東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(5/30)

2014年5月30日 (金)

 昨日は、木町通小学校へ出前講義。5月最後の金曜日で五十日。道路など混雑しているかと思いきや。。。それなりに普通で、。。。ただ、昨日より気温は上昇していて。。全国的には200地点以上で真夏日とか。。。明日にかけて、さらに暑さもあるとか。。。明日、明後日はオープンラボ。外は暑いですが、labの中は空調がありますので、問題ないかと。。。ただ、この気温は、亜熱帯性の作物である「イネ」にとっては、栽培によい条件であろうと。。。4/30には、仙台第一高校の生物部の方々と指導されている小松原先生が、「コシヒカリの遺伝的背景で、出穂期が異なるイネ」について、栽培の相談などにいらっしゃいましたが、今年度は、せっかくなので、小学校でもこの材料を植えてみたら、おもしろいのでは。。ということで、七北田小学校では、昨年度までは、japonica, indicaという亜種のレベルで異なる品種を植えていましたが、今回は、遺伝子を1つ変えると、どうなるのか。。ということで。今年度も苗の育成は、PDの坂園さんとM1の田口さんにお世話になりました。そういえば、七北田小学校、今朝の河北新報のHPを見たら、新聞社の方が出かけて、修学旅行の記事の書き方を指導したとか。見たことがある教室でしたので。。。そんな火に出前講義、不思議なご縁で。。。

DSCN2536.JPG 田植えの前に、イネ、お米について、どれくらい知っているかということで、品種の名前を聞いたり、お米関係で知っている事柄。品種はたくさん知っていました。「農林1号」という名前を知っていた方がいたのは、感動でした。また、玄米、白米、胚芽米のちがい。玄米なら白米にするときにできるのが「ぬか」というのも、しっかり知っていたのは、すばらしかったです。村内ね、お米にまつわる話しのあとは、外に出て、田植えを。10日ほど前に、学校の水田に「ひとめぼれ」を植えたとか。で、今回植えた品種は、「コシヒカリ」、「ミルキークイーン」、「ミルキーサマー」、「関東HD 1号」、「関東HD 2号」という5品種。出穂期がちがうというか、植えるための適地がちがうというか。そんな適地がちがうもので、基本、コシヒカリというのを植えると、七北田小学校の光、温度環境でどうなるか。これから、しっかり観察したり、水をかかさないようにして下さい。来週の月曜日には、今度は、「キャベツとブロッコリー」の講義。楽しみにしております。

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DSCN2526.JPG 最後になりましたが、今回の田植えの準備をいただいた、理科専科の椎名先生、5年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。イネのこと、よろしくお願いします。 

 わたなべしるす

 PS. 今年も講義の部屋に集まったとき、昔でいう委員長のような方がちゃんと並んでということをしていたのを拝見して、感動しました。最近、小学校ですっかりそうしたものを見ることがなくなり。。。渡辺が小学生の時は、そうするのが普通だったので。。。それはそれでよいことだと思っていましたので。。。何とか、そうしたことがうまく復活できないのか、七北田小学校にヒントがありそうでした。

 PS.のPS. 前回打合せの時には、卒業生で金メダリストの「羽生選手」おめでとうの垂れ幕が。今回は、学校内にそのお礼のサインでしょうか。見つけました。有名な方がいるというのは、こういう刺激になることもあるのだと。。。。

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【出前講義】仙台市立木町通小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(5/29)

2014年5月29日 (木)

 朝から日差しが強くて、あっという間に20oCを超える気温。この記事を書いている夕方には、曇りがちになりましたが、ここ数日は晴天続きで明日はもっと気温も上がるとか。。。5月最後でなくて、最後から2つ目の出前講義が、仙台市立木町通小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」。ここも、小松高校中海小学校と同じように、welcome boardがお迎えしてくれました。いつもありがとうございます。

