東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2015年1月の記事です。

【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・佐藤経過報告(75)

2015年1月11日 (日)

 こんにちは。工学部機械知能航空工学科1年の佐藤泰紀です。今年もよろしくお願いします。ミニ白菜について、中間発表以降の状況を報告します。

 発表会で水やりに関して指摘を受けてから、葉が水分を失って萎れてきた時にだけ水をやるようにしました。回数的には5~7日に一度くらいです。昨年の11月24日に2度目の間引きを行いました。比較的元気に育っている苗が多かったので、極端に小さかった一株だけを取り除きました。また、アドバイスを参考に遠目から肥料を撒きました。このとき、1度目に間引いた2つの苗を植え替えた鉢にもそれぞれ撒きましたが、どちらも同じ様な育ち具合だったため、少し実験をしてみようと思い、片方の鉢には少し多めに肥料を撒きました。

 はじめの一週間ほどはどちらも元気に育っているように見えましたが、案の定二週間後の12月7日には肥料を多目に撒いた方の苗は枯れてしまいました。ここまでは予定通りで良かったのですが、最近になって間引いたもう一方の苗も黄色っぽい葉が増えてきたように思います。この原因を自分なりに考えてみたのですが、苗を植え替えた際に少なからず根を傷付けていたことが考えられると思います。写真①はその2つの鉢の現在の様子です。

20150111_155712.jpg また、残り2つの鉢の様子(写真②)ですが、一番大きい苗は順調に育っており、結球の段階に入っていると思います。今後、肥料をあげる頻度を増やしていきたいと考えています。もうひとつの鉢は、一株しか間引いていないこともあり、非常に密集しています。そのためサイズ的には少し小さめです。

20150111_160306.jpg

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渡辺コメント

 工学部・佐藤さん、3回目の投稿ですね。かなりチャレンジングなことをされていますね。しおれる限界というか、ちゃんと観察して、しおれてきたところで水やり。本当は、もう少し前に上げる方が、植物にとっては、負荷がかからないはずです。のどが渇ききって倒れてから水を飲むよりも、その少し前の方がよいのと同じです。そのあたり、観察を強化して、ここならと言うのをつかむのが大事ですね。もう少しだと思います。niceなideaと思いますので。もう一工夫してみて下さい。

 肥料の量を変えたというのは、おもしろい実験ですね。量を計っていたでしょうか。少ないときと多いとき。計ってなければ、今回は、それでよしですが、次にこうしたことをやるとき、最終的には、卒検で研究室配属になってからですが、何かをやるときに、その数値を控える、これは当たり前なのですが、なかなかできないこと。覚えておいて下さい。

 生き残った方は密植、元から1つのは疎植。その比較もおもしろいですね。発表会までに食べることはないかも知れないですが、最後に収穫するときは、是非、重さを比較してみて下さい。何よりおいしそうなハクサイができつつあるのが、感動です。最後のまとめの発表をどうするか、しっかり考えてみて下さい。どの様な観点でもよいと思います。おもしろい最終報告を今週末の金曜日ですね。楽しみにしています。

 では、次の金曜日(1月16日)の発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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PAG XXIII in San Diego、その壱 (1/10)

2015年1月11日 (日)

 太平洋側はさほど雪が積もることはないようですが、日本海側は、例年以上に積雪が。。。これが普通なのか。おかしいのか。その中、1/9-1/14で、米国・サンジエゴで開催のPlant and Animal Genome XXIIIへ参加。地球全体がやっぱり気候はおかしくなっているのか、結構、涼しいですし、宿と会場の間で見かける「アロエ」の個体がたぶん、霜害だと思うのですが。。(大きな道路の反対側なので。ゆっくり観察していませんが。)

DSCN5820.JPG 最近は、invite speakerでないと、足が向かなくなったのですが、国際学会。年とともに、時差に耐性がなくなってきて。。。そういえば、同じようなことを師匠の日向先生がいっていたような。そんな年になったなと。。。

