東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(2/24, 22:30追記)

2014年2月24日 (月)

 今日は朝から天気もよく、昼過ぎには7.0oC近くまで気温も上昇。木曜日には10oCを越えるとか。かなり雪が解けるのが期待できそう。。。といっても、日陰になっていたり、山と積まれているところは、それなりにcareしないと、まだ、しばらくありそうです。というか、3月の半ば頃までは、日陰には雪があるような。本当に久しぶりの大雪だったのだと。こんなに遅い頃まで雪がある仙台も珍しいですから。というか、明日、明後日が国公立の2次試験とか。渡辺が受験に仙台へ来たのが、ちょうど30年前。その年に、高校の先輩に案内されて、青葉通りの待ち合わせ場所から、文系のキャンパスを通り、川内キャンパスを見て、雨宮キャンパスの受験場を見たような。文系のキャンパスへの移動中に、雪があったり、今は博物館になっている脇の池が凍っていたような。。。愛媛・今治から出てきて、びっくりしたのをこの前のように思い出します。30年に1回くらいは、こんなに寒いことが起きるのかもしれないと。。。ということは、次は、2044年でしょうか。ずいぶんさ気になりますが。。。

 さて、SSHの運営指導委員会も先々週の福島観音寺一先週の盛岡三に続いて、今日の仙台三で、終わりとなります。もちろん、いずれの高校も次年度があるわけですが、年度の区切りと言うこと、今年度の活動を踏まえて、次年度、何をどうするかというのは、重要になるかと。。。。最初に県教委、校長、運営指導委員会委員長から挨拶が。このSSHも来年度が最終年。次への発展、レベルアップ、学校教育の改善、グローバル化、取捨選択など、。。。議論のきっかけとしてはよかったと。

DSCN1763.JPG 先にも書いたとおり、SSHも4年目。立ち上げの頃から見たら、イベントをやっても生徒たちが自主的に集まるようになり、このSSHについて生徒さんたちへずいぶんと定着してきたのだなと。。。活動としては、台湾海外研修。国立台湾師範大学附属高級中学校との交流。もちろん、相互に英語での会話というのは大変だと思いますが、相互に英語での会話がつらくてもしゃべったのは、よかったのでは。。この国立台湾師範大学は、戦前の旧制台北高等学校が前身とか。。。卒業生に多くの著名な方がいたのを見つけました。渡辺が学生時代か、助手をしていた頃の農学部長をされていた水産学科の川崎先生も卒業というのは、びっくりでした。仙台とも縁があるのだなと。。。相互交流を今後、どの様に継続するのかというのが、これからの問題で、是否、うまくクリアーしてほしいと。。。

 活動をどの様に継続するかと言うことについて、先生方が教えるのではなくて、先輩から後輩へ。。。縦の繋がりというのは、現代における失われつつあるよいことだと思いますので。。。ぜひ、縦の繋がりを大事にしてほしいと。。。第2期に向けて、是否、考えてほしいポイントではないかと。。。

DSCN5602.JPG 第2期に向けてと言うことについて。。。これは、どこのSSHでも難しい問題かと。第1期との変更点はどうなのか。何を縮小して、何を拡大するのか。文理融合、領域融合などをどの様に展開するのか。

 最後になりましたが、校長先生、教頭先生、西澤先生、川上先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

 わたなべしるす

 PS. 明日から大学入試の2次試験片平キャンパスでは法学部が試験を実施するとか。生命科学研究科は大学院なので、そんなイベントもなく。。。ただ、このHPを見てくれている高校生というか、受験生も多いのでは。全国的に天気が明日、明後日よいのか、はっきりしないですが、少しずつ気温も上昇して、それほど寒くないのでは。。。1次試験で、うまくいかなかったという方もいるのでは。渡辺もそうでした。でも、2次試験でがんばって、今があります。明日、明後日、自分の持っているものを全て出し尽くしてがんばって下さい。仙台から応援していますので!!!!!!!!春を待っている花のように開花しますように。。。

Habotan.jpeg
 PS.のPS. 22:30、SSHの今年が中間年の評価の結果が出ていると言うことを教えて頂きました。こちらが運営指導委員を仰せつかっている学校、出前講義でお世話になっている学校など、それなりの評価だったのでは。もちろん、残りの2年、さらなる新しい高み、山頂を目指して登ってほしいと。。。。これまでのことを発展させることで、きっとできると思いますので。。

 PS.のPS.のPS. あわせてですが、SSH科学者の卵Science WindowのHPも復活していました。ほっとでした。。。



ページの一番上へ

記録、がんばってみる、歴史(2/23)

2014年2月23日 (日)

