東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

3/11(金)、14:46から今日まで、その25(3/11)

2015年3月11日 (水)

 もう少しで、14:46になる。追悼式典も挙行され、大学の正門には半旗が掲げられていた。外は4年前ほどではないが、少し雪が舞っている。研究室でも時間に合わせて、黙祷。何ともいえないいたたまれない気持ちになった。もしかしたら、この時間にまた揺れるのではと。。。不安にもなったが、。。昨日の東京大空襲、70年の追悼と重なった部分があったからかもしれない。2日連続になるので。「黙祷」という言葉を聞くのが。。。神戸での震災の時、4年くらいして、神戸大に伺ったような気がする。もちろん、今でも空き地になったところはあるが、それでも、東日本大震災のように、がれきはなくなったが。。。。というような状態ではなかったような気がする。あのときと今回の東日本大震災と何がちがうから、こんなに状況がちがうのだろうか。。。

IMG_2888.JPG そんなスピード感の違いが、4年という時間はたったのに。。。となっているのかもしれない。そのためにも、それぞれの持ち場が、解決するという方向に向かって、1つになるというのが大事なことで。やりたいこと、できそうなことからやるのではなくて、今やるべきことは何なのか、何を最優先にするべきなのか。それを考えるのが大事なような。時間がかかればかかるほど、風化をしたり、心が離れたりしてくると言うこともある。そうならないためにも。。。もちろん、言うほど簡単ではないのであるが。。。。その一因に「原発」の問題があるのも。。。

 M5を超える地震は、今でもそれなりに起きる。ただ、あのときのように、長時間にわたり、搖れが大きくならないので、ほっとしている。100年、もっとの期間に起きることが起きたので、しばらくないと思っていたが、最近はそんなこともないというようなことも言われ。。。どうなるのであろうか。いつもなら、もう少し書けるのであるが、今回は。。。。お許しください。

 4年目の3/11, 14:46。何をどうやったら、物事が寄り迅速に進むのか、そんなことを思った。この大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、14:46にあわせての黙祷であった。黙祷。

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 わたなべしるす

 PS. 週末からは、第三回国連防災世界会議が仙台で開催。東北大学復興シンポジウムが3/15に市内で開催されると。渡辺は東京出張なので、学生さんたちに参加をお願いして。何でも、潘基文・国連事務総長の特別講演もあるとか。世界レベルの課題であることは間違いない。。。。

 PS.のPS. 夕方に書けて、天候は大荒れ。東北道が通行止めになったり。王将戦・第5局が日程変更とか。日程変更は異例のことと。。。何事にも「あっ」ということは、あるものだが。。。今週は、びっくりが多い
 

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【出前講義】第39回理科研究会「科学が好きな子どもを育てる」パネリスト(11/28)

2014年11月30日 (日)

 一時期の忙しさというか、脳みそを含めた「破綻」状況から少し落ち着いて物事を考えるようになりつつあるのですが、それでも。。。というか、気がついたら、11月も終わり。週明けから12月。困ったほど時間の流れが速くて。。。今年も残り30日ちょっと。どうしたものかと、頭を抱えます。というか、今年も年末年始がない状態になるような。。。そういえば、そんな休みとか、仕事のあとに持ち帰ってやる仕事を「持ち帰り残業」と言うとか。テレビでそんなことを。。よい悪いを別にして、これをやめろと言われると。。。さらに、破綻が加速するような。。。本当にどうしたらよいのか。potentialの問題なのでしょうか。。。

