東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年6月の記事です。

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」、科学教養特別講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」と運営指導委員会(6/22)

2012年6月22日 (金)

 月曜日の愛媛・松山(小野小学校松山南高校)から始まり、今治(今治南高校日高小学校)、最後の金曜日は、香川・観音寺。愛媛、香川をあわせて、北四国と呼ぶことも。観音寺第一高校のSSHの運営指導委員をお引き受けして、2年目。昨年度講義等で2回伺いました。先日は、SSH担当の石井先生が研究室を訪問頂いたり。この日は、2つの講義と運営指導委員会。この出張中に、台風4, 5号が通過、近づいたことによる豪雨で、交通網がピンチになったこともありましたが、何とかかいくぐって。。科学教養特別講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」という、キャリア教育の講義。

 午前は「SSH課題研究を始めるに当たって」ということで、課題研究の重要性、研究の進め方を概説し、この課題研究で培ったものが、大学、大学院、社会に出て様々な場面でいきてくるということを話し、この1年間のがんばりが大事だと。また、課題研究のテーマを決めるということの一環として、渡辺が運営指導員をしているコアSSHの「ダイコンコンソーシアム」についても紹介し、他のSSHとの交流の重要性もお話ししました。さらに、ダイコンコンソーシアムでの研究例を出して、研究をやる方法論なども説明しました。最後に、アブラナ、ダイコンコンソーシアムに参加する方々ともお話できました。他のコンソーシアムへの参加者も含めて、楽しみも増えるなと。。。

IMG_3157.JPG 午後は、1年生全員を対象とした、科学教養特別講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」という、キャリア教育の講義。高校の講義テーマとしては、「科学リテラシー」も含んでいることから、いつもキャリア教育の最後に、昨年、3/11の東日本大震災の時のことを、どのように考え、何が大事かを、理系だけでなく、文系のことも含めて、講義しました。昨年は、十分な質問時間がとれなかったことから、今回は質問時間もとれ、多くの質疑ができたことも何よりでした。最後の植物で新しい種ができるなど、雑種形成など、とてもたくさんの質問を頂き、それでも十分でありませんでした。レポートに質問を頂ければ、幸いです。

IMG_3173.JPG 最後は、今年度最初の運営指導委員会。昨年度の活動内容、今年度の計画など、昨年以上にパワフルな計画でした。ここでも、先日の仙台第三高等学校と同様の課題研究の方向性・継続性など、議論ができたことは、これからさらなる発展には、重要かと。楽しみにしております。午前中の講義が少しでも参考になれば。。また、何より県教委のサポート体制が強固であり、このSSHを核にして、県内全体を底上げするというような意識が見えたことは、何よりの感動でした。

IMG_3188.JPG 講義、運営指導委員会でお世話になりました、校長先生、県教委の先生方、石井先生、猪熊先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今年度のさらなる発展を祈念しております。


 わたなべしるす


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旧遺生研ソフトボール大会

2012年6月22日 (金)

今日は旧遺生研ソフトボール大会がありました。
先月雨で延期になっていた大会の振り替えでした。

今日も雨が降るか心配でしたが、試合が始まってからは
太陽がさんさんと降り注ぎ、みんなで、たくさん日焼けしました。

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試合の方はというと、なんと、今日は二位に輝くことができました。
きっと前日みんなで、バッティングセンターで練習した成果です。

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ということで景品をいただきました。
一番搾りとウイスキーです。
おいしくいただきたいと思います。

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ぜひ、後期のソフトボール大会は優勝したいです。


M1 大嶋 涼達

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【出前講義】今治市立日高小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/21)

2012年6月21日 (木)

 昨日の出前講義は、愛媛県立今治南高等学校。本校は比較的町の中心部ですが、実習などをした場所は、日高地区。その近くにあるのが、日高小学校。今治南高等学校とも、野菜を栽培したりしながら、交流があるとか。そんなこともあり、今治南の別府先生にご紹介頂き、今回の出前講義となりました。

 さて、講義ですが、月曜日に、松山市立小野小学校で行ったのと同じ、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」。トマトは、先の今治南高の生徒さんたちといっしょに2年生の頃に栽培したことがあり、発芽から結実までのところは、よく理解していました。それではということで、キャベツとブロッコリーの成長の様子を話したあと、実は同じ種で、「ケール」を人間が品種改良したもの。では、それを交配したら、何ができるのでしょうか。ということで、各グループに分かれて、どんな植物ができるかを考えて、書き、プレゼンをとなりました。

DSCN2974.JPG プレゼンの最初の頃はあまり質問が出なくて、少し気になりましたが、校長先生が質問をして頂き、それがきっかけとなり、子供たちからもたくさんの質問が。時間の関係で、1グループのプレゼンに1人だけということにしましたが、鋭い質問もたくさんあり、盛り上がりました。最後に、植物として、キャベツ、ブロッコリーを見たとき、茎、葉、花の共通性から、交配した植物はこういう特徴があることを説明しました。講義が終わったに、「本当は、答えは、どんな植物になるのですか?」と。間違いがないのは、正しいという、科学的なことも説明しました。

