東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年11月の記事です。

【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・猪股経過報告(54)

2014年11月13日 (木)

 工学部の猪股です。発表会直前になってしまいましたが、2回目の経過報告をさせていただきます。

 カリフラワーの方ですが、前回の反省を生かして、極力昼間家にいる間は外に出して日の当たる場所に置き、夜は寒さから守るため室内にしまうという状態が続いております。写真1枚目が全体の写真です。2週間ほど前あたりからC株で本葉の芽が出始め、つい2,3日ほど前に遅めのA,E株でも本葉の芽を確認いたしました。実は、ちょうど前回の報告をしたころ、何かに引っかかってE株が一度抜けました。

ino-Cauliflower1.jpg 根の状態の写真は慌てていて取りませんでしたが、他の株も抜けない程度に引っ張りましたがそこまで弱くなかったと思われるので、成長が遅いだけか、根が弱いのではないかと思います。間引くなら一番最初に淘汰されていたのではないかと思いますが、再度土に植えてやり他の株と同じように管理した結果、何とか本葉を覗かせております。次に危機に陥ったのがA株で一週間ほど前の日、ふと見ると株が根本から倒れており、根本の様子が若干茶色くなっていたことから、根腐れの線も疑い、もうダメかと思われましたが、起き上がるように土寄せをした結果、E株に追いつかれた感がありますが、現在無事に本場を見せ初めています。

 育て方には本葉が数枚出てきたら植え替えとあるので、そろそろ植え替えを見越してプランターの購入を考えています。ちなみに現在のところまったく肥料はあげておらず、水やりも苗の植え替えをしてからは一週間に一度ほど、表面が乾いたとき程度です。雑草ほどではないと思いますが、危機にあっても戻してあげればきちんと成長してくれる植物は、動物(実家で飼育していた金魚比)に比べて強いなと思います。写真2枚目は成長の最も早いC株と最も遅いA.E株の比較です。C株は(土寄せも行いましたが)現在地面から数センチ、対してA,E株は1,2センチです。

ino-Cauliflower2.jpg かいわれ大根の方ですが、まだ2周目を開始してませんが、ネットで見ると成長速度の早さと手軽に育てられることから、様々な成長例があり、土に直植えしてみたり、さらにその先へ育ててみたりと簡単に思いつくアイディアは出ているようですが、せっかくですので、市場に出回ることはない、かいわれ大根を根菜の大根として育ててみようかと思います。前例者もいるので参考にしてみたいと思います。

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渡辺コメント

 工学部・猪股さん、2回目の投稿ありがとうございました。前回も書いたのですが、水はけがよくないのが気になりますね。10/10に播種して、この生長だとすると、根っこの生長がよくない可能性があります。考えられるのは、水はけがよくない、通気性がよくないことですね。植木鉢は、あれで通気性はよくできています。でも、紙コップは、水が漏れてはいけないので、通気性はよくないです。それを少し考えてみて下さい。

 それから、カイワレダイコンを普通に食べるようにして栽培すること。それはそれでおもしろい試みですね。ただ、渡辺が高校生を指導している「ダイコンコンソーシアム」というのがあって、そこで、すでに栽培されている方がいて、食したことがありますが、あまりおいしいものではありません。ちゃんとそれぞれの目的に合わせて、品種改良されているのだと思います。では、金曜日の発表会の準備をしっかりして下さい。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【出前講義】仙台市立福岡小学校「花の不思議な世界」(第14回東北大学出前授業、11/12, 14追記)

2014年11月13日 (木)

 土日が科学者の卵養成講座の全国発表会。ポスター発表の結果が来てないのが、気になりますが。。。そんな発表会がずいぶんまえだと思えるくらい、時間があっという間に流れています。というのも、明日の夕方が展開ゼミの中間発表会その関係で、HPへの投稿が多くなり、いつもの出前講義の記事を探して読んでおられる方には、少し大変かもしれないですが。。。そんな水曜日。8月に仙台市教委から「第14回東北大学出前授業」のリクエストが来ていて、10月くらいでしょうか、市内の福岡小学校から講義に来てほしいと。。。福岡小学校板橋校長先生は、七北田小学校でNSPを始めた頃からお世話になっていた、当時の教頭先生。いつぞやは、木町通小学校のヘチマの講義をするときに、ヘチマを分けて頂いたような。。。不思議なご縁。福岡小学校は、仙台市の北というか、今の区ができる前は、泉市。泉が岳というもう少ししたら、スキーもできるところまで校区になるというところ。先週の「ふるさと出前授業」でいうなら、朝倉小学校九和小学校当たりになるでしょうか。もちろん、町の規模が今治市と仙台市では、全然違うので。。。比較にならないですが、。。学校の周りには畑と水田があり。。。ただ、朝倉小学校と同じように、バスでそれぞれの地区から学校に行き帰りというのは、日本の縮図というか、何というか。。。きれいなwelcome boardが出されてあり、ありがとうございました。

