東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【研究室訪問】循環型科学者の卵養成講座・発展コース・第1日「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」(12/22)

2013年12月22日 (日)

 「科学者の卵養成講座」が始まって今年で5年目。基本、企画・運営を担当しているので、講義をすることがほとんどで、エクステンドコースを担当したことはあっても。発展コースを担当するのは、今年度が初めて。この時期の実験であり、2~3日で実験が完了すると言うことで、研究室のM2の曽根さんM1の辺本さんにTAをお願いして、柱頭上での花粉動態観察とプラズマ照射による自家不和合性反応の変化を観察と言うことで。参加してくれたのは、仙台二華・丹野さん、山形西・佐藤さん、秋田南・一ノ関さんの3名。今日から3日間の予定は、2名のTAの曽根さん、辺本さんがしっかり立ててくれて。

DSCN1182.JPG 最初に研究室の中を、渡辺の方で案内して、その時に、今日行う実験に使う機器類などを含めて、簡単に説明。その後、TAの方々から、こんな実験をと。自家不和合性の内容などについては、明日の観察での空き時間でということで。早速、実験開始。最初に花のサンプリング。それに続いて、柱頭上での花粉動態観察のための準備。つぼみから雌しべを取り出すのも、なれるまでは大変。その後、花粉をかけて、観察開始。これと平行して、プラズマ照射の実験。農工連携のモデルという感じでしょうか。科学者の卵養成講座が目指している領域横断的な考え方も学んでもらえれば。。最後は、動画の解析の実習。明日は、いくつかに条件をふって。。。

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DSCN1181.JPG 夕食をしながら、参加者との情報交換。これから何をしたいと考えているのか、発展コースとしてどの様なことを希望していたのか等々。。。明日からもがんばって下さい。というか、楽しみにしています。


 わたなべしるす

 PS. 世の中的には、三連休の中日。定禅寺通で行っている「光のページェント」を見たい人たちが多かったからでしょうか。片平から北に流れる車の列の長いこと。。。びっくりでした。

 PS.のPS. 福島高校のコアSSHとの連携の「ふくしまサイエンススクールコミュニティーサイエンスフェア」に続いてということもあって、さすがにこちらは夕方には、エネルギーがdown気味でした。先週の鹿児島愛媛遠征の疲れも。。

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【研究室訪問】宮城県宮城広瀬高等学校科学部・門司先生、来訪(11/4, 15追記)

2013年11月 4日 (月)

 宮城県内の高校では、仙台三のSSH運営指導委員仙台一とは小松原先生が指導されているSSH・生物部の方々古川黎明では課題研究という形で、出前講義等に伺ってきました。また、9月にも行ったように、先生方への講義、指導というのもこれまでにもありました。そうした時に、お会いした先生で、宮城広瀬高校で科学部を指導されている門司先生から県内の高校生徒理科発表研究会に参加し、ポスター発表をされると言うことで、生徒さんたちが行った実験のまとめ方、解釈の仕方、ポスター発表のポスター作成について、研究室の方に来られて、2hrほど。。。

 いろいろと考えて、身近な材料、研究対象を扱って、研究をしているというのがとてもniceでした。もう少しこうしたらと言うような点、さらに発展させるためには、このポイントをやってみればということ等々。話しを受かっていて、ポスターの作成がまだ、課題研究、SSHなどを行ってない高校では一般的でないので、苦労されておられましたので、手元にある古いポスター発表のサンプルをお持ち頂きました。どれくらいの文字サイズで何を作れば、どれくらい見やすいのかどうかなど、わかるのではと思います。発表までまだ時間があります。11月は、比較的仙台におりますので、また、お声かけ頂ければと言うことで。。。。

