東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義「農学、生物学、生命科学系学部、学科の紹介-高校生物で考えるより、広い学問領域と渡辺の経験則から-」(5/15)

2015年5月16日 (土)

 午前中が小松市立中海小学校。前日の石川県立小松高等学校があるところから、小松市内でも山手の方に移動したところ。そこから、午後からの金沢市内、石川県立金沢泉丘高等学校での出前講義と言うことで、北陸新幹線が福井まで延伸したら、近くなるのかも知れないですが、小松--金沢間。延伸がいつまでだったか。。。いずれ、遠くないところだとか。金沢駅の変貌ぶりは、最後の追伸のところで。電車◎■△というわけでなくて。。。感動です。そんなことより、石川県立金沢泉丘高等学校は、D1・辺本さんアルバイトのB1・笹嶋さんの母校。慌ただしかったのもあって、入り口の今日の講義の案内をとるのが精一杯で。。。次はもうすこし慌てないように。

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DSCN6976.JPG 玄関から上がると、八田與一技師の肖像画と台湾のどこで貢献したかという説明があり。そんなのを見て。もちろん、この八田與一技師は、金沢泉丘高校の出身。彼が、戦前の台湾の治水で大きく貢献したのは、意外と日本では知られていないこと。先日の韓国出張の時の「禹長春博士」と同じなんかも知れないですが。。。そんな入り口で話を始めたのですが、こちらの理解が少し間違ったところがありました。ちょっとだけ、ここで訂正。Wikiによるとですが、東京帝国大学工学部を卒業して、台湾総督府内務局土木課の技手として、台湾で水利技術者として、活躍。台北帝国大学関連の方ではありませんでした。すみません。こちらの理解が間違っていて。ただ、台北帝国大学をはじめとするいくつかの大学での農学部の貢献が東北帝国大学に再び、農学部をと言うことで、渡辺の現在いる生命科学研究科の始祖である「附属農学研究所」ができたのは、事実です。失礼しました。水利工事と言っても、余り高校生にはイメージないかも知れないですが、水が不足、ないところにどの様に水路を敷いて、さらに、そこに水田を広げるのか、とても大変な問題です。当時の技術から考えれば、。。なので、そうした大先輩を持っていると言うことは、誇るべき大事なこと。大事にして下さい。というか、改めて、見直して頂ければ。。。渡辺も理解を間違っていたので。。。

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DSCN6990.JPG 定期試験が終わってすぐと言うことにもかかわらず、50名近い多くの生徒さんが参加頂きました。そんな母校の先輩の話に続いて、農学部、理学部生物、工学部バイオ系の始祖というか、それぞれどんなモチベーションなのか、研究材料の違い、考え方など、。受験生である3年生もいるということで、そんなことも意識しながら。農学部を志望しているという方も多かったので、それぞれの志望にあわせて、こんな職があると言うか、そんな職を目指しているのであれば、この学部、学科ではないかと。というか、自分が何でめしを食うかと言うことが決まってないとしたら、是非、そんなことをイメージしてほしいと。渡辺は、学部3年の時のノートが今でも活躍しており、その時に、これでめしを食うと決めたというか。。。そんな話も。

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DSCN7006.JPG 農学部志望でない生徒さんの方が、大半。そんな生徒さんには、大学で何を学ぶのか、今の大学生を見ていて、とてもまじめだけど。。。。(この余韻の分は、。。。ちょっとかけないのですが。)。少なくとも渡辺はメリハリというか、これはと決めたものは、気合いを入れて学んだけど。それ以外は。。。。それもやっぱり、将来像というか、何をしたいというか、そんなことがあったからかも知れないと。と、同時に、大学、就職をしてからの師匠、上司というのは、とても大事だと。いろんな意味で影響を受けます。渡辺で言えば、直接は、日向先生。でも、それ以外にも、磯貝先生、竹内先生をはじめとする多くの先生方からいろいろなものを学びました。それをどう活かすか、それが鍵だと。そのためにも、今のうちから可能な限り、大学の教員と話をして、これは自分の師匠という方を見抜く目を育成してほしいと。では、そんな目を育成するには。。。人それぞれかも知れないですが、遺伝学というか、物言わない植物を観察している渡辺にしたら、植物の日々の変化というか、表現型の変化を観察することではないかと。また、農学部農学科のとある研究室を志望というか違いましたが、それよりは、遺伝学は今、こんなのだと言うことで、見る眼を変えてほしいなと。。。

