東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2011年6月の記事です。

【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第3弾と講座模擬授業(宮城県仙台二華高等学校; 6/8)

2011年6月10日 (金)

 前回の説明会は、市内の宮城県宮城第一高等学校でしたが、この日は、宮城県立仙台二華高等学校となりました。この高校は、昨年も訪問しましたが、特徴的なこととして、中高一貫校であるということです。そんなこともあり、説明会と模擬授業には、中学生も参加してくれていました。より幅の広がった、広報と出前講義になりました。

 最初に、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」について、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのか、今年の募集の変更点など、20名弱の生徒の前で1hrほど、説明をしました。震災等の影響による特別の枠の話などをしました。説明会には、昨年度の受講生もきていらしたのですが、時間の都合で、受講内容については、生徒さんたちに話をして頂くことができず、少しインパクトに欠けたのかもしれません。仙台二華高校も、3年連続での説明会で、やはりリピーターのありがたさを実感しました。

 質問の中に、どういうたぐいの答案が採択されるのか、これは、とてもこたえにくく、また、答えのないようなものだと思いました。まさに、受講したいという切なる気持ちをどう表現するかは、ヒトそれぞれであり、その人がどう感じて、どう表現するか、その思いの丈をどれだけ綴れるかだと思いました。がんばってください。

 説明会のあとには、模擬講義ということで、「自家不和合性」のお話しをしました。高校生になると、塾もあり、その時間の関係で、30minの短縮版だったようですが、講義の様子は理解してもらえたのだと思います。また、講義のあとには、受講を希望する生徒さんたちと、自分たちで受講してついて行けるのだろうかというような、素朴な疑問にも回答しておきました。より多くの方々にトライしていただければと思いました。

 最後になりましたが、生物の菅原先生にはお世話になりました。ありがとうございました。

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 わたなべしるす。

 PS. 正式には、科学者の卵のHPに記しますが、郵便事情に不具合があり、高校の方に一部、パンフレットなどが届いてないということが判明して、6/15の〆切りを6/22に延長することが決まりました。詳しいことは、科学者の卵のHPをご覧ください。〆切りも延長され、より多くの方々の応募を楽しみにしております。

 また、科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。

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【出前講義】仙台市立木町通小学校 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/8)

2011年6月 8日 (水)

【出前講義】仙台市立木町通小学校 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/8)

 先週の金曜日に、放射線計測のお手伝いと現状視察ということで、仙台市立木町通小学校を訪問しました。そのときに話題となり、今週の月曜日の七北田小学校に続き、「いろいろなイネを栽培してみよう」ということで、バケツに土を入れておいて、そこに10品種を植え付けました。

 木町通小学校は、研究室のある片平地区から自転車でも行けるような町の中で、たぶん、間違いなく、校区の中に「田んぼ」はないと思います。そうしたところで、運動場、花壇などもほかの小学校より小さいのかもしれません。そんな中でも、花とか植物もたくさん植えてあり、各班ごとの田植え作業は楽しそうでした。

DSCN0626.JPG それぞれの品種毎の成長を観察するとか、記録をつけてみるとか、みんなでグラフを作るなど、観察することの楽しみを、覚えてもらえるのではと思います。先生方もとても熱心で、近いこともあり、是非、何かあったら、すぐに対応に伺いますので、ご連絡ください。

 何より印象的だったのは、授業をこれで終わりますといったのに、イネの周りに座って、観察したり、渡辺に質問をしてくれたり、あるいは、小さなポットに水を入れて、イネのバケツに入れてくれたり。とても、植物が好きなんだなと。その気持ちを是非大切にして大きく成長してください。これからが楽しみになってきました。

 最後になりましたが、5年生の先生方、教頭先生、お世話になりました。秋の収穫まで大変と思いますが、できるだけのサポートをしますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。こうした活動を通して、震災で傷ついた心が癒やされて、本来の子どもたちの姿が戻れば、うれしい限りです。

DSCN0632.JPG
 わたなべしるす

 PS. 帰り際に、校内で絵を描いている子供さんたちを見かけて、挨拶をしたら、手を振りながら、「覚えてくれたんだと。。」。どうやら、去年の5年生、今年の6年生ではないかと。去年の出前講義を覚えてくれたのは、うれしい限りです。


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オープンラボ10日前です

2011年6月 8日 (水)

皆さま、こんにちは。
6月18-19日(土日)に生命科学研究科のオープンラボがあります。
ぜひ、うちのラボにお立ち寄り下さい!