DSCN2492.JPG 近くには大学病院があり、農学部もあります。ただ、農学部に行ったことがあるという方はいなくて。。。そのうち、青葉山に行ってしまうので、今のうちに、探検してほしいと。。。今年も1名転校生がいて。最初に自己紹介。愛媛県今治市出身というのを覚えてくれていました。ただ、やっぱり、今治タオルは、高級なようで使ってないとか。。。そんなことはありませんので、ぜひ、使ってみて下さい。というか、おうちを探せば使っているのでは。。。導入はトマトの生長の話。子葉がでて、茎が伸びながら本葉が出てくる。そのうちに、花芽ができて、開花・結実。というのをくりかえすと。。。では、今回問題のブロッコリー、キャベツの生長は。。。ほとんど見たことがないという感じでしたが、ブロッコリーがつぼみなのは知っている子どもたちも。。。。で、ここから問題。キャベツとブロッコリーは、同じ種(しゅ)。では、この両方の遺伝子を持った植物を作ることができるわけで、どんな植物になるだろうかと。。。。。。

DSCN2495.JPG 各グループごとで考え始めると、相談をしてまとまるチーム、そうでなくて、あれこれいってなかなかまとまらないチーム。実物のキャベツ、ブロッコリーをさわって、どうくっつけてみるのとかを考えるチーム。それぞれグループの特徴が出ていて。。。。植物が基本、子葉、茎、本葉、花からできていることを元に考えるというのは、難しいことかもしれないですが、いつもの「覚える理科」というより「考える理科」を楽しんで頂けたのではないでしょうか。途中でずいぶんたくさんの児童の皆さんから、「答えは???、答えは知っているんですか???」という感じの質問が。。。「考えることが大事なんだよ」と話をして。書き終わったあとはプレゼンをして、質疑応答。たくさんの質問がありすぎて、ついつい、時間調整を失敗するので、1つのグループについて、3~5個の質問に限り。。。とても鋭い質問もあって、よく考えていますね。皆さんからの質問に答える時間をうまくとれませんでした。それは、また、いつものようにお手紙の中に書いておいて下さい。返事を書きますので。

DSCN2496.JPG 講義のあとは、恒例となっている、5年1組の児童のみなさんたちと給食。今日のクラスは比較的静かだったですが、一緒のグループの子どもたちはあれこれと質問しながら。楽しめました。ありがとうございました。最後になりましたが、お世話になりました、渡邉校長先生、教務主任の熊谷先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 午後から来客があり、給食のあと、ゆっくりとお話しもできず、申し訳ありませんでした。その時間を頂けたおかげで、来客との打合せも無事に終わることができました。。。


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【出前授業】平成26年度・宮城県仙台第三高等学校SSH「理数科の日」発表会・コメンテーター(5/19)

2014年5月19日 (月)

 5/8-11の北陸遠征以来の出前講義。宮城県仙台第三高等学校SSHの運営指導委員を仰せつかっており、「理数科の日」発表会でのコメンテーターとしての参加は、今年で4年目。午前が口頭発表、午後はポスター発表。以前は渡辺が全ての口頭発表に質問をしていたのですが、最近は渡辺がしなくても、生徒さんたちがするようになったのは、SSHをやっての進化だと思います。

 午前の発表会でしっかりしていたのは、時間の管理。去年の同じ時でしょうか。時間をきちんとcontrolできてなく、ずいぶん後にずれ込んで。。。発表会の時間を守るというのは、とても大切なことですから。今回も担当は、生物系に近い領域。ただ、もう一方は、物理と数学。数学はさすがに。。。でした。午後からのポスター発表では、発表をする下級生のことをしっかりメモしたり、また、質疑にもしっかり答えていたり。ただ、もう少し研究内容をうまく見せるというか、おもしろく見せるというか、どの様な全体の話しにするのか、どこにポイントを置くのか、そうしたことを考えれば、ずいぶんとちがうものになると思いますので。次回以降のプレゼンでの工夫を楽しみにしております。

