東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年11月の記事です。

【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・岡経過報告(32)

2014年11月10日 (月)

 農学部・岡秀美です。こんにちは。まず、こんな中間発表が迫った時期に報告が一回目で申し訳ございません!バタバタとしておりまして機会を逃し続けていました...。とりあえず、記録はしっかりと取ってあるので、今回のメールでは10月中の報告をしたいと思います。

 まず、播種が10月11日、今から約一か月前です。この時スティックセニョールは4粒、レッドキャベツは約半量をまきました。スティックセニョールは1つの種から1つのブロッコリーだと思っていたのですが、畑にまいたときには1つのカブから結構な量がとれるようでしたので、保険もかけて少なめにまきました。鉢も小さいですしね!その二日後の10月12日に無事に両方とも発芽!一安心でした...!でも大量にまかれたレッドキャベツの種が一斉に発芽する光景は、絶句しました。

 ここまでは順調だったのですが...その数日後に、1日間せっかく芽吹いたスティックセニョールの種のシャーレのふたを閉め忘れてしまったのです...これですくすくと成長していた芽が乾燥してしまい全体に栄養をいきわたらせられないような状態に。土に植え替えて水をやってみたもののやはりだめでした...。10月20日に、仕方がないのでスティックセニョール播種しなおしです。この時はまた種を少し残して3粒だけ。10月24日、無事に2粒発芽しました。一粒は発芽しませんでしたのでこの時点では植え替えしませんでした。2粒分だけを鉢に植え替えてお水をあげて祈る思いで観察再開です!!

resize_IMGP0822.jpg このスティックセニョール大事故のうちにレッドキャベツは順調に育ち約8センチの丈になりました。よ、よかった、さすが生命力強靭です。これで10月の進捗報告は以上です!添付した写真は枯れてしまった時のスティックセニョールと、10月末の順調な時の二つの作物の写真です。

resize_IMGP0827.jpg ここまででかかったコストについては次回のメール報告にてさせていただこうと考えております。遅れてしまって本当に申し訳ございませんでした...また数日後にお目にかかります!


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渡辺コメント

 農学部・岡さん、1回目の投稿ありがとうございました。今週、もう1回投稿して、プレゼンに臨んで下さいね。そのことは、渡辺の記事に書いてあります。これからは、HPをしっかり見ておいて下さい。双方向というのはHPを利用してのコミュニケーションですから。HPに、何を栽培しているのかを書いています。お知らせしてもらってなかったような。これまでの一連の投稿をしっかり復習して、プレゼンに臨んで下さい

 発芽をさせるときに、水が切れるといけないというのは、講義の最初にいったはずです。気をつけましょう。岡さんの場合は、土が乾燥しすぎてないですかね。ちょっと心配です。スプラウトのレッドキャベツは、食べ頃でないでしょうか。市販のものと比較して下さい。他の人の投稿にも同じようなことを書いていますので。もう1回の投稿と中間発表を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】経済学部・倉田経過報告(31)

2014年11月10日 (月)

 経済学部一年倉田健太郎です。秋冬野菜を盆栽として育ててみようの講義で白菜とカイワレ大根を育てています。すこし期間が開いてしまいましたが、三日ほど前から三枚目と四枚目の本葉が成長し、大きくなってきたので報告したいと思います。

 〇ミニ白菜について
 葉の裏表や茎もチェックしてみましたが、目に見える虫害は見られないです。ただ、子葉が一週間くらい前から少し白くなって変色してしまっていて心配なところがあります。小学校などの記憶では本葉が育ってくると子葉がこのように役目を終えて枯れてくる気がして安心していたのですが、病気ではないでしょうか?

IMG00810.jpg 調べてみましたが、特にそのような病気は出てこず、本葉には全く影響がないようなのでこのまま育つのではないかと思っています。高さは三センチ程度にまで延びました。60日程度で収穫できるとのことでしたが、4週間でそれほど育たなかったような気がします。寒さ対策で昼外に出して、家に入れるようにしていますが、夜遅く帰ってから入れたり忘れてしまったりで寒さで少し成長が遅れているのではないかと思っています。水遣りは前回アドバイスいただいた通り、遣り過ぎないよう土が乾いてからやるようにしています。成長の遅れが寒さによるものなら良いのですが、子葉の変色が何らかの影響を与えている恐れもあって心配です。本葉がどんどん成長しているので大丈夫だとは思いますが、助言いただけるとありがたいです。