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DSCN7012.JPG また、世界でトップになること、それは何をやっても大事なこと。その世界ででもよいし、。。Nature, Scienceに論文が掲載されるというのは大変なことですが、それをがんばってみるのも。もちろん、研究者としてですが。時間の関係ではっしょった部分がありますが、それは各自、自主学習と言うことで。最後のスライドで使った、組織論。これは、前日の石川県立小松高等学校の出前講義でお世話になっている寺岸先生から教えて頂いたもの。わかりやすく、野望を持つことの大切さ、それを達成するときのモチベーションなどわかってもらえたのでは。。。。講義が終わったところで、質問タイム。随分たくさんの質問を頂きました。去年質問をしてくれたのが、いま、アルバイトのB1・笹嶋さん。そんなことを思いながら。そういえば、あのときは、質問をしてくれた方には、渡辺の論文の別刷をお渡ししたような。。。失念していました。もどったら、送るようにしますので。。。最後はいつもの世界に向かって情報発信(いつも慌てて、これを忘れることを配慮頂き、最初に写真を撮ったのでしたが。。。)。1, 2, 3年生、それぞれの立場でがんばって下さい。渡辺と一緒に研究をしてくれる生徒さん、あるいは、その先で共同研究するような方がいてくれると望外の喜びです。

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DSCN6977.JPG 最後になりましたが、SSHの米口先生をはじめとする多くの先生方にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。北陸新幹線開業によって、仙台も随分近くなりました。より多くの方に東北大にきて頂くとともに、渡辺もまた、講義に伺うことができればと思います。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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DSCN7025.JPG わたなべしるす

 PS. 時間ぎりぎりまで講義をして、慌てて出ようとしたら。。。危うくパソコンの電源を忘れてくるところで。SSH担当の先生が「わすれものでないですか??」と声をかけて頂いたので。。。大丈夫だったですが。この前の韓国出張に続いて、結構やばいなと。慌てないで、点呼をして物の確認をしないと。反省しきりです。。。というか、届けてくれた先生に感謝です。ありがとうございました。

 PS.のPS. 金沢には去年も来ましたが、その時は、北陸新幹線開業前。駅内外。驚きの連続で。。。何を書くよりも、写真を見て頂くのが。。。と思いました。

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DSCN7035.JPG PS.のPS.のPS. 講義に加えて、打合せなど。。。前日の講義の記事さえuploadできていません。なんとか、少しずつuploadしますので。少しお待ちください。

 

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【出前講義】石川県立小松高等学校での今週の北陸遠征打合せ(5/13)

2015年5月14日 (木)

 朝から久しぶりの地震で早くに起こされましたが、予定通り「北陸遠征」。一方で、前日の夜には温帯低気圧に変わったとはいえ、台風の名残で。。。どうやら「フェーン現象」が起きていたようで。週末にかけて、北陸だけでなく、東北もかなり暑い日が続きそうで。。。連休に随分暑かったおかげで、菜の花の開花が進んでしまって、。。。と言うのだけは何とか避けたいのですが。。。季節があり得ないくらい進んでいる感があり、どうしたものかと。。。

DSCN6862.JPG 小松高校では、今年度も生物の寺岸先生にお世話になっております。昨年度までは、SSHを統括されるセクションにおられたのが、今年度は、1年生理数科担任と言うことで。それ以外にいくつかの重責を負われているようで、日々大変と。。。そんな中で、北陸も季節がかなり先取りされてあり、14日の午後と15日の午前に予定している、B. oleracea、R. sativusの品種間交雑に使えそうな材料を探したのですが、かなりのものが鞘になっていて。。。少し使えそうなものを選んで。。。何をやってもそうですが、与えられた戦力をいかに活用するか、それを考えるのも大事な仕事。ということで、初夏のような北陸で、講義、実験等を今週は。ということで。というか、寺岸先生、いろいろ、お世話になります。

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 わたなべしるす


 PS. 窓を開けると涼しい風が入ってきますが、小松高校がある場所が、小松基地からすぐ近く。関連の騒音の中で、日々生活されていることは、大変だろうなと。いつも来て思いますが、何かよい方向に考える方策はないものかと。。。

 PS.のPS. 小松高校で恒例となったwelcome board。高校に到着した時間と様々なことを終えて、帰途につくときには、それも変わっていて。いつも心遣いをしてくれている生物部の方が、ありがとうございました。

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【出前講義】福島県立福島高等学校・SSH「課題探究」(課題研究)開講式「SSH課題研究を始めるに当たって」(4/24)

2015年4月26日 (日)

