東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【全学教育科目・展開ゼミ】文学部・坂本経過報告(62)

2014年12月 9日 (火)

 中間レポート発表でトリをつとめた文学部一年坂本七海です。コマツナを栽培しておりました。中間発表以来気温がグッと下がり日差しも弱くなってきたので、11月20日、とうとう三本の間引きをしました。そしてそれはおひたし?に調理。立派なものを残して育てていましたが、寒さのせいかコマツナはあまり元気がなく、成長もせず、下の方の葉っぱが萎れてきたので、11月28日、さらに三本のコマツナを収穫することに踏み切りました。ベランダで日向ぼっこさせていた時に虫に食われており、そこはむしりました。大根入りのお味噌汁にしました。

IMG_5762.jpg 12月2日。雨が続き、コマツナはもう早く踏み切っておくれというような感じでしたが、私はまだコマツナの可能性を信じようとしました。12月4日、久しぶりに晴れ間が見えたので鉢をベランダに出そうとしたところ、水滴が凍ってベランダのへりがとんでもなく冷たくなっていました。もうだめだ、と思い、すべてのコマツナを収穫し、私とコマツナの共同生活は打ち切りになりました。大きさは10~12センチほど、葉は5.6枚。売られているものに比べて貧相でしたが、今迄で一番立派なコマツナでした。四本でした。それも味噌汁にしたのですが、芸がなかったなぁと今更反省しております。ただ、非常に美味しかったです。

IMG_0610.jpg お世話をしないでいいのはラクなのですが、コマツナがいない寂しさがしみます。かしこ。



**********************
渡辺コメント

 文学部・坂本さん、3回目の投稿ありがとうございました。仙台も雪が降って、氷点下になり、寒くなりましたね。こうなってくると、農作物の栽培は大変になりますね。農家だと、わらをかけて、霜が降りるのを防いだり。。。その意味では、食べることにチャレンジしたのはよいことだと思います。できれば、市販のものとの比較、収穫前の写真がほしかったですね。もし、そうしたことがあれば、もう1回投稿するのもよいですし、最終発表会で、その当たりにポイントを置いて、プレゼンして下さい。

 最後の「コマツナがいない寂しさがしみます。」と言う言葉がよいですね。あるものがなくなったことの寂しさなど、これから植物だけでなくて、いろいろなことで体験すると思います。そんな時の参考にして下さい。また、春になって、春夏の野菜を育ててみて下さい。


 わたなべしるす
**********************

ページの一番上へ

【全学教育科目・展開ゼミ】メンター木幡君からのコメント、温室の野菜:現在の様子、二回目

2014年12月 6日 (土)

 こんにちは。今日はこの研究室の温室で栽培している野菜を前回(11/17)に引き続き紹介します。 温室で栽培中の野菜は根菜・葉菜ともに順調な生育期・収穫期を迎えています。その中でも特に注目したいのは、播種から2か月半、本格的な冬を迎える前に結球を始めてくれた白菜です(画像1)。このまま何も起こらず収穫を迎えたいところです。撮影後は結球期に向けての追肥をしました。結球性葉菜類の生育には肥料分の過不足は禁物です。肥料の不足ややりすぎはいずれの場合も葉が球になることを妨げてしまいます。キャベツや白菜を選択した人は、適切な施肥量を文献なり手加減なりで探ってみてください。

2014-12-02-GH-1.jpg             画像1:白菜の現在の様子。   

 キャベツ・ブロッコリーのグループの生育は相変わらず順調です(画像2)。キャベツは結球するかどうかが決め手。ブロッコリー&カリフラーは来春に期待です。この後、これらにも追肥しました。   

2014-12-02-GH-2.jpg            画像2:キャベツ・ブロッコリー(Brassica oleracea)のグループ、現在の様子。  

 そして、あまりこれまで紹介してこなかった3品、ネギ、パセリ、アイスプラントの様子です(画像3)。アイスプラントは今回誰も選択していなかったようなので割愛。ネギは生育初期の段階でいくつか溶けたようになってしまっていたものがありましたが、水はけのよい土で植えつけた後は順調に生育しています。基本的なことですが、幼若期の苗の過湿には注意ですね。また、パセリは遅いながらも、順調な生育をしているものと思われます。しかし、パセリはもともと根があまり強くない植物なので、植え替えのストレスからまだ回復しきっていないようにも見えます。今後も要観察です。

2014-12-02-GH-3.jpg             画像3:ネギ(中央下)、パセリ(左上)、アイスプラントの様子。  

 そして今回収穫したのは根菜ではミニダイコン(四季どり辛味大根/雪美人)、小かぶ(あまうま小かぶ/あやめ雪)、葉菜ではミズナ(京みぞれ)と少し適期を過ぎてしまったコマツナ(極楽天)です(画像4)。非結球性の葉菜類(コマツナ、ミズナ、ホウレンソウなど)は収穫適期が短いので、タイミングを見落とさないようにしましょう。野菜の栽培は種まきから収穫までです。いい生育をしたとしても収穫の適期を逃してしまっては意味がありません。

