東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2010年6月の記事です。

ICAR in 横浜

2010年6月17日 (木)

どうも、先週開催されたシロイヌナズナの国際学会に参加してきた、すどうです。

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初めての国際学会です

3月にとある国内学会に参加したのですが、
国内学会と国際学会とでは、雰囲気が結構違っていて驚きました。

 

 

どう違うのかというと・・・
国内学会では色々と分野別のセッションが同じ時間に開かれ
めまぐるしい感じでしたが、

今回の学会は、同じ時間に開かれるセッション数は最大で2つ
分野別セッションをひとつずつ五日間かけて・・・
と少しゆったりとした感じです

DSC00379.jpg

学会によってなのか国内と国際の違いなのか・・・
経験値2のすどうにはまだ分かりません。。

内容は
それぞれのセッションで著名な先生方が往々にすごい報告をされており、
(上記にも書いたのですが、経験値2のすどうにはすごいとしか表現できませんorz)
何とか理解できる話もあれば、???な話もありました(←分野が広い+未熟者なので)

色々と聞いたかんじでは、
シロイヌナズナの研究は成熟期に突入し、遺伝学による一遺伝子の解明だけでなく、
その先のタンパクの機能や相互作用などの解析が必要になってきている・・・

色々と考えて研究を進めなければならないと痛感しました。

 

最大の難関だったのが

五日間終止 English!

英語が結構若干苦手なわたくしとしましては・・・

 

 

大変勉強になりました
(よし、頑張ろう)


そんなこんなで、最後の方は疲労感たっぷりで、グロッキー状態でしたが、
その分これからの研究に役立つ情報や考え方など、色々とためになる学会でした。

 

M2 すどう

 

 
P.S.
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開催地の横浜の街並みは綺麗だったので、
今度時間をつくってゆっくりと観光をしたいなぁ・・・
と思います

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【出前講義】愛媛県立今治西高校での特別講義・討論会「博士になるとは?研究者とは?---いろいろな出会いがあり、決断があり、そして。。。---」(6/11)

2010年6月14日 (月)

 昨年に引き続き、母校での講義となりました。今回は、授業の一環として、また、別記事の文化祭での講演という2日連続の講義となりました。

 特別講義は午前の2コマを利用して、3年生の理系4クラスを2回に分けて、行いました。「キャリア教育」は、あと半年となった3年生によい刺激となったのではと思います。また、渡辺がこれまでに歩んだ道のりを知ってもらうことにより、自分たちにもこんなふんにすれば、これからの半年間の受験勉強に、少しの光明を見いだして頂けたのであれば、後輩たちに良い刺激となったのではと思っております。

P1020156.JPG ある意味、人生の岐路だと思いますし、受験というプレッシャーがあるのも、20年前の自分のような気持ちで講義をしたのは、やはり、母校だったからでしょうか。これまでに歩んだ道のりを振り返り、本当に自分がやりたいと思えるもの、そんなものを見つけ出せれば、今までとは違った受験勉強ができるのではと思います。

P1020173.JPG 今日は早速模擬試験とか。大変と思いますが、がんばってください。それから、講義の最後にお渡しした、レポート。昨年の東北大での「科学者の卵」で使ったものですが、時間のあるときにぜひ、書いてみれば、自分が見えてくると思います。そんな後輩たちのレポートを読むことができるのを楽しみにしています。

P1020178.JPG 午後からは、1, 2年生の希望者、3年生で午前の短縮versionでなくてfull versionを聞きたいという方に対して、同様の講義を行いました。時間に制限もないことがあり、講義は、1.5hr。そのあとの討論会が終わったのは、20:30を過ぎていました。討論会では、受験に直結した悩みなどが多く、また、1年生はこれからの進路に対して、3hrを超える討論会でした。討論会での生徒さん、あれこれと考えることがあると思いますが、何かあったら、また、mailなどください。相談、議論ができると思いますので。

DSCN4293.JPG 最後になりましたが、この講義の準備を頂いた、3年担任の藤本先生、生物の稲葉先生をはじめとする関係の先生方に、感謝します。ありがとうございました。


わたなべしるす




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【出前講義】愛媛県立今治南高校での特別実験と講義「作物の栽培管理・遺伝学実験とアブラナ科植物の自家不和合性と多様性

2010年6月13日 (日)

 13:00-17:00という長丁場で、作物の栽培管理・遺伝学実験交配実験、講義を行いました。6/10は、午前に今治小学校、午後は高校となりましたが、今治南高校では昨年の秋以来で、園芸クリエイト科では、実験と実習、普通科では講義・討論会となりました。

DSCN4298.JPG 養液栽培をしているトマト、セリ、新しい作付けの野菜の播種、キクの整枝剪定、ウリ科作物の管理など、実践的なことの科学的裏付けなどを議論しつつ、交配実験の基礎もお話ししました。新しく作付けするホウレンソウが「暗発芽種子」であるので、最後に新聞で被いをするというのは、良くできていると、感動でした。

