東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

旬・おれい・今年のうちに。。。

2009年12月23日 (水)

今年も残すところ、あと、1週間程度。まだ、ずいぶんとやり残したことがたくさんあるように思えてしょうがありません。研究、教育、。。。。いろいろなことがあった反省は、大晦日まで残すことにして。。。

 植物・作物を扱っていると、その旬の時期を言うのを「花」を通して、それとなく理解することができます。もちろん、昨今の周年栽培により、本当の「旬」というのがいつなのか分からなくなったようなもののあります。われわれの扱っているアブラナ科植物・作物は、基本、冬から春だと思います。もちろん、1年中、キャベツ、ブロッコリー、ダイコンなどは、食べることができます。東北であれば、今は「リンゴ」なのかもしれないですし、西日本では「ミカン・柑橘」が旬でしょう。ずいぶんと、品種も増えてきました。特に、柑橘系は。

 そんな中でも、「イチゴ」は、旬と収穫量が最大というのが半年近くずれている果物かもしれません(講義では、イチゴは、野菜に分類されると聞いたような。。)。イチゴと言えば、クリスマスケーキのパーツになってしまい、今、この時期が生産量は最大とか。しかしながら、子供頃、露地にあったのを食べたのは、4-5月だったような。食文化の変化がこの様なことを起こしているのかもしれないですが、植物・作物を扱っている1人としては、少し違和感を感じ得ません。。。。そういえば、今年もたくさんの方々に、「旬」の頂き物をしました。ありがとうございました。その一部の写真しか掲載できておりませんが、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 今年の仕事は、今年のうちに。何とかしないと、と思う、今日のこの頃でした。


わたなべしるす 

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今年はもしかするとホワイトXmas?

2009年12月21日 (月)

最近急に寒くなりました。仙台もすっかり冬景色で、今年はもしかするとホワイトXmas?
仙台の冬が初めてという方は、特にそうでしょうけれど、仙台人の私でもちょっとどきどきしています(*゚д゚*)

我が家の玄関先では、先日渡辺先生に頂いたパンジーやキャベツが鉢植えで寒さの中頑張っております。それから今年は、うす桃色で花びらの先がフリフリのシクラメンを買ってみました。華やかでなかなかかわいいですよ(o^v^o)
このような寒い季節でも、色あざやかな花を開き、私たちの日常に彩を添えてくれる植物たちの存在は本当にありがたいなと思います。自分の身の周りに、〈生きているもの〉があるというだけで、なんとなく元気を与えられ、楽しくなってきます。
どんな生き物でも育てるには、配慮や忍耐、犠牲が伴います。でも、小さな命を世話すること自体が実は〈勉強〉になっていて、与えているようでも受けることの方が多いように思えてきます。できるだけ長く、植物の輝く笑顔を保っていけるようになれたらいいです(^-^)/

植物を日々育て管理しながら、それぞれの研究にいそしんでいる研究室は、寒さにもめげず、皆さんそれぞれがんばっておられて、、、さすがです!
冬本番の季節を迎えますが、寒がりの私のためにも、植物たちのためにも、気温の低下はお手柔らかにと願っています。  
                          
(I)

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過去に掲載された記事について

2009年12月18日 (金)

過去に掲載された記事はこちらをご覧ください。

 

●研究室ダイアリー

http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/labdiary/index.cgi

 

●フォトアルバム
http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/photo/album/

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石川県立小松高校でのSSHスーパーときめきサイエンス特別講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」とダイコンコンソーシアム研究指導 (12/18)

2009年12月18日 (金)

昨日の石川県SSH生徒研究発表会・コメンテーターに引き続き、小松高校でSSHを対象にして、「自家不和合性」の講義を行うとともに、ダイコンコンソーシアム研究指導を行いました。

https://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/diary/2009/12/17155100.php