2014-12-02-GH-4.jpg             画像4:今回収穫したもの   

 ますます寒くなってきましたが、みなさん、自分の体にも、野菜たちにも気を付けてよい年末を過ごしてください。また、目立った変化があれば報告させてもらいます。"



ページの一番上へ

【全学教育科目・展開ゼミ】メンター木幡君からのコメント、アイスプラントの近況

2014年12月 6日 (土)

 こんにちは。農学部2年・メンターの木幡です。中間発表から3週間ほど経ち、ますます寒くなって参りましたが、皆さん選択の野菜の調子はいかがでしょうか。本日は私の栽培するアイスプラントの近況報告をします。11/14(金)の中間発表の段階では発芽し、子葉が出てから二週間経過したところでしたが、それから本日までの約3週間の間に本葉が展開し、植物体も一度はしっかりしてきました(画像1)。しかし、この期間にかなりの芽生えが立ち枯病にやられてしまいました(画像2)。  

2014-11-30-Ice-plant-1.jpg                  画像1:アイスプラントの近況   

2014-11-30-Ice-plant-2.jpg              画像2:立ち枯れ病にやられ倒れてしまった幼若苗   

 もともとアイスプラント自体は多肉植物の一種であるため、生育が遅いという特性を持つらしく、サボテンの栽培のような扱いをしようと考えておりましたが、低温乾燥を好むという性質も持つため、室内での栽培にはなかなか苦労しています。(高温のサボテン温室は使えないので...)  今回は、風通しの悪さに加え、植物体に合わない大きな鉢を用いたため土の乾燥が遅く、過湿にしてしまったことが立ち枯れの大きな原因だと考えられます。また、屋外にさらした無殺菌の土を用いたのも原因かもしれません。このままでは残り少ない苗も全滅する可能性があり、報告のネタを尽きさせるわけにはいかないので、新たに種子を購入しました。対策を重ね、次こそはうまく栽培してみたいと思います。

ページの一番上へ

【全学教育科目・展開ゼミ】展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」、最終発表会は中間発表会と同じ片平で1/16(金)に行います(12/2)

2014年12月 2日 (火)

 展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」のみなさまへ

 かなり寒くなってきましたが、野菜は順調に育っているでしょうか。研究室で栽培しているものは、ハクサイはハクサイらしくなりつつあります。詳細は、メンターの方たちがまた、時間を見つけて、報告してくれると思います。

DSCN1849.JPG さて、次回の最終発表会の日程とそれまでの投稿について、前回の中間発表会の講義で決めることができませんでした。こちらが金曜日に限っていろいろなものが入っており、講義の評価の問題もあって、最終発表会は、

 2015年1月16(金), 17:00から、片平キャンパス・生命科学研究科・本館3F・会議室

 で行います。


DSCN1851.JPG 前回の教訓として、1人数minでプレゼンという設定にしましたが、キチンとで来た方は、少なかったような。時間厳守で、最後のまとめとして、どこに焦点を置いてしゃべるのか、しっかりしたpptを作成してください。なお、この日は、全学教育の川内での講義は休講のようですが、基礎ゼミ、展開ゼミのように不規則に行うものは、夏休み、冬休みなどにも行うことがありますので、それと同じことと判断して、この日としました。渡辺の出張の関係などもあり、申し訳ありません。講義評価も〆切が決まっているので。。。

 それから、中間発表会から最終発表会までの記事は、1回以上とします。それ以上の投稿はもちろん、歓迎します。すでに1回投稿している受講生の方もいます。より多くの情報をHPに投稿して、情報共有を図り、おいしい野菜を栽培して、食してください。


DSCN1854.JPG では、年が明けて、2015年1月16(金), 17:00に、前回と同じ場所の片平キャンパス・生命科学研究科・本館3F・会議室でお待ちしております。近くなりましたら、また、お知らせの記事を出しますので、HPを合わせてご覧下さい。


 わたなべしるす


ページの一番上へ

【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・金森経過報告(61)

2014年11月17日 (月)

 農学部1年の金森です。今日は豆苗の種を買いにちょっと足をのばして幸町のダイシンに行ったのですが、売っていませんでした。エンドウの種はあったのでそれを徒長させれば豆苗自体はできる気がしたのですが、たぶんそういう収穫の仕方は想定されてないと思ったのでやめました。

 現在はブロッコリーの再生に向けた努力中で、とりあえず水やりの頻度を今までより減らしました。鉢を見るたびに水をあげそうになるのを必死に我慢しています。今回はブロッコリーの寒さ対策についてちょっとやってみたことがあるのでここからはそれについて報告します。