 1年生向けの「キャリア教育講義」に続いて、課題探求・探求クラス向けの講義。課題研究とも言われますが、いずれ、小中学校での自由研究とは違うコンセプトで、いわゆる、問題解決型の研究。日本人は問題解決が苦手というのが、国際調査などで言われているような。。。こうした活動をすることで、少しずつカイゼンされるのでは。。。今年度は、宮城県古川黎明高等学校に続いてと言うことでしたが、同じ日に、1年生向けにキャリア教育の話をしたので、課題研究というか、SSHとして考えないといけない点に重点を置いて。

DSCN6812.JPG 開講式では、教頭先生、SSHのヘッドをされている国分先生から、課題研究を行うためには何を大事に考えないといけないのかと言うことで、コメントいただきました。それをきいたら、渡辺が語ることは、あるのかと思いつつ。。。統計的に処理することの大切さ、つまり、繰り返して同じ実験をやってみること。分散が大きいと言うことは、何かのノイズがあるのか、実験系に問題あるのかと言うことを考えてほしいと。また、文章を書くというのは、それも論理的な文章。これは、高校生ではなかなかやらないこと。このSSHを通じて、是非、文章力を身につけてほしいと。また、昨今は国際性と言うことを随分と言われるようになり、SSHでも。それが、英語をしゃべることができればよいというのではなくて、しっかりした自分自身、日本人としてのidentityというか、これまでの歴史をしっかり理解して、ということは、先月末に「科学者の卵養成講座」で、海外に行ったときにも、受講生の方々には話したこと。SSHでも海外に行くことが多くなりましたが、やっぱり、単に、英語をしゃべると言うことではなくて、コミュニケーションには、その人の様々な面が出ると言うことを。。。

 もちろん、実験をすることが楽しいというのは、最初はOKだと思いますが、一定期間を過ぎれば、そうではなくて、ちゃんとそれをまとめて、文章にしたり、学会で発表すると言うことはとても大事なこと。そのためにも、日々の活動でやったことをきちんとまとめるという習慣もつけてほしいと。

DSCN6814.JPG 質問では、科学が世界を平和、人類を幸せにするかというか、それに近いような質問。これは結構難しい問題。科学が発展すれば、例えば、辞書は電子辞書に。これだと、ピンポイントで、それだけが見えるという反面、めくる途中で偶然見えるものなど、見なくなる。それはそれで。。。と言う問題も。結局は科学を使う側の問題であろうと。ぜひ、SSHをやりながら、考えてほしいなと。。。

DSCN6815.JPG 最後になりましたが、今回の講義の企画などをいただきました、国分先生、橋爪先生、細谷先生、原先生をはじめとする関係の多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 講義があったのは、先週の金曜日。日曜からは韓国出張。朝、研究室でちょっと仕事をしたら、出前講義関連の写真など、全部、研究室のパソコンに忘れ物。。。年なのか、疲れているのか。。。いずれ、忘れないように、いろいろな仕掛けを作っているはずなのですが。。。なので、当日の写真は少しお待ちください。17:00、研究室のメンバーが、写真を送ってくれました。便利な世の中になったというか、何でもやろうと思ったらできるというのか、これが科学力なのか。。。ありがとうございました。

DSCN6820.JPG PS.のPS. 講義のあと、科学者の卵養成講座について、改めて説明会を。例年多くの応募をしてくれているのが、この福島高校から。立派な先輩方も多く輩出しています。是非、しっかりした答案を書いて、1年間、科学者の基礎というか、領域融合的なものの考え方、文章力などを身につけてもらえればと思います。あと、宮城第一高校と同じように去年の受講生からしっかりとしたコメントを。ありがとうございました。きっと、立派になれますから。がんばってください。

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DSCN6819.JPG PS.のPS.のPS. 講義のあとというか、金、土で、生徒さんからmailでの質問も頂きました。難しい課題研究に取り組もうとしている方から、できることなら、ちゃんとクラスと名前くらいは、語ってから質問をしてほしいなという方まで。。。知らないaddressからのmailを開けるというのは、。。。と言うことを考えてほしいなと。。。

 

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【出前講義】福島県立福島高等学校・SSH総合キャリア教育講座「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!!」(4/24)

2015年4月24日 (金)

 前回、福島高校に伺ったのは、年度末のSSH発表会の時。その頃から比べるとずいぶん暖かくなりました。というか、今年はずいぶんと春の気温は高いようで、いろいろないきものの活動時期は早いとか。ただ、夜温はそれなりに下がるので、日中と夜とで風邪を引かないようにしないと。。。