 ソチ五輪も終わりが近づいた。世界新記録がでたというのは耳にしなかったが、五輪記録というのはあったような。。スポーツだけでなく、どんな場面にも記録はある。研究をしていたら、記録というのは、論文が掲載されたとか、学会発表とかになるのであろうか。。。あるいは、その論文がどれだけ、他の論文に引用されたかという、被引用数というのある。この被引用数が大事になってくると、講義をしたことも。記録として数えることはないが、ブロッコリーのつぼみの数がどれくらいあるか等々。そういえば、少し前に「桜島大根」の大きさの記録が。。。labでも栽培したことがあるが、簡単には大きくならない。記録は、30kg overとか。。。すごすぎると。。。

DSCN1276.JPG そんな記録を出したのは鹿児島県での栽培でなくて、神奈川県横須賀市。。。。桜島の火山灰と関東ローム層の火山灰が合うのだろうか。。。東北も火山灰土壌だったような。。それにしても、大きくならなかったのは。。。あれ???数回作っただけであきらめたからかもしれない。今年は少し難しいにしても、この秋以降にまた作ってみればよいのかもしれない。いずれ、何かをやるのは簡単ではない。続けてやってみる。それが大事なのであろう。少し前の新聞記事になるが、大学中退者の数が6万以上とか。。。本来の第1志望の大学に行けるという生徒の方がどれだけになるのか。。。渡辺自身も目標の1次の点数より100点足りなかった。。。もちろん、しばらくは忸怩たるものがあったが、そこでがんばってみて、今日がある。そういえば、25, 26日あたりが、国公立の2次試験とか。高校3年生の皆さん、もう少しです。がんばって下さい。

 年度末と言うこともあって、少し出前講義等が減っているかと思うと。。。研究室訪問などはあるし、運営指導委員会も明日には。。きょうも研究室訪問があった。そのことはまた後ほど。。。そんな出張の時、できるだけ色々な冊子を読むようにする。もちろん、論文を読むとかも必要なのであろうが、異分野融合などの視野を広げるためには、ビジネスマンが読むような経済関係であったり。。。そういえば、先日の出張でも東洋史に造詣のある先生との情報交換は、違った意味の刺激を頂いた。そんな折、グローバル化という読み物を発見。英語をしゃべることの重要さかと思ったら、そうでなく、「自国の歴史を知ることの重要性」、「聖徳太子の十七条憲法」、「平安京が国際都市」というようなずいぶんと考えさせられる記事であった。時間のある方は。。。。

DSCN1280.JPG
 わたなべしるす



ページの一番上へ

【研究室訪問】循環型科学者の卵養成講座・発展コース「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」、研究発表会準備-2(2/21, 22:50写真追加)

2014年2月21日 (金)

 この発展コースの発表会に向けて、前回準備をしたのが、2/4(火)。今のように雪もなく、今年も余り雪も降らないでと。。何より、その日が立春でしたので、これから春になるぞと、楽しみにしていました。。。ところが、そのあとの2週続けての週末の大雪で、。。今でも仙台は解けてないところで、10cm程度。道路にはさすがに雪がないですが、路肩には、大量の雪が積まれて。。。。どうすればよいのか。。いつまでこの雪があるのか。予報を見ていると、来週後半には暖かくなり、雨が降るという予報も。。。雪にならないことを祈りつつ。。。

DSCN1752.JPG その発展コースの発表の準備は次の日曜日に3名の高校生が集合して、ポスターとプレゼンを完成させると言うことで。期末試験中なのですが、学校の帰りに、仙台二華高校の丹野さんに前回のポスター作成の指導の続き。渡辺が高校生の頃はさすがに、試験中は午前中で帰り、翌日の試験に備えて、勉強をしていたような。。。したからといって、できた訳でも何でもないのですが。。。渡辺の頃には、もちろん「情報」と言うようなことは習うこともなく、というより、パソコンを初めて見たのが、高校生から大学生になるとき。それも友達のところで。40~100万位したような。。。とても買える代物ではありませんでした。今や、ほとんどの家庭には、パソコンがあり、MS-Wordも使っているというのでは。ただ、「情報」も高校生では、2年生で学習とか。その中で、ポスターをつくることは、大変だろうなと。。。今回は改めて、dataを見直したり、どの様に見せると、よりインパクトがあるか。あとは、細かな点。ここには、横線があった方がよいとか、文章は基本、過去形で書くとか。。。高校でやっている国語、理科の時間とは、また違った「ある種のお作法」が、科学論文というか、そうしたものにはあるので。。。それを覚えるのも大変だと思います。こちらで少し文案を考えたり、あるいは、こんな写真はとか。いくつかのsuggestionをしながら、だいたい、素案は完成。