 (生命科学研究科HPもご参考下さい。 )

 

しかしですね、

ラボって、訪ねて行きづらくないですか。
「え?全然そんなことないよ?」って人は、オープンラボの来場を考えてる方々の中には、
あんまりいないんじゃないかと思います。
見知らぬ建物、見知らぬ人々・・・。
私など未だ学内怖いものだらけで、何年経っても学内情報が目や耳に入って来ません。

そんな私から、ひとつご提案です。
「オープンラボ来場の際はサブテーマと裏テーマもしっかり立ててみましょう」
サブテーマ一例~行きがけの駄賃(家を出てから帰るまでの計画を練り込んでみる)
裏テーマ一例~リスク管理(計画が破綻した際の対処を考える)
あくまでご提案です。一例(好みの問題)です。

楽しい週末になりますように~。

(M:渡辺グループ・オープンラボ資料印刷及び袋詰め担当)

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【研究室訪問】宮城第一高校・コアSSHダイコンコンソーシアム参加チーム来訪(6/7)

2011年6月 7日 (火)

 昨年から、何度か実施していますが、出前講義と平行して、研究室への高校生とその指導教員の先生の訪問です。今年度の第1弾は、市内の宮城第一高校・コアSSHダイコンコンソーシアム参加チームが、生物の小松原先生と一緒に、ダイコン研究の討論と実際の植物の観察などと言うことで、研究室に来て頂きました。7名の2年生ですが、彼らには、先週の科学者の卵の出前講義で少しお話をしたメンバーでした。昨年は、アブラナコンソーシアムの研究グループの訪問でした。

 ダイコンのどのような特徴を研究するのか、どのようなことに興味があるのか、高校生らしい研究はどういうことなのかなどを総合的に考え、さらに、ダイコンという扱いやすい材料ではありますが、実際にやるとき、簡単に手に入るかなどを、討論しました。最終的なテーマは、企業秘密ということで、また、発表できるときに、HPに記すことにしますが、ダイコンの栽培をしながら、よりよい研究になるよう、がんばってください。できるだけのサポートをしたいと思います。去年とは、また、キャラの異なる生徒さんたちで、とても寡黙ですが、何かしらやってくれそうか雰囲気を感じ取れました。楽しみにしております。

DSCN0591.JPG 討論会の後には、研究室、温室などの見学をしてもらいました。地震で被害を受けた実験台など、見ていただき、そのすごさというか、こんな壊れ方があるのだというのを、見てもらいました。地震の直前にきてくれた生徒さんもいて、かなりびっくりのようでした。

 来月にまた、実験の進展具合を見て、議論できればと思います。


 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/6)

2011年6月 6日 (月)

 今年で4年目となる七北田小学校、NSP。昨年に引き続き、5年生には、日本のイネだけでなく、いろいろなイネを栽培して、それを比較してみようという、出前講義を行いました。植物に限らず、生物は多様です。同じイネでも日本の中にもたくさんの品種があります。コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、きらら397、などなど。ただ、これらだけではあまり違いはよくわかりません。そこで、渡辺の研究室が元をたどれば、附属研究所である、農学研究所になります。その時代にたくさんのアジアのイネを収集された先生の財産を継承されている佐藤先生から、「Gemdjah Betom」、「IR-28」、「Kasalath」、「Peta」、「Tepa I」、「コシヒカリ」、「ななつぼし」、「日本晴」、「ムラサキイネ」、「ひとめぼれ」の10品種を頂き、今日、バケツに移植をしたのでした。 苗の栽培には、うちのPD, 学生さんたちにお世話になりました。ありがとうございました。

DSCN0548.JPG 今年は天気もよく、苗もよく育っており、講義の当日も好天に恵まれ、生徒さんたちも楽しく苗をバケツに植えていました。昨年の失敗を生かして、田植えの時には、化学肥料をあげないで、根っこが落ち着いた頃に、追肥をということにしました。今年の夏の天気がどうなるかによりますが、秋には、多様性に富んだイネを見ることができると思います。子供さんたちには、紫のイネが興味深そうで、食べることができるのか、秋が待ち遠しいようでした。

 これからも出前講義がありますので、そのたびに、観察会などをするように計画したいと思います。これまでの理科の観察で身につけた力を発揮して、いろいろな違いを見つけてください。それが理科の力を伸ばすことになると思います。最後になりましたが、今回の田植えの準備をいただいた、理科専科の椎名先生、5年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。イネのこと、よろしくお願いします。 

DSCN0549.JPG わたなべしるす

 PS. 講義の後、2hrあまり、内藤校長先生と昨今の教育事情に関してのdeepな議論ができたことは、これからの出前講義だけでなく、「教育」をどう考えるのか、また、翻って、「研究」、「科学」をどう発展させるべきなのかということを深く考えさせられました。ありがとうございました。


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