東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年10月の記事です。

【研究室訪問】飛翔型科学者の卵養成講座・研究重点コース「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」実験・まとめ-4(10/22-25)

2014年10月25日 (土)

 夏休みに3日に分けて、研究重点コースを行い、その後は、植物体の関係と受け入れ体制の問題などもあり、この時期になりました。アブラナはガラス室で咲いており、最後のツメをしながら、11/8-9に東京で予定されている「全国大会」にむけての準備も。一ノ関さんは受験生ということで、今回は2年生の丹野さんと佐藤さんで。

DSCN4801.JPG 学校がちがうこと、また、佐藤さんは隣の山形県から。大変だと思いますが、それぞれがうまく分業して、要旨の作成、ポスターの準備など。ポスターの準備が終わったあとは、発表練習。渡辺が初めて、日本育種学会で発表したのは、M2の秋。それから考えると、6年も早くの発表。とても大変だと思います。もちろん、3月には、東北大の中で発表をしているわけですが、大変だと思います。何事も訓練です。あと2 weeks。ここでのがんばりは、将来、大きな力となりますので。がんばって下さい。

DSCN4802.JPG この間、M2の辺本さんには、TAとして、一連の活動をサポート頂きました。そうそう、水曜日には、ひよこの山形大の須藤さんにも、全国大会の経験をしゃべってもらったり、ポイントを指導してもらいました。ありがとうございました。来週もよろしくお願いします。


 わたなべしるす


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【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・平野経過報告(13)

2014年10月25日 (土)

 工学部機械知能航空工学科1年の平野智大です。シャーレに種をまいてから1週間たった今日の状況です。

IMG_2339.jpg カイワレの方は1日2日ほどで芽が出て、コネギの方は5日目で芽が出ました。これからコネギを土に植え替えたいと思います。



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渡辺コメント

 工学部・平野さん、投稿、ありがとうございました。この講義の特徴は、最初の講義の時に話したように、「文章力をつけるために、長い文章を書くということ」にあったと思います。その点で、かなり短い報告ですね。また、科学的な報告ですから、いつ播種をしたのか、いつ、発芽したのかという日付を入れてはどうでしょうか。また、コネギはこれくらい発芽していれば、というか、少し根っこが出たら、土に植え替えましょう。その度ごとに。スプラウトは、比較的発芽がそろっているのは評価できますね。あとは、太陽光を当てて、緑色にして、試食をしてみて下さい。市販のものと比べて。

 次の報告ではもっと長い文章を期待しています。

 この文章を書いて、何回目になるでしょうか。少しずつ、気がついて、連絡をくれる学生さんもいますが。。。まだ、気がついてない人が、10名近くいます。。。HPを見てくれてないのでしょうね。。。とても残念です。必要情報(何を植えたのか、学部、学籍番号、情報交換のためのアドレスなど)を送ってくれてない方は、大至急お送り下さい。中には、記事を投稿して、こちらから確認をお願いしているのに、確認して、OKなのかどうなのかの返事がない人もいます。それくらいは返事をしましょう。では、ちゃんとした対応ができるのを心待ちにしております。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・岩渕経過報告(12)

2014年10月25日 (土)

 こんにちは。工学部1年の岩渕です。遅くなりましたが1回目のレポートです!自分はホウレンソウ/おかめとカイワレダイコン/スプラウトを育成しています。

 ☆ホウレンソウについて
 初回の講義が10/10にありましたが、翌日から帰省の用事があったため、先生に「水に浸して冷蔵庫に放置したら、どうですか。水が種の中に染みこむから」というアドバイスを頂いたのでそのとおりにし、12日に帰ってきてから常温下で育成を開始しました。最初の発芽を確認できたのは10/19でした。ただ、水を染みこませた割に今日までに発芽を確認したのは6個中3個だったので、水の染み込みが甘かったのかなと思います。帰ってきた時浸して置いた水が蒸発しきっていたので、それが原因だと考えられます。

Iwabuchi-1025-1.jpg 他の方と比べて発芽のペースが遅かったですが、これは特に発育の促進をしなかったためだと考えています(恥ずかしながら室温25℃暗所で放置しておりました・・・)。結構差が出るのですね。23日に全ての種を植え替えをして、現在日光に当てて育成中です。夜は屋内に退避させています。

Iwabuchi-1025-2.jpg ただ、はっきりと成長ができているのが1本しか見えないためすごく不安です。また、肥料は最初に全体に20粒ぐらいまいた感じなのですがこれはどうでしょうか。


 ☆カイワレダイコンについて
 育成を始めたのは10月18日ですが、23日にはこれぐらいになっていて成長速度に驚いています。こちらも23日から日光に当て始めています。

Iwabuchi-1025-3.jpg
 ☆第1回まとめ
 そもそものスタートが遅かったり、発育促進の工夫がなかったりとあまり良くないスタートとなってしまいました。ただし、毎日何をしたのかはしっかりとログを取っているので中間・最終発表に生かして行きたいです。

