東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立泉ヶ丘小学校での出前講義打合せ(5/26)

2015年5月27日 (水)

 午後から5, 6コマ目は、七北田小学校へ出前講義。今でこそ、仙台市も「区」が住所に入る政令指定都市。渡辺が仙台にきた当時は、仙台市、泉市、宮城町などだったのが、いつ頃だったか、青葉区、宮城野区、太白区、若林区、泉区に。政令指定都市になる前を含めると、青葉区、宮城野区、太白区、若林区には、住んだことがありますが、泉区には。。。七北田小学校は、昔の泉市。今の泉区。その七北田小学校から、北に、2つくらいの小学校の校区に行ったところが、泉ヶ丘小学校。小学校の近くには、工業団地のようなものがあり、農学部の学生、助手をしていたときに、伺ったことがある「宮城県赤十字血液センター」が北仙台から泉区のどこかに移動したと、きいてはいましたが、その団地内にあるとは。。。学校から北側を見た方向かと思いますが、河北新報社の新聞の印刷工場だと思うのですが、そんなものも見える泉ヶ丘小学校

DSCN7099.JPG 今回、この小学校で出前講義を行うきっかけを頂いたのが、河北新報社と日本エレクトロンがサポートしている小学校への出前授業「楽しい理科のはなし」に、お誘いを頂き。。。光栄の限りです。正確に記憶できてないのですが、昭和50年頃に近くに団地ができた関係でできた小学校のようですが、渡辺が子供の頃に通っていた小学校を思い出すような作りで。昔は、1Fの玄関に近いところに、校長室、職員室というのがあって。。。今は、2Fに校長室、職員室というのが多くなり。。。昔の小学校になれていた渡辺には。。。年なのでしょうか。。。

DSCN7097.JPG 前置きが長くなりましたが、玄関のところには、welcome boardがお迎え。打合せの時からこうしてお迎え頂けるのは、本当にうれしいことです。ありがとうございました。打合せでは、河北新報社の佐藤様から、本プログラムの趣旨などを説明頂き、渡辺からは講義内容の「キャベツとブロッコリー」のpptを使いながら、植物の生長、形態変化などを考えながら学ぶ「理科」と言うことで、教えるというのとは、少し異なると。打合せ会議にごっしょ頂いた先生の中に、七北田小学校でお世話になった先生にお目にかかることができ、さっきまでの七北田小学校での講義の延長のようというか、安心して出前講義に伺えるなと。。。実際の講義を行う当日は、自由参観の日に当たっていることから、講義をする場所、保護者の方の参加など、これまでの出前講義で行ったことがあるいくつかのパターンをご紹介して。。。よりよいものになればと思います。

 打合せのあと、曽根校長先生とこちらのこれまでの出前講義、研究内容、昨今の教育問題などについて、少しお話しできる時間を頂きました。学校の周りは、ちょっとした雑木林になっており、団地、工業団地の近くとはいえ、自然にも恵まれたよい場所でした。1ヶ月ちょっと先ですが、楽しみになってきました。最後になりましたが、本企画を頂戴しました、河北新報社の佐藤様、泉ヶ丘小学校・曽根校長先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。実施当日まで、しっかり連携して、本企画が子供たちの理科だけでなく、普段の生活を含めて、何かのきっかけになるようなものにできればと思います。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 先日、片平丁小学校への出前講義の打合せの折に、ご一緒頂いた宮城教育大・内藤先生のことを曽根校長先生がご存じと。。。100を超える小学校が仙台市内にはあると言うことを考えると、やっぱり世の中狭くできています。と言うか、びっくりです。

 PS.のPS. 河北新報社と日本エレクトロンがサポート頂く夏休みイベントにも、参加することに。日程は、8月21日(金)。常禅寺通りのエレクトロンホール(旧宮城県民会館)。その案内については、また、時間を見つけて、このHPから広報しますので。

 

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(5/26)

2015年5月26日 (火)

 相変わらずの暑い5月は、アブラナの花を実験に使う研究室としては、かなり厳しい状況。。。頭を抱える毎日です。来週からはついに6月。予報ではすこし涼しくなると言うことですが、。。すこし気温が下がってほしいものだなと。。。もちろん、週末のオープンラボの時のような暑さではないので、すこしはましなのかもしれないですが。。。それにしても。。。すこし気温が下がり、雨が降ってくれれば。。。ずいぶんと栽培環境も変わるのにと思う毎日です。