 ただ、今回は、科学者の卵養成講座との連動企画。去年の発展コース、今年の研究重点コースで実験をしてくれていた仙台二華・丹野さん、山形西・佐藤さん、それをTAとしてサポートしてくれていたM2の辺本さんがポスター発表。M2と言うことは、修論の提出などもあるはずですが、そうしたこともovercomeで。。。頼もしい限りです。

DSCN5822.JPG ポスター発表は月曜日の夕方。と言うことで、細かなことは、また、そのうちに。


 わたなべしるす

 PS. 到着した日は、レジストの後、共同研究をしている三重大チームと合同で夕食会。乾杯はもちろん、お水。。。会場では、共同研究をしている国外の方などにお目にかかり。。。10を超える会場なのに。。。やっぱり世の中は、狭いです。。。

DSCN5826.JPG PS.のPS. 時差の問題は、渡辺だけでなく、発表できてくれている辺本さんも。途中のサンフランシスコでの乗換が2hr以上あったわけですが、なんと眠たかったこと。。。netを使うためのidを全然、覚えられない渡辺にあきれている辺本さんもかなり、眠そうでした。。

DSCN5816.JPG
  


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【全学教育科目・展開ゼミ】経済学部・倉田経過報告(74)

2015年1月10日 (土)

 経済学部一年倉田健太郎です。秋冬野菜を盆栽として育ててみようでミニ白菜とカイワレ大根を育てています。まずはカイワレ大根から報告いたします。

 一回目に育てたときは、播種密度が高くて伸び切らない株が多かったので、その反省を生かして以下のように箸で種を等間隔になるように置き、播種密度を調整しました。使用したカップはプラスチックの450mlの使い捨てカップ、下には脱脂綿をちぎったものを敷きました。

daikon1.jpg 四日程度暗所で伸ばし、そのあと日の当たる場所に置いて緑化させました。

daikon2.jpg ただ、上の画像から見ても、少し徒長させ過ぎたような気がします。市販のカイワレとは味も食感もほとんど差がなかったように思います。現在、もう一度育てなおそうと残していた種を撒きました。市販のカイワレはもう少し撒かれている密度が高かったように思うので、下のように少し二回目より密度をあげました。来週の発表までには育つと思うので、そこで発表したいと思います。

daikon3.jpg 白菜について

 白菜は育ちが遅く、心配していたのですが、順調に育っているように思います。これは前回の発表から一週間程度たった写真です。

hakusai1.jpg また、次の写真は1/6, 1/9の写真です。葉が大きくなってきており、中心部の葉は丸で囲んだように、立ってきて結球する兆しのようにも見えます。そろそろ追肥を行って結球しやすいようにしたいと思います。

hakusai2.jpg
hakusai3.jpg 寒い日が続いていてなかなか外に出して日に当てることができませんが、日が照っているときは外に出して日に当てるようにしています。結球するのが楽しみです。


 来週の発表に向けて準備していきたいと思います。



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渡辺コメント

 経済学部・倉田さん、3回目の投稿ですね。カイワレダイコンの種をきちんと並べたり、ハクサイの結球について、気にし始めているのは、ずいぶんと植物の側にたって考えることができるようになったのだと思います。もちろん、ダイコンの徒長は、少し失敗ですが。。。是非、次のが成功すれば、発表してください。

 ハクサイはこれからが本格的に結球です。そのために、窒素肥料は欠かせなくなります。そうですね。7日に1回くらい、少しずつ上げてみてはどうでしょうか。もちろん、ハクサイの様子を見ながら。もっとハクサイらしくなると思います。いずれ、この寒さの中でしっかりと管理ができて、勘所をつかんでいるのがとてもniceです。

 では、来週の金曜日の発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】経済学部・鈴木経過報告(73)

2015年1月 9日 (金)

