東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

時間、引退、昔のこと(3/14)

2014年3月14日 (金)

 気がついたら、こんな時間であるというのが多い。昼前だったり、夕方だったり。いつからこんなに時間が早く流れるようになったのか。そんな時間の流れとはちがうが、最近春が近いのだろう。日が暮れるのが遅くなった。それだけは、少しほっとする。時間はだれにもたぶん、同じ長さなのであろう。たぶん。確か、光より速い速度になれば、時間が遅くなるのか、速くなるのか。。。変化したような。いずれそんな空間にはいないはず。時間を一定以上かけないとできないこともある。技術というか。そのたぐいであろう。学生の頃、等電点電気泳動というので、タンパク質を分離して、それをナイロン膜に写し取って、抗体を使って検出する。今なら、泳動をするゲルは市販されているが、当時はそんなものはなく、作っていた。速く固まりすぎたり、途中に気泡が入ってそこが使えなかったり。そのうち、気泡も手前の方なら、何とか書き出す技術を編み出したり。。。とあるときに、ゲルに尿素か何かを混ぜて、実験したとき、うまくいかず、夜が明ける頃までやったが、さすがにだめであった。どこかで決断して、やめて、次と言うことでないといけないと。。。そんなこともあれば、先日の第72期将棋名人戦・A級順位戦の三浦弘行九段と久保利明九段の17時間を越える271手というのは、最後まであきらめないという時間を越えるというか、そんなものを感じた。あきらめないで最後までやることも大事。ただ、どこかで決断して、あきらめるのも大事。何せ、時間は一定なのだから。。。

DSCN1808.JPG あすはJR各社のダイヤ改正。昔なら、3月号の時刻表を2月のうちに手に入れて、何が変わったのか、寝台列車との乗り継ぎはとか、学生時代はそんなことで過ごした。ただ、最近の高速化の波はどうしようもなく、だんだんと寝台列車がなくなり、ブルートレインと呼ばれた寝台列車も「あけぼの」が今日で終わる。。。何とも寂しい。大学受験の帰りに、東京から広島県の三原まで乗った。それが最初の寝台列車であった。起きることを考えるとねすごしが怖かったのだけ覚えている。そうした寝台列車も次々と引退し、。。寝台列車だけでなく、秋田新幹線「E3系」も今日で引退とか。明日からは全てがE6系に。今度、秋田県に出前講義があれば、E6なのだろうと。。。新しいのもよいが、かつてのものが消えるというのも寂しい。これも時間という流れには逆らえないと言うことであろう。。。もちろん、このE3系、新しく改装されるという話もあり、それはそれでほっと。。。。

 今日はどうも頭がまとまらない。ここまで書くのに30minを越えている。何とも情けない。もう少し構成力が上がらないと。。。昔こんなに文章を書いたか。。。書いてはいない。学生の頃にパソコンに向かうのは、論文を書くときくらい。そのうち、読んだ関連論文を「Word Star」というMS-DOSで動くソフトで、管理していた。今のように自動でというか、簡単にdatabaseのような者を作るのは難しかった。研究室の教授であった日向先生が、パソコンでよく文章を書いていたのは見ていた。何を書いていたのか、。。そこまでは不明であるが。当時、こうしたHPからの情報発信があれば、渡辺以上に書いていたのだろうと思う。子供の頃に見ていたというか、心待ちにしていたというか、そんなことは、高校野球中継と「ゴジラ」の映画。ゴジラの映画はお正月前にテレビでやっていたような気がする。両生類、爬虫類は苦手であるが、ゴジラは見ていた。それに出てくる他のキャラ、キングギドラ、モスラは、niceなキャラだったような。そのキングギドラがクールジャパンの先駆者とか。。。読んでみると、なるほどと。あり得ないかっこよさがあった。あり得ないというか、雲の上にあるものをつかもうとする、それが今の研究の原点なのかもしれない。できないこともやってみるという。。。愛媛県のテレビのチャンネル数は少なかった。なので、ゴジラももしかしたら、全部見てないのかもしれない。子供の頃に。ただ、野球どころ、愛媛であったこともあって。野球は下手であったが見ていた。高校に行って、高校卒業してからは、渡辺の卒業した今治西高校には、思い入れがある。高校生だった頃の大一番は、松山商業と。というのが多かった。松山商業の卒業生には有名な方も多いはず。そんな中に、戦前に台湾の嘉義農林を夏の甲子園で準優勝させた監督がいたとは。。知らなかった。時間の流れをさかのぼり、昔のことをもう少しきちんと見直すと、おもしろい発見があるような気がした。