 現段階で先生にお聞きしたい点は、
 Q1.肥料の量は報告した通りで問題ないか
 Q2.場合によってはホウレンソウを追加で発芽させたいと考えているがそれは大丈夫かという点です。別な方の報告で肥料の撒きすぎが指摘されていたので、自分について確かめてもらいたいです。宜しくお願いします。


工学部1年/岩渕



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渡辺コメント

 工学部・岩渕さん、投稿、ありがとうございました。これまでuploadしてくれている人たちのを参考にしているし、最後にまとめを入れてあるのは、niceなideaと思います。他の人もぜひ、参考にして下さい。投稿記事からすると、最後の方まで講義のあと残ってくれていて、色々、質問をしてくれた方ですね。何か用事があって、すぐに播種できないとか。そんなのを覚えています。やり方ととしては、発芽そろうと思いますが、この報告書を読む限り、大きな失敗は、「帰ってきた時浸して置いた水が蒸発しきっていた」が原因ですね。講義でもいったと思いますが、発芽をするときに水がなくなるのは、だめですね。小学校から習っているように発芽に大事なことは、「水、空気、適当な温度」の水がかけるわけですから。やり直すときは、この失敗を反省してやって下さい。発芽が遅いのは、寒い可能性と、最初から、肥料を混ぜ込んでしまったことかもしれません。あと、ホウレンソウは、土のpHが塩基性の方がよいので、よく畑でやるのは、発芽の周りに「灰をまく」ということをします。なので、どこかで灰をgetできれば、それを少しまくようにやってみてはどうでしょうか。それから、ホウレンソウの発芽は、アブラナよりも少し遅いかもしれないので、まずはこのままで観察を続けてみて下さい。

 カイワレダイコンは、はい、途中から急速に伸びると思います。伸びるのには、徒長、つまり暗いところがよいです。暗いところで伸びることをさせて、その後、光を当てて緑にする作戦です。こちらも発芽がそろってないのが気になりますね。発芽の時に水は大丈夫だったでしょうか。考えてみてくれますか。

 それから、質問に対する回答ですが、土全体に20粒位を混ぜたのであれば、かなり薄まっていると思います。今、表面に見えるのが、数粒なので、そうでなくて表面にその量をまいたのなら、少し多すぎですね。ホウレンソウで残っている種をまく場合は、発芽してない種は処分をした方がよいですね。死んでしまった種から、発芽を抑制する成分が出る可能性があります。いくつかのシャーレを用意して、播種密度を変えるというのは、おもしろい実験だと思います。もし、シャーレ、ろ紙などが必要なときは、渡辺にいつ来るという連絡を入れて、取りに来て下さい。もちろん、家にある他のもので代用するのでも問題ありません。

 あと、mailに書いてありましたが、11/14の中間発表会までに2回の記事を書くことあと1回は必要ですね。もちろん、2回、3回と送ってくれてもよいですよ。こんな実験系を始めたとか、何でも。ということで、このあと、対処して、どうなったか、次の報告でしっかり書いてみて下さい。こちらも楽しみにしていますので。

 そうそう、メンターの木幡君小倉君も定期的に記事をあげてくれています。それも参考にして下さい。

 この文章を書いて、何回目になるでしょうか。少しずつ、気がついて、連絡をくれる学生さんもいますが。。。まだ、気がついてない人が、10名近くいます。。。HPを見てくれてないのでしょうね。。。とても残念です。必要情報(何を植えたのか、学部、学籍番号、情報交換のためのアドレスなど)を送ってくれてない方は、大至急お送り下さい。中には、記事を投稿して、こちらから確認をお願いしているのに、確認して、OKなのかどうなのかの返事がない人もいます。それくらいは返事をしましょう。では、ちゃんとした対応ができるのを心待ちにしております。


 わたなべしるす
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【出前講義】岩手県立一関第一高等学校・科学者の卵養成講座・学校推薦コース研究指導「花粉管発芽実験」(10/24, 28追記)

2014年10月24日 (金)

 特別講義をお願いされたのは、夏頃だったような。その時には、科学者の卵養成講座の学校推薦コースは、募集中だったか、いずれ、まだ、スタートしていなく。。。ちょうど、II期目の大学院生募集のためのオープンラボの当日が、科学者の卵養成講座で、学校推薦、トライアウトコースの生徒さんとそれを指導する大学生、大学院生であるメンターとの交流会。なので、HPにも書いたとおり、農学部と理学部の学生さんと打合せ。その情報を元に、また、岩手大の学生さんもメンターをしてくれるというので、東北大の学生さんとはmailで。岩手大の学生さんには、高校に行ってもらうということを。そんなこちらで打ち合わせた内容を受講生に伝えて、意見交換ということで。