DSCN6791.JPG 今月2回目のキャリア教育の出前講義は、福島県立福島高等学校。いつもはどちらかというとSSHでも研究をしている方々にコメントする機会が多いのですが、今回は1年生全体に。ちょうど、この前の宮城第一高等学校での講義と同じ1年生。何より、ちょっと前まで中学生だったわけです。そんなことを踏まえて、。。最初に、これまでSSHでお世話になっていた橋爪先生から、渡辺のことを過分にご紹介頂き。。。1年生だからこそ、今から、将来のことを考えてほしいと。何より、渡辺の年齢の1/3以下と言うことは、これからたくさんの経験と失敗と成功があるわけです。それらをうまく生かして、がんばってほしいという思いを込めて。。。

DSCN6803.JPG 講義内容は、宮城第一高等学校と同じですが、高校によって反応はそれぞれちがっていて。渡辺が小学生の頃にやっていたあやとり、以外と難しいようですが、ちゃんとできた方もいて。そんなちゃんとで来た方には、渡辺の別刷をプレゼント。今回は忘れなかったのが、なによりで。ほっとでした。何かをやろうというきっかけになればと。また、ちょうど、昨日、一昨日が第73期将棋名人戦七番勝負の第2局。研究者の世界も厳しいと言われますが、将棋の世界から比べれば。棋譜を見てないので、細かいことがわからないのですが。挑戦者の行方八段が勝って、1勝1敗のタイに。意外と将棋が好きという方でも、昨日の結果を知らないというのは、色々な情報があふれていて、ということなのか。その当たりは少し気になりました。好きなものは、結構見ていたような気がするので。

DSCN6807.JPG また、渡辺が科学をやるようになったきっかけは、テレビアニメ。今の遺伝学への道は、NHK特集。そんな身近なところにあるのだと。それを大事にして、自然をしっかり観察して、日々の表現型の変化を知ることが、色々な道につながると。渡辺を1つのモデルとして話しましたが、良いところ、そうでないところ、いろいろあったと思います。それをヒントにこれからもがんばってほしいと。。。ということで終わり、質問コーナー。最初はずいぶん少なく、これはと思っていましたが、後半には、かなりシビアな質問も。最後まで答えることができず。。。レポートに書いておいてください。また、返事を書きますので。それにしても、昨今の教育問題などについてもしっかり考えていたのは、驚きというか、たいしたものです。その考えていたことを、大事にして下さい。

DSCN6811.JPG 最後になりましたが、今回のことを企画頂きました、福島高校・橋爪先生、細谷先生をはじめとする1学年の関係の先生方、ありがとうございました。これを機に、また、交流できればと思います。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 昨日の帰り道、ちょっとしたハプニングが。。。だんだんと年は隠せなくなりました。ちゃんと足下を見て、慌てないようにしないと。。。情けないというのは、こういうことなのだと。。。反省でした。。。。皆さんに、ご迷惑をかけることになると言うこともしっかり考えることにして。。。

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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校・特別講義「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!!」(4/21)

2015年4月22日 (水)

 昨日は雨でずいぶんと涼しいと言うより寒く、今日は日が出て、かなり暖かいと言うより日差しが強くて。。。この時期はどうも体調管理が難しいなと。。。片平もソメイヨシノが散って、シダレザクラの季節に。連休前にはさくらの季節も終わり、緑がいっそう濃くなるのではと。。。先週は、宮城県内でも少し北部の宮城県古川黎明高等学校へ。どちらの高校も以前は女子校。宮城第一は宮城一女高、古川黎明は古川女子高と。10年近くになるでしょうか。宮城県でも男女共学になるようになって、。。

DSCN6708.JPG 宮城県宮城第一高等学校では、昨年に引き続き、キャリア教育の講義。中学校から高校に入学して、まだ、2 weeksの授業を始めたところ。ようやく高校での授業とはこんなものというのになれた頃では。渡辺自身の高校時代を思い出すと、中学校より、ずいぶんと難しくなったなと。。。と感じているうちに、国語、英語は苦手に。。。では、そんな渡辺が大学に進学して、その先に何をやろうと入学当時考えていたか。。。あまりイメージがないのですが、理系というくらいは考えていたような。。。ただ、それから35年くらいたつのでしょうか。振り返って考えると、ちゃんと考えておいた方がよいなと言うことで、講義内容は大筋は去年と同じで、少しversion upして。。。いつものように辛口だったかもしれないですが、でも、この時期から少しずつで良いので、将来を考えることは、ある種の大局観を持つと言うこと。大事なことだと思いましたので。