 給食も子供たちといっしょだったのですが、東日本大震災のことを心配してくれた子供たちも。その心に感謝です。

 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、教頭先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

 わたなべしるす

 PS. 今回は、プレスの取材が入り、今治ケーブルテレビ、愛媛新聞に講義の様子が。。きちんと発表された時点で。また、別の機会に。。。

 PS.のPS. 愛媛新聞には早速on-lineがありました。ありがとうございました。

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【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・出前講義「花の構造と多様性」と交配実習指導(6/20)

2012年6月20日 (水)

 昨日は、台風4号の通過でしたが、愛媛県地方は思ったほどの被害もなかったようです。夕方には晴れ間も見えていました。それでも6月の台風上陸は、久し振りとかで、今日の朝方には、仙台を通過したようです。今日は、朝までで、100mm近い雨のようでしたが、大きな被害は、ガラス室などになかったようです。何よりです。labの皆さん、ありがとうございました。愛媛では、台風一過の晴れ間という具合にはいかなかったのが、残念でしたが。。午前中は。。

 今治南高校での講義は、この2月以来。そのときは、冬ということもあり、講義主体で、交配などの実習は十分なものができませんでした。今回は、花の基本構造とその多様性について、身近な作物の花の例を出してお話をして、すぐに交配実習を。そういえば、昨年のこの時期にスイカの交配を指導したときには、愛媛新聞の取材もありました。今回は、トマト、スイカを材料にして。両性花と雌雄異花の代表例のようなものでした。

DSCN2938.JPG なれないと大変だと思いますが、これを機に花の大切さ、結実などにも目を向けてくれればと思ったのでした。ただ、いつも感動するのは、これだけたくさんの作物を維持管理する労力というか、大変さはすごいものがあると。その管理の合間に、ぜひ、花にも目を向けるようになれば、違った作物の世界が見えるかと思います。がんばってください。

 主に、実習ではスイカを使った交配。スイカも温室での栽培もあり、花のシーズンも終わり頃、。一生懸命、雌花を探して、めしべの先端に花粉がついているのを確認していました。1年生でまだ、初めての交配だったようですが、交配のあとには、日付をつけて、名前もつけて。自分のスイカが大きくなるのを、観察することも計画していたようでした。観察も大事なことですので。

DSCN2950.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

DSCN2965.JPG PS. 夕方には、この3月まで「愛媛県総合教育センター」にいらっしゃり、この4月から、今治市立富田小学校に異動された村上先生と愛媛県立伯方高等学校に移動された勝田先生とで、この秋に向けての出前講義の話などをできたのは、望外の喜びでした。たくさんのこれからの参考になることを今日も頂きました、ありがとうございました。



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【出前講義】愛媛県立松山南高等学校SSH研究指導・特別講義「高等植物の自家不和合性」(6/18)

2012年6月18日 (月)

 ダイコンコンソーシアムでもお世話になっている、松山南高等学校。先日も、ダイコンコンソーシアムのHPに、部分日食の観測の様子を記してくれていました。訪問するのは、去年の9/26のダイコンの栽培などの研究指導以来。今回は、試験期間中ということもあり、簡単に、「高等植物の自家不和合性」の講義とSSH課題研究の問題となっていることなどの議論など。定期考査が近いこともあり、短い時間でしたが、deepなことができました。

DSCN2929.JPG 午前中の小野小学校は、松山のどちらかというと、郊外にあるのですが、松山南高等学校は、本当に町中。いわゆる「市駅」というのですが、私鉄の駅、バスターミナルの近く。そんなところで、ダイコンを作っている。東北大の農学部が、雨宮キャンパスで、町中でイネ、アブラナを栽培していましたが、それに近い感じなのだと。。

 前半の講義では、植物の生殖、自家不和合性、植物と動物の違い(分散型処理システム vs. 中央処理システム)、生殖に共通する分子、ということで、身近な植物の花から話を始め、毎日食べている野菜、果物の花を知らないか。もう少し知っていてもと思いました。ただ、クダモノトケイソウのパッションフルーツを知っていたのは、さすがでした。自家不和合性現象、花粉管の成長などは、動画であることもあって、興味深く見てもらったのではと。。

 後半は、普段のSSH課題研究での問題点の議論。結果をどのような切り口で考えれば、自分たちの考えている結果に到達するのか、また、自分たちの解釈がミスリードしているのか。さらには、実験を発展させるために、どのような観点に注意すればよいのかということを、キノコ、ダイコンの実験を例に、議論しました。これからの研究発展の参考になったのであれば、幸いです。

DSCN2934.JPG 最後になりましたが、生物の田中先生をはじめとする関係のみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。田中先生と生徒の皆さんとは、コンソーシアムの会議の折りに、鹿児島で議論できるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 出張中に、久し振りに仙台で大きな地震が。。(M6.1)。結構、びっくりでしたが、研究室の方は、問題はなかったようで。。ほっとしています。

 PS. 記事を書き上げたところで、松山南高の田中先生も、ダイコンコンソーシアムのHPに記事を。ありがとうございました。



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