東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年9月の記事です。

【出前講義】愛媛県立今治西高等学校・大学出張講義「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」(9/25, 27追記)

2013年9月25日 (水)

 また、台風が近づいているようですが、今回は早くに東にそれたので、。。。今月も残すところ、6日。今週末の金曜は、宮城県教育センターからの講義の依頼。来週の月曜日、月末は市内の高校へ出前講義。で、今日は。。。母校の愛媛県立今治西高等学校4年連続での「大学出張講義」。この授業枠は、渡辺が高校時代にはなく、「総合的な学習の時間」に設定されたもので、2年生も後半に近いですから、進路、受験ということがずいぶん現実となる訳です。そんなこともあり、サイエンスの話と将来に向けたモチベーションの向上ということが、テーマとなっています。渡辺以外には、岡山大愛媛大愛媛県立医療技術大九州大九州工大から。totalで、8名の講師陣ということになったようです。もちろん、文系、理系入り交じっての。。。

DSCN7428.JPG それで、去年の11月に全校向けに講義をしており、今日の講義を聴いてくれた2年生は、昨年、1年生。全く同じ講義をする訳にはいかないので、前半に渡辺の専門である、自家不和合性の話をして、後半に去年と少し話しはかぶりましたが、キャリア教育。という形式で、予定していましたが、あとでも少し触れますが、途中でいろいろとあって。。。大半が自家不和合性と生殖の不思議の話。後半ののこり時間で、キャリア教育と組織論。。。もちろん、いつものように出し物は用意しました。昨年も好評でしたので、今回も「南部せんべい」。といっても、昔ながらのというよりは、今風のを。。。40名弱の受講生が講義の場所は、いつも生物講義室。今でこそ、この場所で講義をすることに余り緊張がなくなりましたが、最初の頃は、生物が苦手だったこともあって、緊張したというか、違和感があったというか。なにせ、物理、化学選択で、大学入試を行ったので。。。もちろん、講義の中では、何で生物が苦手で、遺伝学だけが好きだったのか。あと、いろいろなことは、偶然の塊かもしれないけど、いろいろなことをきちんとやっているからこそ、その偶然が必然になるのだと。。。キャリア教育のところでは、去年の11月の講演会もあったので、少し短く。ただ、こんな風な組織でないと、がんばれないでしょうという、最近よく使わせてもらっている、スライドがあって。それで終わりにしました。

DSCN7429.JPG いまでは、大学のオープンキャンパスもあり、大学に行く機会は多くなりました。2年生なので、3年生の夏休みにというも難しいかもしれません。でも、本当にここでこんなことをやりたい、また、この教授の下でやりたいというのがあれば、ぜひ、受験前に、その教授と会って話をしておくことは大事だと思います。自分の時代にはそんなことは何もなく、受験雑誌と担任からの指導だけしかありませんでした。その点、情報過多になっているかもしれないですが、せめて、自分がここの大学に行ってということがあれば、今すぐでも遅くないです、まず、HPを見て、何をやっているのか、自分と相性が良さそうかなど、しっかり考えてほしいと。。。。もちろん、大学は他に行っても、大学院から渡辺のところに来てくれるというのは、welcomeですので、。。いつでも予約は受け付けますのでと。。自分の高校の先輩の教授に昔お目にかかったことがあって、やっぱり感動でしたし、その先生と共同研究をできればと思ったりもしましたので。

DSCN7444.JPG 講義の前半が少し長すぎたのもあって、質問の時間が取れませんでした。科学者の卵養成講座と同じように、レポートを書いてもらいましたので、それに質問を。。。もちろん、質問はmailでいつでも受け付けますので。

DSCN7440.JPG 最後になりましたが、大西校長先生、お世話役の黒木先生、生物の小野先生、河野先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。また、来年もこのような機会があれば、ぜひ、協力出来ればと思いますので、よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 講義に来られていた九工大の教授は「安永教授」。渡辺と同級で以前に研究室に伺ったり、共同研究をしようかなど、話を。。。共同研究の話も少し立ち消え気味なので。。。。今回のことをきっかけにして、何とか、軌道に乗せることができれば。。。一緒に、いつも県内の出前講義でお世話になっている先生とも、ご一緒でき、そちらの話もできました。ありがとうございました。

DSCN7441.JPG PS.のPS. 校長先生とも短い時間でしたが、講義の開始前に今後の連携なども含めて、話しをできました。ありがとうございました。校長先生の教育に対するすごさというか、熱意というか、そんなものを感じて。。。ぜひ、これからもよりよい関係で愛媛の教育に貢献できればと思います。

 PS.のPS.のPS. 今回の出前講義では、小学校時代に出前講義で教えた生徒さんも。。。びっくりしたのは、自分も入っていた、今治自然科学教室にお願いされて、はじめて講義をした時の生徒さんと、生物の教官室でお目にかかって。。。びっくりでした。あのときにこちらが話をした、「今はなくなった記念の温度計を、自分が小学生の時にお世話してくれていた先生から、頂き、うれしかった」ということを覚えてくれていて。。。高校だけの後輩ということでなく、今治自然科学教室という活動での後輩というもの。何より、理科好きの集まりなので。。。うれしいこと、この上なかったです。ありがとうございました。ぜひ、これからもがんばって下さい。