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DSCN5045.JPG 講義の人数は、5, 6年生で、30名弱だったような。それすら記憶にないのがよくないのですが。。。立派な理科室で、かほく市立七塚小学校でみた電源装置とはちがうversionだったですが、教員の実験台に。ある時代にそうしたものを設置したことが、全国的にあったのだなと、時代を感じました。講義の最初に、校長先生からご紹介頂き、渡辺の自己紹介から。その後、花の名前を。少し人見知りをするなんというか、渡辺もそうでしたが、田舎の子供さん。でも、それはそれでよいところで。都会の真ん中に日々生活しているのとは、また、ちがった自然からのたくさんの刺激がありますので。なので、手を上げてしゃべるというのは、少し得意ではないかもしれないですが、しっかり考えて、話をしていたのは、よかったと思いました。花の色がなぜ、黄色、赤が多いのかも、あれこれと考え、議論できたと思います。この福岡小学校の校区では果樹の栽培というのはあまり多くないのかもしれないなと。県内で、どこで果樹栽培が多いか、知っているのは、利府町のナシくらい。。。それ以外は、渡辺も知らないので。。。勉強不足でした。で、雌しべに花粉が侵入したり、その電子顕微鏡写真を見て、何が起きているのかも、考えてもらって。。。

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DSCN5048.JPG では、リンゴをモデルにした花から果実までの生長。ちょうど先週の11/6(木)に吉海小学校で講義をしたのが、最後で。それもずいぶん前に感じるのは、時間軸に対する感覚がおかしくなっているからでしょうか。。。リンゴの生長過程は、意外とみたことがなかったようですが、リンゴがバラの仲間で、バラ科に分類されると聞いて、びっくりのようでした。また、リンゴに自家不和合性があり、自分の花粉がきらいで、他人の花粉が好きだと。それもかなりの衝撃のようでした。何せ、何もしゃべらない植物が、考えることができるような、そんな動画ですので。。。講義の最後は、リンゴを半分にして、リンゴの形態観察。いつもリンゴをしたにしておいている側にがくがあり、雌しべ、おしべが乾燥してしまったものも。実際のリンゴで観察してもらい、おうちに帰って、リンゴの上下の秘密を話すことができるようになったのでは。もちろん、講義の最後は、世界に向けて情報発信。色々な不思議があったと思いますが、普段の自然と結びつけて、考えてみて下さい。

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DSCN5053.JPG 福岡小学校でも木町通小学校と同じように小学生と給食を。6年生のクラス。10人足らずですが、5, 6年生合同の講義だったので、なかなか話しをしづらいところもあったと思います。いつものクラスだと、たくさんの質問をもらいました。不思議なご縁だったのは、給食にリンゴがあったこと。そんなリンゴが出る日に、リンゴを使った花の不思議を学んだことで、より色々なことを覚えてくれたのでは。。。

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DSCN5057.JPG 講義のあと、校長室で板橋校長先生と七北田小学校時代のこと、この小学校でのことなど、色々な刺激になることを議論できました。ありがとうございました。また、機会を作ってうかがえればと思います。よろしくお願いいたします。最後になりましたが、福岡小学校・板橋校長先生、三浦教頭先生をはじめとする5, 6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 頂いた学校のパンフレットには、校歌が。作詞は、土井晩翠。晩翠通りとか、晩翠草堂前というバス停もあるくらいで、仙台市の方。この小学校の校歌もと思って。。。感動でした。改めて、履歴を見て、いつも伺っている木町通小学校の出身であったり、今の東北大の教養部というか、1, 2年生の部分の教授をされていたとか。。。改めて、歴史を学んだのでした。。。


DSCN5059.JPG PS.のPS.(18:30追記) こちらがHPを書く前に、福岡小学校のHPに記事がありました。こちらがうまく探せず、ようやく探せました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. 11/14(金), 14:45にこのプログラムを担当されている仙台市教育局・柴田さまより丁寧なmailを頂きました。ありがとうございました。



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【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・藤田経過報告(53)

2014年11月13日 (木)

 農学部1年に藤田です。第2回中間報告を行いたいと思います。

 *スプラウト(豆苗)について
 写真の通りよく成長してくれましたが、少し食べ頃の時期を逃してしまったような気がします。全体としてはよく成長してくれたんじゃないかなと思っています。味の方は明日の中間報告のときに伝えたいと思っています。工夫した点は昼間は太陽光が当たりやすい場所を選び、太陽光を当て、夜の寒い時間帯は暖房が 当たる場所に置いていました。(直接風が当たり過ぎないようにも配慮しました。)水は第1回中間報告の方で告げましたように、自分が普段飲み水として使用しているボルヴィックを与えています。

dainikaihoukokutoumyou.jpg *ブロッコリー(緑帝)について
 第1回中間報告の方で肥料を与え過ぎたのと、水を与え過ぎたことにより、芽が1本だけになってしまいました。(他の芽は萎れてしまいました。)あれほど、渡辺教授が HPの方で指摘して頂いたにも関わらず、失敗してしまい反省しています。今ではコップ1杯程度(250ml)の水(ボルヴィック)を2、3日に1回与えています。保管環境と してはスプラウト(豆苗)と同じ形式で保管しています。