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DSCN5291.JPG 今月最後の出前講義は愛媛県今治市。渡辺が高校生まで過ごした町であり、ここ数年、ふるさと出前授業をやっているところ。ここ数年年間、10件を超えるようになった「ふるさと出前授業」きっかけは、2007年に今治市立常盤小学校。その当時、理科を教えるすごい先生がいらして、その先生が今は、富田小学校の教頭先生をされている、村上先生。今年も6月に出前講義で伺いました。当時、もう1件の出前講義もあわせてアレンジ頂いたのが、当時の教頭先生で、現在の今治小学校の高橋校長先生。その当時から、アレンジではお世話になり、今に至っているのだなと。。。懐かしいその常盤小学校に6月に出前講義で伺ったとき、11月終わりに、理科研究会があるので、シンポジウムのパネリストをお願いできませんかと。渡邊校長先生から。よくできていて、この日程をうまく確保できたこともあって、「科学が好きな子どもを育てる」と題した第39回理科研究会が常盤小学校への出前講義に。いわゆる、研究授業なので、授業を受けている児童、生徒の皆さんはかなり緊張していたのでは。。というか、研究授業の渡辺にとってのイメージは、いつもよりちゃんとしていないと、研究授業のあとで、先生から怒られるというか、大変だったと言うイメージしかなくて。。。また、いつもは、出前講義で伺うときは、渡辺はやりたい放題というか、しゃべりたいことを講義をしていて、小中学校で授業をされている先生方は、大変だなと。

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DSCN5286.JPG そんな授業をされている先生方を4パターン、拝見。背景には、生活科から理科へどの様に連結するのか。。。さらに、小学校の理科から中学校の理科に発展させるのか。難しい問題だなと。。。生活科というのは、渡辺が小学校を卒業してからできた科目。1, 2年生の理科と社会の融合したもの。と言うイメージしかなくて。。。何を1, 2年生の理科、社会で何を勉強していたのか。。思い出せません。アサガオを育てて、夏休み前に持って帰るのが大変だったことだけは、覚えているのですが。そんな中ではじめて、生活科の授業を初めて拝見。身近なものを使って、おもちゃを作る。そういえば、小学校5, 6年生の時に、スーパーカー消しゴムが流行っていて、机の上でボールペンのバネを使って、動く距離を競ったり。あと、ストローをつないで、何本つないで、牛乳を飲むことができるのか。。。もちろん、こんなことをして、よく怒られたわけですが。楽しくいろいろなものを作るのは大事なこと。ただ、そこから何を学ぶのか。少し考えさせられました。もっと小さな子供の時代にちゃんと外で、いろいろな遊びをやっておくことが大事なのかなと。。。

DSCN5288.JPGDSCN5287.JPG 1コマ目前半は、生活科でものづくり。生活科のなかった渡辺には、どうもイメージができず。ただ、子供時代にいろいろなことをして遊ぶと言うことを経験しておくこと、それはとても重要なこと。もちろん、できれば外で。学校までの道のりは片道2km。それを歩いて、集団登校で。6年生の先輩が一番先頭。5年生が一番最後。1年生の時、先輩たちについて行くのが精一杯。ただ、これは学校へ登校するとき。帰り道は、友達とかといろいろな道草をして。その道草の遊び方も場合によっては、同じくらいの時間に終わる先輩たちから、教えてもらったのを思い出した。むぎぶえ、まめぶえ、これが最初は難しいもの。なかなか音が出ず。。。先輩のをもらってやると、ちゃんと音が出る。そんなたくさんの遊びを通じての経験が大事だったんだろうなと。

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Tokiwa-Sony-1128-01.JPG 後半は、4年生の物質の三態。水を沸騰させる。沸騰は学校だけでなく、普段から見ていること。また、液体から気体になると、何倍だったか、忘れましたが、気体となり、体積は膨張。気体の出口に風船をつけると、ふくらむわけです。では、こんなことをしたら、何が起きるのか、。。。子供の頃から、火遊びは怒られる原因でした。火事は何より危ないですし、火を使うと言うことを覚えたHomo sapiensに任された責任というか。。。この実験するのを観察していて、ふと、何が危ないのか、もちろん、加熱していて、さわると熱いこと。あと、膨張した風船が破裂するかも。。。くらいでしょうか。思いついたのは。もっと他にも危ないこと、こけたときに、器具がひっくり返ると。など、いろいろ考えることはあるはず。それは、研究室で実験をしていても、ありえること。何より、危険察知能力というか、何が起きるかわからないと言うことを考えるのは、大事なのだと。そういえば、今は危なくてやらないそうですが、水の電気分解で生じる「酸素」、「水素」の気体を混ぜて、火をつければ。。。大きな爆発になるわけで。。。渡辺の小学校の時にも、量を制限して、入れた袋の上に砂山を作って、遠く離れたところから、点火。近くで見たい子供たちに「ここまで下がるように!!!」と言って、実験をしてくれた理科の先生。離れていてもそのすごさは実感できたのを思い出しました。そんなことをしたり、外で遊びながら、いろいろ危険な目に遭いそうになることを経験して、大きくなったのだなと。。。ふと、そんなことを。