 PS.のPS.のPS.のPS. 前半の植物の生殖、自家不和合性のところで、ずいぶんと迷解答、珍解答があって。。。花粉を媒介するハチは、巣から出発して、花にいって、自分の巣でなくて、隣の巣に帰ると。。。。アサガオの花に塩をかけて、食しているとか。。。。未だかつてないようなすごい解答でした。。。。しっかり考えて、ちゃんとこたえることを覚えて下さい。

DSCN7431.JPG PS.のPS.のPS.のPS.のPS.  今治の町もずいぶんということはないですが変わっていて、市役所の前には、こんなものも。。。今治といえば、最近は、ばりぃさん。かもしれないですが、造船の町であり、タオルの町。タンカーの巨大なスクリューを作る技術、この細やかさを継承して、大事にしてほしいというか、自分も学ばないとと。。。

DSCN7400.JPG PS.のPS.のPS.のPS.のPS.のPS. 27日、追記。当日、高校に伺う途中で、ムラサキイネが植えられている田んぼを見つけていました。ムラサキイネは通常、品種改良とか、栽培試験の時に品種の境界がわかるように植えるものとして使われていましたが、最近は、水田を使ったアートとしても、。。まさかそんなことをしているとは思っていなかったのですが、今治の方から、こちらで撮影した水田は、実は、そうであったと。。。今年は、巳年なので、その文字が。。そういえば、そうかもと。。もう少し工夫をして撮影していれば。。。。

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【研究室訪問】神戸大学農学部・安田教授、研究室訪問(9/23)

2013年9月23日 (月)

 最近は、研究室に外部の方をお呼びしてセミナーをする機会が少し少なくなっています。いろいろな事情もあって。。。そのあたりは学生の皆さんに申し訳ないと思いつつ。。。今回の来客もとてもよい機会だったのですが、今日はお彼岸の中日で旗日。。。そんなで、せっかく来てもらったのですが、セミナーをお願いすることができなかったのは、残念でした。

 ちょうど、園芸学会が岩手大であった関係で、この日の夕方に3hrほど、研究室に立ち寄ってくれました。専門は「園芸植物繁殖学」で、研究室ではナシ属の自家不和合性の研究をされています。と、堅苦しいことを書いているのですが、渡辺がD1の時に日向研の4年生としてはいってきた学生さんで、。。。当時は欧米の研究室から、自家不和合性の研究レベルは遠く離され、どん底の時代でした。その時代に、その後の研究をどうすればよいのかを、labでずいぶんと話したのを、思い出したように話し込んでしまいました。研究の歴史を学んで、それから次のことを考えるのは、どこの分野でも大事だと思いますので。。。今回は、2名の学生さんとすれ違いでしたが、次は、ぜひ、セミナーをして頂ければと思います。というか、久し振りにありがとうございました。昔の日向研時代の「気合と根性」を再注入してもらいました。今日のことをまた、うちの学生さんたちに話をして、学生さんたちへの刺激としたいと思います。ありがとうございました!!!!

DSCN7393.JPG わたなべしるす

 PS. 安田教授と書くと誰かと思った方も、写真を見れば。。。。ということでした。Takasaki et al. (2000) Nature 403: 913-916.のfirst authorでした。。。

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【基礎ゼミ113】野菜・果物を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-、基礎ゼミ成果発表会準備(9/22)

2013年9月22日 (日)

 4/18に始まり、途中、このHPでも受講生の皆さんの栽培の様子を紹介してきました。講義としては、7/4に最終発表会をして終わりましたが、基礎ゼミは、学部1年生が、学部学科を越えてという活動なので、9/27(金)に、今年度の基礎ゼミを対象とした、基礎ゼミ成果発表会が開催されます。今回の受講生たちはHPでの活動状況を見てもらってもわかるとおり、とても積極的でポスター発表にチャレンジ。

 この週末に発表の最後の準備ということで、このゼミで行ったことなどを含めて、議論をしたり、ポスター発表について、これというようなことの相談を受けたり。。。labに来た時には、しっかりしたポスターもできており、当日に向けて、印刷のお手伝いをするくらいで。。。当日を楽しみにしております。渡辺も当日は別件の講義があるのですが、ポスター発表の時間には、発表会に行きますので。。。

DSCN7392.JPG 最後になりましたが、印刷では、D3の大坂くんにhelpしてもらいました。ありがとうございました。


 わたなべしるす

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絶対、現場、原因と結果(9/22)

2013年9月22日 (日)