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渡辺コメント

 農学部・藤田さん、2回目の投稿ありがとうございました。ブロッコリーは水のあげすぎですね。他の受講生で乾かしすぎという方もいました。それと比較して、もっと水を減らして下さい。明らかに根腐れで枯死しているのだと思います。

 スプラウトは、食する時期を見つけるのに、みんな苦労していますね。味については、明日、また、報告して下さい。では、金曜日の発表会の準備をしっかりして下さい。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】文学部・平澤経過報告(52)

2014年11月13日 (木)

 展開ゼミ受講生の、文学部2年の平澤です。コマツナとカイワレダイコンの報告です。

 コマツナについては、前回の記事で徒長しているとご指摘いただきました。その後、インターネットで調べて対策を講じました。
 ・涼しくてもいいので明るい窓際に置く
 ・鉢の下の風通しをよくする

 土を増やして茎を埋める作業を急げればよかったのですが、応急処置的に苗の周りを盛り上げただけで過ごしてしまいました。結局水をやる時に土がならされて、徒長が進んでしまいました。

 そこで、
 ・間引き
 ・昼間も蛍光灯をつける
 といった対策を始めました。

 最近になって、100円ショップで手軽な量の土が買えると知り、鉢に入れました(写真)。早く気付けばよかったです。商品名は「花と野菜の土」です。肥料入りとあったので、追肥は行いませんでした。

IMG_5265.jpg 徒長してよれた茎に土をかぶせる際、茎を傷つけてはいなかったか心配しています。また、土をかぶせた2日後に、子葉が少し黄色みを帯びてきたのですが、これは何が原因なのでしょうか(写真)。肥料入りの土が問題だった場合も、このような症状は出るのでしょうか?

IMG_8576.jpg 一方カイワレダイコンについては、現在2回目の栽培が終わりました。1回目は面積あたりの本数が少なく、売っているものと違ったので、2回目はぎっしりに近い数を撒きました。出来たカイワレダイコンは痺れる感じの辛さでしたが、それはそれで美味しいです。蕎麦を茹でて薬味にしようと思います。

 前述のコマツナの件で常に部屋が明るく、暗所を作るのに苦労しました。2回目のカイワレダイコンはあまり記録をとっていないため、中間発表では1回目の記録を中心に発表しようと思います。明日はよろしくお願い申し上げます。


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渡辺コメント

 文学部・平澤さん、2回目の投稿ありがとうございました。こちらが送ってくれた記事を見落としていて、uploadで来てなく、申し訳ありません。しっかりした報告で、また、100円ショップで土を見つけて、徒長を防ぐ対策をしたのは、niceです。肥料が入っているとありますが、薄く全体に入っているのだと思います。なので、このまま、栽培してみて下さい。この100円ショップだけでなく、いろいろな危機管理対応をnetなどを使っているのもよいことですね。これからの学習でも活かして下さい。

 カイワレダイコンは試食したとか。自分で作ったものを味わうのは、何ともいえないのではないでしょうか。コマツナの方はこれからの寒さ対策と日照の問題をどの様に解決するかだと思います。他の受講生の記事を参考にして、がんばって下さい。では、金曜日の発表会の準備をしっかりして下さい。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】文学部・加藤経過報告(51)

2014年11月13日 (木)

 文学部一年の加藤優志です。二回目のレポートまとめて送ります。

 二回目 11月2日
 豆苗は前回のレポートまでで芽が出て日光を当て始めたところでした。その後は窓際において水を常に切らさないようにしました。すくすくと伸びておいしそうだったのでそろそろいいかなというところでそのまま一茎食べました。どうも生食向きではなかったようで少し気持ち悪くなりました。そのまま放置したら蔓を伸ばし始めたのでああえんどう豆なんだなと思いました。

Kato-1113-1.jpg 二十日大根は前回茎が上に伸びすぎていたので植えなおしそのとき細い根をたくさん分断してしまったのですが、その後も枯れることなく育ちました。個体差はあるものの本葉がのびて双葉と同じぐらいのサイズ(人差し指)になりました。水は一日か二日に一回ぐらい土が乾いた時にやります。いろいろ調べてみるともともと栄養のある土なら肥料はあげないほうがいいという記述が目立ったので、必要ないだろうと判断してほとんどあげませんでした。しかし土の下を2,3センチほじってみたところほとんど根が太っている様子が見られないので栄養が足りてないのかもしれません。水かもしれませんが。どれも健康そうなので間引きは最初しかしていませんがそれが原因かもしれません。

Kato-1113-2.jpg
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渡辺コメント

 文学部・加藤さん、2回目の投稿ありがとうございました。栽培技術については、それなりだと思います。どちらもよく生育していますので。ただ、慌てて送ってくれたからでしょうか。どちらも写真のピントが甘いというか、完全にぼけていますよね。次からはこうしたことがないようにして下さい。また、こちらから返したmailに、「気持ちの緩みがあったと思います。反省します。」とあったことを肝に銘じて、後半戦、ちゃんとして下さい。では、金曜日の発表会の準備をしっかりして下さい。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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