IMG00811.jpg 〇カイワレ大根について
 アドバイス通り市販のものと食べ比べてみました。写真等取り忘れてしまいましたが、せっかくですので中間報告のプレゼンで本報告したいと思います。

 中間報告に向けた準備も進めていきたいと思います。


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渡辺コメント

 経済学部・倉田さん、2回目の投稿ありがとうございました。今朝はずいぶん風が強いですが、どうでしょうか。拡大写真でここのこととわかりやすくしているのは、よいですね。書いてあるとおり、本葉が生長してくると、子葉はかれてきますが、少し病気か、生理障害のようですね。おもうに、水をやりすぎのような、感じがします。土の色から。常に土の表面がぬれているということは、根っこはもっとしめっていますので。少し水をあげないように、乾かすようにして下さい。一度、水をあげる直前の写真を撮って、記事を書いて下さい。そうしたら、よくわかります。あと、昨日、メンターの木幡君が、もう少し大きい植物かもしれないですが、栽培記録を出してくれています。参考にして下さい。

 カイワレダイコン、食べ比べ、楽しみですね。どうなったのか。次は、中間発表ですね。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】研究室の温室野菜の近況報告(11/06現在)

2014年11月 9日 (日)

 こんにちは。農学部二年メンターの木幡です。連投になりますが、温室の野菜についても近況報告をしたいと思います。 

2014-11-06-Kohata-1.jpg 研究室の温室内の近況。以下に続くものも含め、写真はいずれも11/06に撮影したものです。播種はどれも09/15に行いましたので、生育52日目になります。良質な新しい土を用い、適切に追肥を行ったため順調に生育しています。9/15の播種以来、小松菜などはすでに収穫できそうです(写真を忘れてしまい申し訳ありません...)。みなさんはどれがどれだか同定できますか?写っているものは皆さんにお配りしたものしかありません。  

2014-11-06-Kohata-2.jpg 収穫間近のミズナ「京みぞれ」。右は散布した薬剤の画像。こちらももう収穫できそうです。大きさの参考にしていただくため自分の手も写っています。途上、ミズナにはチョウの幼虫が発生し葉を食害していたので、見えるものは手で捕まえてつぶし、念のため薬剤駆除も行いました。ちなみにこの薬剤「トアロー水和剤CT」は、バチリス・チューリンゲンシス菌という細菌が産生する結晶性の毒素に由来する薬剤で天然由来の農薬ということになります。ほかにも、農薬の中にはストレプトマイシン、バリダマイシン、ピレトリンなど、殺菌・殺虫の双方の分野において生物由来の化学成分を用いたものが多くあります。また、生物それ自体が生物農薬として用いられる場合もあります。一言に農薬いっても、安全性や由来にはさまざまな幅がありますので、関心を持った方は調べてみてください。無農薬至上主義は必ずしも生産者と消費者双方にとって得でないということがわかるかもしれません。  

2014-11-06-Kohata-3.jpg 白菜の様子。画像にあるのはミニ白菜「黄味小町」という成長の早い小型の品種であるため生育が早く感じられます。すでに結球の兆しが見られます。このま ま生育してくれれば年内中に収穫ができそうです。ミズナやキャベツと比べ、白菜には葉に小さな毛がたくさん生えているためか、食害する昆虫が少ない印象を 受けます。害虫防除の参考に。

2014-11-06-Kohata-4.jpg 左は四季どり辛味大根「雪美人」、右はあまうま小かぶ「あやめ雪」。根っこものチームも生育に関してはおおむね順調です。しかし、種袋の裏の説明では播種後50日前後が収穫期とあるので、生育は少し遅れているようです。秋の冷え込みが早かったのが原因かもしれません。

  ほかに、ブロッコリー、カリフラワー類およびキャベツの生育はもともと以上に挙げたものよりも緩慢なため来春まで待たなければならないかもしれませんが、病害などは今のところなく、順調な生育のように思われます。

 では、皆さんにおかれましても今後も楽しく有意義に野菜の栽培を継続してくださいませ。この記事が少しでもの手助けになれば幸いです。



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【全学教育科目・展開ゼミ】メンター・農学部木幡、展開ゼミ中間報告-2

2014年11月 9日 (日)

