東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年2月の記事です。

【研究室訪問】宮城県宮城第一高等学校・理数生物課外授業「研究室探訪」で、18名の生徒さん来訪(2/29, 3/2追記)

2012年2月29日 (水)

 今年はいわゆる閏年。なので、2/29があり、1日得したような。。。ただ、2月ということなのか、雪もちらつき、寒さも真冬並みのちょうど0oCくらいで。。明日からは10oC近い温度になるとか。。。春も近いようです。。。

 さて、本題ですが、昨年に引き続き、宮城県宮城第一高等学校の理数科、生物履修の生徒さん18名が、研究室見学に来てくれました。2/23に出前講義をしたことに一環で、研究室とはどういうところで、将来どんな研究をするとかを考える上では、よい刺激になったのではと思います。

 渡辺が学部でなく、大学院所属ということから、大学院とは何か、大学との違い等々。渡辺の研究室では、アブラナとイネを研究しているわけですが、どんな研究をしているのか、研究室、ガラス温室、人工気象器など、いろいろな施設も見学して頂きました。ガラス温室には、キャベツ類のBrassica oleraceaを栽培していて、同じ種なのに、多様性があること、また、表面waxがあること。waxは毎年、興味深い対象となるはずが、どれも作物なので、食すことをしたのが、この学年の特徴でした。キャベツをかじって維管束のところが甘いとか、なかなか、特徴ある学年でした。キャベツをはじめとするアブラナ科野菜に興味を持った方は、課題研究では植物の研究をしましょう。

DSCN2287.JPG 研究室で昨日まで実験されていた先輩がいること、来年からM1で研究室に来る先輩がいることなどおはなしして、世の中はつながっていると。。。今年の課題研究にも、ダイコン、アブラナの材料に使うのがあると思います。是非、先輩の実験を発展させて、おもしろいことをやってみてください。

 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。折を見て、伺いたいと思います。また、見学の合間に、昨日までの実験の解析をしてくれた、D1の大坂くん、ありがとうございました。さらに実験交流を発展させることができればと思います。


 わたなべしるす

 追記. 小松原先生の計らいもあり、研究室に来られた生徒さんたちから、お礼、感想のmailを頂きました。ありがとうございました。時間を見つけて、回答・返事しますので。

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PS. すっかり、書くことを失念しておりましたが、かれこれ一週間ほど前、新学術領域研究「遺伝子・ゲノム相関」の計画研究で、渡辺も分担をさせてもらっていて、共同研究をしている大阪教育大の鈴木先生が、3日間来訪され、研究室の学生さんたちとdeepな議論をして頂き、どうやれば実験がよい方向に進むか、もうすぐ論文にしたらなど、よい刺激をいただきました。いただいたコメントに従い、急ぎ、実験、論文書きなどの対応を、研究室をあげて、対応したいと思います。ありがとうございました。




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修論発表会

2012年2月27日 (月)

まだまだ寒い日が続きますね。
春が待ち遠しいです、M1の前田です。


今日は、生命科学研究科修士論文発表会がありました。
今年の渡辺グループでマスター2年は一人、
広井先輩の修論発表を聞きました。

2年間の研究の集大成です。
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堂々たる姿に、格の違いを見せつけられました。
自分も落ち着きがほしいです。

来年は自分が発表です。データを出して自信を持って発表したいですね。


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最後に教授とのツーショット。

広井さん、お疲れさまでした。
卒業までよろしくお願いします。

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【研究室訪問】宮城県宮城第一高等学校・植物解析実験指導(2/25-28, 28加筆)

2012年2月26日 (日)

 2/23に宮城県宮城第一高等学校で、出前講義を行いましたが、そのときの3年生2名と指導されている生物・小松原先生とが、二次試験の2日間を利用して、実験に来訪しました。試験中にと不思議に思う方もいるかもしれないですが、AO入試などで、すでに大学進学が決まっているから。その空いた時間を有効に活用して、実験をしようという心得がすごいと感動でした。

DSCN2242.JPG 細かな実験内容は、このあとの学会発表などの関係でかけないことをお許しください。ただ、植物を使った実験で、遺伝子をPCRを使った解析というくらいはよいでしょうと。大学に入る前にこうした体験をしたことが、必ず、それぞれの学部での研究生活に生きるのではと思います。

 この2日間、終始実験を指導してくれた、D1の大坂くん、ありがとうございました。また、生徒の皆さん、長い時間の実験、お疲れ様でした。それから、前日の帰りにindica米をお渡ししたら、おいしく加工して持ってきてくれました。とてもniceな味でした。おいしかったです。ごちそうさまでした。ありがとうございました。

(追記)
 2日間で実験を終わる予定でしたが、気合いと根性で風邪も吹き飛ばそうかというエネルギッシュな生徒さんたちのパワーで、25-28日までの4日間の実験となりました。さすがです。大学でもそのパワーでがんばってください。


 わたなべしるす

DSCN2243.JPG PS. 25日の夕方には、SSHの講義等で伺っている、石川県立小松高校の寺岸先生が研究室訪問してくれました。ありがとうございました。また、26日の試験終了後には、疲れているのにもかかわらず、研究室の見学に来てくれました。小松高校の生徒さん1名が。