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DSCN5296.JPG 1コマ目前半は3年生の空き缶と輪ゴムと何だったろうか。そんなのを使って矢を飛ばす。危ないと言われつつも、募金の赤い羽根を使って壁とか、木に立てる、ダーツのようなことをしていた渡辺のことも時代。もちろん、それだけでは、スピード感がないので、さらにそれをもっとすごくするには、どうしたらよいか。ここには書けないような工夫をいっぱい。実験をしていて、力のある子は引っ張るのは大丈夫。遠くまで飛ばしていました。渡辺なら、。。。そうはいかないかったような。そんな時、となりの人がちょっと大変そうだなと思って、もってあげれば、飛ばすための機械の基礎は固まるわけで。。。ずいぶん飛ぶ距離は違うような。こんな助け合いというか、一緒に実験すること。それが、将来の共同研究とか、そんなことにつながるのではと。ふと、そんなことを。。。

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Tokiwa-Sony-1128-03.JPG 後半は、日吉中学校に移動して、中学校1年生の沸点が違うものを分けるという実験。蒸溜というのでしょうか。授業の前半を見てなかったのですが、水とアルコールの混合物を分ける実験を最初は、自由な発想でやったとか。温度を上げすぎると、つまり、ガスバーナーをつけっぱなしにしたら。。。中学生時代、そんなことを考えていたのか、。。。どうも、イメージがわかなかったのは、中学生時代の理科の先生を思い出さないからだろうか。。。しばらく考えていたが、どうも思い出せないまま、。。。。沸騰温度をそれぞれの物資の温度に合わせるので、うまく分けることができる。大学では農学科で農芸化学科でなかったので、化学系の実験はほとんどないというか、。。なんとなく、イメージはできても、では、できるかというと。タンパク質を分けるのも、分子量、電荷、疎水性などいろいろに工夫して分けるわけで。こんなところに、「ものとり」の原点があったとは。こんな実験を見ているとき、中学校1年生と言えば、去年は小学校6年生。いくつかの小学校で出前講義をしたときに、手を上げてこたえてくれていたような方が、成長しているのを見て。。。なんというか。。。何ともいえない気持ちで。また、そうした生徒さんたちがガスバーナーを使いながら、蒸留をしながら、加熱しないとき、「炎を赤にして見えるように工夫」していたのは、niceでした。

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Tokiwa-Sony-1128-05.JPG 午後の最初は、生活科から理科へ、小学校から中学校へと言う2つの分科会を半分ずつ拝見。授業時の様々なポイントについて、意見交換。たくさんの質がなされていたのを見て、よく考えると、この研究会、39回目。ということは、渡辺が小学校時代からあったもの。こうした理科の先生方のその当時からの心配りがあったからこそ、今の渡辺がいるのだなと。そんなことも考えさせられました。というか、その当時の先生方に感謝でした。