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DSCN6717.JPG 例年通りと思いますが、座長は生徒さんが。最初に学年主任の先生から、渡辺の紹介。タオルの町、愛媛県今治市の出身で。。。せっかくでしたので、生徒さんに、今治と言えば、他には、。。。造船の町というのは意外と知られてなくて。。ただ、「バリィさん」は知っていても、それが今治のゆるキャラというlinkageがなくて。。。いろいろなものを独立事象でなくて、関連して覚えるというか、考える週間は大事なのではと。渡辺がなぜ、今のような研究をするようになったのか、自家不和合性とはどんなことなのかと言うことを最初に簡単に説明して、その後、渡辺の小学校から高校時代、さらには、大学、社会人となって、どんなことを今に至って考えているかと言うことを時間軸に沿って。小学校の頃、覚えた「あやとり」。自宅と学校は、片道2km。そんな距離を1年間毎日練習すると、覚えているわけです。いまでも。という、繰り返しやることの大切さを。今年は、3名の方が、ひとりあやとりをできて、マジックをしてくれた生徒さんも。とてもniceでした。

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DSCN6719.JPG では、渡辺が科学に興味を持った理由。それは何より、アニメの影響。マジンガーZ、ガッチャマン、仮面ライダーなど、底に流れている科学力とはということを解説して。。。今、テレビでそうしたものが少なくなったのも、科学に興味を持つことが少なくなったのか。自然とふれあうことが少なくなったからなのか。。。その当たりは、少し調査をしてみることが大事ではないかと。そんなアニメから科学への興味をもらった渡辺が目指したのは、ショッカーの世界征服の野望でなくて、Nature, Scieceに論文を載せて、世界一になること。何かをやれば、その上にはさらにすごい世界があるというのは、最後の所に書いた、科学者の卵養成講座の広報でも話題に。。。また、最近の高校生に思うことと言うことで、是非、グレーゾーンにもチャレンジしてほしいなと。

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DSCN6723.JPG 質問では、しっかり進路のことを考えてか、農学系を卒業したら、どんな就職先があるかなど、高校1年生としては、しっかり将来を見据えているなと。また、自家不和合性研究がどんなことに訳に立つのか。キャリア教育でしたので、サイエンスの話をあまりしていないのもあって。ただ、F1雑種育種には不可欠でこんなadvantageがあると。自家不和合性の基礎的なことだけでなく、応用面も理解してもらえたのでは。。。それ以外にもたくさんの質問を頂きました。ありがとうございました。たくさんの質問があったからと言うわけでなく、年度初めの多忙もあって、世界に向けての情報発信の写真を撮るのを忘れて。。。ちょっと残念でした。質問のあとには、1年生代表から、とてもしっかりしたお礼の言葉を。今回のことをきっかけとして、進路、人生を考えるようになってもらえればと思います。

DSCN6731.JPG 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました三文字先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 去年の仙台一高での講義でも、市内の小学校で出前講義を受けたと言う生徒さんがいましたが、今年の宮城一高でも4名ほど、同じような生徒さんが。。ただ、いずれもちょっと気になったのは、出前講義があったこと、一緒に連れて行った「はかせ」のことは覚えているけど。渡辺のことは???というのが、3名ほど。もちろん、1名の方は、理科専科の先生の名前もしっかり覚えてくれていました。それはそれで感動でした。提出レポートに小学校時代のレポートもつけて返却しますので、自分たちの成長の跡を思い出してもらえればと。。。こんなつながりができるのも、何年という継続のおかげ。ありがたいことです。

 PS.のPS. 講義のあとに、科学者の卵養成講座の今年度の募集計画についての概要説明。いつもは、あらかじめ準備頂くのですが、こちらの不手際もあり。。。昨年よりもずいぶん多く、50名を超える生徒さんに興味を持ってもらえたのは。また、何より先輩として、先月のリバーサイドでの海外研修をされた、2年生の佐藤さんが話をしてくれました。海外での経験がとてもpositiveな方向に働いたようで、しっかりちゃんとやることが大事で、他の学校から来る受講生に負けない気持ちでやらないといけないなど、今年度の受講生には、良い刺激になったのではと思います。佐藤さん、ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. この原稿を書いているのは、翌水曜日。午前中には、木曜日に研究室訪問をされる福島県立磐城高等学校の先生方が、研究室訪問について前準備の打合せに来られて。。。明日の訪問だけでなく、色々と議論できました。ありがとうございました。明日、楽しみにしております。

 

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