DSCN1754.JPG で、ここで気になったのは、実際に自宅に帰ってから、Wordでつくるとなったとき、大丈夫だろうかと。。。そこで、少し帰宅時間まで時間があるというので、渡辺の机のパソコンを使ってもらって、実習というか、実際にポスターを直してもらい。。。こちらが気がついたことをコメントしながら。。Wordを使い始めたのは、このポスター作りからといっていましたが、さすが、若いです。どんどん吸収して、つくっていくのを見ると、昔、パソコンを使い始めて、今は、MS-Wordが文章を書くために主流ですが、昔は「一太郎」。その一太郎で、特殊文字を作ることをずいぶんとやっていたような。そんなことを思い出しました。週末には、試験勉強をしながら、このポスターも仕上げるというのは大変だと思います。と言うか、たいしたものだと。。。。今回は、実際に作製もあったので、3hr弱。お疲れ様でしたというか、定期試験もがんばって下さい。このポスターの続きは、また、日曜日に3人集まってと言うことで。。。

DSCN1757.JPG
 わたなべしるす

 PS. 昨日の夕方、アルバイトをしてくれていた農学部3年の志田さんが、最後のご挨拶に。。配属先の研究室も決まり、忙しい中、ありがとうございました。また、来月にお疲れ様会をしたいと思いますので。志田さんと最初にお会いしたのは、震災のあと、すぐの3月後半か、4月のはじめ。。何もかも壊れたところから、片付けなどもしてもらい、実験ができるようになり。。。あれから3年になるのだと。。。時間がたつのも早いのと、大変だった時期を一緒に乗り切ってくれた方がいらっしゃらなくなるのは、何というか、寂しさを感じますが、また、どこかでご一緒できれば。。本当にありがとうございました。

写真.JPG

ページの一番上へ

片平さんぽ

2014年2月20日 (木)

降っては溶け、溶けては降りを繰り返し、、、

道路沿いの雪は一向になくなりませんね。


技術補佐員の伊藤です。

さて、毎日通勤している片平キャンパスですが、ほとんどの時間を研究室で過ごしていて、

自分の職場を除いてはキャンパス内の何処に何があるか全く把握していません。

しかし最近外に出る機会があって、その最中におもしろい物を発見しました!

それは歴史的な建物の側に立つ一本の木でした。



ツバメやカラスの巣は見た事があるけれど、木に綺麗な穴があけてあるのを見るのは初めて。

コツコツと叩く音に気づいて近寄った瞬間、黒い陰が飛び去り、、、

はじめて穴の存在に気がつきました。


DSC00129-1.png


Googleしてみたところ、キツツキ科キツツキ目のコゲラではないかと。

バードウォッチングには全く興味がないけれど、ちょっと得した気分。

今度は穴だけでなく、住人も激写してやる!と心に誓うのでした。


そして色々と調べているうちに「きつつき」が「啄木鳥」と変換される事に気づきました。

啄木って、、、石川啄木?と思ったけれど、字の通り「木を啄む(ついばむ)鳥」

という意味らしいです。


でも、きつつきが石川啄木と全く無関係という訳でもないようです。

啄木がこのペンネームを使い始めた頃のエッセイに


「窓前の幽林坎々として四季啄木鳥の樹杪を敲く音を絶たず閑静高古の響、真に親しむべし...」


という一節があり、体を壊して自宅療養中だった啄木は、

きつつきが木を叩く音をとても気に入っていたみたいです。


でも、本当はもっとふか~い意味があって、、、

彼が生きた時代の「自由にものを言えない閉塞感が漂う世の中」

と「自然破壊を進める人々」に憤りを感じ、歌を歌う事で

世の中に警鐘を鳴らす存在でありたいという願いが込められているのだそうです。

自分をきつつきになぞらえて、カンカンと(木を)叩く音は

自分が発する『警鐘』だと考えていたのです。


あ~、なんて深い。

学生の頃、物悲しい詩をただただ暗記させられるだけだった

嫌な記憶が一気に吹き飛ぶ感じです。


見回せば深い話がたくさん転がっていそうな片平キャンパス。

暇を見つけて、もっと散策してみようという気持ちになりました。



いとう

ページの一番上へ

考える、安全、みんなで。。(2/19, 22:00追記)

2014年2月19日 (水)

