東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年3月の記事です。

【研究室訪問】循環型科学者の卵養成講座・エクステンドコース・第1, 2日「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」-1(3/17-18)

2014年3月18日 (火)

 循環型科学者の卵養成講座・発展コースは、先週の土曜日の発表会で終了。もちろん、エクステンドコースも、表彰式などを行って、終了。本当は、渡辺のところで、2名のエクステンド生を引き受けていたのですが、プラズマ発生装置がうまく機能しないなど、いくつか問題があり、また、エクステンド生である仙台一・遠藤さん、笠原さんが、受験生ということもあって。。。受験が終わったこの時期に実験ができないかと言うことで。どこまでできるかは別として、発展コースの3名の方々がやってくれた続きの実験を。

DSCN1935.JPG 今回はTAとして辺本さんにお願いをして。。。曽根さんの方が卒業で実験の最後のまとめとか、論文作成などがある関係で。。。今回の実験は、雌しべの先端の乳頭細胞はたぶん、なんというか、感受性が高いというか、低いプラズマでも影響が出るだろうと。では、他の組織、例えば、花弁、葉などでは、どうなのか。もちろん、同じ処理条件で、乳頭細胞を比較するわけですが。。。

DSCN1936.JPG この実験は「プラズマ」という外的刺激に対して、植物がどの様な反応を示すかと言うことでもあるので、他の外的刺激として、「紫外線」を使ってみようと。この結果がどうなるのか。。。比較実験としてとても楽しみです。

DSCN1938.JPG
 わたなべしるす

 PS. 処理装置3号も何より、工学部の安藤先生の手作りのもの。長時間の照射で一部劣化が。。。昨日の夕方、昔電気工作は好きであった渡辺が急遽修理を。。。こんなことをするのどれくらいぶりだろうかと。装置の一部のスライドグラスが破損していました。それを新しい者に交換したら。。。何とか動くようになって。。。一度、安藤先生に見て頂かないと。。。「餅は餅屋」ですから。。。

DSCN1932.JPG PS.のPS. 昨日とある海外の博物館の方を交えて、夕食会というか飲み会がありまして。。。その時に、写真を頂きました。そういえば、来週は上野の国立科学博物館「野依科学奨励賞」の表彰式。少し時間を早めにとって、「科学を見せる」ということも少し学ぼうかなと。。。そんなことも。。

DSCN1937.JPG PS.のPS.のPS. このプラズマ照射装置を作って頂き、共同研究をしている安藤先生が所属の工学部情報知能システム総合学科のTwitterで、アウトリーチ活動、広報などをされている中村先生が、昨日の宮城県高等学校理数科課題研究発表会のこと、そこで、渡辺が質問したこと、さらには、上記の受賞の件も書いて下さいました。ありがとうございました。こうした異分野融合というか、領域融合ができればと思います。

 PS.のPS.のPS.のPS. 先日、とある方から、「せとか」という柑橘を頂きました。とても甘くて、晩柑にしては、手でむくことができるのが特徴。ところが。。。。1つ、これがせとか??というくらい、甘くないものも。。。もらった方にどうこうでなくて、できて間もない品種と言うことで、高接ぎの台木の違い、栽培土壌によって、こんなにも品種特性が出なくなるのだろうかと。。。外見上、中の砂のうという部分だったと思いますが、そこに違いがないだけに、余計に。。。。品種改良というか、育種の難しさというか、栽培の難しさを実感したのでした。。。

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【出前講義】平成25年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会・講評者(3/17)

2014年3月17日 (月)

 土曜日は、大学サイドから高校への連携プログラムである「科学者の卵養成講座」。今週の初めは、2年前にも講評をお願いされた「宮城県高等学校理数科課題研究発表会」。例年のことなのかもしれないですが、高校生が司会・進行をされるのを見ていて、よいことだなと。。。慣れないとなかなかできないですので。最初に、宮城県高等学校理数教育研究会会長である、宮城県宮城第一高等学校・佐々城校長先生からご挨拶。様々な事象に対するなぜ、どうしてという身の回りの不思議を発見し、解決することの難しさについて。その例として、リンゴの落下を見て、重力を思いついた「ニュートン」のことを例に出して。。身近なものにある不思議に気がつき、それを解明することの難しさは、渡辺もこのHPから何度も書いたことであり、大事なことだと。。

 発表は、県内の理数科がある宮城県宮城第一高等学校仙台向山高等学校仙台第三高等学校から、それぞれの高校の予選会を通過した2題の発表がありました。宮城第一高等学校には、出前講義、科学者の卵の参加者がおり、仙台向山高等学校からは、科学者の卵の参加者が。仙台第三高等学校では、SSHの運営指導委員を仰せつかっております。そんなよく知っている高校生の発表というのは、楽しみで。。。今年度は発表内容に、数学分野がなかったのは、少し残念でした。発表では、内容をきちんと理解して、原稿を見ないで発表しているところもあれば、原稿を見ながらと言う班も。。。発表をすると言うことは、その研究内容を理解していると言うこと。原稿を丸暗記というのではなく、余裕を持って発表してほしいなと。。。実際の自然環境には、実験をするためのヒントがたくさんあるかと。それを十分に調べてから、実験にtryしてほしいなと。。。まずは、実験をやるきっかけになった実験系を追試験すること。これも大事なことです。実験に使う材料は果たしてそれでよいのか。もっと最適なものがあるのではないか。と言うことも、実験をする上では、ある種、成功の可否を決める鍵となるのではと。。。その実験をやるときの原理というか、科学的な背景をしっかり考えてほしいと。。。。