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Tokiwa-Sony-1128-08.JPG 最後は全体会。開会式では、(財)ソニー科学教育愛媛支部長・渡邊和志校長先生から、理科教育における「挑戦する心」の大切さをホンダのF1レースへの挑戦を例にして。。。たしかに、理論・技術を実践してみると、うまくいかないこともたくさんあること。実験をひたすらやっていた大学院生時代を思い出せてくれ、また、Natureへの論文掲載にチャレンジしないといけないなと。。。続いて、今治市教育委員会教育長・高橋実樹様より、この活動が40年という長きにわたって続いたことの大事さを。また、このあとのパネリストの丁寧なご紹介も。ありがとうございました。さて、シンポジウムでは、パネリストから最初に自己紹介。コーディネーターは東予教育事務所・原田指導主事、パネリストには、早稲田大・露木教授、新来島どっく・片岡課長、常盤小・小堀理科主任に、渡辺を加えた4名で。それぞれの方からこれまでの取組などをご紹介。

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Tokiwa-Sony-1128-11.JPG 片岡課長からは、造船にペンギン、マグロをモデルとしたバイオミメティクスが造船に応用されていると。また、造船の設計をするためには、遺伝的アルゴリズムを活用していると。研究授業へのコメントでは、それぞれのパネリストの専門が活かされ、。。。空力抵抗を計算して、矢を飛ばすと言う話が。。このあたりが研究者だなと。渡辺も実験をしている児童、生徒の皆さんにずいぶん話しかけたり、手伝ったり、でしたので。最後は、小・中学校理科教育への提言。それぞれの立場から、これはと言うことがたくさんありました。渡辺からは、今治の理科専科、今治自然科学教室、これはと言う子供さんとの出会いなど、いくつか継承してほしいことと言うか、そんなことを話して。。。何かの参考になればと。他の先生方からの記事は、ここにうまく書けず、申し訳ありません。渡辺にはよい刺激になり、これからアウトリーチ活動に活かしていけると思いました。ありがとうございました。

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DSCN5318.JPG 閉会行事では、(財)ソニー科学教育愛媛支部長・越智誠・朝倉小学校校長先生から、今日の理科教育研究会から学んだことなど、この記事を書く頃には、すっかり内容を失念で、。。すみません。。。。

 最後になりましたが、今回の企画をされ、パネリストをお願い頂きました、(財)ソニー科学教育愛媛支部長・渡邊和志校長先生をはじめとする関係の皆様にお礼申し上げます。また、何より会場の運営など様々な点にご配慮頂きました、常盤小学校の皆様にもお礼申し上げます。ありがとうございました。次年度以降もお世話になれればと。。。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 被災地の復旧についてのご配慮を頂きました。沿岸部はまだ仮設住宅という状況で。何とかしないといけない、そんなことを改めて、思い出させてくれました。遠く離れた愛媛・今治からも心がけて頂いているのだなと。ありがとうございました。

DSCN5322.JPG PS.のPS. 研究会の合間での雑談の中で、今治市内では今も行われている「集団登校」についての議論が。そういえば、仙台では、そんなことは行われておらず、それぞれが学校に行っているのをlabに出かけるときに見かけます。それぞれによいところはあるのだと思いますが、集団登校は、先輩がメンターとして、後輩たちを学校までの道のりにどんなことがあるか、また、後輩たちの調子というか、そんなことも気にかけながら。そんな姿を後輩たちは見て、先輩になるのだと。そんなことを考えると、とても大事というか、niceなsystemだと。そんなことを思い返したのでした。これからも長く継続することを祈りつつ。お世話になった先輩を思い出しながら。

 PS.のPS.のPS. シンポジウムが終わったあと、先にも書いた、初めての出前講義でお世話になった現、富田小学校・村上教頭先生が出張をおえて、会場に駆けつけて頂きました。ありがとうございました。これからも厳しくご指導頂ければ、幸いです。よろしくお願いいたします。

 PS.のPS.のPS.のPS. この出前講義のあと、参加の先生方との交流会。その翌日は、市内の高校の先生と出前講義、実験等の打合せで終日時間をとられて。。。そんなで、この記事のuploadがずいぶん遅くなりました。お許し下さい。。。