 PSのPS. 29日には、先日講義をした理数科の生徒さんの中から、20名近くの方々、研究室見学にいらっしゃいます。おまちしております。

 PSのPSのPS. この記事がuploadされている頃には、東北大の二次試験も無事終わったのでは。昨日は、雪で大変だったですが、今朝は少し路面が凍って、足下が悪かったくらいで。十分な力を出して、目標達成できたことを祈念しつつ。。


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【出前講義】仙台市立七北田小学校・第2回学校評議員会への4日遅れの参加等々(2/24)

2012年2月25日 (土)

 昨年から七北田小学校の学校評議員を承っております。年度初めの学校評議員会は県外での出前講義か何かと重なり、出席できませんでした。年度終わりの学校評議員会も他会議と重なり、当日は参加できませんでした。4日遅れでしたが、校長先生とのご都合が合いましたので、学校の評価など、今後のことをおはなしできました。

DSCN2237.JPG ちょうど、この時期には、校長先生が卒業する6年生の子供さんたちと給食会。学校評議員会でも、給食の評価というのがあったので、それとあわせて、これまでNSPで講義してきた6年生との給食会にもなり、うれしい限りでした。

 学校の方の活動は、地域共生、NSPなど積極的に行っており、キャリア教育文部科学大臣表彰を受けるなど、とてもアクティブで。また、HPのブログの更新履歴なども高く、学校で活動している子供さんたちの様子がよくわかるのではないかと思いました。

DSCN2239.JPG 今年度、つまりこの3月いっぱいで、今の内藤校長先生が退職されるということから、評価などを行ったあと、現在の教育問題、これからの教育環境、大学との連携など話題の尽きない議論でした。この議論が次年度からの活動にも行かせるようにと。もちろん、NSPは続けますからと。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今日2/25-26は、国公立大学の二次試験。仙台は、この冬最高の積雪、13cm。。。今日みたいな日に降らなくても。。と思ったのでした。明日にかけて、できるだけとけてくれると。それよりも、問題がたくさん解ける方がよいのかもしれません。あと1日、がんばってください。

  PSのPS. 今日は、2つの高校の先生が来客されました。詳しいことは、また、別の時間に。


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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校での出前講義 (1)「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」、(2) 「高等植物の自家不和合性」、(3) 実験指導(2/23)

2012年2月24日 (金)

 昨年度もこの時期に、宮城県宮城第一高等学校に出前講義で、理数科対象のみの講義でした。今年度は、前半に、普通科も加えた1年生全体に、進路関係の講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス---大学・学部・学科の選択が君の人生を変える-----大学・学部・学科の選択が君の人生を変える---」、後半は、理数科対象にサイエンスの講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」となりました。

 1年生に進路というか、キャリア教育関連の講義は、今年度、かなりの数になりました(観音寺第一宇都宮女子小松など)。なぜ、科学を好きになったのか、というような小学校の頃からの話から始め、高校で最終的になぜ、東北大の農学部に来たのか。また、そのあと、今の職に就くまで等。様々な決断があったことを話しました。また、生きていく上でという方が、適切かもしれないですが、ある種の戦略を持つことの重要性などを最後にコメントしました。たくさんの質問もあり、メロンの研究をしたかったのに、なぜ、それをしないで今に至っているのか、などなど。これからの進路などに向けて、参考になればと思いました。

DSCN2202.JPGのサムネール画像 後半は、理数科の生徒さんたちに、植物の生殖、自家不和合性ということで講義としました。植物の花というか、普段食べている作物の花の写真を見てもらって、その作物を当てるという感じですが。結構、普段食べているものがどうやってできるかを知らない。こまったものだと。。。また、季節の花は何というと、これも結構、わからない。自然の観察の重要性を改めて感じました。自家不和合性の意義、そのメカニズムを話をして、異形花型自家不和合性の形態を見せると、結構驚きだったようです。質問もたくさんあり、自家和合性がなぜ成立したのか、最後に質問にきた生徒さんは、配偶体型と胞子体型の違い。これは、大学生でも理解するのに結構難しいのですが、説明をして理解できたのは、感動でした。是非、一緒に自家不和合性の研究をしましょうと。。。

 講義が終わったあとには、AOなどで大学進学が決まっている3年生の実験をあれこれコメントしたり、指導したり。また、進学先で何をしたいとか、最近のはやりの遺伝学とか、ゲノミクスとか、そうしたことの話をしましたが、さすが高い吸収力で、感動ものでした。実験もちゃんとこなしていたのは、大学で活躍してくれそうな人材で楽しみです。

DSCN2227.JPG 小松原先生とは、今後の連携など細かな打合せの時間をとって頂き、ありがとうございました。よりよい方向に発展できればと思います。

 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました小松原先生、佐藤先生、校長先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 講義の最後にも話になったのですが、渡辺の研究室の見学会を実施すると言うことで、小松原先生と議論をした結果、2/29(土)の午後になりました。また、多くの生徒さんとお会いできるのを楽しみにしております。

 PSのPS. 明日から、国公立大学の2次試験。明日の仙台は、雨からみぞれもようとか。全力でがんばってください。きっと未来が開けると思います。最後の最後は、やっぱり、気合いと根性だと思いますので。。。。



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