東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会(2/13)

2014年2月13日 (木)

 SSH研究成果報告会に続いて、運営指導委員会。十分な時間を使って、活動内容を伺って、質疑の時間があったり、先生方と立ち話をする時間もありましたので、内容の説明を省いて、運営指導委員の側から、free talkという形で。こうしたやり方もよいのではと。1日、缶詰なのはありますが。。。

 もちろん、いくつもの課題というか、ポイントがあったかもしれないですが、全体として言われていたことは、観音寺第一高等学校のSSH活動のactivityの高さだったと。プレゼン力、海外科学体験研修などを通じての英語力の充実化。そうした中で、今日の課題研究の中で、繰り返し実験と統計的有意と言うことを示すことの重要性。また、せっかくなので、平均はExcelを使わなくても、手で計算できるかもしれないですが、分散を計算するとなると大変。ただ、分散を出すときに、その数式にどの様な意味があるのかを理解しておくこと。それは、公式を知っていると言うことでなくて、原理原則を理解していると言うこと。考えると言うことでも重要ではないかと思います。ぜひ、充実して頂ければと。

DSCN1717.JPG あと、新しい試みとして「科学史というか、その科学背景にどの様な歴史があるのか」と言うことを理解しておくのは、重要ではないかと。そうすることで、モチベーションが上がったり、より深い理解ができるのでは。。これは、ぜひ、科学者の卵養成講座でも取り入れないといけない課題だなと思いつつ。。。また、SSHをやっている方の全てが科学者になる訳でないので、企業に出たとき、あるいはそれ以外の職場で、generalist, specialistのどちらでめしを食うのか。確かに大事なポイントだと。より現場に近ければ、specialistでよいかもしれないですが、そうでなければ、文理融合に近いようなgeneralistでないと。。。そうした人間力をどうやって、このSSHで育成するのか。難しい問題だなと。。。また、このSSHの活動を通じて、ぜひ、「光る璧」を見つけて、より磨いて、それ以外の部分の平均も向上できれば。。。。

 いろいろな基礎が最初の2年でできているからこそ、より高い目標が出てきたのだと思います。次年度もまた、6月に講義で伺うことも決まり、また、楽しみになりました。ありがとうございます。今回のSSH運営指導委員会でお世話になりました、校長先生、教頭先生、県教委の先生方、石井先生、上原先生、猪熊先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今年度のことを踏まえて、次年度、さらなる発展を祈念しております。


 わたなべしるす

 PS. 前半の「研究成果報告会」に昨年度までの校長先生をされていた島田先生が。今は私立大学で教えておられるとか。こうした機会にお目にかかれたのも何かのご縁かと。。。ありがとうございました。またの機会を楽しみにしております。


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