 考える。labにいるといろいろな場面で出てくるというより、考えることが教育研究をすることの基本かもしれない。実験をしていて、その結果から次に何をするか、出てきたdataをどう解釈するのか、考えないでできることは少ないというか。。。。逆に、考えておかないと、何か起きたときに、とんでもないことになりかねない。もちろん、自動で何かができる解析であっても。機械が止まるかもしれない。こんな風に、理系の研究室でももちろん考える。文系では。。もちろん、考えると思う。先日も高校のSSHの発表会で「ディベート」をしていた。相手がどのような手を打ってくるかを考え、それをdefenseするのか、また、attackするのか。昨日までソチ五輪でやっていた「カーリング」もテレビを見ながら、ずいぶん考えた。考えている言うことに意味があると思う。文系、理系という区分はどうかという議論が、先日のSSHの会議であった。理系でも文章は書くし、英語で論文投稿をする。そう考えれば、境界はないような気がする。その議論で、医学部の中には、患者との対話を重視して、文系科目が受験で必須というか、そんなところもあるとか。渡辺は「赤い血」がだめだったので、もちろん考えなかったが、そんな角度で医学部を考えたことはなく、ある種、新鮮であった。たしかに、同じ症状の患者であっても、患者の思いはそれぞれ違う。その患者のことを考え、どのような文章にして表現するのか、それは理系と言うより、文系なのかもしれない。。。領域融合というか、何か、文系理系という概念を考え直さないといけないような。。。

 前2週の週末の大雪で道路の路肩には、雪であふれている。今週末の雪にはみぞれ、雨模様だったこともあり、積雪がそのまま固まって、根雪のような状態にある。気温がかなり上昇しないと、しばらくありそうである。こうなると、歩道が一部行きで封鎖されていたりすると、人が道路をあるいたり、自転車が通行したり、自動車が通ることもあり、さらに、雪が一部溶けてない道路があり、かなり危険である。となると、どこが安全で、危険なのかをしっかり判断しないといけない。後ろに眼がないが、後ろから来ている車の気配などを考えないと、今の状況ではないにが起きるか、きわめて危険である。道路だけでなく、屋根から溶けている水滴で滑りやすいところもある。こうした状況は、盛岡での7年ほどの生活で学習したとは言え、ところ変われば、何とかである。可能な限りの危険を察知し、安全を考える、それは実験、研究でも同じである。何をどのように使えば、より安全で、よりよい成果を得ることができるのか、やっぱり考えることは不可欠である。

DSCN1750.JPG 仙台市内といってもずいぶん広い。宮城県を南北に分断するように海岸線から山形県境まで。なので、山形県境付近の仙台市の積雪は、すごいことになっているだろうし、除雪も大変である。そういえば、山形への国道沿いに、除雪ステーションなるものがあったような。。。また、今回は2回続けての積雪だったので、2回目は、かなり迅速な除雪がされていているが、歩道など、まだまだのところもある。テレビなどを見ると、ヘリコプターで物資を供給したり、救助をしたり。。。まだまだの感は否めない。そんな中で、パンを配送していたトラックからそれを食糧として、周りの人たちに提供したり、動けなくなった車の運転手たちに炊き出しをしたとか。。。そんなのを見ると、2011年3月11日を思い出すというか、これも十分大きな災害なのだと。。。そんな時、みんなで助け合う気持ちがあったことが、またここでもあったのだと。。。何か心がほっとする。そんなみんなでということの起源というわけではないかもしれないが、聖徳太子の十七条憲法の最初に、「和(やわらぎ)を以て貴しと為し」。。。と。少しでも早くの復旧を願うと共に、和の精神で、みんなで助け合うことの大切さを改めて「考えさせられた」今回の2週連続の大雪であった。


 わたなべしする

 PS. 出張中に「バレンタインデー」があったのは、報告の通りであるが、こちらが出張しており、うまく連携ができてなく、昨日の夜に頂き物が判明。お礼が遅くなりました。。。すみません。ありがとうございました。学生さんたち曰く、とても有名なチョコレートとか。。。ありがとうございました!!!!

DSCN1749.JPG PS.のPS. 科学者の卵養成講座の卒業生の方からmailを。。大学生になっているわけですが。。。何かと思ったら、大学の講義の中で英語でのディベートがあるとか。。。時代は変わりつつあるのだなと。1hrほど、あれこれと、考え、議論して、うまく話がまとまったのか。。。また、いつか結果は。。。

 PS.のPS.のPS. 21:00追記。2/15の記事に七北田小学校に卒業生である羽生選手の金メダルの垂れ幕があると。。。ところが、その後の暴風雪で。。。それで、こんどは横断幕をというのがありました。小学生がうれしそうに見ているのが、何とも言えず、こちらもうれしくなりました。ぜひ、伺って拝見したいと。。。



ページの一番上へ

diary Top« 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59

ARCHIVE