東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年3月の記事です。

卒業

2014年3月26日 (水)

こんにちは。

今日は卒業式です。
無事修了することができ、大変感謝しております。
これまで、2年間というあっという間に過ぎた期間でしたが、お世話になりました。

ラボの皆様には、本日ケーキ会を開いていただき、
ラボでの2年間の写真集をいただきました。
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改めて思いだしてみると、濃い2年間だったなと思いました。
ケーキ会の中で、ナベさんから卒業生に向けて
何とかしようとすると何とかなるけれど
何とかなると思うだけで受け身では、何ともならないとおっしゃっていました。
いろいろ考えさせられる言葉でした。
それから、上記の写真は修了生からの記念品ということで
ケーキ会用のお皿と紅茶用のポットを差し上げました。
これからのラボとケーキ会のますますの発展をお祈り申し上げます。

素晴らしい人生になるように元気に生きていきたいと思います。
ありがとうございました。
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M2 大嶋

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平成25年度野依科学奨励賞、表彰式(3/25)

2014年3月25日 (火)

 朝は10oCを下回っていても日中は20oC近い気温。春らしくなり、サクラの開花は確か、積算温度だったような。。。。なので、以外と例年通りくらいに仙台も開花となるのでしょうか。。。そんなことを言うと、また、雪でも降ってはいけないので。。。一方、東京は春真っ盛り。ソメイヨシノも開花したとか。。。。いろいろな色のストックが咲き、気温も高く、初夏という感じでした。これが仙台との物理的な距離なのだと。。。

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DSCN1974.JPG さて、3/4にお知らせしました、野依科学奨励賞の表彰式が、国立科学博物館・地球館特別会議室で執り行われました。最初の集合場所は講堂でとても歴史を感じる木造の建築物で、表彰式の場所は、地球館2Fの日本の飛行機の歴史などが展示されているすぐとなり。表彰式まで少し時間があったので、ちょっとだけの見学でしたが、子供の頃には「紙飛行機」の自由研究をしたこともあり、初の「ジェットエンジン」の設計図が展示されてあったのは、感動でした。もう少し早めに、会場に来ることができればと思ったのですが、年度末の所用で。。。またの機会にゆっくりとと思います。

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DSCN1986.JPG 表彰式は粛々と。。。最初に主催者代表挨拶と言うことで、国立科学博物館館長・林良博様より、今回の表彰が12回目であり、博物館の達人と言うところから、この賞が始まっていると。。。。表彰式に続いて、この賞の冠となっている野依良治博士からお祝いの言葉が。。。。たくさんの言葉を頂きましたが、心に残ったのは、身近な自然の観察の大切さ、継続は力であると言うこと。2020年には東京オリンピックであり、そこには文化交流もあると。。。この東京オリンピックで日本の存在感を発進することの重要性とその時に日本国を見直すよい機会であるので、スポーツに限らず、それぞれの分野で活躍してほしいと。また、科学的力を身につけることが生きていく上での糧になると。確かに考えることは、どんなことをしていても大事な訳で。。。そうした中から、科学人材が生まれ、かつての科学立国日本が復活すると。。。そのためにも、新しいこと、誰もやらないこと、常識からはずれていることへのチャレンジの重要性を。。。そういえば、かつてのミニ重点領域と呼ばれ、磯貝先生が代表をされていた自家不和合性研究の中で磯貝先生が、「この領域の中で是非、チャレンジングなことをしてほしいと。。。」というのを思い出しました。最後に、もちろん、科学者になる方もいるかもしれないけど、そうでない様々な可能性と活躍の場を見いだす、広げる工夫をと。。