 きっかけ
 外に出して太陽の光を浴びせたいけど、この時期、昼間でも冷たい風の中にさらすのはさすがにまずいかな、と思っていました。でも、よく考えたら寒くなければいいわけで、じゃあ寒くないようにしようということで工作を始めました。先日、寒さ対策として藁とかマルチとかの話を聞き、藁はさすがに家にないけど黒いゴミ袋はあったなあと思いつつ、でもまだ芽が小さいし下手に覆うと日光まで遮ってしまいそうだったので、私なりにいろいろ考えた結果以下のようなことになりました。

 用意したもの(全部家にあったもの)
 ○段ボール箱 1つ
 ○新聞紙 1部
 ○黒いゴミ袋(大×1、小×4)
 ○透明なビニール袋 2枚
 ○ビニールテープ 少々
 ○中学のときの体育用半袖Tシャツ 1枚

 作り方
 1.段ボール箱の蓋を中に折り込んでビニールテープでとめる。
 2.Tシャツをいい感じにたたんで敷く。
 3.ゴミ袋(小)にクシャクシャにした新聞紙を詰め、中に入れる。×2
 4.3で作った袋×2とクシャクシャにした新聞紙を段ボール箱に詰める(写真
1)

Kanamori-1116-1.JPG 5.真ん中に鉢が置けそうなスペースを作り、ゴミ袋(小)を2枚重ねでセット
する。
 6.全体をゴミ袋(大)で覆う。(写真2)

Kanamori-1116-2.JPG 7.2枚重ねのビニール袋に入れた鉢をはめ込む。
 8.完成!

 個人的なポイント
 ○底にTシャツを敷き、足元から来る冬の寒さを軽減(したい)
 ○新聞紙や段ボール箱を用いることで、空気の層をつくり保温性を追求(したい)
 ○全体を黒いゴミ袋で覆って、太陽光の力を利用(したい)

 メリット
 ○何もしてないよりは(気持ち)暖かい(と思う)。
 デメリット
 ○通気性はとても悪い。
  →鉢の下に新聞を敷き、1日2回ぐらいのペースで交換する、部屋が比較的暖かいときは箱から出す。

 感想
 工作の完成度としては、個人的にかなり満足のいく出来でした。これが私の理想通りに機能してくれるかどうかはまた別の問題ですが......。


 というわけで、完成して盛り上がった気分のままにこの土日は昼間だけ外に出してみました。(写真3)想像以上に寒かったです。ちなみにこれを作ったのは15日(土)の朝です。

Kanamori-1116-3.JPG そしてこれが今日の夕方室内に戻してから撮った写真です。(写真4)

Kanamori-1116-4.JPG 中間発表でかわいそうな感じになっていた芽もこのように元気を取り戻しつつあります、たぶん。(写真5・6)また、実はほぼあきらめていた2つのちょっと小さな芽も復活しかけているように見えます。

Kanamori-1116-5.JPG
Kanamori-1116-6.JPG ちなみに野ざらしだったころの姿はこんな感じでした。(写真7)これと比べると、一度しおれてしまったせいかあるいはカメラの設定の問題か、ちょっと色が濃くなったというか、深くなった気がしますね。でも、だいぶ持ち直してきていると思います。希望が見えます。植物の生命力すごい。

Kanamori-1116-7.JPG 私は寒さのほうが問題だろうと思って室内に入れていたのですが、きっとブロッコリーからすると寒さより日光のほうが問題だったんですね。難しいです。今回は水のあげ方も含めていろいろ変えての結果なので、どれがしおれた原因だったかを詳しく調べられませんでした。でもこれ以上悠長に構えていると本当に取り返しのつかないことになりそうだったので、そこは想像というか推測で終わらせました。しおれ始めた時期と、ブロッコリーが置かれていた条件を考えると日光が最も大きな問題だったように感じます。

 これからしばらくは晴れそうな日は昼間だけ外に出すということで進めていきたいと思います。あとは、夜になったら別の段ボールで覆って、私の夜更かしがブロッコリーに影響を与えないように、そして少しでも寒さを和らげられるようにしています。朝晩は室内でも寒いので。

 まだ2日しか経ってないので、これからも油断せず観察を続けます。今度こそ、なんかおかしいなと思ったらすぐに行動にうつせるようにしたいです。




**********************
渡辺コメント

 農学部・金森さん、早々に、3回目の投稿ありがとうございました。中間発表会、それまでの問題点を明らかにして、暖かくすること、また、水やりの工夫をしていますね。一番よかった頃に戻ったのではないでしょうか。拡大写真がないので、わかりにくいですが。

 これから、先、どれだけ、愛情を注げるかだと思います。最後にもあったように、おかしいと思ったら、対応を考える、誰かに聞いてみる、渡辺に投稿して質問するなど、色々やってみて下さい。まだ、これからですから。楽しみにしています。


 わたなべしるす
**********************

ページの一番上へ

diary Top« 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13

ARCHIVE