DSCN5329.JPG PS.のPS.のPS.のPS.のPS. この記事を書いているのは、日曜日。ふとしたことで、地元の愛媛新聞を手に取ると。。。1面の左隅に「道標」の記事が。。。2年前になるでしょうか。11回の連載を5週間おきに。大変だったこと、ただ、文章をうまく納めると言うことなども学ぶことができて。。。そんな懐かしいものに、また出会うとは。。。不思議なご縁の今回の出張でした。

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【研究室訪問】兵庫県立豊岡高等学校SSH・サイエンスリサーチ-2(11/23)

2014年11月23日 (日)

 昨日のlabからの帰り道での緊急地震速報にはびっくりしました。一瞬何が起きたのかわからず。。。一度止まって。。。仙台では被害はなかったようですし、labにも今朝出てきて、特に被害もなく。labで実験をしていた学生さんも気がつかないくらいでした。被害地域の皆様にいち早く支援と復旧が成されることを切に祈りつつ。。。。2011/03/11を知っているだけに。。。そんなきょう、11/23(日)は勤労感謝の日。片平キャンパスにも国旗が掲揚され。。。そういえば、去年は、昨日、今日と研究室で実験に来ている豊岡高校のSSHで講演会でした。あの頃も、出前講義の手紙の返事をかいていたのが、HPに記されていました。。あれから1年なのだなと。あのときは、1, 2年生向けの講義でしたので、あのときの1年生が5名講義に来ていたのだなと。ふと。。。

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DSCN5208.JPG それで、2日目は、花粉と柱頭の相互作用の動的観察。実体顕微鏡下で、雌しべの先端に花粉をつけて、time-lapseで観察。1.5hr。TAの辺本さんの指導の下、実験系を仕掛けておいて、高校生の皆さんも花粉と雌しべの先端を目で見える範囲でやるのは簡単なこと。ただ、つぼみから雌しべを取り出すのが、まず、大変。

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DSCN5223.JPG 花粉をつけるのは、実体顕微鏡下。こうなると、手をちょっと動かすと、大きく動いてしまい。。。簡単なことではないわけで。それを最初は、ピンセットで葯を持っての受粉操作。それに続いて、花粉を細い糸で拾ってかける。これになると。。。生徒さんも先生もかなり苦戦されていました。まず、糸に花粉がつかない。ついても、載せるのはさらに至難の業。こうした手先の器用さがあるのがよいところなので、少しずつこうした技も磨いて下さい。それと、何より花粉がたくさんついているのか、それも糸の先、雌しべの先端それぞれに、。その感覚に気がつく感性。それを教えるのは、ほぼ、無理なこと。今までの色々な活動で覚えた感性。さらに、その感性も磨いて下さい。こんな実験だけでなく、色々なことで活かされることですから。。。

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DSCN5231.JPG time-lapseを使って動画になったのを見て、それぞれの花粉動態をパソコン上で識別。それぞれの花粉がこんな風に動いているというのは、不思議に見えたかもしれないですが、これが実際の雌しべの先端での出来事ですから。。。なぜ、こんなことが起きているのか。今考えられるモデルというか、そんなことを説明して。最後には、質疑の時間。しっかりと現状を理解して、よい質問が多かったと思います。一番最後は、いつものように世界に向かって情報発信。。

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DSCN5248.JPG 最後になりましたが、豊岡高校・三木先生、倉田先生をはじめとする関係の多くの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。また、2日間、TAとしてがんばってくれたM2の辺本さん、M1の岩本君、ありがとうございました。お疲れ様でした。

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 わたなべしるす

 PS. 昨日、今日とやっぱり、ずいぶんと暖かかったようです。いきなり寒くならないことを祈りつつ。。。明日は振替休日。らしい。。。


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3/11(金)、14:46から今日まで、その24(9/11)

2014年9月11日 (木)