 おはようございます。あけましておめでとうございます。経済学部4年の鈴木幸希です。今学期も残り短いですが、よろしくお願いします。芽キャベツについて、中間発表以降の状況を報告します。

 11月下旬から12月頭は、良くも悪くも「何もなかった」ようです。その理由は、前の方の書かれている「原因」と似ている、と感じました。より陽の当たる場所への日中移動、暖房機器の導入(足置きコタツ)というような「善処」はしたものの、「成長に十分な程度」ではなかったのかもしれません。(特に日照の問題は、アパートの都合もあり、正直なところ対処できていなかったのかもしれません。)

 12月中旬から、家に居ることができる時間が増えたので、より手間をかけようと思いました。水をあげるタイミングも、先生のアドバイス通りに、よりガマン(3→5日おきへ)してみました。また、蛍光灯も積極的に使うことにしました。しかし、順調なだけではありませんでした。12月14日の写真をみると、すこし萎れています。前日に間引いた影響で、少なからず根に影響があったようです。

 12月18日の写真をみると、もっと萎れています。14日の影響は、下手にいじらず見守ることで収まったのです。(14日の様子をTwitterに呟いたら、専門の知り合いからアドバイスの返信が来たのです!18日のときも同様です。)しかし、部屋掃除の際に植木鉢を横転してしまい、急に弱った様子です。写真の前半2つと見比べると、今まで「上に」伸びていたのが、この2ケースで「横に」広がるようになったことがわかりますね。

B1EBSuzuki.jpg これもどうにかじっと見守ることで復活し、12月27日には中心部に新芽を確認できました。なお、この日に帰省をしました。山形の実家ではどうなることかと思いましたが、結果は、安定した環境の良さが幸いしたようで、成長スピードがアップしました。1月8日の写真を見ても、今まで見知らぬ葉っぱたちが発生しました!(仙台での小さな努力とは・・・となりつつ、明確な成長にホッとしています。)今まで以上に肥料を追加して、(芽)キャベツらしい形を作っていきます!

 ・・・という感じになっています。途中経過はじっくりと話したので、最終プレゼンはコストの話が中心になると思います。



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渡辺コメント

 経済学部・鈴木さん、3回目の投稿ですね。ずいぶんと芽キャベツらしくなってきましたね。その間、様々な苦労があったようですが、しっかり対応して、専門の友達から情報をもらう。まさに、「餅は餅屋」と言う精神で、大事なことです。途中の文章にあったように、手をかけるようになったら、元気になったというのは、それだけ、植物を見て、対応していると言うことの賜物と思います。あと、山形で元気になったのは、暖かい、日当たりがよいなどは関係ないでしょうか。

 写真が並べられてあるのは、とても生長がわかりやすくて、よい例だと思います。来週の発表では、コストの話。楽しみですね。では、来週の金曜日の発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・村田経過報告(72)

2015年1月 8日 (木)

 こんばんは、工学部1年の村田です。新年、明けましておめでとうございます。渡辺先生、本年もご指導のほど宜しくお願い致します。展開ゼミのメンバーの方々も、残り少ない日数ではありますが、宜しくお願い致します。今回は3回目となる中間報告をさせていただきます。

 ○キャベツ(金系201EX)
 結論から言うと、枯れてしまいました...。前回の中間発表以降、水をあげ、キャベツが暖かく過ごせるよう努めたのものの、ほとんど成長しませんでした。折角出た本葉も大きくなることはなく...むしろどんどん元気がなくなっていくようでした。

 原因として考えられたのは、
 1.気温が低すぎた:冬になり、部屋の室温は10℃前後、暖房器具を使っても16℃までしかあがらなくなり、本葉が出たばかりのキャベツにとってつらい環境だったのではないかと思います。即席湯たんぽも作りましたが、効果は数時間。睡眠中や外出中に冷めてしまい、常時効力を発揮できませんでした。
 2.日照不足:部屋のなかで一番日当たりがよいのがベランダなのですが、そこは気温が低いため、平日に置きっぱなしにすることもできず、長時間日に当てることができませんでした。
 3.徒長:これが一番大きいような気もします。土を盛ったり爪楊枝で支えてみても中々真っ直ぐ立ちませんでした。茎も細く、自分の重みで倒れ気味でした。