DSCN2486.JPG 最後のところで、講評は、SSHの運営指導委員の先生方から。SSHの伝統を作る、つまり、研究を上手に引き継いで、研究をしてほしいと。プレゼンは上手になったけど、まだ、結論などの大事な部分が欠落してないものも。。。結論のないことにトライしてほしい。コメントで言うのを忘れていましたが、SSHも学校のクラブ活動のようなもの。そういえば、6月に始まるサッカーW杯の日本代表の半数程度が、高校のクラブ活動の出身とか。まだまだ、高校のこうした活動にもよいところがあるのだと。。。

 最後になりましたが、SSHの関係の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。来月の運営指導委員会も楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. SSHとは関係ないlabのお話し。渡辺が農学部で助手をしていた頃から使っている、渡辺はどこにいるのだということを示す磁石。20年近く使っているのだと。。。それがいなくなっていました。かなりの愛着があって、探したのですが。。。そうしたら、今日、朝、labに出てきたら、うれしいお知らせ。M2の辺本さんが発見してくれたと。。。ありがとうございました。急場しのぎの代わりのものから、戻しておきます。ありがとう。


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【出前講義】石川県立小松高等学校生物部「実験研究指導」その2(5/9)

2014年5月11日 (日)

 記事の順番から言えば、5/9(金)の午前の橋立中学校、そのあとの小松高校での遺伝子組み換え実験の討論。そのあと、夕方に生物部員と実験指導であったり、月曜日に予定している、中海小学校への出前講義の内容の精査などについて、記事を書くのだったのですが、あれこれとありすぎて。。。もちろん、普通の金曜日ですから、大学関係のmailであったり、いろいろとあって、今回の北陸遠征での最後の記事となりました。

DSCN2376.JPG 多くのSSH活動などを見てきていますが、高校生が組織的に出前講義等のアウトリーチ活動を行っているというのは、この小松高校くらいかと。年間、totalで10回くらいはいくのではないでしょうか。実際、この記事を書いている5/11(日)に渡辺が行った小学生向けの実験講座も一緒に手伝ってくれたと言うより、実働は彼らです。高校生が一緒にやってくれるからこそ、12名の小学生に交配実験を教えることができる訳です。

 今回は、1年生が入ったこともあり、今年度最初の出前講義をどうするかという議論。1年生は準備とか、何が起きるのかも、先輩から聞いたり、ダイコンコンソーシアムのHPで見るくらいだったのでは。それを2年生が統括して。どうするのか、なにをやるのか、1hr以上だったと思います。しっかり議論していて。議論も充実しているだけでなく、こうしたアウトリーチ活動をするのは、高校生にとってもよいこと。高校生同士なら、いつもの言葉でしゃべればわかること。ところが、小学生、中学生になると、そうはいかない。また、小中学生から、考えてもない質問が飛んでくる。そうしたことに対応することは、単に科学を広めると言うだけでなくて、出前講義をする高校生にとってもよい勉強になると思います。この記事を書いているのが日曜日の夜。実際に小学校に行くのが、明日、月曜日。うまくいくことを祈りつつ。こちらは、これまでの自分の経験を踏まえて、コメントしたくらいで。。。

DSCN2377.JPG で、こうした活動と並行して、短い時間でしたが、「レインボーフラワー」の実験も1, 2年生が融合してやっていたのは、さすがと。。。1年生は、活動をはじめて、まだ、1ヶ月になるかならないか。その段階で、しっかり内容を理解して活動しているのは、とてもniceでした。実際に次に伺って指導できるのは、秋になるかと。その前に、ダイコンコンソーシアムで会うことができるのではと。。。その時のレベルアップを楽しみにしています。