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 わたなべしるす

 PS. 今朝の伊予灘での地震で「緊急地震速報」が流れたと。。愛媛では地震があまりないので、かなりびっくりしたのでは。。。2011.03.11以降、ずいぶん、研究室にいても、館内放送でそうしたものが流れたので、逆に驚かなくなり。。。よくないなと。忘れないようにしないと。。。あの日のきれいな夜空の星があったのを思い出しました。帰り道に。そんなのを天文台で見ることもできるとか。忘れてはいけないことは忘れないようにしないと。。。


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【ネット講義】循環型科学者の卵養成講座・発展コース「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」、研究発表会準備-4(3/14)

2014年3月14日 (金)

 明日が「循環型科学者の卵養成講座」の最後の発表会とこれまでの修了生(ひよこさん)たちとの交流会。昨日の夜から今朝にかけてずいぶんと雨風が強かったです。雪でなくなった分だけ、春が近いのかもしれないと思いつつ。。。

 そんな中で、発展コースの受講生さんたちを集めて、発表会の練習というのも現実的ではない。ということで、発表をどの様にすすめるのか、また、最初の口頭発表のあと、どの様にポスター発表の前に来て、聞いてもらえるようなことを考えるのか、など、この1週間、受講生と渡辺とで、色々なやりとりが、。。3人寄れば何とかと言うとおり。これはということに気がついてないことも、誰か1名は、これが欠落してはないかなと言う感じで。。。また、渡辺の方から、一般的なポスター発表、口頭発表の時に気をつけること。普段のうちの研究室の学生さんたちにプレゼンをする前に話しをする内容を。高校生の段階でこんなことをしっかりと知っておくことは、科学者になると言うことでなくても、社会人として大事なことですので。というか、こうしたmailでの会議が高校生レベルでしっかりできるというのも、さすがだなと。。。たまごを修了して、ひよこになって、大きく羽ばたくのではと。。。楽しみです。

DSCN1832.JPG 明日は暖かくなると思いますし、しっかりとした発表を楽しみにしていますので。内容などは、また、このHPから。。。。


 わたなべしるす

 PS. 年度末の疲れが出たのか。。。このところ朝が弱くて。。。で、とある方から、朝来たらmailが。。。「愛媛で大きな地震があった」と。。慌てて、tenki.jpを。今朝の02:06頃に伊予灘を震源とするM6.2の地震が。最大震度は5強。このあたりで地震があったのは、2001年3月24日の芸予地震。そういえば、この時は、どこかに出張にでていて、友だちから電話をもらって、びっくりしたのを思い出しました。小学校の頃に、地震が来たらという訓練はしていましたが、実際に揺れることもなく、。。ただ、Wikipediaによると瀬戸内海でも100年に1回くらいは大きな地震が。。。今回の地震で、愛媛新聞に号外があるのも見つけました。県庁内の災害警戒本部。夜中の03:00頃と。夜中だったので、電話など、比較的通じやすかったのはあるかもしれないですが、被害の状況を知るのは大変だったのではないかと。大きな被害もなく、ほっとしています。

 ただ、少し気になったのが、2011.03.11の翌日が科学者の卵養成講座の発展コースの発表会。今回と同じパターン。もちろん、場所、時間などちがうわけですが。。。何か変なつながりがないことを祈りつつ。。。

DSCN1851.JPG PS.のPS. 愛媛つながりではないですが、渡辺の卒業した今治西高校が春の選抜高校野球に出場。午前中に組合せが決定とか。1回戦は、3/25(火)。ちょうど、先日の記事にも書いた「野依科学奨励賞」の授賞式。東京から勝利を祈念しております。。。

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3/11(金)、14:46から今日まで、その23(3/11)。

2014年3月11日 (火)

 今日であの地震から3年となった。あの日と変わっていたこと。午前中はあの日よりも暖かかったような気がする。地震があった時刻には外は曇っていたような。ここ数日、大きく揺れると言うことはないが、数日~10日に1回くらいは、本棚が揺れている。というか、鋭敏な本棚なのだろう。揺れるとすぐに気がつく。最近は、M5-6クラスの搖れは久しいような。。。それでも余震として、M7クラスのがあるとか。。。エネルギー的に、あの地震(M9.0)より、桁違いに小さいので、そのぶん、ほっとできるが。。。もちろん、8日くらい前に、沖縄県、鹿児島県の島嶼部がM6クラスの搖れになったというのを見たが、netで。ただ、ニュースにはなってない。とおもった。もちろん、それ以上に大きいニュースがあったからかもしれない。研究室の中にいたり、仙台市内というか、町中にいれば、震災の傷跡というか、そんなことも余り見なくなったような。。。この前の海外出張の時、仙台空港に電車で行ったとき、がれきはなくなったが、水田の区画整備をしていた。今年の作付けは可能になるのだろうか。。。一方で、ニュースでも話題になっているが、10m近い堤防のようなものがつくられているのと、その内側に、何を植えているのかわからないが、防風林の植栽が始まっているとおぼしきものを見ることができる。何を植えているのかわからなのは、木が小さいからで、震災前の防風林の状態になるのは、かなりかかるであろう。