DSCN0543.JPG 最後は、研究室・温室などを見学頂き、こんなものがあるので、また、ご活用下さいという感じで。。。片平から比較的近い高校の1つ。これからもよりよい連携ができれば幸いです。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 門司先生と一緒に、七北田小学校4年生の門司さんも、研究室見学。この前、「ヘチマの仲間」の講義をして、研究にも興味を持ってくれたようです。大学院で一緒に研究できるのを楽しみにしていますので。

 PS.のPS. 11/15、追記です。昨日、県内の「生徒理科研究発表会」だったとか。こちらはその予定を失念していたのと、あれこれあって、伺えずでしたが。。。門司先生から、ポスターも無事できあがり、発表も終わったと。もちろん、いくつか課題も残ったようですが、それもこうしたことを継続する上では大事なこと。まずは、やってみること。1つができれば、その次となりますので。。。こちらもこれに刺激され、がんばりたいと思います。

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【研究室訪問】韓国忠南大学・Institute of Agricultural Science・Lee博士、来訪(10/18)

2013年10月18日 (金)

 2009年2月まで、当研究室にも海外からの研究員の方がいらっしゃいました。Parkさん。現在は韓国順天大で博士研究員をされています。渡辺が2005年に今の分野に赴任した時、周りの研究室にも多くの海外から大学院生としてきていらっしゃる方々がいました。そのような留学生の多くは母国で博士研究員等として、研究を続けられています。

DSCN0152.JPG 2005年に着任した頃から、耐震改修工事などがあり、数回引っ越しました。今の建物の中で。。。その間に隣の研究室で過ごしたLeeさんが学位を取られて、現在は忠南大のInstitute of Agricultural Scienceの博士研究員をされており、来日の機会があり、研究室に立ち寄ってくれました。十分な時間が取れず、現在の研究など詳しいことはうかがえなかったですが、現在所属している研究室の隣は、共同研究を行っていて、先日、acceptになった論文で共著であるLim教授だと。。。不思議なご縁でした。その頃から、こちらの研究室にParkさんがいらしたので、よくハングル語でしゃべっていたのを、ふと思い出しました。(と、同時に、当時からいるのは、研究室には高田くん、だけなのだと、。。じかんがずいぶんながれたのだなと。。。)。。。今度は、時間を作っていらしてください。というか、ぜひ、セミナーをお願いできればと。。最初に仙台にもどってきた頃の新鮮な気持ちを思い出させてくれました。というか、気合いを入れてもらったような。。。ありがとうございました。


 わたなべしるす

DSCN0154.JPG PS. 9月から始めた科研費の書類書き。。。何とか〆切前に。。。。終わりました。あとは、祈るのみ。。。まさに、「神様、仏様、稲尾様」の世界というと、。。。サイエンスでないようですが。。。すがる思いで。。。。

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【研究室訪問】石川県立小松高等学校・SSH担当・寺岸先生、来訪(10/2)

2013年10月 2日 (水)

 4, 5月の出前講義でお世話になった石川県立小松高等学校のSSHを担当されている寺岸先生が、福島での全国理数科会議の前に研究室に立ち寄ってくれ、近況と10-11月に小松高校、小松市内、加賀市内で計画している10件程度の出前講義の打合せなどを行いました。また、小松高校の近況とダイコンコンソーシアムで研究を行っている、加賀の地ダイコン、「源助ダイコン」についても。。。

 研究室にはこれまでも何度もきて頂いているので、少しだけ同じ石川県民というか、だったというか、辺本さんにlabの中を案内して頂き。。。短い時間で今年度の後半の出前講義等、議論ができたのは、何よりでした。ありがとうございました。また、同じくSSH活動をされていて、一昨日こちらが出前講義で伺った、仙台一高の小松原先生も夕方にかけて研究室に来て頂き、3人で今後のSSH活動についてdeepな議論ができました。ありがとうございました。

DSCN7571.JPG この後、いかれるという、福島での会議などについてのことは、また、10-11月に伺った時に、お話しができればと。。


 わたなべしるす

 PS. また、HPでお知らせしますが、11月の訪問時には、共同で小学生向けの公開講座を行います。今しばらく、お待ち下さい。。。

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【出前講義】宮城県平成25年度高等学校理科研修会「理科教育・SSH課題研究から将来を考える」と「花の解剖実習」(9/27)