DSCN4304.JPG 講義では、昨年に続いて、アブラナ科植物の自家不和合性、アブラナ科作物である、キャベツ、ハクサイ、ダイコン類の多様性と平行進化などを講義しました。将来は農学部で植物・作物を使って研究をしたいという生徒さんと最後に議論ができたのは、うれしい限りでした。ぜひ、がんばって将来、一緒に実験できれば、何よりうれしいことです。

DSCN4308.JPG 今回の幅広い講義を設定頂いた、別府先生をはじめとする先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。また、こうした機会ができればと思います。


わたなべしるす



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【出前講義】今治市立今治小学校・特別講義・実験「新しい植物・「きゃべっこりー」の観察」(6/10)

2010年6月12日 (土)

 これまでの今治小学校での講義・実験で、「キャベツ」と「ブロッコリー」が同じ種のBrassica oleraceaであることを講義し、その植物がどんなものになるかを議論して、絵を描いたり、実際に作るための交配実験を行ってきました。昨年の春に交配を行い、秋にその雑種の種播きをして、この春に、「新しい植物・「きゃべっこりー」」ができたという連絡を受け、実際に観察して、どんな特徴を持っているのかという講義をしました。

 今まで多くの小学校、高校で講義を行ってきましたが、実際に雑種の作出に成功し、観察までできたのは、この今治小学校が最初でした。たしかに、両親の特徴を持っており、これまでアブラナ科植物を材料にして研究してきましたが、見たときには、強烈な感動を覚えるとともに、小学生たちががんばってこれを作ったと思うと、そのすごさを覚えたのでした。

DSC08744.JPG 雑種にも、ブロッコリーに近いもの、キャベツに近いものがあり、それをそれぞれの班で観察して、その特徴をスケッチしました。観察は、何より研究の第一歩ですし、これからの植物科学研究というか、科学をする上での重要なことですので。ぜひ、この春に、それぞれの個体ごとに自分の花粉をかける、自殖を行い、F1植物から、F2個体を育成してください。F2で遺伝子が分離し、さらに形態の変化が見られるのを観察してみてください。また、来年の春に今治小学校に行くのが、楽しみになってきました。

DSC08758.JPG 最後になりましたが、この実験を指導された、渡邉先生、岡田先生に感謝し、急な出前講義になったにもかかわらず、welcomeして頂いた山本校長先生をはじめとする関係の先生方に感謝します。ありがとうございました。

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わたなべしるす

PS. 今治小学校のHPにも関連記事がありました。ありがとうございました。



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【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・特別講義「博士になるとは?研究者とは?---いろいろな出会いがあり、決断があり、そして。。。---」(6/12一部改変)

2010年6月10日 (木)

 昨年度も、科学者の卵弘前高校、SSHの小松高校福島高校など多くの高校で、キャリア教育ということで「博士になるとは?研究者とは?---いろいろな出会いがあり、決断があり、そして。。。---」と題する特別講義を行ってきました。今年最初は、渡辺の出身県のお隣である、香川県立観音寺第一高等学校でした。最初に講義依頼があったとき、サイエンスの話である自家不和合性のお話とキャリア教育の両方を提案しましたところ、両方というところでしたが、時間的な制限もあり、今回は、キャリア教育になりました。観音寺の駅は、渡辺がこれまで何度も予讃線に乗るたびに、通過していた駅で降りたのは、初めてでした。

 講義の当日に、古典文法テストが入っていることもあり、40名あまりの受講生でしたが、とても熱心に聞いて頂いただけでなく、終わったあとに多くの質問を頂きました。博士研究員で生活できるのかなど、未来を見据えて、また、現状のことをよく理解している質問で、こちらが答えに窮するようなこともありました。さらに、博士、研究者というテーマの話であったにもかかわらず、文系志望の方の受講もあり、最後に片付けているところに、質問にまで来てくれた熱心さには、感動でした。受講をしてくれた皆さん、ぜひ、がんばって自分の目標を達成できるよう日々、努力してください。

DSCN4279.JPG 講義の前の時間で、校長先生をはじめとする先生方との意見交換で、今後の連携を含めてお話しできたのは、初めての経験であり、また、先生方の熱心さに感動しました。こうした先生方に教えてもらっているので、熱心な生徒さんになるのだろうと。。。自分もがんばらないとと思った次第です。良い経験でした。ありがとうございました。

DSCN4288.JPG 最後になりましたが、今回のセッティングをして頂いた、石井先生をはじめとする先生方に感謝します。ありがとうございました。


 わたなべしるす

PS. 観音寺には、銭形の砂の模様があり、とてもおもしろい風景でした。
また、観音寺第一高等学校のHPに関連記事がありました。お時間のある方は、ぜひ、どうぞ。

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