DSCN7051.JPG 5月最終週は、今年度最初の仙台市立七北田小学校・NSP特別講義。「キャベツとブロッコリー」。玄関の所では、2年生がトマトの観察をしていました。お昼休みなのに、熱心だなと。また、welcome boardがお迎えを。ありがたいことです。で、今日の講義内容であるキャベツ、ブロッコリーは、どちらもアブラナ科というかBrassica oleracea。いつもの年であれば、合わせて、イネの栽培も行うのですが、今年度は研究室でイネを使った実験をするメンバーがいないこともあって。。。今年度はその活動をお休み。小学校にあるイネを使って、観察のサポートと言うことで。何より、今年度からは、理科専科が椎名先生から福嶋先生という新体制の元で。新しくなると言うことは、色々な面がありますが、リフレッシュという点では。。。プロスポーツの監督が替わるように。。

DSCN7055.JPGDSCN7053.JPG さて、5年生は、3年生からNSPを受講している世代。そういえば、先月の宮城県宮城第一高校での出前講義の時にも、このNSPを受講したという生徒さんが。少しずつつながりつつある感じです。導入はいつものようにトマトの生活環。少し話が脱線して、トマトを食べると言うことは、トマトの種子、つまり、子孫を食べることに気がついた児童の方が。。。よいのかな??ということで、しばしの議論を。この議論でしっかり、大事に野菜を食べることができるのでは。で、話を戻すと、これは、つまり、発芽、生長、開花、結実を復習。その時、植物の形態がどのように変化して、どこから何が発生するのか。形態学というか、発生学というか。。。5年生ですから、理科の時間だけでなく、色々なところで、植物を観察したり、絵を描いたりしてきたのでは。それを踏まえて、キャベツ、ブロッコリーの生長の様子を。ブロッコリーがつぼみで花が咲いているというのを見たことがある方も。キャベツの花となると、さすがにあまりいないのかと思いましたが、自宅で栽培しているという方も。感動でした。。。。では、これは品種改良をして、ケールからそれぞれ、キャベツとブロッコリーになったと。。。いうことをふまえて。この2つの遺伝子を持つ新しい植物をグループごとに考えることに。もちろん、大事なことは、植物の形態、生長というこれまで習ったことを踏まえて。

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DSCN7071.JPG グループでのNSPは、3年生のヒマワリ以来。毎年そうですが、早いグループから、なかなかまとまらないところ。はやかったところ、そうでなかったところ。今回はそうでしたが、次回、同じような活動があるはず。そんなことのきっかけというか、次の時に活かしてほしいなと。いずれ、みんなのideaをまとめるというのは、かなり苦戦のようでした。

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DSCN7082.JPG まとめ終わったところで、それぞれのグループごとに発表。12グループなので、去年より少ない分、たくさんの質問をと思ったのですが。。。班の中で、だれが説明して、だれが書いたものを持っているのか、その当たりも、しっかり考えてください。その分、議論が少なかったのは、少し残念でしたが。。。発表の最後の頃には、校長先生、前任の理科専科の椎名先生も見学に来られて。。。もちろん、最後にこちらから、「植物」というとらえ方をしたときに、その基本を大事にしてほしいと。。。また、講義を受けるときは、きちんと静かに話を聞くことの大切さも、コメントを。。。とても大切なこと。忘れないでくださいね。あと、プレゼンを始めたら、グループの中で、内輪もめ、いわゆる「後ろから石を投げる」と言うことはしないでください。これは、プレゼンだけでなくて、大事なことですから。

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DSCN7094.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、理科専科の福嶋先生、前任の理科専科の椎名先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次に5年生に講義をするとき、どの様に変わっているか、楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 昨日の昼過ぎというか、午後。ゆっくりとだけど、かなり長い搖れというか。。。ちょうど、ケーキ会の少し前。慌てて、ニュースをつけると、。。関東ではかなりの搖れだったと。。。やっぱり何かが起きようとしているのか。。。気になるところです。