DSCN4792.JPG 実験に使う植物材料には、ほぼ年中使うことができるようなものにすること、また、花粉発芽実験にむいている材料であること。植物種によっては、花粉の寿 命、花粉発芽の困難さの程度が異なり、何を使うかは重要な問題。また、実際にアブラナを使って、イギリスのグループが実験した古い論文を見つけて、そうし たものを参考にして、至適な濃度を決めてほしいと。また、課題研究などでよく言うことですが、繰り返し実験が重要。なので、少なくとも3回は同じ条件で行 うと。あと、花粉管が伸長しているというのは、研究者によっても違うかもしれないですが、渡辺なら花粉の直径の数倍は伸びてないと。。。そんなことをコメ ントすると、高校生にはかなりイメージがちがっていたようです。

DSCN4796.JPG 人工培地で発芽、伸長を観察することは、雌しべの花柱の中を伸びるのとは、同じことではない。つまり、それをイメージすると、かなり無理が。。。なので、最低必要な元素を使ってということを改めて、認識してもらい。。。来週以降は、mailと実地での大学生の指導になると思いますが、がんばって下さい。なにより、後輩たちにこの研究を継続してもらえれば、さらにおもしろいことがわかると思いますので。。。

DSCN4798.JPG 最後になりましたが、この会を設定頂きました、菅原先生、佐藤先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。実験がよりよい方向に進むことを楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 今回の特別講義と研究指導には、スペシャルゲストが。。先日まで大学の事務でお世話になっていた方が、現在は、高校の近くにいらっしゃるということで。カメラマンとしてお世話になりました。こちらも要領を得てなくて、高校生からの質問に答えてもらえるようにするとか、くふうをすればよかったと。。。反省です。まだ、まだ、修行が足りないなと。。。というか、午後から夕方まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。また、次年度もお世話になることができればと。。。

DSCN4791.JPG PS.のPS. 一ノ関駅の在来線側の出口に。こんなキャラが。。一ノ関駅との関係は???と、たくさんの「??」が。両者の関係を500字以内で述べよではないですが、。。そんなことを思ったのでした。

DSCN4760.JPG PS.のPS.のPS. 今朝、Scienceの今週号を見たときに、気がつかなかったですが、ふとしたことで、。。色々な共同研究でお世話になっている名古屋大の先生の論文が。。。こちらもがんばらないといけないなと。。。刺激を頂きました。

 PS.のPS.のPS.のPS. 10/28(火), 23:50。このキャラが何と関係があるか。。。JR東日本の企画ものだというのを、先日、出前講義でお世話になったから、教えて頂きました。へーーでした。こんなところでも復興企画が。何より、よいことだと。。。ありがとうございました。




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【全学教育科目・展開ゼミ】メンター・小倉君からのコメント、その一

2014年10月24日 (金)

 こんにちは 農学部2年の小倉です。展開ゼミの初回から二週間が経過しました。皆さんの野菜はどれくらい成長しているでしょうか。さて今回は私が研究室の野菜の成長具合について報告したいと思います。といっても全部を紹介するわけにはいきませんので、うまく成長しているものを紹介していきます。

 これは春菊です。10/21の火曜日に撮影したときの様子で、虫もつかず、順調に成長していると言えるでしょう。本葉が7~8枚、放射状に広がっており、頂芽からは新しくできた葉が伸びようとしています。色も鮮やかな黄緑色で、生き生きとした春菊のエネルギーを感じます。この緑を見ていると、新生活に期待を膨らませていた春の時期を思い出します。ここまで大きくなればベビーリーフとして美味しくいただけますが、本格的な鍋の季節まで我慢しましょう。

Ogra-1024.jpg 今は一つの鉢に四株ずつ植えていますが、これから分枝して横幅が広がっていくことを考えると2~3本まで絞ったが良さそうです。せっかく育った苗を間引いてしまうのは可哀想な気がしますが、立派な株を育てるためには必要なことなのです。間引く際は、成長の遅いもの、形が歪んで成長しているもの、節が間延びしているものを選んで摘み取ります。小さいうちは根元から引き抜いても良いのですが、あまり大きくなると他の株の根を痛めてしまう危険があるので、なるべく早い段階から間引きをしていきましょう。

 また、これからどんどん成長していくため、追肥も行いました。追肥を行う際は、根元から離れた位置に少し控えめに与えるようにします。根に直接化成肥料が当たると、無機塩類に根が負けてしまい肥料焼けと言われる症状を起こします。こうなると成長が著しく悪くなるだけでなく最悪枯れてしまうため、肥料を与える際は注意が必要です。ちなみに葉物野菜にとって重要な肥料成分は窒素で、これは葉や茎などの栄養器官の成長を促進します。逆に花や実などの生殖器官は成長しづらくなりますので、実もの野菜を育てる際は窒素を与え過ぎないよう注意しましょう。

 これからあまり寒くならないことを祈りつつ、成長を見守っていきます。


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