DSCN1842.JPG ここ数日、震災当日の様子が様々な形で見ることがある。テレビ、新聞、net等々。渡辺の周辺のように、ある程度もどったところは、。。。。ただ、そうでないところは多い何より、津波被害のあった沿岸部。なにより、福島第一原子力発電所から放出された放射性物資。この3年間で何がどこまで進んだのか、どこかに一覧表でもあれば。また、当初計画とどれくらいの差異があるのか。。。そうしたことがあって、これからもっとここのところに力点とか、考えられるようになるのではと思う。言い換えれば、研究、実験をしていても、予定よりどれくらい進んでいるのか、逆に送れているのか。そのために、どこを加速させないといけないのかなど、明確になる。と言うか、そうすることが何より大事だと思う。なにより、そうした日々の変化が小さくなったからであろう。この記事を書くのは、ちょうど1年ぶりとなる。もちろん、心の中に気になっていても、変化がよい方向に進んでいるというニュースなどを聞くことがあまりないからかもしれない。もちろん、放射性物質には、半減期があるので、また、除染作業の効果だろうか、3年前よりは、各地の線量計の値は小さくなっているが、局所的にはまだまだのところもあると。

 仙台市内でも、長町の昔の貨物駅などがあったところに、仮設住宅を見かける。新幹線でも在来線からでも。それらが減っていれば、よい方向なのだと思っているが。。。貞観地震から確か、1,200年だが、その間にもかなりの津波が来ているという記事も見たことがある。と言うことは、その度に被害が出ている。もちろん、昔と今では様々な環境が違う。昔はどれくらいで復旧したのだろうか。あるいは、三陸で経験している津波からどれくらいで復旧したのだろうか。そんなことがわかれば、もう少しいろいろなことの方向性が見えてくるような気がする。そういえば、複雑な思いであるが、農学部がある雨宮キャンパスは青葉山に引っ越す。それを思うとき、雨宮キャンパスへの思いはひとかたならぬものがある。もといた場所、ふるさとを離れると言うことは、そういうことなのかもしれない。

DSCN1831.JPG 3年目の3/11, 14:46を迎えるに当たり、そんなことを思った。この大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、14:46にあわせての黙祷であった。黙祷。


 わたなべしるす

 PS. 明日からは、国公立大学入試後期試験とか。前期試験で希望を叶えることができた方、そうでなかった方。さまざまであろう。残された後期試験でできる限りの力を出してほしいと。。。仙台から、祈っています。あと少しです。夢を達成するための1つのハードルが。。。もちろん、その先にもたくさんのハードル、決断は待っていますが。。。

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広井さん、前田さん、おみやさん

2014年3月10日 (月)

この土日,2011年度卒業生の広井さん,2012年度卒業生の前田さん
ラボに遊びにきてくれました!!

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前田さんは去年の夏以来でしょうか.
「二人とも全然変わらないねぇ~」と,ますこさんが言っていました.
前田さんの今回の来仙目的のひとつは「おさかなを回収すること!」.

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何度かこのブログにも登場したシルバーシャーク2匹とプレコさんを回収していきました.
いつも陰に隠れていたプレコさんは,取り出してみると想像以上に
大きく成長していました.

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実験や論文作成で忙しいときも,私たちを癒してくれたおさかなさんたち.
いままでありがとう.
これからは前田さんの家の大きな水槽でのびのびと生活してね!


話は変わり・・・・
今,ラボにはたくさんのお菓子が並んでいます!!

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広井さん,なべさん,坂園さんからのおみやげです.
これでしばらくは生活していけそうです.みなさんありがとうございます!!