 PS.のPS. 昨日のニュースと言うより、オープンラボ中のニュースtopicsは「東大野球部の連敗が止まったと。。。」。いつの時代も「努力」、「勤勉」と言うことはきっと大事なことなのだろうなと。。。

 

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【出前講義】小松市立中海小学校・出前講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」と交配実験(5/15)

2015年5月18日 (月)

 前日は、小松高校での3年生1年生向けの出前講義。同じ小松市内での最後の出前講義は「小松市立中海小学校」。いつものように、玄関には、手書きのwelcome boardが。。ありがたいことです。というか、感動です。ありがとうございます!!!台風通過のあとだったので、天気が良くなるか、気になりましたが、何とか持ちこたえてくれて、。。教室の中での講義とそれと連動した交配実験。去年と同じパターンでしたが、ほぼ、1ヶ月遅れ。おまけに今年の春は早くて。。。ということで。それでも、4/13に交配に使える材料を調査でき、何とか交配実験ができたのも小松高校・寺岸先生の日々の植物管理のおかげ。ありがとうございました。

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DSCN6935.JPG さて、講義では、最初に渡辺の自己紹介から。渡辺の出身の今治のことを知っていたり、バリィさんのパーツもちゃんと理解していたのは、とてもすばらしかったです。その後は、恒例のトマトの生長を振り返り、そのことをベースに植物の作りを復習。トマトのことは知っていても、キャベツ、ブロッコリーとなるとどうかなと思いましたが、さすが、中海小学校。自然豊かなところで生活し、周りを観察しているので、しっかりブロッコリーの花が咲いたしているのもみていたり。とてもすばらしいなと。なにより、席に座っていて見えにくいものは、近くに見に来る、とても良い姿勢です。続けて下さいね。では、キャベツとブロッコリーの遺伝子を混ぜるとどうなるか。早速グループごとに下書きをして、或いは、実際のものを見ながら、こんな風に考えるとどうですか。というように相談に来る方も。何より、相談して、議論することは大事ですから。。。

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DSCN6944.JPG それに続いて、各グループごとに発表。6グループルでそれぞれ特徴があって、すばらしかったですが、その中でもすごかったのは、キャベツをAAと考えて、ブロッコリーをBBと考えると、その雑種は、ABというまるで、ゲノムを想定したような考え方。。。すごすぎると思いました。感動でした。また、名前の付け方では、キャベツとブロッコリーから名前をもらうのではなくて、その両親の形態的特徴をpick upして、名前をつける、まるで、どこかの種苗会社の新品種のようでした。すごいです。講義の最後には、渡辺から、植物の特徴について、改めて、コメントをして、理解ができたのでは。ここのタイミングで、忘れないように、世界に向かって情報発信。

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DSCN6955.JPG 講義の後半は、外で花を分解して、花の形態観察。前日の小松高校の1年生理数科の実験。今度は、ダイコンで。大変だったですが、一生懸命がんばっている姿は、たいしたものでした。ピンセットの用意がこちらで不十分だったのですが、それでも、ちゃんと分解して、雌しべだけにすることもできるようになって。渡辺の頃であれば、学校の帰り道で、歩きながら、分解した訳なのですが。こんな自然の中、是非、そんなこともできれば良いのではと。。。

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DSCN6963.JPG できた児童からブロッコリーを雌しべにして、キャベツの花粉をかけると言うことで、交配実験。はじめは数名でしたが、だんだん、たくさんのかたができるようになって。良い花粉を選ぶのはすこし難しいので、こちらで選んで。。。何より、終わったあと、できてない友だちを助けて上げるようにと言ったら、ちゃんとできているのもすばらしかったですね。これからも続けて下さい。

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DSCN6966.JPG 最後になりましたが、今回の出前講義の企画の時からサポート頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生、小松市立中海小学校・山本校長先生、谷口先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年度もよろしくお願いします。

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 わたなべしるす

 PS. この記事を書いているのが、月曜日。前日の日曜日には、第66回全国植樹祭。テレビで天皇皇后両陛下が臨時の北陸新幹線で金沢駅までいらっしゃり、会場の小松市内の植樹祭式典に出席されたと。。。駅で見た「カブッキー」は、その関係だったのかなと。。

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【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」とダイコンを材料にした遺伝学実験(5/14)