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DSCN2000.JPG 交流会ではサイエンスコミュニケーターの方が座長をされ、最初に20 secで自己紹介。それに続いて、野依博士に質問しようのコーナー。時間の関係で2つの質問に答えて下さいました。1つ目が「子供時代に熱中していたことはなんですか??」。野依博士の子供時代はテレビがない時代。また、電話もそれぞれの家になくて、呼び出し電話だったと。自宅ではそんなことはなかったですが、母親の実家にいくと、たぶん、発電機だと思うのですが、それを回して、交換手を呼んで。。。と言う電話機。もちろん、近所の方も使いにきていたような。終わったあとに、交換手から金額はいくらというのが知らされていたような気がするので。。。今でこそ、いろいろなスポーツがありますが、昔はみんな野球をしていた。また、野山で遊んでいたと。理由は簡単、うちに帰ってもおもしろいことがないから。蓄音機はあったそうですが。。。ここまで聞くと、渡辺より、1周り以上上だと思いますが、何せ、渡辺の実家は田舎でしたので。。。なので、少しのずれはあるかもしれないですが、テレビが白黒で存在していたり、電話機は途中から、存在していたり。。。でも、同じように基本、外が暗くなるまで、野球をして、野山で遊んで。その当たりは同じでした。野依博士の頃は、スーパーマーケットがなかった時代と言うことで、自給自足。ニワトリを飼育し、採卵するヒト、魚を釣るヒト、野菜を作るヒト、それらが物々交換をして助け合う、そんな時代。その当たりは、余り変わらないかも。。。確かに、醤油、お米がなくて、隣に借りに行ったことは、しばしば。お風呂も自分で沸かす。これも同じでした。子供の頃、渡辺もこれが仕事でした。何ともいえず、昔を懐かしんでいたら、。。。急にこちらに質問が降られて、余りに急で「はい!」と答えたのしか覚えていませんでした。緊張をしていたのだなと。。。

DSCN2010.JPG もう一つの質問が「ノーベル賞を取ったときの感想」。受賞者に「ノーベル賞はほしいですか??」と。子供たちはどう思ったのか。。。渡辺は師匠の日向先生に植物の品種改良ではノーベル生理医学賞は難しいと。。。短稈の品種改良をしてノーベル平和賞というのはあったと。。。それへの貢献も難しいような。。。自家不和合性では。。。と言うことを聞いていたので。。。ただ、ここでもサイエンスの話として、チャレンジしないといけない。ヒトと同じことをやってはいけない。違うことをやるのは、大変であるが、それが独創性ということ。最近のヒトと外れているといじめになるという世の中はいけないと。。これはなるほどでした。科学立国日本の復活にはこのあたりからかと。また、1番になることが大事ということで、以前にとある会合で、野依先生とご一緒したことがあり、「1番になることの重要性」を切々と説いていたのを思い出しました。

 最後のコーナーが、それぞれの受賞者から、なぜこのような研究をしたのか、何がわかったのか。その中でのとっておきの一枚。小中学生の研究は、これという実験の写真がほとんど。自分が研究発表をしても、苦労した写真を載せるだろうと。。。そういえば、1992-1993年頃にRT-PCRで、SRK9の部分断片が増えたときに、暗室の中で「やったー!!!」と叫んだのを、ふと思い出しました。こうした発表に対して、野依博士から「おもしろいと思ったことの意義を問われると。。。」。。たしかに。。。「本当に、その研究はおもしろいの??」。「情報過多の時代に、好奇心というのはどこから来るのか。」という質問も。これは、大学人としてもしっかり考えないといけない問題だと。。。また、励ましの言葉として、評価されないことを気にしない、うまくいっていることはたいしたことがない、うまくいかないときにこそ、次への大きな飛躍があると。それをチャンスとしてつかまないといけないと。。。たしかに。。で、渡辺の活動を発表した訳ですが、これまでの500件を超える出前講義、そこで届いた手紙への返事。そうした中で知り合った子供たちと将来、Nature, Scienceを目指す人材に出会いたいと。。。で、この1枚という写真には、里庄町ご出身の原子核物理学などの基礎をつくられた仁科芳雄先生の「環境が人を創り、人が環境を創る」と言う感動した写真を。これも出前講義に出かけたので、出会えた1枚。と言うプレゼンに対して、こうした活動を高く評価頂くとともに、今日生まれた子供は22世紀まで生きるのだろうと。なので、21世紀だけでなく、22世紀のことを考えて、教育研究をしてほしいと。。。。ありがとうございました。