DSCN2372.JPG ということで、今回の4日間にわたる出前講義も無事終了。HPへの記事も書き終えて。。。今回の出前講義でも小松高校・寺岸先生をはじめ、多くの先生方にお世話になりました。また、次回の北陸遠征は秋から冬になるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 全国的なことだと思いますが、鳥インフルエンザなどがあって、小学校で小動物を飼育することが少なくなっているのでは。渡辺が小学生の頃、夏休みとかに、当番制でニワトリ小屋から、たまごを集めたり、ウサギ小屋の藁をかえたような。。。今回の出張で町中を歩いていて、こんな看板を見つけましたが、もちろんとじられていて。。。しょうがないことかもしれないですが、そのことで、小学校時代に学ぶであろう、「小さな命」のことだったり、いろいろなことを学ぶ機会をなくしているのではと。。。では、どうすればよいのか。簡単な結論にはならないと思いますが、様々なことをtotalに、俯瞰的に見て、どうするのかと言うことを考えないといけない時期に来ている気がしました。

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【出前講義】石川県立小松高等学校・開放講座「小学生向けせいぶつ実験教室・ダイコンの花を解剖して、交雑してみよう」講師(5/11)

2014年5月11日 (日)

 昨日の午前午後は金沢市内。金沢以南にも白山車両基地というのだったと思いますが、北陸新幹線が伸びていました。ちょうど、東北新幹線が盛岡駅がterminalだった頃、少しだけ北まで延びて、そこに車両基地があったのだと。。今だと、新青森駅の北にそうしたものがあったかと。。。小松に着くと、小松市内は「お旅まつり」が開催されていて、小松高校までのいろいろなところが通行止めになっていたり、。。そういえば、今治でも小学校の頃、5/10は春のお祭りで市内の小学校全体が休みだったような。すくなくとも、渡辺の通っていた桜井小学校は休みでした。。今は、違うみたいですが。。。

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DSCN2451.JPG そんな中で「小学生向けせいぶつ実験教室・ダイコンの花を解剖して、交雑してみよう」。去年に続いて参加してくれている小学生も。熱心でまた、ありがたいことです。最初に、ダイコンの形態などを説明して、交雑をするために、まずは、花を解剖してみる。講義の方は渡辺の方が担当し、実際に指導してくれたのは、生物部の1, 2年生たち。解剖までは、小学生にも難しくないと。。。で、切った花序についている状態で、蕾から雌しべだけにする。こうなった時点でかなり難しくなりました。しっかり握りすぎて、花序が痛んだり。。。悪戦苦闘に。。。。それを乗り越えて何とかできた小学生から、実際のダイコンを使って、新しいダイコンの作成を目指して、交雑を。ピンセットを持つのは、ちょうど鉛筆を握るようにと言いましたが、結構、難しいことのようでした。去年は高校の方で管理して種子を渡すと言うことでしたが、今回ははち植えごと持って帰ってもらい、秋には種播きができるように。楽しみにして、種子ができるのを待っていて下さい。

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DSCN2469.JPG 最後は修了証を渡して。。。いつものように世界に向かって情報発信。とても熱心で楽しくやってくれていたのは、何よりした。しっかりダイコンを管理して下さい。最後になりましたが、今回の企画を頂きました寺岸先生と実際に実験指導をしてくれた生物部の生徒さんたちにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、今年度も他の実験をしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。。

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DSCN2481.JPG わたなべしるす

 PS. お祭りの飾りのようなものが、高校の入り口にも。。。地域を挙げての取組というのかと思います。何よりよいことだと。。。

DSCN2450.JPG PS.のPS. 学校に着いたときに気がつかなかったのですが、今日の講座用のwelcome boardが。また、帰り際には、ありがとうございましたの。。。こちらこそ、ありがとうございました。また、伺います。

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DSCN2484.JPG PS.のPS.のPS. 何回、小松高校に伺ったかわからないのですが、ノーベル賞を受賞された小柴先生が講義にいらしたときの色紙と「光電子増倍管」らしき物が。。。。感動しました。よいものを最後に拝見できました。ありがとうございました。


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