2015年5月16日 (土)

 午前が3年生・生物履修の生徒向けの講義。午後から、2コマ連続で、1年生理数科。いつも講義等でお世話頂いている寺岸先生が担任、副担任は物理の木村先生。日々、しごかれているのではと。思える布陣に感動しながら、講義と実験指導。講義は例年であれば、4月に行っている「課題研究」をどう考えるか。今年度は4月に時間がとれず、今回の出前講義で。課題研究についての講義は、古川黎明福島のSSHでも講義した内容。

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DSCN6904.JPG 最初の質問で、なぜ、理数科に来たのか????。もしかして、SSHを実施していて、すごい研究とかができるから。というのかと思ったら。。。そんなことがなかったのは、ちょっと驚きでした。大学、大学院生が研究室を選ぶとき、予算的に。。ということを考えることもありますので。高校生と大学院生という6年の違いで、色々なことを学ぶのでしょうか。というか、学んでほしいと。課題研究で考えること、それは、高校の単位と言うことでなく、大学、大学院、社会に出て、問題にが生じたとき、どの様に対応するのか、そうしたことを考える上で、とても大事であると。また、実験を繰り返してやること、平均、分散という統計的な概念が必要なこと。さらに、グループ実験。であれば、お互いにdataをどう共有して、きちんとまとめるのか。あとからまとめるのは、大変なこと。この原稿も毎日書いていれば。。。と思うくらいで。きちんと毎回何がどうだったかをまとめる重要性。さらに、最後に論文としてまとめるとき、どの様なイントロをつけるのか、それに合わせて、タイトルはどうすればインパクトがあるのか、とても大事なことだと。ちょうどここで1コマ分が終了。

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DSCN6910.JPG 2コマ目は、前日に花の調査をしたダイコンを使って、交雑による雑種の作出。遺伝学実験で大事なこと。除雄をして、交配したあと、袋掛け。渡辺の研究室だと、アブラナのこうした実験はこのシーズン、よくやること。一方で、高校生にはさすがに難しいないよう。大変だったと思いますが、結果は、1 weekもしたら。。。しっかり、観察して、実験の大変さと一方で、遺伝学の基礎がこうしたことかと言うことを理解頂ければ。

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DSCN6922.JPG 最後になりましたが、講義枠を調整頂き、2コマ連続の講義を用意頂いた関係の先生方、何より担任の寺岸先生には、この場を借りてお礼申し上げます。次は、彼らがどの様な課題研究をするのか、そうした取組でコラボできれば幸いです。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、政浦先生と課題研究、SSHとはというような議論、また、遺伝学実験について、その基礎的なことを1hr余ってでしょうか。議論できました。ありがとうございました。午前中の講義に続いて、講義を見学頂き、寺岸先生だけでなく、政浦先生という2名のpowerfulでactiveな生物の先生方に感動でした。ありがとうございました。

 PS.のPS. 政浦先生との議論のあとは、理数科の生徒さんが来られて、質問と言うより、将来に向けて、こんなことをしたいと。とても熱心でした。一方で、そんな実験というか、将来に対する考え方は、すこし間違ってないでしょうかというのも。しっかり科学のあり方、科学者としての立ち居振る舞いを考えてほしいものだと。

DSCN6931.JPG PS.のPS.のPS. お忙しい中、校長先生が見学に来られ、講義、実験の意義など、お話しをすることができました。また、夕方と言うより、帰り際の1hrという貴重な時間をいただき、校長先生、副校長先生、寺岸先生とSSHの今後、これからの高校教育、高大連携、グローバル化のあり方、土曜半ドンなど、貴重な議論ができました。ありがとうございました。なにより、次年度からのSSHの継続は、重要な課題だと思いますので。できることは、お手伝いできればと思いますので。

DSCN6914.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 昼休みから午後の講義時間に、福井大学で未来の科学者養成講座時代からお世話になっている前田先生が来られ、今年度から採択されたGSCの運営などについて、意見交換ができました。東北大はじめ、GSC採択校で困っていることなど、何とか一致団結して、対応できればと思います。よろしくお願いいたします。