  こんにちは。農学部二年メンターの木幡です。今回は選択した品種について二回目の報告をします。   豆苗は、ほかにも気づいた方がいましたが、収穫後、苗を捨てずにおくと二回目の収穫ができます。これは、主に胚軸が可食部となるカイワレなどにはない性質ですね。二回目は栄養源である子葉の養分も少なくなるので一回目ほど大きな苗は収穫できませんが、それでも一回目の70%ほどは利用できるのではないでしょうか。種の養分を無駄なく利用するためにも有効な方法です。しかし、徐々に種子にカビが生えたり、雑菌などが繁殖してきたりし、衛生的にも好ましくなくなってくるので、私はここで廃棄しました。市販の豆苗と生育を比較した人もいましたが、私も市販のものを買ってみました。一回目に作ったものと比較してみると、草丈は栽培品の方が高く、太さは市販品の方があったことに気づきました。用いている種子の大きさには差がなさそうなので、今回の栽培では全体の生育日数の長さが足りず、徒長日数がそれに比較して長かったからではと推測しています。味というか風味についてはあまり差がなく、どちらも「えんどう豆」そのものといった感じで、クセが強いので調理法が限定されるという印象を受けました。
 
1109-Kohata-1.jpg            左が購入した市販品、右が今回一回目に栽培した植物。

1109-Kohata-2.jpg                     二回目に収穫したもの。  

 アイスプラントはようやく子葉を開きました。しかし、無風の室内に置いたためか一部の苗がカビに侵されてしまい、あまり芳しくない状況です。蒔き時も遅かったため、これから冬に突入するに当たっては室内での栽培が必要になりそうです。無風の室内は幼苗にはかえって病害の心配があるので、扇風機で温室内の空気を巡らせてこれを回避したいと思います。  


1109-Kohata-3.jpg 左の画像は10/26に改めて蒔き直したものの近況ですが(10円玉はサイズ比較に用いました。)、右の画像はこれよりも41日早く温室において栽培を始めたアイスプラントです。これからは気温もますます下がってくるので、今から40日後までに左の苗が右の苗ほどに生育できるのかわかりませんがこれからも要観察です。


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【出前講義】GSCポスター発表会審査員と情報交換会(11/9)

2014年11月 9日 (日)

 昨日の夕方のセミナーが終わって宿に戻ったのが、21:30。高校生のイベントと言うことで、朝が早い。。。頭を抱えます。朝から元気な高校生を見ると、こちらは元気を頂き、なんとか。。

 発表会への参加は今回で4回目のはず。毎回、審査をしていますが、なかなか難しいものがあります。これまでの多くは、pptを使ってのプレゼンでしたが、今回はポスターのみ。発表時間も10minで4minの質疑。審査をする方はかなりプレッシャーです。これが4 x 2で8件。もう少しゆっくり見たいというのはありましたが。。。植物、生物関係でしたが、現実の世界をどれくらい理解して、それを理解しようとしているのかというのが、サイエンスをする上で大事なのではと思いました。その当たりをゆっくり考えてみて下さい。全部のポスターを見る時間は、下に書いたような案件もあって。。。

DSCN5036.JPG 渡辺の研究室で発表練習などをがんばっていた丹野さん、佐藤さんは発表前ですが、気合いがみなぎっていました。labでの練習がよかったのだと思います。サポートしてくれたTAの辺本さんをはじめとする皆様、ありがとうございました。結果は後日発表(??)というのが気になりますが。。。うれしいお知らせが来ることを期待して。。。ということで、今回の全国発表会も終わり。お疲れ様でした。電車の関係で最後に自宅に帰るのが、ずいぶん遅くなるという方もいるのかも。。。明日からまた、月曜日。がんばって下さいというか、渡辺が動けるのか。。。と言うのが気になる日曜日の夕方でした。


 わたなべしるす

 PS. 午後からは、運営に関わる他大学の先生方、JSTを含めて「GSC情報交換会」。どこの大学も同じような問題を抱えておられて。。。何とかよい方向にと言うことで、いろいろ議論できたことはありがたかったです。また、問題のカイゼンというポイントについては、今年度は初年度なので、次年度以降、齟齬がなくなると言うことを本プログラムの委員長の先生から担保頂きましたので、よくなるのではないかと思っております。ありがとうございました。

 PS.のPS. 説明会が廊下であったり、地面に座り込んでの昼食。いかにも、海外での学会のよう。まさにここは、グローバルな環境でした。こうした配慮まであるとは、感動でした。

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DSCN5039.JPG PS.のPS.のPS. これまでの未来の科学者養成講座、SSHの活動などでお会いしたり、表彰式でお会いしていた方が、今回もこれまでの実験のまとめのように発表されていました。高校生になったので、高校生らしい解析をしてほしいと。。。また、高校を卒業する方も。次世代に継承して下さい。もちろん、次にさらなる成長することを楽しみにしております。

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