 今日であの地震から3年半となった。地震の時間帯に雪が降ってきたが、今日は季節外れの寒気が入っているらしく、昼前から、雷雨になっている。。。石巻当たりでは記録的大雨とか。。。節目の日に何か関係があるのだろうか。お天道様が。。。なのだろうか。ちょっと気になる。時間がたつのが早すぎて、。。ただ、テレビを見ていると、仮設住宅というのもあるし、学内でも被害を受けた建物の引っ越しがようやく完了とか。。。一時期、地震が多いなと感じたときもあったが、最近は、少し落ち着いている。時間がゆっくりとれないのと、沿岸というか、海岸線のところを見るのが怖くて、未だにいけてない。。。それくらいの時間はとりたい。

DSCN1812.JPG あの地震の時のことをふと思い出すことがある。3min近く揺れ続けて、落ちるものが落ちた。幸運にも研究室でけが人はなかった。これが偶然なのか、必然なのか。お天道様だけが知っているような気がする。ただ、思ったよりも柔軟な構造体になっていて、剛体としての物理的な振る舞いをしなかったことが、極端な被害につながらなかったのであろう。実験台が壊れる、折れることもなかったし。。。物理現象は高校以来考えることもないし、得意でもなかったが、そうだろうなと。。。ただ、それなりに片付けておくことは、大事だろうし、本棚のいるものといらないものを識別することは、さらに大事で。いらないものを片付けておけば。。。危険度は下がる。ただ、昭和25~30年に作られた建物にいることには変わりない。M9.0というのが万が一もう一度来たら、。。。シミュレーションをして、この構造体がどうなるのか。。。2Fと3Fの間にあった切れ目。もちろん、床のシートの下のコンクリの構造体は。。。震災後めくられていない。それは、何もこの建物に限ったことではないが。。。どうなっているのか、見えないのは、やっぱり気になる。

 地震ではないが、この半年は大雨特別警報というのがずいぶんでたかなと。確か、50年に1回というレベルのはずが、ずいぶんと発令された。あっという間に、何かが起きることの恐怖は、地震も洪水も。。。気持ちはよくわかる。いつかも書いたが、地球全体が何かおかしな方向に行っているので、それを見ているお天道様が、これではということで、色々なことが起きるのだろうか。。。科学で知り得るかはわからないが、お天道様の実態、本体は何なのか、ということを考えないといけないような気がする。昔から、自然を大切にしてきた。しかしながら、山の管理がされなく、放棄地が多くなり、その結果、海の豊かさもなくなり。。。山の神、水の神というわけではないが、やっぱりそうしたものをちゃんと大事にすることが、大きな災害を防ぐための根本のような。。。どこに行ってもよく見かける竹林が放置されている様子。まず、このあたりから考えてみることにしたい。

DSCN3063.JPG 3年半の9/11, 14:46を迎えるに当たり、そんなことを思った。この大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、14:46にあわせての黙祷であった。黙祷。


 わたなべしるす

 PS. 先週、非常勤講師でお世話になった三重大諏訪部先生とlabの松田君松嶋さんが打合せでいらした。うちのlabの学生さんたちも刺激になったようです。ありがとうございました。また、お世話になります。


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【出前講義】大阪府立天王寺高等学校・SSH天高アカデメイア「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」(6/21)

2014年6月21日 (土)

 6/12(木)から始まった一連の出前講義。愛媛では7校での「ふるさと出前授業」と今治南高等学校での2コマの出前講義。香川では、観音寺第一高等学校でのSSH特別講義課題研究発表会運営指導委員会。その〆は、大阪府立天王寺高等学校での天高アカデメイア。2年連続で2年生向けに「キャリア教育」の講義。来週の土曜日には「大学訪問」をして、進路選択などに向けて、考えを深めるとか。。。渡辺が高校生の時には、大学へのイメージは「教育実習」で来られる大学生、大学院生からの情報くらい。そう考えると、今の高校生はずいぶんと環境が変わったのだなと。。。