高校へ伺う途中で、プリムラの「pin」・「thrum」という異形花型の個体を見つけて、それを講義で見せながら、自家不和合性、Darwinなどを話し、自家不和合性の分子機構、多様性、種間の障壁等を理解してもらいました。講義のあとには、質問も活発で自家不和合性の上には、種間の認識があるのではというということも質問頂き、SSHでよく考えるトレーニングができているのだなと、感心しました。プリムラの多型を見てもらったときには、さすがに「へーー」という感じでした。


時間の関係で、遺伝子組換えなどについてお話しできませんでしたが、また、機会を見てそうしたお話もできればと思います。


午後からは、ダイコンコンソーシアム研究指導を行いました。構内でのダイコン栽培に加えて、近くの農家の方にお願いして、ダイコンを栽培して、その形態的特徴を探し出そうとされているのには、よい取り組みだと。どうしても、自分たちが作ったダイコンだと、構内という限られた場所、土になるので、大きく育てるのが大変です。そのあたりをよく工夫して、また、観察することの重要性を認識したような研究を行っているのは、さすがと感心させられました。ダイコンの品種間にどのような差があるのか、それを今のうちに見いだし、将来、ぜひ、そうした差異を生じさせる遺伝子が何かを突き止めてほしいと思います。次々世代sequencerがでれば、この個体の塩基配列を決めることは、難しいことではないでしょうから。さらなる研究の発展を祈念しております。


最後になりましたが、今回の企画・運営をいただいた小松高校・寺岸先生をはじめ、校長先生、SSH担当の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。また、ダイコンのHPなどで議論できるのを楽しみにしております。
http://daikon-c.com/

 


わたなべしるす

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石川県SSH生徒研究発表会・コメンテーター(12/17)

2009年12月17日 (木)

ダイコンコンソーシアム研究指導のつながりで、石川県小松高校で講義をしたり、研究指導を行ったのは、10/30でした。その際は、キャリア教育を1, 2年生対象に行ったり、ダイコンなど、生物関係の研究について議論をしたり、今後後の方向性を検討したりと、よい刺激を受けました。


そのつながりで、石川県で実施されているSSH校、3校(金沢泉丘高校、七尾高校、小松高校)合同の生徒研究発表会に招待され、コメンテーターを務めました。県内に複数校のSSH校があれば、このようなことも可能なのだと、実感できました。課題研究発表会の進行は、生徒自身が行い、7題の研究発表でしたが、活発な議論が行われたとともに、研究内容も高校生らしいテーマでありながら、deepに研究され、きちんと考察されていたのには、感動しました。最近は、海外の高校との交流も行っているのが多いようですが、その交流が将来、どのような形で生かされるのか、将来像が示されればよかったように思いました。


その中でも興味深かったのは、石川県では発表の多くに「数学」があったことです。「数学」は、科学の基礎であるということは疑いないことであり、それを活発に取り組んでいる点でした。ただ、数学という証明だけに終わらず、実際の自然科学の分野を見直してみるのも1つではないかと思います。発表を聞きながら、自家不和合性の優劣性の遺伝学(linear, non-linear)を思い出しました。生物、物理、科学、地学と、とてもバランスのとれた発表でした。どの課題もとても楽しく拝聴しました。次年度以降の発展を楽しみにしております。


ところで、何より驚いたのは、生徒さんがちが熱心に質問し、議論を行っている点です。これは、今までSSHの発表会を見た中でも、最高だったと思います。とてもすばらしく、うちの大学院生にも、ぜひ、学んでほしい点と思いました。


来年以降、また、こうした発表会に引き続き、参加できればと実感できた、よい1日でした。

 


わたなべしるす


PS. 当日は今年一番の寒波というおまけもあり、雪・雹(ひょう)・霰(あられ)の歓迎を受けました。また、北陸新幹線(長野新幹線が延長されて。。。)が、このあたりまで来るのだなという実感を、金沢駅、小松駅の高架で実感できたのでした。

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