東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立国分小学校「花の不思議な世界」(2014年度ふるさと出前授業-10、11/5)

2014年11月 5日 (水)

 前日から始まった、秋のふるさと出前授業。昨日は朝倉小学校乃万小学校。中日の午前は、国分小学校。国分小学校ができたのが、昭和56年4月とか。ちょうど渡辺が高校に入った年桜井小学校を卒業する頃には、1,000人を超える人数になって、プレハブの校舎を運動場に立てていたような。そんなでそのうち、どこかに分校というか、分割というか、そんなことが起きるというのを聞いていて。それが昭和56年だったというのを学校に伺って、改めて知りました。八木校長先生は、昨年度は波止浜小学校でお世話になった校長先生。今年度から国分小学校に異動になり。。。波止浜小学校では、渡辺が桜井小学校の5, 6年生の時にお世話になった白石先生の事でお世話になった方。校長室でお話しができたのが、昨日のように思い出されました。今度は桜井小学校から分かれた国分小学校でお世話になるとは。。。びっくりでした。また、pick upと次の玉川中学校への送迎の時には、いろいろな話をさせて頂きました。ありがとうございました。その続きを校長室で話をしている間に、時間を忘れて。。

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DSCN4914.JPG 慌てて、体育館で準備をして。また、今回の出前講義で初めての「花の不思議な世界」。リンゴなど、準備頂いていましたので、パソコンをつなげれば。何とか間に合って。。。最初は、渡辺の自己紹介。まだ、国分小学校ができる前、桜井小学校だけしかなかった時代に卒業して、と言うことを話して。ハイブリッドライスのことをテレビで見て、農学部を目指したと。また、今はテレビのアニメなどをつけても博士、教授が出ることは少なく、渡辺が子供時代は、たくさん出ていたので、科学者になりたいと。。。そんな昔の話は、校長先生、教頭先生などに聞いてほしいと。。その次は、花の名前の問題。意外と知らないので、びっくりでした。国分小学校の周りにも自然は多いはずです。しっかり観察して下さいと。。。雌しべの先端、柱頭上での花粉管の発芽の電顕写真。さすがに余りの小ささに実感するのも難しそうでした。また、雌しべの長さが、20cmはあるでしょうか、トウモロコシ。これも意外と知らないものでした。来年の夏には、是非、観察して下さい。あと、花粉の発芽、花粉管伸長の動画は感動だったようです。植物も動いているのだという実感を持ってもらえたのでは。もちろん、かなりスピードは遅いかも知れないですが。。。

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DSCN4918.JPG そんな生殖の話に続いて、リンゴの話題に。春の出前講義でもそうですし、仙台市内の七北田小学校、木町通小学校でも。今治の小学生は、ミカンの種類をたくさん知っていますが、リンゴの品種は。。。それに対して、仙台だとその逆。。。普段、スーパーなどで見るだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんのうちに行ってきいた、見たりというのもかなり影響するのだろうと。これがある種の地方色だなと。。。せっかくなので、これを機会にリンゴの品種も覚えて下さい。また、リンゴに自家不和合性があったり、リンゴの花とリンゴの果実を比較すると、どこにがくがあったのか。。。今日からおうちでリンゴを見つけたら、リンゴをひっくり返して、リンゴを観察して、説明をして下さい。

DSCN4921.JPG 講義のあとに質問の時間を少しとって、児童代表から挨拶が。他の小学校でもあったはずですが、それについて、ちゃんと書いてなかったところもあったかも知れません。お許しください。と言うのこと、ありがとうございました。とてもしっかりした挨拶で。そのあと、午前中は覚えていました。世界に向けて、情報発信。

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DSCN4924.JPG で、いつもなら、生徒さんたちと給食なのですが、午後の学校への移動時間の関係もあって、八木校長先生と講義のことなどを話しながら、校長室で給食。養護の先生のところでできたというナシも最後に出して頂き。。。懐かしかったです。古谷(こや)のナシ。ありがとうございました。最後になりましたが、国分小学校・八木校長先生、藤原教頭先生をはじめとする5, 6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 校長室と職員室の間に、生活目標を書いた細長い穴の開いた小さな黒板を見つけました。最近、小学校に出前講義に伺っても、この手の黒板を見ることがなかったのですが、とても久しぶりで。渡辺が小学校5, 6年生の時、お世話になった白石先生に、放課後とか、委員会活動で年度末などにこの黒板を集めていたような。。。学校のいろいろな教室を探したけど、数枚足りず、かなり大変だったなと言うのを思い出して。。。とても懐かしかったです。書かれてあった生活目標も「相手の気持ちを考えましょう」というのはよいことだな。。。昔を思い出せてくれる小さな黒板でした。ありがとうございました。

DSCN4926.JPG PS.のPS. 講義の途中で3, 4時間目の間にトイレ休憩を。その時に、余りに走り回る子供たちを見て、6年生の先生だったでしょうか、「トイレ休憩をしてよいと言っただけで、走り回ってよいといったわけではない!!」と。数年前の立花小学校の竹内校長先生、渡辺の小学校1, 2年生の担任の越智千鶴子先生を思い出し。子供の頃に、しかられたり、ちゃんとするときはちゃんとすることの大事さを教えておくことは、大事だと思いました。そうした積み重ねが、社会で生き抜く力をつけるのだろうと。。。ちゃんとするとき、そうでないときの切り替えができること、とても大事ですから。。。

 PS.のPS.のPS. 階段のところで、他の小学校でも見かけたことがありましたが、写真を撮ってなくて。「うしお」。渡辺が子供の頃からある、俳句などを投稿する小冊子というか。渡辺も何度か、俳句というか、そんなのを掲載してもらったのを思い出します。それが40年近くの年月、継続しているのは。かなりの感動でした。国語の「うしお」と理科の「自然科学教室」がそれぞれの継続的な取組なのだろうと。そんな中で育ててもらった分、こんな風に科学をやるようになり、こんな文章を書くようになったのかも知れないと。まさに、戦後の復興に尽力された元理化学研究所所長の仁科芳雄博士の「環境が人を創り、人が環境を創る」と言う言葉を、ふと思い出しました。

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