広井さん,前田さん,お忙しい中遊びにきてくださり,ありがとうございました!
またいつか会えるのを楽しみにしています♪

M2 曽根

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【出前講義】金光学園高等学校・SSHにおける「国際化」の取組についての発表会・コメンテーター(3/8)

2014年3月 8日 (土)

 課題研究中間発表会の個別分科会に続いて、SSHにおける「国際化」の取組についての発表会。最初は「国際化」の取組について、SSH委員長の田中先生から。今回の国際化の取組に加えて、金光学園高等学校でのSSH全体の取組をあわせて。自然が豊かなところ、中高一貫を活かしての取組。ポスター等にまとめるときに、最後のところで、中学生の時から「感想」を書かせるとか。この感想が将来のdiscussion, conclusionにつながるのだろうと。。。

 どこのSSH実施校もだと思いますが、海外研修、留学生の受け入れ等を行っていて。。。また、海外の先端的な研究所への研修と平行して、国内の大学とも連携。大学へのあこがれを持ってもらうために、よい大学、よい研究室に実際に行ってみると。また、その国内の大学訪問時には、留学生の方々と交流をすると。なるほど、これであれば、国内にいて、英語でしゃべったりするような貴重な体験もできると思います。低予算でと言うのも費用対効果を考えると、よいと思いました。

DSCN1858.JPG 驚いたのは、科学英語、英語の科学論文を読むと言うこと。かなり大変なことだと思いました。大学、大学院にいても、科学英語は頭を抱える問題ですから。。。実際には、英語教員と理系教員がコラボし、それのサポートを大学院生TAが行うと。。。研究室でも院生が書いた論文を博士研究員などが読んでなおしたものを、教員が修正し、最後にnative speakerの方に直してもらって、ようやく投稿ですので。論文としては。。。それに近いところまで来ているというのが、驚異的でした。。。質疑の時間を頂いたので、「国際化はもちろん大事。ただ、海外の大学と日本の大学を比較したり、なぜ、特定の研究が日本、海外の方が優れているのか、そうした歴史的背景というか、そうしたことを是否、生徒さんたちに考えてほしいと。そうした歴史を正しく理解していれば、科学の発展に貢献できると。。。」。。。渡辺がこれまでやってきたアブラナ科植物の自家不和合性研究にも30年を超えるような歴史というか、海外との競争があって、ここまで来たのはありますので。。。

DSCN1861.JPG 午後からは、英語での50題のポスターセッション。全てが英語の発表というのも初めての経験です。質問をしてくれる海外の方々として、20ヶ国だったと思いますが、75名の外国からの留学生。ここはどこなのかと思うほどでした。さらに、渡辺をはじめとする大学の教員も20名以上いましたので、1 posterに2名は英語で質疑ができる計算。。。さながら、国内での国際会議、国際シンポジウムを見ているようでした。。。。SSHがここまで来たかというすごさと、ここまで。。。というなんというか。。。もちろん、できるヒトはよいのかもしれないですが、自分たちがやっている「課題研究」の様々な意味であったり、様々な背景などを理解することも大事なのではと。。。先の歴史的なこととではないですが。。。いずれ、どちらにしても難しい問題だと。。。ただ、これまでの想像を超えるすごいものを見せて頂きました。

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 わたなべしるす

 PS. 渡辺が最初の「国際化」の取組について、質問というか、お願いをした訳ですが、そのあと、参加されていた他の大学の先生にも、こちらが指摘したことはとても大事なことだと。同感しましたと。。。こちらが少し的外れかと気にしていたのですが、共感頂ける方がいたのは、何ともいえず、心強かったです。ありがとうございました。また、何かの折りに、連携ができればと。。。よろしくお願いします。

DSCN1864.JPG PS.のPS. 発表者の中に、SSH実施校で中高一貫校があり、中学3年生の発表も。外国人と丁々発止でやっているのは、。。。。すごすぎでした。もちろん、この時期にこのレベルなのはよいこと。さらに、と言うか、次の新しい山に登るためには、是否、特定の領域だけでなく、ちょうど、科学者の卵養成講座でやっているような広く先端を学んで、領域融合をできる力を養成してほしいと。。。また、今度どこかでお会いできるのを楽しみにしております。

 PS.のPS.のPS. 金光学園高等学校があるのは、浅口市。となりの里庄町は、日本ではじめてサイクロトロンをつくり、原子核物理学などの基礎をつくられた仁科芳雄博士の生誕の町。共同研究でお世話になっている理化学研究所の仁科加速器センターの「仁科」はこの仁科博士の名前を冠したもの。時間を見つけて、町内にある「仁科会館」を見せて頂きました。1hr弱だったですが、博士の生きたすごさを見るにつけ、まだまだ、自分のがんばりではいけないと。。。。さらなる力を仁科博士から頂きました。ありがとうございました。また、サクラのシーズンには早かったのですが、この仁科加速器センターで育成された2つのサクラ品種も植樹されていました。今度は是否、このサクラが咲く頃に。。。。というか、受験生の皆さんにも、サクラサクことを祈念しつつ。。。。

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