東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH特別講義「大学教授からの進路選択アドバイス---進路、就職、人生を戦略的に考える---」(6/17)

2015年6月18日 (木)

 前日は、西条農高西条高への出前講義。その西条市の伊予西条駅から予讃線で、40minくらいでしょうか。香川県観音寺市。途中に先週の金曜日に出前講義で伺った新居浜川之江(四国中央)があり、川之江駅が愛媛県の東の端だったような。最近、電車移動からの車窓を見る時間があれば、こうした記事を書いていたり、mailの対応をしていることが多くて、瀬戸内のきれいな風景を見ることができないのが、残念に思います。Internet、携帯電話などができて、便利になった代わりに、あり得ないような忙しさがやってきたのだけは事実。。。小学校の頃、日が暮れるまで、外で遊んでもかなりの時間があったように思うのですが、年齢の関係もあるかも知れないですが、net、携帯とつきあっているとあっという間に時間が。。。観音寺駅でした。

DSCN7721.JPG 香川県立観音寺第一高等学校にはじめて伺ったのが、ちょうど5年くらい前。出前講義とSSH申請に向けての討論だったのを今でも覚えています。SSH採択後は、運営指導委員も賜り、毎年この時期に「キャリア教育」の話というか、ここでは「科学リテラシー」と言う言葉を使っていることもあり、渡辺のこれまでのことを話すとともに、高校生として、普段から何をどの様に考えることが大事なのか、そんなことも最後のところで付け加える形で。会の司会は、SSH実施校で多くなりました、高校生が執り行う、よいことだと思います。取り仕切ると言うことは、これから以降、とても大事なことですので。話し方など、是非、習得してもらえればと思いました。そのあと、校長先生から、渡辺の紹介を頂き、ありがとうございました。渡辺の講義は、一方向でしゃべり倒すというのでなくて、双方向にやりとりをしながら。なので、必要に応じて、手を挙げてもらったり、何かをしてもらったり。せっかくの講義ですから、audienceにも参加頂くというのが、よいと思って心がけている次第です。

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DSCN7657.JPG そんな渡辺の小学生時代は、田んぼ、畑のある田舎。今でも瀬戸内沿いには、そんなところはまだまだ残されていて。そんな自然からたくさんのことを学んでほしいと。小学校5年生だったと思いますが、あやとりを覚えて歩きながら。学校の帰り道に。今なら、かなり危ないことかも知れないですが。。。あやとりをできたのが、男の子が多くて、女の子にできる方が少なっ田のは、少し残念でした。これから先、パソコンのキーボードを見ないで打つようなことも必要になります。手先の器用さというのは、重要ですから。そんな小学生時代に渡辺が科学者にあこがれたのは「テレビアニメなどの科学力というか、教授・博士」。子供心に白衣を着て、指揮・統括をしているのが、かっこよかったと。そういえば、最近はそうした番組が少ないのが、理科離れに関係していなければよいのですが。

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DSCN7677.JPG 高校生になって数ヶ月。高校で学習することのレベルがupしているのは、渡辺も実感したこと。それでも、数学からは、論理的に考えることの大切さを学び、公式に頼ることなく、結論に導く。その意味で、昨今の数学の問題集に解答がついているというのは、いかがなものかと。。。是非、そうでないものにチャレンジしてほしいというか、一昔前までの高校生はトライしていたわけですから。また、高校3年生の地理の時間に見たテレビ番組のおかげで、今の植物の遺伝学をやると言うことに。どこにきっかけがあるかわからない訳なので。普段から、身の回りのいろいろなことに注意して、自然から学んでほしいと。英語は中学までは何も問題なかったのですが、高校になったら、ぜんぜん。。。。もちろん、今も結構大変ですが、高校での基礎力があるからこそ、今があるわけです。くじけずにがんばってほしいと。

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DSCN7693.JPG その先の大学。漠然と進学と思っているかも知れないですが、大学で何を学ぶのか、自分で考えないといけない。それが本来の大学の姿であると。貴重な4年間、しっかりとした目標としっかりとした指導教官に出会うこと、とても大事であると。渡辺自身も日向先生との出会いがあり、今があるわけで。人生の分岐点が違う方向に行っていれば、違ったようになった訳なので。最初に司会の方が、研究者というキャリアと言っていましたが、研究者が重要なわけでなくて、どんな仕事をしてもやりたいというか、趣味に近いことをしごとにするのか、そうでないのかによって、人生はずいぶん変わるもの。また、年とともに、仕事の内容も変化します。最初は現場かも知れないですが、だんだんとそうでもなくなる。そんなキャリアのことを考えながら、将来設計をしてほしいと。

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DSCN7696.JPG また、理系を考えている方には、大学の先の大学院というのも。昔であれば、大学と大学院は同じというのが多かったですが、今はそんなこともなくて。。。渡辺の研究室は基本、学部生がいないので、その意味では学部と大学院は別というのが標準。そうしたことも考えてみてはと。もちろん、大学でこれはという師匠に出会えば、それはそれでよいわけですが。。。

DSCN7699.JPG 最近の高校生を見ていて、気がつくことであったり、人生の座右の銘を持つとか、どういう戦略で何をどうするかと言うこと、そんなことをしっかり考えてほ しいと。その意味で大事なこととして、「歴史」をどう学ぶかと言うこと。つまり、歴史という単に年号とイベントを覚えるというのではなくて、過去における 膨大な実験場であったものだととらえて、これから何をどう考えるのか、と言う点では、よいsampleだと。実際、欧米では、歴史学部というのがあり、一 番の伝統と人数だと。また、身近な組織を取り上げて、どちらが組織として大事か。つまり、失敗してもへこたれずに、また、チャレンジする、大きな夢と希望 を持って、そんな人材になること、それが「科学リテラシー」をもった21世紀型の人材であろうと。

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DSCN7708.JPG 講義のあとには、質問の時間。研究者になりたい方であったり、いくつかの質問を頂きました。また、最後に、代表の方から、これまでの日々の取組を見直して、しっかり自分で考え、五感をちゃんと使って、努力したいと。がんばって下さい。次にまた、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしております。

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DSCN7714.JPG 高校に伺ってすぐ、講義のあとには、高井校長先生、森先生、猪熊先生を交えて、昨今のSSHの事情、activeに活動しているSSH実施校についてのことなど、deepな議論ができました。ありがとうございました。なにより、本SSH活動を通じて、しっかり考えて、失敗にめげずにチャレンジングなことができる生徒さんになることが、高校、大学、その先での活動において重要なのだろうと。もちろん、いろいろと活動において考えないといけないことはあるのですが。最終年の活動の支えになればと。ありがとうございました。

DSCN7638.JPG 最後になりましたが、観音寺第一高校校長・高井先生、1年団長・森先生、猪熊先生、進路担当・石井先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。と言うか、来週のSSHの発表会、運営指導委員会を楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 講義の最初に昨日今日、何が起きているのか、どんなテレビでおもしろいことがあったかなど、聞いてみたのですが、スマホ世代なのでしょうか。何が起きているのか、意外と知らない。渡辺も新聞を読んだかと言えば。。。かもしれないですが、スマホを持っていれば、ニュースのコンテンツ、何が起きているのかなど、情報をとることは、昔より簡単になったわけで。隙間の時間で情報をとることは、大事ではないかなと。スマホも使いようだと思いますので。是非、トライしてみてはどうでしょうか。

 PS. 予定より少し早く着いたこと、講義時間のずれなどで、久しぶりにきれいな海と砂の造形を。。。来年度からのいろいろなことを考えて、思わず手を合わせたのでした。。。よろしくお願いいたしますと。。。

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