DSCN1931.JPG 講評と言うことで、渡辺の方から、全体へのコメントでは、繰り返し実験、統計処理、やってできたと言うことの先にある、そこにある理論というか、原理を考えることの大切さ、この実験を継承して、数年間やってみること、もちろん、最初に校長先生が話された自然の不思議に気がつき、理解することは何よりも大事なことかと。。。参加していたのは、1, 2年生。近い将来、また、どこかでお会いできれば、。。

 最後になりましたが、お世話になりました、宮城第一高等学校・柏葉先生をはじめとする、3つの高校の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 発表者、質問者にも科学者の卵養成講座の受講生が。。。頼もしい限りでした。

 PS.のPS. この休みの間に、共同研究をしている先生から、論文がacceptになったといううれしいお知らせ。実際に論文に掲載されましたら、また、お知らせします。



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【出前講義】循環型科学者の卵養成講座「プレゼン会議・科学者の卵OB/OGとの交流会・閉講式」(3/14, 18追記)

2014年3月17日 (月)

 科学者の卵養成講座の企画・運営を初めて、今年度が5年目というきりのよい数字。その5年目の活動も、昨日のプレゼン会議・科学者の卵OB/OGとの交流会で無事、終了。今年度はいろいろな面で大変なことがあり、。。。それでもそれを支えてくれたのは、この講座のOB/OGの方々。4月には仙台近郊の方々で「OB/OGの会」というか、「ひよこの会」を。渡辺のところで発展コースを引き受けて、実験をしてもらい、まとめる作業も。TAには曽根さん、辺本さんに。3名の受講生もとてもactiveでした。

 そんな発展コースの発表会とOB/OGとの交流会。こちらが発表会の座長など運営サイドのことをしていて、すっかり写真を撮るのを失念していて。。。写真などは、また、あとから追加します。最初のPower Pointを使ったプレゼンでは、聴衆への質問あり、続きはポスターでとか。ずいぶんと工夫をしていました。さすがだなと。これに続いて、1hrほど、ポスター発表会。発表する方々が、発展コースとエクステンドコースをあわせて、10課題程度。それぞれのポスターに10名ほどがしっかり聞いていて。ここでの発表も実物あり、パソコンを使ってと。さすがでした。ちなみに、渡辺班では、Power Pointで動画を見せて、ポスターも説明する。さすがでした。

DSCN1925.JPG 後半は、OB/OGとの交流会。大学の様子、受験のことなど、講座の最後のイベントとしては、よかったのでは。最後は修了式と表彰式。去年もでしたが、渡辺から手渡し。。。これでよいのかなと思いつつ。この「科学者の卵養成講座」も来年度から模様替え。の予定。予定というのは、これから答案を書いて、審査があってとなるので。必ずや、採択され、第6期、第7期と続くように。。。というのが、残された大事な課題だろうと。そのために、運営サイドとして、可能な限りのことを考えて。。。継続させますので。。。お楽しみに。。。

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 わたなべしるす

 PS. 3/18, 追記。これまでのHPを見ていてくれた方はご存じの通りかもしれないですが、発表会に臨んでくれたのは、秋田南の一ノ関さんと山形西の佐藤さん。もう1名の仙台二華の丹野さんが、高校での行事で、海外へ。ちょうど、発表の日の時間帯くらいに出発したのでは。。。。それぞれ3名からのこの活動の報告は、科学者の卵養成講座のHPであると思います。もう少しお待ちください。

 
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3月14日

2014年3月14日 (金)

本日は3月14日。何の日だったっけ?


アルベルトアインシュタインの誕生日?
相対性理論がねー。


じゃなくて!


パイの日??
円周率3.14に因むからだって?
ほーーー。頭いいねーーー。


じゃなくて!さ!


アンドラの憲法記念日???
アンドラってどこだよ!
ピレネー山脈にあるミニ国家?フランスとスペインに挟まれてるの?
へーーーーへーーーーーーへーーーーーーーーーーー。


じゃなくて!!


宇津井健の命日??
はー、渡る世間は鬼ばかりだよ!!
ご冥福をお祈りいたします、、、


じゃなくて!!!


3月14日は!


ホワイトデーでしょ!!


という訳で(何がだ)、先日のお返しを頂きました。

写真314.JPG女性陣を代表致しまして、曽根さんが受け取ってくれました。
大嶋くんからはマンゴーティークッキー。
渡辺先生からは、たけのこの里等々、お菓子一式頂きました。

ありがとうございました!