 以上の3点を踏まえ、この先どうすればよいか先生にご相談しよう!と思っていた矢先に、体調を崩して寝込み、遂には入院することとなり......... この時1週間以上お世話できなかったのが決め手となったのか、退院した頃には枯れていました。萎れて土と同化してしまったようで、そこに彼らの姿はありませんでした.........


 ○レッドキャベツ
 レッドキャベツの2回目の栽培は、収穫までこぎ着けることが出来ました。こちらが収穫したときの様子です。

Murata21.jpg
Murata22.jpg 種を厳選し、水をたっぷりあげたお陰か、ほとんどの種が発芽しており、前回より長く育ってくれました。しかし、売り物のように長さを均一にすることは出来ず。難しいですね。収穫したあと、冷蔵庫に入れておいたところで体調を崩してしまったので、味を確認することは出来ませんでした...。市販品との食べ比べや、キャベツの甘味を確認することが出来なかったのが心残りです。

 自己管理が出来ていなかったせいでどちらも食するところまでいけなかったので非常に残念です。キャベツに関しては、種蒔きに最適な3月になったら、リベンジしたいと思っています。情けない中間報告になってしまいました。最終発表も反省だらけになりそうですが、次回に繋げられるような発表にしたいです。改めて作物を育てる難しさを実感しました。収穫したキャベツ、とまではいかなくとも、元気な姿を報告したかったのですが...。代わりに皆さんの植物の成長過程を楽しみにしたいと思います。


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渡辺コメント

 工学部・村田さん、3回目の投稿ですね。というか、最初にお詫びを。1/5(月), 19:20に投稿してくれていたんですね。申し訳ありません。年始のところで、他のmailに混じり込んでしまい、気がつきませんでした。連絡ありがとうございましたというか、申し訳ありませんでした。他の皆さんも投稿しているのだけど、掲載されていないというのがあれば、お知らせ下さい。

 さて、投稿記事を見て、一番驚いたのは、体調を崩して、最後は入院までなったとか。。。渡辺の入院は、20年近く前なので。。。いずれ、入院前の生活に戻られていることを祈りつつ、コメントしておきます。キャベツは比較的寒いというか、涼しいところは好きなので、10oC位は、少しずつ成長できる温度です。日照不足と徒長は連動しておきます。光量が少なくなると、どうしても徒長します。なので、だめになったのは、これが原因と思います。入院から戻られて、土と同化してしまった様子が今回ありませんでしたが、時間があれば、来週の発表で見せて下さい。失敗例をみんなで共有するのも大事ですから。

 種子を厳選するという作戦は、他の方もやっていて、それを参考にして、立派に育ているのがわかるだけに、入院となって、食べることができなかったのは、残念ですね。あと、物差しを当てるときは、葉っぱか、切り口のどちらかをそろえるのが、大事です。次にトライするとき、あるいは、次年度からの学生実験等で、心がけて下さい。

 それから、最後のパラグラフにあるように、自己の体調管理がしっかりしているからこそ、色々な活動ができるわけです。この講義の目的は、ものをいわない植物が何をしてほしいか、それがわかるようにしようということでした。1つは。その難しさを理解して、将来の工学研究に活かして下さい。失敗は成功の元ですから。。。それから、また機会を見て、是非、野菜の栽培をしてみて下さい。次は、できるようになっていると思いますので。金曜日の発表会では、失敗に至った過程など、失敗例を知ることは大事なので。そうしたことをプレゼンするのも1つかと思います。うまくまとめて下さい。

 来週の金曜日の発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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