DSCN6917.JPG PS.のPS.のPS.のPS.のPS. もちろん、この日もwelcome boardというか、ありがとうございましたという掲示物が。何でも昨日からの2枚と合わせて、4枚をつなげると何か意味するところがあると。。。パッとは難しそうなので、月曜日に考えさせて頂くことに。。。また、わかったら、このHPから。。。

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【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH特別講義「アブラナ科植物のいろいろ-形態的多様性、自家不和合性、品種改良-」(5/14)

2015年5月16日 (土)

 前日は慌ただし中で、実験に使う「キャベツ類、ダイコン類」の現状調査でしたが、なんとか材料もあり、ほっとでした。北陸遠征、2日目は「石川県立小松高等学校」で出前講義、実験指導等。。。午前中は、3年生の生物履修の生徒さん向けに「アブラナ科植物のいろいろ-形態的多様性、自家不和合性、品種改良-」。アブラナ科植物が持つ多様な側面について、考えてもらうと言うことを目標に。

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DSCN6880.JPG 最初に渡辺の自己紹介。渡辺は植物を使って遺伝学をやっているけど、高校時代は、物理、化学履修。今の高校生が学ぶのも、物理と化学は、渡辺の時代と余り変わらないとか。ところが、生物の教科書は随分厚くなって、「自家不和合性」と言う言葉を扱っているところも。。。。ショウジョウバエの発生のmutantもftz(fushi tarazu)と言うのまであるとか。。。基本原則、原理を学ぶことは大事ですが、各論というのは。。。どうなのでしょうか。講義の時には思わなかったですが、渡辺の学部の講義は、I, IIというように分かれていましたが、Iは概論、IIは各論というのが多かったような。少なくとも植物育種学はそうでした。最初から、応用昆虫学概論というのと各論というように分かれていたのも。。。

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DSCN6887.JPG 話がそれましたが、自己紹介のあとには、キャベツ類(Brassica oleracea)、ハクサイ類(B. rapa)、ダイコン類(Raphanus sativus)を材料として、種内の多様性から。翌日には、小松市立中海小学校で「キャベツとブロッコリー」ということで、雑種のことを講義するので、もうすこし難しそうなお題で。。。さすが、生物履修の生徒さん、ちゃんと理解できていましたが、では、実際、どうなるか。実際に近日中に実験をしてみるとか。想像と現実は同じか、違うか、楽しみではないかと。また、これらアブラナ科の作物を比較したとき、似たものがある。形態的に。でも、そうでない場合もあるのはなぜか。そんなことを考えてもらうことに。この生物履修者向けの講義では、よくやるのが、ちゃんと理解できない場合、あるいは、それに類したとき、前の特別席で受講頂く。そういえば、テレビの何かの番組で、間違ったとき、講師から一番近い特等席で、話を聞くことに。と言うのがあったので、それを使わせてもらっているわけですが。おかげで、生徒さんには緊張感が十分にあったのは、何よりではないかと。。。本来なら、この後、自家不和合性、F1雑種育種法についての話もしたかったのですが。。。少し時間が足りませんでしたというか、考える生物と言うことの一端を学んで頂けたのではないかと。。。

DSCN6895.JPG 最後に、寺岸先生からお話しを頂いたところ、自家不和合性とか、同種内での形態的多様性など、数回前の授業で話をしたとか。。。以外と話を聞いてないのか、こんなことは受験に出ないから、覚えてないのか。。。確かに受験に出ないので、と言う戦略はアリかも知れないですが、いろんなことを学んで考えておくこと。それは、受験、大学、就職、そのあとの人生でいろいろな力となってもどってくるのではと。そんな風に考えて頂ければ。。。

DSCN6899.JPG 最後になりましたが、今回の講義の企画を頂いた寺岸先生、今年度から赴任され、生物を同じく担当されている政浦先生には、写真撮影などサポート面で大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 政浦先生にお目にかかるのは、はじめてと思いきや、3年前に寺岸先生が企画頂き、石川県内の高校・生物の先生方向けに講義をしたとき、事務局を担当されていた金沢西高校の窪川先生の元で、サポートされていて、ご挨拶をしたと。。。。ちゃんと覚えてないといけないなと。。。どうも名前と顔を覚えるのは、苦手です。。。。と言うか、失礼しました。

 PS.のPS. この日も朝、welcome boardが玄関に。ありがたいことです。。。

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