DSCN1865.JPG 最後になりましたが、この賞を頂けたのは、渡辺の活動が評価されたと言うだけでなく、アウトリーチ活動を行う上で、各地域でサポートを頂きました数多くの先生のおかげです。ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 表彰式の席の上には、本賞の審査員コメントが。。。高く評価頂いたこと。さらにこれをどの様に発展させるのかという宿題も頂きました。しっかりとその宿題に今後取り組みたいと思います。ありがとうございました。

DSCN2009.JPG PS.のPS. 5年前に東北大で「科学者の卵」を始めたとき、この企画の他大学もあわせた全国大会が。。。その中に、筑波大がfollowしている長野県の小学生が。たくさんの野生動物の骨格標本をつくっている方が。渡辺は小学校の頃に、昆虫採集と標本作りはしたことがあっても、動物の骨格標本は。。無理でした。動物は苦手で。。。その小学生が今や中学生になって、この賞を受賞していて、ずいぶん久しぶりお会いして、当たり前ですが、しっかりしていて。。。そんな時の流れも感じました。何より、おめでとう。4月からは、高校生とか。気分も新たにがんばって下さい。また、どこかでお会いできるのを楽しみにして。。。また、渡辺が1名での参加だったので、たくさんの写真も撮影頂きました。ありがとうございました。

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DSCN2008.JPG PS.のPS.のPS. 今日は春の選抜高校野球で、母校・今治西が第2試合に出場。。。。結果は。。。。聞かないでおきましょう。。。なんともいえない。。。。何か考えることが大事なような。。。何を???。。。これが難しいですが。。。。簡単なようで、そうでなくて。。。。応援の皆様、お疲れ様でした。。。。



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焼豚玉子飯を頂く

2014年3月25日 (火)

今治のB級グルメ、焼豚玉子飯のたれを以前お土産に頂いていたため、本日作ってみました。

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・焼豚玉子飯 材料(1人前)

玉子 ---- 1個(お好みで2個でもいいかも)

焼豚 ---- 何枚か

たれ ---- お好みで

ご飯 ---- 茶碗1杯分~丼1杯分


・作り方


①とりあえず、ご飯を炊く。

ラボにあった、2011年産のひとめぼれを炊くことにする。給水時間を長めに取ろうとし、炊飯を忘れる。坂園さんが気づいて、炊飯してくれてほっとする。おたおたしており、写真を取り忘れる。

 

②目玉焼きを焼く。

半熟が良かろう、という判断の下、人数分じゃんじゃん焼く。お腹がすき始める。

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③焼豚を切って、暖める。

目玉焼きを焼く間、焼き豚を切ってもらう。お腹がすいたので、はじっこの部分をつまみ食いする。また、焼き豚は暖かい方が美味しかろう、という意見が出、焼き豚を電子レンジで温める案が浮上する。しかし、フライパンで焼いて、たれを先に絡めるという方法もある、という情報が新たに得られたため、それを採用する。たれがあたたまり、しょうがの香りがする・・・。お腹が空きすぎて、このまま食べてもいいんじゃね?という気がしてくる。

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④セルフサービスでトッピングする。

ご飯にたれをかけ、焼き豚をトッピングした後、目玉焼きを載せる、という部分をセルフサービスで各自行う。おーー、それっぽい!と言ってニヤニヤする。

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⑤食べる。

目玉焼きをくずしながら頂く。2011年産のひとめぼれはボソボソであったが、たれの甘さと目玉焼きのトロトロにかき消され、あまり気にならずに食べられた。焼き豚が照り照りで非常に良い感じである。美味しく頂いた。

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このたれが甘くて非常に美味しいんですよね。

これで焼きおにぎりを作ったら美味しいんじゃないか、とか、色々案が出てました。

 

お土産で下さった方、ありがとうございました!

なべさん、出張中に食べてすいません!美味しかったですーー!!