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DSCN3075.JPG 講義内容は火曜日の香川県立観音寺第一高等学校でのSSH特別講義と同じ。ただ、観音寺は、渡辺の生まれた今治に近い環境というか、田舎というか。それに対して、今日の大阪府立天王寺高等学校からは、JR天王寺駅の近くにある「あべのハルカス」が見える距離の都会。さすがに渡辺の過ごしたような田畑があるような生活とは違って。。。ただ、駅と学校の間にも「アロエ」の花を見つけることもでき、見方を少し変えれば、小さな自然はまだまだあるのだと。講義で話をしなかったですが、是非、探してみて下さい。意外と身近にあります。もちろん、校門の所にも、ウメの果実が大きくなっていて。

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DSCN3069.JPG 渡辺が小学校の時にしていた「あやとり」、中学時代の「ルービックキューブ」。一人あやとりは渡辺より早いのではないかと思うくらい高速で。。。場内が感動の嵐でした。もちろん、ルービックキューブができる方も。そうした方々には、渡辺の論文の別刷を。英語であり、植物の遺伝学の分野ですが、何かのきっかけで読んでもらえれば。。。高校時代に何を学び、そのあとの受験。大学で何を学び、誰に師事するかで、人生は大きく変わると。。。高校時代には余りイメージがないかもしれないですが、是非、来週の大学訪問で今回の講義で話したようなことを実体験してきて頂ければ。。。

DSCN3081.JPG 講義の最後は、アウトリーチ活動をしていて思うこと。座右の銘くらいは持ったらどうでしょうか。と言う渡辺が高校時代持っていたのか、。。自宅の机の脇にはそういえば「完璧」とか、もっと他の言葉も書いていたような。何より心の支えだと思いますので。〆の部分は、最近はやりの組織論。どの様な組織でこれからの人生を生き抜くのが重要か、イメージを持ってもらえたのでは。。。講義のあと、質問の時間。授業への取組、東北大学のstrong pointは何か、農学部と理学部生物の違いなど、しっかり物事を考えているのなだなと。また、今は物理・化学履修だけど、将来、生物系にすすめるのか、どの様な研究ができるのかと言うことも。これは渡辺と同じというか、渡辺も物理・化学で受験。そのベースで遺伝学をやっているというか、遺伝学がおもしろいと思える訳で。。。この中から、将来、渡辺と一緒に研究をできる方とまた、巡り会えるのを楽しみにしておりますので。なにより、しっかりとしたレポートがもどってくるのを楽しみにしております。そのあと、学年代表からのお礼の言葉はとてもしっかりしていました。感動でした。こちらの意をしっかりと汲み取ってくれたのだなと。最後の最後は、恒例の世界への情報発信。そのあと、別刷をgetした生徒さんたちにサイン会。何かの励みとか、きっかけになれば。。。

DSCN3082.JPG 講義のあと、中井校長先生、鐵岡先生と講義の中に出てきた将来を見すえた食糧問題、教育とグローバリゼーション、日本の教育の課題と評価できる点など、30min以上にわたって、熱い議論ができました。ありがとうございました。大学人として、今なにをすべきなのか、人材育成の重要性などを再認識させて頂きました。これまで以上に、教育研究に邁進しなければいけないのだと。。。熱い言葉をたくさんありがとうございました。

 最後になりましたが、中井校長先生、今堀教頭先生、SSH担当の鐵岡先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、秋に自家不和合性の講義でうかがえるのを楽しみにしております。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 駅で電車が発車するとき、最近は地方色のある曲が。福島駅で新幹線が発車するときは、古関裕而の「栄冠は君に輝く」だったような。大阪駅では、先日なくなられた大阪の著名な方の曲でした。そういえば、そんなことを何かの記事かテレビで見ていましたが、実際にその曲を聴くと。ローカル色の大事さを改めて考えさせられました。何事も工夫なのだと。。。

DSCN3086.JPG PS.のPS. 出張先のテレビで偶然「日本沈没」の2006年の映画を見る機会が。。。2011.03.11のことを思い出さない訳にはいかず、また、心の中には、あのときのことが残っているというか、未消化というか。。。。震災からの立ち直りの心の奥底は、まだまだなのかなと。。。そんな夏至の日でした。



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