東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会(6/19)

2014年6月21日 (土)

 SSH課題研究発表会に続いて、運営指導委員会。他にも運営指導委員を仰せつかっているのですが、各学校、県によって発表のパターンもずいぶんと違います。香川県立観音寺第一高等学校の特徴は活動内容ごとにまとめての討論と言うより、こういう目標に向けての活動として、何をやっていて、何が問題として考えていて、質疑・協議事項としたいのかという方向性を高校サイドが示しているのは、聞いていてなるほど思う点です。目標は科学リテラシーの育成、探求力の育成、国際性の育成、地域連携と地域貢献。

 科学リテラシーの育成と言うことでは、2日前にも渡辺が講義に伺ったとき、司会の生徒さんからこの言葉が出てきていました。一般人として、科学一般を理解しておくべきであると。。。どうやれば科学に興味を持つことができるかと言うことで、新聞を活用したり、いくつかトライされているようでした。そんな取組が「キウイフルーツかいよう病」に興味を持つ生徒さんが出たのだと思います。自然豊かなところですので、是非、それを活かして頂ければと。。。また、科学への興味を持つように大学生が読むような科学に関する本を取りそろえてはと言うことで、これまで訪問して、ここのSSH実施校には、よいものがあったと言うことでご紹介しておきました。探求力育成と言うことでは、実験ノートと評価の問題。これはどこも同じなのだなと。。。ノートについては、数名でのグループ研究なので、最低限、グループ名の誰でも読んでわかるように書くことを。これは課題研究についての出前講義で話をしていることかと。。。あと、教員間の評価の差異について。これは大学でも頭の痛い問題で。。。むつかしいとしか。。。

DSCN3053.JPG 国際性の育成については、いろいろな国の外国の方とcommunicationするのがよいのではと。実際の国際学会などではそうですから。また、近県でのよい取組があるので、参考にしてほしいと。。。また、会議の席では話すことができなかったですが、香川県の高校英語教員の英検準一級の取得率は全国一とか。。。是非、その力で英語力を伸ばして頂ければよいのではと思います。だだ、英語をしゃべるのは、最後は気持ちの部分。はじめは、こんなしゃべり方ではと、渡辺も苦手です。ただ、海外に行けば、そんな下手な英語でも聞こうとしてくれますので。まずは、積極的にしゃべることかと。。。地域連携と地域貢献。地域の企業との連携はよいことだと思います。地域の科学力を理解する上でも。是非、より多くの所と連携頂ければ。。。また、部活動などで、地域の小学校に出前講義にいかれているというのは、こうした例がありますと。。。是非、三豊地区の科学力向上に努めて頂ければ。。。

 最後になりましたが、香川県立観音寺第一高等学校・香川校長先生をはじめとするSSH関連の多くの先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。教科を超えての学校全体での運営は、すばらしいことだと思います。よりよい発展を祈念しております。また、今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 冬に伺ったときに新しい校舎への立て替えが始まって、基礎工事をしていたような。。。今回は予定の階まで外側ができつつあると。プレハブでの授業など大変だと思いますが、新しいところでできることを心待ちにして。渡辺も改修工事でずいぶんそんな思いをしました。今の大変なところでがんばっていることで、次につながると思いますので。。。

DSCN3054.JPG PS.のPS. 観音寺には「寛永通宝」の銭形砂絵というのが。最初に、こちらに伺ったときに、ご案内頂いたことを思い出しました。この銭形にあやかってと思い、思わず、写真を。。。

DSCN3055.JPG

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