 仙台にも3つのプロスポーツがある。野球、バスケットボール、サッカー。昔は野球といえば、といってくれる「愛媛県」の出身だったこともあり、子供の頃からひいきのチームがそれぞれあった。今は名前が変わってしまっているが、「大洋ホエールズ」。そんなこともあって、仙台にチームができたのはあるが、応援というのは。。。。バスケットボールは、そもそも苦手だったし、NBAなど見ることもあるが、足を運ぶほど興味が。。。サッカーは、日本が初めてWorld Cupに出場したアジア最終予選くらいからだろうか。もっと前からもしれない。見ていたこともあって、仙台のプロチームを応援している。先日の科学者の卵の終了後も、サポートしてくれていた卵修了生(通称・ひよこ)と。。6-0という劇勝は疲れも吹っ飛ぶくらいであった。。。スポーツだけでなく、何でもそうかもしれないが、絶対的◎△というのがある。昔であれば、「神様、仏様、稲尾様。。」。実際に投げていたのを見たことはないが伝説になっている。今は、開幕から負けなしの田中様であろうか。この人だったら、このやり方だったら、絶対にうまくいくというのがあるのは、何とも心強いが、組織全体として、がんばるという精神があってこそ、うまくいくのではないだろうか。

 組織は小さければ、細かな部分まで見ることができる。大きくなれば、そうはいかないということがある。ただ、大きい方が余裕があるので、細かな部分まで目をかけて、現場に余裕を持たせることができるという考え方もある。大きくても小さくても、現場がしっかりしていないといけない。そういえば、学生時代に、師匠の日向先生から「あなたがやっているテーマは研究室の中でも一番、あなたが理解している。研究室だけでなくて、世界中で見ても。。。」といわれた。考えるところは、研究テーマ、つまり、現場はあなたに任せているのだ。だから、しっかりやりなさいと。。。学生のいつだったのか、正確には覚えてないが、その当たりから少しずつ自覚を持って、自分のやること、現場の重要性を理解できたのかもしれない。そういえば、「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」という言葉もあった。できるだけ、現場が機能するように、考えてと思う。。。できるだけ。。。

 サイエンスというか、研究をやっていれば、現場というか、実験で考えるのは、それぞれの現象の「原因と結果」。見ている表現型は、原因なのか、それとも結果なのか。結果を見ているのであれば、原因を考えないと、遺伝学的に考えると、追求している遺伝子に突き当たらないとおもう。。ただ、逆というか、原因を見つけることができても、その遺伝子が果たす役割は多岐にわたり、結果として起きていることは多様なことというか、多面発現していることもある。どちらもどちらかもしれないが、見ていることが「原因なのか、結果なのか。」ということをしっかり考えてこそ、物事は明確になっていく。研究ということだけでなく、日々の生活であろうと、どんな現場であろうと。。今月も気がついたら、2/3が終わった。何が終わってないのか、その原因を考えて、積み残しをないようにして、今年の最終四半期の3ヶ月を迎えないと。。。。

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 わたなべしるす

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休む、十五夜、アクセプト

2013年9月21日 (土)


なんかこの服いづいんけど。あとゴミなげといて。
宮城出身のD3です。おばんです。
とびっこはとびっこです。ぷっちんこっこってなんですか?

先日、一週間弱休みをいただきました。山にこもったり、海にでかけたり、したことになっています。真相はだれもわかりません。はたして自分は何をしていたのでしょうか?こういいますと、何してたんだお前と言われるかもしれませんが、自分にとってはとても貴重なオフになったことは確かです。リフレッシュすることがきました。休暇中ご迷惑をおかけしたかもしれませんが、お休みをいただきありとうございました。休息といえば、休むために着るウェアがあると聞きました。いわば寝間着の中の寝間着。キングオブ寝間着。Venex, リカバリーウェアというらしいです。なかなかいいお値段なのですが、人間のみならず、犬用もあります!ワンちゃんにも休息が・・・。うちのわんこに着させたらきつくて休息どころじゃないかもしれません。興味のある方はぜひリカバリーウェアを調べてみてください。

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(ももちゃん、電柱、丸太とか家に来た人に勝手に名前つけられますが、ARUです。
一応ちわわです。デブとか言わないで、女の子です。ってもおばあちゃんですけど。)

さて、先日9月19日は、旧暦の8月15日にあたり、きれいな満月、「中秋の名月」を見ることができました。いわく中秋の名月が満月だったのは3年連続だったようで、次に満月となるのは東京五輪翌年になるそうです。月がきれいな夜に、仙台に戻ってきて五年目にして初めてオクトーバーフェストへ足をはこんでみました。杜の都のビール祭りと称されたこの祭り、確かに祭りでした。会場は人人人、ドイツのビールに舌鼓をうつ酔っ払いたちで埋め尽くされていました。会場では本場ドイツの音楽を聴きながら、ドイツのビール、ソーセージを楽しみました。
Ein! Zwei! Drei! Gsuf-fa! Prost!
ごちそうさまでした。

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詳細は後日渡辺先生からHP上で報告があると思いますので、そちらをご覧ください。データが出てから、少し時間がかかってしまいましたが、なんとかひとつの形となったこと大変うれしく思います。論文作成にあたり、たくさんの方にご協力、ご指導いただき出来上がった論文です。本当に本当に感謝です。どうもありがとうございました。

さてさてさて、もう残り少ない時間悔いの残らないよう頑張っていきます。
っでは。

おおばんでした。

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