。とても懐かしかったです。

DSCN0924.JPG 講義は6年生の3クラスに。渡辺の頃は、4クラスでしたので、少子化がこのようなところにも。「キャベツとブロッコリー」の講義は、前日の乃万小学校波止浜小学校から3校続けて。もちろん、ブロッコリーは今治南高の別府先生からの提供。4つの学校分を提供頂きましたが、根っこからあるブロッコリー。とても、子供たちに好評でした。ぜひ、また、次年度もご協力頂ければ。。。もちろん、田畑の多い桜井地区。キャベツ、ブロッコリーの生長を見てきた方々もいて。で、キャベツ、ブロッコリーの生長の様子を説明したあとに、簡単な問題からというか。キャベツ x キャベツからは、何ができるか。「キャベツ!!」という返事がもどってくると思っていたのですが、。。。「小さなブロッコリー」というのがあった時には、たくさんの「?????」が。きっと考えすぎたのだと思いましたが。。。もちろん、次の「ブロッコリー x ブロッコリー」は、きちんと「ブロッコリー!!」。ほっとしました。で、全体で考えるのは、「キャベツ x ブロッコリー」では、どんな野菜ができるか。その野菜は、両親のどの様な遺伝的な特徴を継承しているか。

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DSCN0932.JPG グループに分かれて、ここでも同じですが、早く始まるグループもあれば、そうでなくて、間に合うのかと思えるグループも。早く終わったところは、発表練習も。その時、ポスターの裏に、発表の原稿を書いていたり。とてもしっかりした後輩だと。うれしかったですね。

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DSCN0950.JPG さて、発表では、とてもしっかりどのグループも考えていて、結果からいえば、花が茎からつながってないといけないのを書いてない以外は、全て、科学的にしっかりと考えられた内容。自分の後輩たちがこんなにすばらしく考える力を持っていたのは、感動でした。もちろん、普段の先生方の指導のおかげかと。発表で優れていた点は、これはこれまでのこの講義でたぶん、誰も考えてなかった「光合成」の問題。葉っぱが重なっていれば、中にあるブロッコリーは緑にならないで、黄色ではないかと。。。。。これは、渡辺自身も考えつかなかったところ。。。。余りの当たり前のことなのに。。。何で今まで気がつかなかったのだろうと。。。また、ブロッコリーは葉っぱを作る生長点が花にphage chageするのですが、したあとは、小さなブロッコリーが大きくなる訳で。。。生長点という言葉はないものの、大きなブロッコリーがどうのように生長するかということをきちんと説明できたこと。キャベツ、ブロッコリーを切ったものを展示しておいたのですが、それをしっかり観察したからだと。

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DSCN0959.JPG また、グループ活動なので、グループの誰かが答えることができなければ、それをチームとしてみんなでカバーして、答えていたのは、感動でした。また、難しい質問にも、ぱっと考えて答える、つまり、「質問対応力」も高くて。。。すごいです。ほんとに。先の光合成の問題で、中が緑のブロッコリーであるためには、葉っぱが、薄くて、光を透過できると。。。。もちろん、現実とは違うにしても、ぱっと考える力は、すごいかったです。これらのことは、これからもしっかりとみんなできるように。1つだけ、これはよくないなと思ったのは、グループというか、班の中での仲間割れ。発表をしていて、誰かが質問に答えると、「えええええええーーーー。それはちがうとおもうよ。」というような。グループで相談をして決めた訳なので、その時に、これにすると決めた訳なので、ちゃんとまとまらないといけないと。こうしたようになるのを、大人の世界というか、「後ろから石を投げる」ということだと。そんなことはしてはいけないと。。。わかってもらえたでしょうか。

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DSCN0968.JPG 最後は、全体での集合写真。どうやれば、全体が写るのか、いつも困るのですが、体育館の2Fの窓の通路に上がられて、上からの写真。確かにこれなら。すごい大人数でも、。この前の波止浜方式ではないですが、この写真撮影を「桜井方式」と名付けて、広げたいと思います。講義のあとには、給食。というか、講義の片付けをしている時に、なぜか、毎年、「サインをして下さい」と。で、給食を急いで食べて、3クラスで、サイン会。ずいぶん上の先輩になりますが、サインをできるのは、うれしいです。ありがとうございました。ぜひ、将来、この中から一緒に研究をできるメンバーに会えるのを楽しみにしています。

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DSCN0981.JPG 最後になりましたが、桜井小学校校長・村上先生、6年担任の先生をはじめとする関係の先生方、送迎でお世話になった矢野先生、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。やっぱり、母校です。この上ないうれしさでした。とても楽しく過ごせました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 昨年の感動の富田小学校での「ウリの仲間」の講義の時、4年生の担任をされていた越智先生は今年から、桜井小学校に異動。校長先生のお願いして、給食、サイン会のあとに、お会いできました。感動の講義とは、4年生という学年なのに、2コマ続きで、途中のチャイムが鳴った時に「休憩を入れましょうか?」といったら、全員が「続ける!!!」といわれたたぶん、今までで一番集中していた児童のみんなの講義。桜井小学校でも同じようにactiveにされているということなどを伺い。。。渡辺の母校であり、桜井地区の子供たちをしっかりと指導頂ければと。。。また、来年は6年生の担任をして頂き、出前講義でお世話になれれば。。よろしくお願いします。

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