 

 

増子(鈴木)

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育種学会、そして卒業

2014年3月23日 (日)

ご無沙汰しております。
M2の大嶋です。

この度は、日本育種学会に参加してきました。
学会といえば、ラボの皆様はけっこういろいろな地方に行かれていますが、
今回の春季の育種学会は仙台でした。

会場は学部生のころ授業などでお世話になった川内キャンパスです。
久しぶりに川内キャンパスを歩いていると、
工事がやたら多いことに気づきます。
大学図書館は何かの工事をしており、
正門前も新しい建物の工事をしていました。
そういえば入学前はコピー室があって、
サークル勧誘のビラの印刷とかしていた建物があったような気がするのですが、
すっかりなくなっております。
入学してからずっとどこかしらの建物を工事している東北大です。
どんどん見慣れない景色がこれから増えてくるのだろうなと
感傷的な気分になりました。

そういえば、変わってしまったのは
東北大だけでなく、
母校の高校も、
中学校も、
小学校も
幼稚園も
何もかも新しい校舎になってしまっているようで
なんだか、諸行無常ですね。
さて、学会発表はというと、
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多くの方に見に来ていただきました。
初めての学会発表だからか
説明をするということ、とても難しいなと実感しました。
またいろいろなご意見をいただき、ありがたく感じました。

学会でのポスター発表という貴重な機会を与えて下さった先生方、
これまでお世話になった多くの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

M2大嶋

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【出前講義】「東北バイオ教育プロジェクト」研究成果発表会・コメンテーター(3/23)

2014年3月23日 (日)

 昨日までの寒さも少し和らぎ、春らしくなってきたようです。。。天気予報を見ると、1 weekほどは暖かく、10oCを超えるようです。そんな中で、今年度最後のアウトリーチ活動が、「東北バイオ教育プロジェクト」研究成果発表会・コメンテーター「東北バイオ教育プロジェクト」は、協和発酵キリン、リバネスのサポートによる東日本大震災復興支援プロジェクト。岩手、宮城、福島の6校の高校、高専の生徒さんたちによるバイオ研究。この中の1校、福島県立新地高等学校の「環境制御型農業における育成培地の研究」を実際に学校に訪問して指導したり、あるいは福島県内での発表会のポスターでコメントしたりして。。。その研究内容を発表。他には、発酵、バイオ燃料生産、堆肥、自然浄化、多糖バイオマスなどあり、より現場思考の研究という実感でした。

DSCN1966.JPG ハツカダイコンの水耕栽培というチャレンジングなテーマというのは、昨年の学校訪問と出前講義の時からわかっていたのですが、葉菜類・花菜類の水耕栽培というのは、これまでも農業高校などへの出前講義で拝見していましたが、根菜類での水耕栽培はかなり難しいというのが実情です。それでもやってみようというのが、よいことだと。。。それでも昨年7月に伺ったときより、ずいぶんと球形のハツカダイコンになっていたのは、かなり進歩したのだなと。。。もう少し発展させるためにも、通常の土での栽培をしているときにダイコンの根系が土壌からどの様な影響を受けるのか、そうしたことをもう少し考えてみると言うのがよいのでは。「つち」という物理的に堅いものから、どの様な影響を受けるのか、そんなことをヒントにして。。。。それが、ハツカダイコンの本当の姿を知ることにつながり、植物の不思議を知ることになるのであろうと思いますので。あと、高校生の発表で気にかけてないのが光条件。「ルクス」と言う単位で計っているようですが、確か、これはヒトが明るいと感じるかどうか。そうでなくて、そこに光の密度がどれくらいあるのか、という「光量子密度」を計ることが大事で、単位は、マイクロアインシュタインというのだったと。光量子密度計は簡単に手元には入るものではないですが、どこかとコラボして、やってみて下さい。

 これで何とか今年度のアウトリーチ活動も終わりました。また、新年度から気分も新たにlabの研究の発展とともに、アウトリーチ活動もできればと。。。それが、東北復興、日本の復興に人材育成という形で、貢献できるのでしょうから。。。


 わたなべしるす

 PS. 6校の中で唯一の高専の発表は、一関高専。そこで実験指導をされているのは、渡辺が農学部で助手をしたとき、学生実験、研究室で指導をしていた中川先生。世の中狭いなと。。。さらなる発表を期待しております。また、岩手県立高田高校の指導をされていたのは、渡辺の分野で助教授の菅野先生のお弟子さんであった慶應大の伊藤先生。今は、藻類の研究をされているという感じでした。


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