2013年9月27日 (金)

 昨日は打合せでの来客があったり、夜にはHPに曽根さんが書いてくれたように、プロ野球の優勝があったり。。。何より、一体感ができるのはよいことだと思います。その時、折々のあったことをすぐに文章にできるということも、今ももちろん、そうですが、将来にわたって、文章を書くことは大事ですから。。。なにより、物事にはタイミングというのがあるので、そのタイミングを逃さないでできるというのも、身につけてほしいことですので。。。

DSCN7449.JPG さて、今治西高での出前講義から1日おいて、きょうは「宮城県平成25年度高等学校理科研修会」。宮城県総合教育センターが主催の高校理科の教員向けの研修会の講師。講師サイドは、科学者の卵養成講座の側でorganize。午前中が、アウトリーチ活動、科学者の卵養成講座、等を含めた講義を2枠。1枠を災害科学国際研究所の久利先生が、それまで理学部のアウトリーチ支援室にいたこともあって、それにまつわることから、現在の防災関係に絡めて。。。

DSCN7450.JPG 渡辺の方からは、これから高校で必須化されると伺っている、課題研究に対してどの様に考えるのか、それが将来の大学、大学院、社会で貢献できるのか。また、SSHをやることは、高校の現場には大変なことですが、やることがどれだけ大きな意味を持つということを。。また、渡辺のこれまでの出前講義をやった時に、現状の高校生に対して思うことなどをまとめて。。。少し欲張ってしゃべりすぎたのかもしれません。。。うまく消化できていれば、よいのですが。。。質問の時間が十分にとれなかったので、質問があれば、また、いつでもmailを送って頂ければ。。。

DSCN7457.JPG 午後からは、花を解剖するという実習。これまで小学生中学生でもたくさん行ってきましたし、高校の先生方にも、数年前に行いました。今は、ゲノムを解析するのはとても簡単なことに技術的進歩が起きました。一方で「経験と勘」というような観察をする力が少しずつ衰えてきているのではと思っていましたので。何より、子供たちを見ていて、寄り道をしたり、道草をしたりということがずいぶん減ってきました。そんなのも影響しているのだと思いますので。「10年研」という、教員になってから10年目という先生が多いこともあり、若い世代でしたので、久しぶりに子供に返って、解剖をされたのではないでしょうか。予算もあまりかかりませんし、その割に、観察する心、力をつけるのには、よいことだと思いますので。学校に戻ってからも実施頂ければと思います。また、簡易的なプレパラートというか、そんな機器も紹介しましたので。。。

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DSCN7471.JPG また、実験の合間には、研究室を見学してもらい、最近の大学の研究室事情なども、合わせてみて頂けたのは、よかったのではと思っております。

DSCN7476.JPG 最後になりましたが、宮城県総合教育センターの牛来先生、安斎先生、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。また、このような機会があれば、ぜひ、協力出来ればと思いますので、よろしくお願いします。それから、研究室案内、片付けなど、研究室のスタッフ、学生さんにはお世話になりました。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 前回の高校の先生向けの講義の時に、農学部の助手をしていた時の学生さんが、先生になっておられて。。。。今回は、助手最後の年(1997年)に学生実験を教えた学部の3年生だった方が先生をされていて。。。研究室はその後、川渡の農場に行かれたとか。。。また、世の中の狭さを痛感しました。もちろん、農学部の卒業という先輩、後輩に当たる先生方も。。。。また、これからもお世話にななれればと思います。ありがとうございました。

 PS.のPS. 予定より少し終わったのですが、このあとの記事に書く、渡辺が担当していた、基礎ゼミの発表会とちょうど重なり。。。。最後の最後まできちんとできなかったこと、お許し下さい。

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