増子

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時間、引退、昔のこと(3/14)

2014年3月14日 (金)

 気がついたら、こんな時間であるというのが多い。昼前だったり、夕方だったり。いつからこんなに時間が早く流れるようになったのか。そんな時間の流れとはちがうが、最近春が近いのだろう。日が暮れるのが遅くなった。それだけは、少しほっとする。時間はだれにもたぶん、同じ長さなのであろう。たぶん。確か、光より速い速度になれば、時間が遅くなるのか、速くなるのか。。。変化したような。いずれそんな空間にはいないはず。時間を一定以上かけないとできないこともある。技術というか。そのたぐいであろう。学生の頃、等電点電気泳動というので、タンパク質を分離して、それをナイロン膜に写し取って、抗体を使って検出する。今なら、泳動をするゲルは市販されているが、当時はそんなものはなく、作っていた。速く固まりすぎたり、途中に気泡が入ってそこが使えなかったり。そのうち、気泡も手前の方なら、何とか書き出す技術を編み出したり。。。とあるときに、ゲルに尿素か何かを混ぜて、実験したとき、うまくいかず、夜が明ける頃までやったが、さすがにだめであった。どこかで決断して、やめて、次と言うことでないといけないと。。。そんなこともあれば、先日の第72期将棋名人戦・A級順位戦の三浦弘行九段と久保利明九段の17時間を越える271手というのは、最後まであきらめないという時間を越えるというか、そんなものを感じた。あきらめないで最後までやることも大事。ただ、どこかで決断して、あきらめるのも大事。何せ、時間は一定なのだから。。。

DSCN1808.JPG あすはJR各社のダイヤ改正。昔なら、3月号の時刻表を2月のうちに手に入れて、何が変わったのか、寝台列車との乗り継ぎはとか、学生時代はそんなことで過ごした。ただ、最近の高速化の波はどうしようもなく、だんだんと寝台列車がなくなり、ブルートレインと呼ばれた寝台列車も「あけぼの」が今日で終わる。。。何とも寂しい。大学受験の帰りに、東京から広島県の三原まで乗った。それが最初の寝台列車であった。起きることを考えるとねすごしが怖かったのだけ覚えている。そうした寝台列車も次々と引退し、。。寝台列車だけでなく、秋田新幹線「E3系」も今日で引退とか。明日からは全てがE6系に。今度、秋田県に出前講義があれば、E6なのだろうと。。。新しいのもよいが、かつてのものが消えるというのも寂しい。これも時間という流れには逆らえないと言うことであろう。。。もちろん、このE3系、新しく改装されるという話もあり、それはそれでほっと。。。。

 今日はどうも頭がまとまらない。ここまで書くのに30minを越えている。何とも情けない。もう少し構成力が上がらないと。。。昔こんなに文章を書いたか。。。書いてはいない。学生の頃にパソコンに向かうのは、論文を書くときくらい。そのうち、読んだ関連論文を「Word Star」というMS-DOSで動くソフトで、管理していた。今のように自動でというか、簡単にdatabaseのような者を作るのは難しかった。研究室の教授であった日向先生が、パソコンでよく文章を書いていたのは見ていた。何を書いていたのか、。。そこまでは不明であるが。当時、こうしたHPからの情報発信があれば、渡辺以上に書いていたのだろうと思う。子供の頃に見ていたというか、心待ちにしていたというか、そんなことは、高校野球中継と「ゴジラ」の映画。ゴジラの映画はお正月前にテレビでやっていたような気がする。両生類、爬虫類は苦手であるが、ゴジラは見ていた。それに出てくる他のキャラ、キングギドラ、モスラは、niceなキャラだったような。そのキングギドラがクールジャパンの先駆者とか。。。読んでみると、なるほどと。あり得ないかっこよさがあった。あり得ないというか、雲の上にあるものをつかもうとする、それが今の研究の原点なのかもしれない。できないこともやってみるという。。。愛媛県のテレビのチャンネル数は少なかった。なので、ゴジラももしかしたら、全部見てないのかもしれない。子供の頃に。ただ、野球どころ、愛媛であったこともあって。野球は下手であったが見ていた。高校に行って、高校卒業してからは、渡辺の卒業した今治西高校には、思い入れがある。高校生だった頃の大一番は、松山商業と。というのが多かった。松山商業の卒業生には有名な方も多いはず。そんな中に、戦前に台湾の嘉義農林を夏の甲子園で準優勝させた監督がいたとは。。知らなかった。時間の流れをさかのぼり、昔のことをもう少しきちんと見直すと、おもしろい発見があるような気がした。

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 わたなべしるす

 PS. 今朝の伊予灘での地震で「緊急地震速報」が流れたと。。愛媛では地震があまりないので、かなりびっくりしたのでは。。。2011.03.11以降、ずいぶん、研究室にいても、館内放送でそうしたものが流れたので、逆に驚かなくなり。。。よくないなと。忘れないようにしないと。。。あの日のきれいな夜空の星があったのを思い出しました。帰り道に。そんなのを天文台で見ることもできるとか。忘れてはいけないことは忘れないようにしないと。。。


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